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家康、江戸を建てる
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家康、江戸を建てるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全123件 41~60 3/7ページ
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読んでいてストレスなく、じんわりほっこりしながらウンチクも貯められる、そんな佳作の連作です。 | ||||
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嫌いな家康に対する考え方が変わりました。抱いてなんですねぇ。 | ||||
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時代小説と思って購入してみた。 しかし現代語で殆ど書かれているので読みやすい。 内容も今まで知らなかったことが多い。 スムーズに読める。 面白かった。 | ||||
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解説を書いている本郷和人氏の著書に「日本史のツボ」がある。7つのツボで日本史を見ていくと分かりやすいというもの。本書は、徳川家康が「まるでだめな土地」から江戸という世界的都市の基礎を築く様を5つの話で構成している。河川工事(治水)、貨幣の鋳造(金融)、上水(水道)、石垣(築城1)、漆喰壁の天守と白い街並み(築城2、街づくり)といった5つの視点で、それぞれの話はかなりのハイスピードで展開する。家康は、主人公というよりも名脇役。主役は、それぞれの分野の専門家たち。江戸ができるまでの「プロジェクトX」「プロフェッショナル」のような5回連続シリーズもの。 5つの話にそれぞれ主人公がいるが、全体は家康の人生の集大成を描いている。 | ||||
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江戸開発を行った人々のお話。 家康の命で、行われた5つの事業の短編集。 利根川の流れを変え、関東平野を開削した伊奈家三代四名。 基軸通貨、流通貨幣としての金貨(小判)を造った後藤庄三郎。 大久保藤五郎、内田六次郎、春日与右衛門、三者三様で関わりながらの井の頭から、江戸の街に上水道を引く事業。 伊豆の山中で切り出した、巨石の行く末を追う「見えすき」の石屋吾平。 前代未聞、総白塗りの天守の意味を探す大工頭中井正清と二代将軍秀忠。 これら短編を時系列的に並べ、江戸の街の開発を描く作品。 そして、この作品集に登場する家康は、戦国武将ではなくて、江戸開発の施工者として描かれている。 専門書ではなくて、小説、フィクションとして、エンターテイメントとして楽しめる一冊 | ||||
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とにかく面白い!家康の偉大さを知るには最適の一冊です。関東の地名の由来や、豪雨でも決壊しない関東の川の秘密を知ることができます。読了後は日光にお参りに行きたくなること間違いなし。関東圏にお住まいの方には是非お勧めしたい本です。 | ||||
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ストーリーとしてはまあまあだった。 しかし、5つある短編小説のどれも、歴史考証としてあれ?と思うところが多すぎる。 後藤庄三郎を主人公にしたものだと、彼が貨幣制度の主みたいに書かれているけど、実際は独立したはずの宗家が京都で健在だったし、西日本は銀が貨幣の中心として金は流通しなかった(両替が必要だった)ため、話としては未登場だった大黒常是が銀座を支配することとなった。 江戸城には鏡石など無い。鏡石が大量に使われた唯一の例が大阪城の石垣で、また日本一の石垣は大阪城で築かれた。江戸城は大阪城より後世だったのでより技術的に優れた切込積だが、石自体は大阪よりはるかに小さい。 素人がネットで調べてもこれぐらいの間違いを指摘できる。 プロが時代劇を書きたいなら、歴史考証はガチで調べないと。 | ||||
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中古の本ですが状態は良く、発送も迅速でした。ただ、本に煙草のニオイが染み付いていて...きっと喫煙者の方が売った本なんでしょうね。暫くニオイがマシになるまで放置しておきます。 | ||||
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伊奈忠次に興味がありましたので、読んでみました。 とてもよろしい内容でした! | ||||
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家康の指揮の下、沢山の家臣や市井の人達が、川を曲げ、山を削り、海を埋め、大岩を切り出し、石垣を積み、水道を作り、よくやった。東京もますます変貌して行くだろうと思わせる本でした。 | ||||
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首都東京の基礎を作った家康とその家臣達の先見力と実力。楽しく都市建設の科学を味わった。 | ||||
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家康が主人公の小説かと思いきや、家臣が主人公の小説でした。 凄く退屈な小説です。同じ景色の平坦な道を淡々と延々に歩き続ける感じ。 また、東京の地理感が全くない私にとって「江戸城の北から東へ」 「神田から浅草へ」「利根川を東側へ」とか書かれてもサッパリわかりません。 また、昔に使われてた道具について書かれても全然イメージ湧きません。 せめて挿絵、地図ぐらいは付けて欲しかった。 | ||||
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戦国時代というと、どうしても合戦に目が向きがちです。しかしこの小説は、民政に着目します。 合戦は短期の派手なドラマです。民政は長期にわたる地味な取り組みです。とはいえ、合戦に負けず劣らず、民政には民政ならではドラマがありますね。そこに目をつけた作者の炯眼には感心しました。 当時、関東平野は湿地だらけでした。何本もの河川が大地を洗い、毎年のように氾濫を繰り返していた。まずはこの水浸しの低湿地たる江戸の地ならしをしなければなりません。そもそも「江戸」という地名じたい、入り江の地形からきた名前です。 治水は民政の基本です。民の暮らしに欠かせません。最近は台風が大型化して、これまで大丈夫だった河川が決壊して住民にたいへんな被害を与えていますが、これを見ても治水がいかに大事かがわかります。 その大仕事を家康は、これまで何の武功もなく胆力不足と周囲から見られていた伊奈忠次に命じます。皆がいぶかしく思うなか、家康は「しかしな、わしがこの者を抜擢したのは、じつはその臆病さの故なのだ。臆病はときに勇気よりも勇である」と語るのです。 家康もまた「臆病」でした。父祖伝来の豊かな三河の地から、荒れ果てた関東の地へ移れとの、秀吉の理不尽な要求をのんだのも、臆病ゆえと見られがちです。しかし、「臆病」といえばマイナス・イメージですが、良くいえば「慎重」「忍耐」ということですね。 忠次も「いまに臆病者の世が来る」とつぶやきます。家康と忠次は、互いの特質を見抜いていたといえるでしょう。 ものごとが順調に運んでいるかに見えるときこそ、家康は「臆病」になった、と作者は語ります。 「こういう(順調な)ときこそ思考の疾走をおしとどめ、その『もの』自体をうたがってみる。ほとんど臆病といえるほどの自制心で陰謀をこらし、戦争をおこない、天下をすら制するに至ったのが家康の生涯にほかならなかった」というわけです。 臆病・慎重・忍耐の忠次も、あに図らんやアイデアは豪胆・雄大でありました。利根川の流れを大きく変えてしまおうというのですから。 かつて利根川は、東京湾に注いでおりました。その流れを鹿島灘の方向へと変える。つまり、利根川の東を南流する渡良瀬川に合流させ、河口を銚子へともっていく。この大工事を、種々曲折はあったものの、伊奈家は親子三代、六十年という歳月をかけて完成させるのです。 治水の次は利水です。飲料水をどう確保するか。江戸の井戸水は塩からい。清水をどこから引けばよいか。選ばれたのは「七井の池」。いまの井の頭公園にある池でした。 そこから√(ルート)のような経路をたどって江戸城内へ。井の頭→下高井戸→落合→目白→水道橋、という流れです。水道橋では、城の外濠を越えるため、水の流れを立体交差にしたのです。水道橋という地名の由来です。 日本史上はじめて、貨幣の面で天下統一を果たしたのも家康でした。慶長小判の発行で、家康は秀吉との貨幣戦争に勝利したという。彫金師同士の確執をからめての、これも痛快な物語です。 小説の後半は、城づくりがテーマです。とりわけ、天守をめぐる家康と秀忠(のちの第二代将軍)とのやりとりが面白い。秀忠は、もはや天守など実用に不向きである、と主張するのです。 『貞観政要』にならっていえば、創業と守成のちがいですね。 意見はくいちがっても、家康はひそかに秀忠を評価している。そのへんの構成もなかなかうまいと感心しました。 合戦のときの家康は、信長や秀吉にくらべてパッとしませんが、民政という角度で見れば、やっぱりすごい。新しい着眼にもとづく、読みごたえじゅうぶんの小説です。 | ||||
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要約・・・関ヶ原の決戦前、家康が江戸に入った時から2代将軍秀忠に位を譲るまでの時期の話。 主役は家康ではなく、江戸の開発事業の担当となったそれぞれのプロジェクトリーダである。 「江戸時代から令和の現在まで、実質日本の首都としてあり続けている街の基盤はどうやってできたか?」を 面白く知れる。 この本を買った目的・・・昔の人たちの合理的な考え方を学ぶ 見どころ① 大きな事業は3世代かかって完成するところ 第一話「流れを変える」の伊奈忠次、子供の熊蔵と忠治、孫の半左衛門、 第三話「飲み水を引く」の大久保藤五郎、六治郎、春日与右衛門など(この3人は赤の他人) 見どころ② 一冊の本の中で群像劇になっているところ 例えば、第二話で登場した大久保長安が第四話でも登場する。しかも、第二話ではいい人だったのに 第四話ではとても嫌な奴に変貌している。 さらに第三話で登場した春日与右衛門が普請の人足のレンタルを伊奈忠次に要請するなど(こちらは 名前だけの登場ですが・・・) 同時進行でいろんな事業が進行しているので、「江戸を建てる」という出来事を複眼的に見ることが でき、話に幅が出ています。さながら幕末のようです。 特に同じ事業の責任者であっても前任者と後任者では、事業を完成とするゴールラインが違っていて、何かにつけて摩擦が起きます。しかし、前任者は時代によってゴールラインを変えていかなければいけないと言う事もわかっているため、前任者が後任者の仕事を素直に評価するところが読んでいて清々しいです。 個人的な感想・・・登場人物たちの「自分の実績に固執せず庶民がいかに快適に暮らせるか?」という考え方は、 特権階級だった侍が自ら既得権益を捨て、明治維新を起こした事と無関係ではないと思いました。 江戸時代の人たちが現代の政治家を見たら「野暮」に思えてしまうでしょう。 | ||||
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題名通り、秀吉から授かった東国の沼地の江戸を家康が世界一の都市とするために行なった事業を5つの分野に別けて、その専門家の"人となり"を紹介すると共に、それを通じて家康の慧眼を称えた連作短編集。物語としては弱い感もあるが、史実を曲げる訳には行かないので止むを得ない面がある。現代では無名の人物に光を当てたという側面もある。 泥沼の関東ローム層の治水としては伊奈家三代四名による利根川東遷工事という未曽有の大事業(河口を東京湾→舞浜→千葉・茨城の県境へと移動した)。初代の伊奈忠治は"臆病者"と呼ばれた程の慎重な男であり、家康らしい抜擢である。貨幣経済への転換としては橋本(後藤)庄三郎による小判鋳造。庄三郎は野心満々の男で、家康の野心と上手く重畳させている(小判を鋳造し始めたのは秀吉が未だ生きている時代だったので、家康の野望・先見性が窺える)。「関ヶ原の戦」での勝利と貨幣経済の普及とを重畳させている点も巧み。"飲み水"の確保としては古参の大久保藤五郎という武士、六二郎という農民("井の頭"水源の名主)及び春日与右衛門という若輩の武士の三名の手柄争いを越えた調和と研究によって神田上水が引かれた事が語られる。作中、一番ロマンを感じた。江戸城の石垣作りは吾平という石切の目利きの親方の言動を通して綴られるが、作者の筆がスベッたのか史料がないのか不明だが創りが多く、上滑りの印象を受けた。天守に関しては家康が「白」色と命じた意味を秀忠が懊悩するという短編で、「白=平和、死」というオチだが、これまた創りの色合いが濃く本作の筋から外れているという印象を受けた。 作者が時代ミステリを書いていた時、薀蓄は多いが物語を創る才能には乏しいと感じていたので、この方面に転向して成功だと思った(本作も"飲み水"までは良かった)。家康の慧眼・周到さ・先見性と職人(あるいは下級武士)の人柄とを巧みに重ね合わせて描いた秀作だと思った。 | ||||
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『家康、江戸を建てる』 そんなタイトルから徳川家康がプロジェクト・リーダーになって江戸を開発する話かと思いきや、深い思慮があるようなその場のノリで発言してしまうような、そんな家康の命令に振りまわされる技術者たちが主人公。 第一話は主人公だと思っていた伊奈忠次が早々と死んでしまい、家康も死んでしまって、いったいどうなるのかと思っていたら、治水、造幣、上水、築城とテーマごとに分かれた短編集の形式だったのですね。一つの長編小説にまとめて同時進行で江戸の開発を描くよりも、このスタイルの方がすっきりとお話が整理できてつかみやすいのであります。 合戦とは違い、街づくりは予算も年月もかかって、完成までに担当者が代替わりすることすらある難事業。街づくりの継承と人間の世代交代が、各エピソードに共通するテーマといえるでしょうか。戦国乱世から平和な世の中へ、技術の進歩と開発担当者の世代交代をさわやかに描いた3話がとても印象的。 締めくくりとなる5話は江戸の統治者、家康から秀忠への交代劇。描きたかったテーマは分かるのですが、さすがに苦しい解釈のような…。 もう一つ、難を挙げるなら全体にテーマ優先のため、意外に考証がルーズ?なこと。ストーリーの都合で史実から設定を変えていることがけっこう目につき、江戸の開発というリアルな題材を採り上げながら、史実そのままというわけではございませんので本書の取り扱いには何とぞ御注意を。 | ||||
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前から気になっていた本。Kindleで安くなっていたので、購入しました。 東京という場所がいかにして造られたか、それに興味がありました。川の流れを変えて住める土地にしたり、金貨を作って商いを活性化したり、江戸城の天守を作ったりと、町づくりは書いてあります。ただ、それらに携わった人々にスポットがあたっていて、町づくりの部分は本書のテーマではありませんでした。家康を中心に江戸を作っていった男達については星5つです。本書には、現在の東京の地名の由来がところどころ出てきます。本書を読んで、この部分に興味を持ったので、こちらの本を探します。 | ||||
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想像していたものとは少し違いましたが、読み物として面白かったです。家康も確かに物語の中核ではありますが、それよりも彼に仕えた、家康のビジョンを実現するために奔走した、江戸という大きな都市を作る上で中心となった人それぞれの物語です。 | ||||
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タイトルから江戸全体の町づくりをイメージして購入しましたが、 予想とは違っていました。 内容は、利根川東遷、金貨造り、飲料水、江戸城建設で、町づくり の話はありませんでした。 しかし、それぞれの内容は興味深いもので、楽しく読みました。 文章は小説風でしたが、個人的には史実に基づいた記録的な 内容の方が真実味がある気がしました。 | ||||
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