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カササギ殺人事件



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カササギ殺人事件の評価: 3.39/5点 レビュー 188件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全188件 161~180 9/10ページ
No.28:
(5pt)

こりゃあ素晴らしい。

上下巻一気読み。面白い。特に下巻の冒頭には本当にビックリ。一冊で2冊分美味しいミステリー。これを楽しめないのはいかがなものか。久々に読書の楽しみを満喫しました。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.27:
(3pt)

"作中作"ならもっと大掛かりな仕掛けが欲しかった所

世評が高かったので期待して手に採ったのだが残念な出来。上巻はアランという作家が書いたクリスティ風(ミス・マープル風の小村を舞台にポワロ風の名探偵)の作中作(伏線の張り過ぎの感あり)。ところがこの作中作は唐突に終わっている(様に見える)。下巻はこの原稿を読んだアラン担当の女性編集者スーザンの憤慨に始まるが、アランは既に自殺していた。そして、下巻は真相を突き止めるためのスーザンの言動の一人称で進む。

アランが身の回りの事(トリックに関する他人のアイデアまで)を何でもお手軽に自作に組み入れるので、人間関係や屋敷などが作中作とスーザンの一人称とでほぼ相似形になっている努力は買える。巻末の"解説"では、これを<Double Who Done It?>と称賛していた。しかし、どうも下巻は女性版ハードボイルドの趣きでジェット・コースタの様に進行し、推理の部分が少ない。本作はクリスティへのオマージュの由なので、下巻はもっとジックリと描いて欲しかった所。

私は"作中作"と聞いて、もっと大掛かりな仕掛けを期待していたのだが、さほどでもなかった。作者が好きだと言う英語のアナグラムを日本語のアナグラムに変換した訳者の労を多としたいが、アランが考えていたアナグラムの酷さが私(日本人)には伝わらず、この点でも隔靴掻痒の感を免れなかった。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.26:
(5pt)

最高にして最良のフーダニット!!

クリスティのオマージュと聞いて読まずにはいられない!!冒頭から面白い構成で物語がスタートし(この感動を書いたらネタバレになってしまうジレンマ!!)カササギ殺人事件という童謡をモチーフにした事件が幕を開けます。
今作に登場する、アティカス・ピュントは魅力的な探偵ながら余命幾ばく限りの状態で物語は進行していきます。
空気感もさる事ながら物語の構成や登場人物など。世界観に引き込む力はまさにクリスティですし作中の風景が鮮明に描写されます。

そして・・・。
下巻を読み始めてからの衝撃は!!
してやられたと思わずにやついてしまいました(笑)
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.25:
(5pt)

何もかもが秀逸。そして傑作。

上巻を読み下巻を続ける。というのは当たり前の事。特に上巻にて、いよいよ結末がわかるというリレーにおいては下巻を続けざまに読みたいのは読者の心理ですが。
いやぁ、何というか、してやられたと(笑)こういう構成、作風で進むミステリーは僕は出会った事がありませんでした。
最後には丁寧に全ての謎を、伏線を回収し、綺麗さっぱり着地します。
犯人はミステリーの例にもれず、またクリスティが好む様であった事は否めないですが、おそらくそれさえも計算されているのかも知れません。

読み終えたのが深夜でしたが、余韻で眠れそうにないなぁ(笑)
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.24:
(3pt)

【ネタばれ無し】上下に分冊されてるせいで面白味が半減

今一番言いたいのは本書の内容よりも、出版社の人たちの愚かしい発想にウンザリしてるんですよ。
なんでこの程度のページ数のミステリ小説を分冊してしまうんですかね?
ミステリってのは行きつ戻りつで、探検するように読むんですよ。分冊させてどうするんですか?
・前の方のページを読み直したいときに上巻が手元にない。
・「さあ、読むか」と思って持ってきたら上巻で、またいちいち下巻を取りに行く。
・1回目の通読後に、もう一回自分が見逃したものを確認したくて手に取るが、分冊されてるので見直しが非常に面倒。
まだまだ分冊されてることの不便さはたくさんありますが、
ミステリ小説ってのは文学小説とは違うんですよ。
分冊しちゃダメなんです。
一つの話は1冊にまとめないとミステリを読む醍醐味が半減する。
なのに、ミステリ小説の面白味もわからないような素人編集者が、売れ行きのためだけに分冊して売る。
これは創元推理文庫だけに限らず、多くの出版社が文庫本を分冊していく傾向にある。
ミステリ小説というものを、この素人編集者どもが殺していくんですよ。

本書のカササギ殺人事件も、行きつ戻りつを楽しむタイプのミステリなので
分冊されていることは大変に苦痛でした。
行きつ戻りつ小説内を探検したいのに分冊されてるせいで、物語への没頭感が減じてこの評価になった要素もあります。

分冊されていなければもっと多くの人たちに「本書を買う価値」を唱えたい気持ちはありますが、
分冊されたミステリ小説は「ミステリの読み方」が出来ないので、星3つの評価としておきます。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.23:
(3pt)

頑張って作ったんだろなあ

入れ子プロットの為に丁寧に作られてはいるがそれが面白さになっているとは言えなかった
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.22:
(4pt)

良かった!ネタバレあり

古典作品を読んでいるような、最近の推理小説を読んでいるような感じでおもしろかった。
上巻は作中作?を読む感じで進み、下巻からは現実世界のミステリに主人公が足を突っ込む構成。
この小説でうまいなと思ったのは、現実の読者も、小説の中のピュントシリーズを読む人と同じ立場にしてしまったところ。シリーズに関する賞賛を読ませた後にピュントの小説が始まり、めちゃくちゃ気になるところでそれが終わる。ピュントシリーズを読んだことなどないのに、ピュントは名探偵として認識してしまうし、この後素晴らしい謎解きが待っているのであろうと期待してしまう。そしてこれらがなければ、下巻で明かされるピュントシリーズに関する秘密というか、作者の意図に対して現実の読者が感じる驚きがかなり薄まってしまう。
言い換えれば、現実の読者がピュントシリーズに対して上記のような印象を抱くとわかるからこそ、下巻のような展開が作られているのだ。
練られているなあと思う。完全に作者に踊らされた。そしてそれこそがミステリの醍醐味だと思う。
読後は、かなり前に読んだきりだがクリスティはもちろん、クイーンなども再読したいと思った。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.21:
(5pt)

国内作品より読みやすい

日本人作家によっては文学的な表現や難しい語彙を使って作品を描く人も散見されるが、読者にとってはいささか自己満足ではないかと思う時もあります。この作品は翻訳という事もあるのかもしれませんが、日本語が非常に分かりやすいと思います。加えて、登場人物の紹介が丁寧かつ頻回に記述されているため、誰が誰だか分からなくなって巻頭の登場人物紹介ページを何度も読み返さなければいけなくなるという事もなくストレスなく読み進めることが出来た事が非常に好感を持ちました。作品自体も非常に高く評価されているようですが、自分はそれに匹敵するくらい読みやすさを高く評価したいと思います。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.20:
(4pt)

作中作部分は見事な傑作、現実の場面はどうも冗長でストーリーラインも弱い。

評者の感想はタイトルの通り。ラストで決着のつく作中作の真相は見事。殺された二人の評価が裏返るさまが圧巻。
現実の場面は動機がどうも弱いのではと思ったが、大切なものを守るためという作中作ラストとの整合性(統一性)を図る上では止む無しということなんでしょう。訳は実に読みやすく、素晴らしい。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.19:
(5pt)

上巻のみの感想です。

作中作の巻ですが、実に見事。間然とするところの全く無い筋の運び、登場人物たちがそれぞれに抱える屈託と謎、張り巡らされたと思しき伏線の多さとじわじわと高まっていくスリルとサスペンスなどなど、いわゆる推理小説の模範のような一巻。この年末、大いに堪能しました。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.18:
(4pt)

読みやすい、2重箱

出来過ぎ、作り過ぎの感はあるが、やはり面白い点では、満足。今年一番の読みやすく、よくできたミステリー。
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No.17:
(5pt)

黄金期英国探偵小説の見事なパスティーシュ

某サイトのコメント欄に下巻だけ読んで面白かった云々という書き込みを見て仰天したが(笑)それはあまりに勿体ない。上巻に当たる前半部はクリスティを始めとした黄金期の英国探偵小説の見事なパスティーシュ。マニアほど細部の遊びに微笑みを禁じ得ないだろう。著者のTVドラマ脚本に於ける才気がそのまま発揮されている。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.16:
(5pt)

アティカス・ピュント・シリーズを実際に刊行して欲しいくらいだ。

黄金期英国探偵小説の見事なパスティーシュであった前半部に比べると、率直に言って現実パートである下巻の出来栄えは落ちるが、散りばめられた伏線の巧妙さ、ミステリの約束事やクリシェを逆手にとった仕掛けの面白さは2018年度に出版された翻訳ミステリの中でも屈指であることに異議はない。TV脚本家としてだけでなく作家としても素晴らしい才能の持ち主であり、作中言及されているアティカス・ピュント・シリーズを実際に刊行して欲しいくらいだ。
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No.15:
(5pt)

寝不足注意!

面白くて読むのがとまらず、読み終わるまで
毎日平均3時間睡眠になってしまいました。
ようやく今日からちゃんと寝られる。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.14:
(1pt)

退屈

上巻の名探偵物語にしても、下巻の魅力に乏しい女編集者にしても、全く個性が感じられず、本年のランキング上位に来るほどの作品とは思われない。もっとも当方がミステリに求めているものが「推理」の面白さにないことによるのかもしれない。謎解きゲームとしても貧弱だが、犯人捜しゲームを喜ぶことを「本格派」というのなら、古めかしいミステリが好きな人がまだ多いのだと妙に感心せざるを得ない。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.13:
(5pt)

アガサ・クリスティーファン必読の豪華で贅沢、遊び心あふれる大作

編集者の私は、週末に担当している作家アラン・コンウェイの新作「カササギ殺人事件」を読み始める。
しかし、その原稿にはクライマックスというべき解決部分がなかった。
そして飛び込んできたアランの自殺のニュース。

ということで、本作の中に、「カササギ殺人事件」というミステリが存在する。この「カササギ殺人事件」はまさにアガサ・クリスティーファンにはたまらない魅力にあふれている。
舞台はまさに「ミスマープル」や「ポアロ」を彷彿とさせるイギリスの美しい田舎の村であり、登場人物たちの思考、行動が複雑にからみあいながら進む形式もとてもとても楽しかった。
なにより見事なのは、この「カササギ殺人事件」と現実世界、現代社会で起きた事件との複雑な融合だ。作家や関係者実名登場など、遊び心にもあふれており、とても楽しめた。
翻訳についても、言葉遊びなどがふんだんに盛り込まれて高度な技術が必要と思われるが、簡潔明快で素晴らしかった。

豪華絢爛な大作を堪能しました。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.12:
(4pt)

翻訳が素晴らしい

編集者である語り手のわたしは、シリーズである名探偵アティカス・ピュントの最新作を読み始める。上巻はこの作中作というべき「カササギ殺人事件」が描かれる。アティカス・ピュントは映画シンドラーのリストに出てくるベン・キングズレー演じる会計士をモデルにしているという。イメージがわいて作品にしっかりと入り込める。
アガサ・クリスティのポワロを彷彿とさせるミステリは、舞台も登場人物もまるでクリスティを読んでいるかのような錯覚をおぼえる。そしてついにピュントが謎を解き、犯人を発表するところで原稿は終わる。
なんと、結末部分の原稿が無いのだ。

下巻は「カササギ殺人事件」の作者が亡くなり、その死に疑問を抱いた編集者のわたしが、探偵よろしく謎を解いていく。舞台は一気に現代に移り、ハンターのレインブーツや、スターバックス、フェラーリやMGBなど、読んでいても楽しい。
はたしてわたしは犯人を見つけることができるのか。

ミステリの楽しみについて、筆者のアンソニー・ホロヴィッツは、わたしを通して語らせている。
「ただひたすら本に没頭する幸福。読んで読んで、指の下をページがするすると流れていき、ふと気がつくと、左手側のページのほうが右より少なくなっている。もっと速度を落とさなくてはと思うのに、結末がどうなるのか早く知りたくて、ひたすら先を急いでしまうのだ。読者をこうしてぐいぐい引きこんでいくミステリとは、小説という多種多様で豪華な形式の中でも、ひときわ特別な位置にあるのではないだろうか。」

子どもの頃にアガサ・クリスティを読み漁り、それ以降ずっとミステリが好きな私としては、まさに図星。だからこそミステリはやめられない。

古典的な優雅な部分と、現代的な主人公がアクティブに謎解きをする二つが合わさって、今までにない上質なミステリを堪能した。
いろいろな伏線が回収されつつ、あれっ?あの部分は特に何も無し?といった感じもあった。作中作の犯人と、現代の殺人事件の犯人と、途中から両方目星がついた。この作品はこの作品で素晴らしいのだか、何冊読んでも犯人を当てられなかったクリスティは、やはり私にとっては永遠にミステリの女王だ。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488265081
No.11:
(2pt)

あんまり、、

解説者がいう 入れ子式は、
直ぐわかったが、ヤッパリ
おもしろく なかつた。
 下巻は ホンネを ぃうと、
この ページで 読むのを やめよう、いや 買ってしまつたから
もうすこし、の繰り返しで かなり 時間が かかった。
ジイちゃんの 好みから いうと
ペケだ。解説者が 提灯もち!
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488265081
No.10:
(5pt)

遊び心に満ちた英国ミステリーの傑作

子どもの頃、面白い物語を読むと本が終わってしまうのが惜しくて、本の残りの厚さを何度も確かめ少し読むスピードを落としたりしたものだけど、この本は久しぶりにそんな思いになる本だった。
アガサ・クリスティを彷彿とさせる本編だけでも十分に面白いのに、作品の構造自体にあっと驚くような工夫がされている。
解説の言葉を借りると「現実の物語が虚構の物語を包含した(犯人あての物語の中に犯人あての物語が丸ごと一本入った)一作で二度謎解きの妙味を味わえる贅沢な作りのミステリー」になっている。
遊び心に満ちた間違いなく今年No.1の傑作です。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488265073
No.9:
(5pt)

今年一番の傑作

文章が明瞭で、翻訳の精度も高いので非常に読みやすかったです。ミステリーとしての完成度も非常に高く、仕掛けにも大満足です。間違いなく今年一番のミステリーだと思います。表紙のデザインもシンプルでセンス良し。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488265073

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