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長いお別れ
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【この小説が収録されている参考書籍】
長いお別れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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一寸読み出しても誤訳や悪訳の多さには驚いた。小説家が翻訳家の真似事をして見事に失敗し ている。 当時のスラングも知らず又ひとつの単語の語彙の広さや本来のイメージを知らず変な日本語に 訳している。 (1)and she had a distant smile on her lips and、、、を「実のない微笑みを唇に浮かべ」 はdistant 物理的にも心理的にも距離感を表わす単語なので「よそよそしい笑み」とか 「そっけない笑み」で大体「実のない微笑み」という日本語は一寸おかしな言葉だと思う。 (2)He strolled off traiing clouds of incence,not even、、、を「彼は香料混じりの雲を あとにひらりとたなびかせながら、悠々と歩を運んだ。」と訳している。cloudsに煙という 意味があるのを知らないのか分り難い日本語になっている。タバコをふかす人物を「彼は匂い のする煙をなびかせながらぶらついていた。」と描写する方が解り易いはずだ。 (3)I heard the dame call him Terry. Otherwise I don't know him from a caw's caboose. But I only、、、を「女はテリーと呼んでたけど、それ以上のことは牛のけつほど も知らんね、、、」と「牛のけつほど」と本人も意味の分らない訳をしている。cow's caboose は当時のスラングで女(牝牛)の尻とかけつという意味がある。「あの女が彼をテリー って呼んでたのは聞いたがね。そのほか彼のことは女の尻からは何にも分らないね、、、」と 訳すのが良いはずだ。 清水俊二のほうが英文解釈能力が数段と上にいると思った。これでは他の翻訳物に懸念が生じてしまう。 | ||||
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村上春樹は自作の日本語はうまいのに、翻訳となると、サリンジャーの場合もそうだったけど、どうしてこんなに日本語が下手になるのか? 彼の下手訳によって昔の上手訳が悪貨が良貨を駆逐するみたく、なくなってゆくとすれば、日本語英米文学にとって、これほどの弊害はない。一般に日本語翻訳の質は上がってきているだけに、ここに唯一の例外のように、のさばる亡霊がいるのは慨嘆すべきことである。 | ||||
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