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カササギ殺人事件



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カササギ殺人事件の評価: 3.39/5点 レビュー 188件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全97件 1~20 1/5ページ
No.97:
(5pt)

ちょっと長い上巻だけど

飽きさせずに引っ張って行く力量には感心する!
すぐ下巻を買わねばなりません❗
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.96:
(4pt)

とにかく、おもしろい

下巻が楽しみ
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.95:
(4pt)

マグパイ・マーダースにしてほしかった

<ネタバレはしてないが、気に障る人もいるかもしれない。注意>

 大々的な賛辞とともに本屋に大量に平積みされていたとしても、面白いとは限らない。
 個人的には、『ダ・ヴィンチ・コード』や『その女アレックス』でだまされた経験を持っているw
 そういった不信感があったので、本屋で平積みされた本書を長い間横目で見ながらも、なかなか買わずにいたし、いざ買った後もなかなか読まなかった。
 いや良い方向に裏切られたw

 冒頭のスーザンの語りはほんの5頁ほどで、作中作のアラン・コンウェイ著『カササギ殺人事件』にはいっていく。
 本文の前に、「作者について」やアティカス・ピュントシリーズ既刊8冊の題名、各誌の絶賛コメントなどが並ぶ凝った演出w

 家政婦の葬儀と、村の知人たちの心情から始まる作中作は、まずスロースタートだし、売り文句ほどにはクリスティっぽさは感じなかった。
 時代背景や舞台、探偵の設定等々たしかにクリスティ作品へのオマージュは多々仕込まれているのだが、クリスティ作品特有の明るさ――登場キャラたちの皮肉やユーモアに満ちた会話主導の進行が、なにやかやと明るい印象にしているのだが、本作の作中作にはそんな明るさは少なく、常に底流となる暗さがあった。
 もっともポワロ最後の事件となった『カーテン』はそれほど明るいとは云えなかった筈なので、ピュントが死を自覚しているこの作中作は、そこも含めて巧くオマージュされていたというべきか。
 いずれにせよ、クリスティへのオマージュ関連の仕込みにプラスしてさらに仕込みがあるのが、本作のすごいところ。

 若干スロースタートではあるが、ピュントの元に相談者が現れるあたりからは、ぐいぐい読み進められて、結局上巻は一気読み。その最後のピュントの台詞で、おいおいっと慌てて下巻を開くと、スーザンパートに……。
 いいように翻弄されてしまったw
 こういった入れ子構造の作品は、どちらかが面白くても、もう片方の印象はめっきり薄いのが通例なのだが、現実パート、作中作パートともにフーダニットがしっかり興味をそそるように構成されている。
 アティカス・ピュントの推理は、主人公補正に支えられた憶測に頼りすぎているような気もするが、ハイレベルに構成された作品だと思う。

 ただひとつ、とても気に入らないことがあった。
 カササギ殺人事件というこの題名である。
 いや、翻訳者の大いなる苦心の末であることは十分に理解している。
 辞書を引くと、たしかにmagpieは鵲と出ていて、まったく正しいのだが、探偵小説ファンにとっては、シャーロック・ホームズの語られざる事件でも、それを種にしたジューン・トムソンの作品でも、magpieはそのままマグパイと記述されていた。【注1】

 カササギが日本人にとって雀や烏ほどに馴染みがある鳥ならともかく、英国人にとってのmagpieほど日本のカササギはメジャーな鳥でもない。また光るものを巣に運ぶ習性を持った鳥は、magpieだけには限らないと思うが、そこから転じて、magpieには宝石泥棒の意もあったりするそうだ。
 当然本作の宝石盗難にも繋がるし、ホームズの事件もたしか宝石強盗絡みだった。
 しかもキーパーソンがサー・マグナス・パイだ。
 これだけ揃えば、マグパイ殺人事件、あるいはマグパイ・マーダースにすべきでしょ?

 いやわかってますわかってます。
 世紀の変わり目の前後10年間のピアーズ・ブロスナン版007のように、ただ原題をカタカナにした題名なんて、基本的には間抜けの極みだと思っているので、1955年の英国の田舎町が舞台の本作では、なるべく日本語にしようとした訳者の苦心には敬意を評する。
 しかしなぁ……。
 ちなみにピュントの既刊本の題名をブロスナン007風に並べれば、こんな感じになる。

1. アティカス・ピュント・インヴェスティゲイツ
2. ノー・レスト・フォー・ザ・ウィックト
3. アティカス・ピュント・テイクス・ザ・ケース
4. ナイト・カムズ・コーリング
5. アティカス・ピュンツ・クリスマス
6. ジン・アンド・シアナイド
7. レッド・ローズ・フォー・アティカス
8. アティカス・ピュント・アブロード
9. マグパイ・マーダース

 特に5巻のAtticus Pund's Christmasは、明らかに「ポアロのクリスマス」を想起させるネーミングなのに、「無垢なる雪の降り積もる」では喚起されるイメージがまるで違ってくる。

 もちろんこのように表記することで、別の問題があるのだが、個人的にはそこは読者の教養を信じてよいのではなんて思う。まぁ意見の分かれる処だろう。

 【注1】創元推理文庫とか新潮文庫とか、たまたまわたしが読んだ翻訳がそうだったというだけかもしれないが。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488265073
No.94:
(4pt)

マグパイ・マーダースにすべきだった

<ネタバレはしてないが、気に障る人もいるかもしれない。注意>

 大々的な賛辞とともに本屋に大量に平積みされていたとしても、面白いとは限らない。
 個人的には、『ダ・ヴィンチ・コード』や『その女アレックス』でだまされた経験を持っているw
 そういった不信感があったので、本屋で平積みされた本書を長い間横目で見ながらも、なかなか買わずにいたし、いざ買った後もなかなか読まなかった。
 いや良い方向に裏切られたw

 冒頭のスーザンの語りはほんの5頁ほどで、作中作のアラン・コンウェイ著『カササギ殺人事件』にはいっていく。
 本文の前に、「作者について」やアティカス・ピュントシリーズ既刊8冊の題名、各誌の絶賛コメントなどが並ぶ凝った演出w

 家政婦の葬儀と、村の知人たちの心情から始まる作中作は、まずスロースタートだし、売り文句ほどにはクリスティっぽさは感じなかった。
 時代背景や舞台、探偵の設定等々たしかにクリスティ作品へのオマージュは多々仕込まれているのだが、クリスティ作品特有の明るさ――登場キャラたちの皮肉やユーモアに満ちた会話主導の進行が、なにやかやと明るい印象にしているのだが、本作の作中作にはそんな明るさは少なく、常に底流となる暗さがあった。
 もっともポワロ最後の事件となった『カーテン』はそれほど明るいとは云えなかった筈なので、ピュントが死を自覚しているこの作中作は、そこも含めて巧くオマージュされていたというべきか。
 いずれにせよ、クリスティへのオマージュ関連の仕込みにプラスしてさらに仕込みがあるのが、本作のすごいところ。

 若干スロースタートではあるが、ピュントの元に相談者が現れるあたりからは、ぐいぐい読み進められて、結局上巻は一気読み。その最後のピュントの台詞で、おいおいっと慌てて下巻を開くと、スーザンパートに……。
 いいように翻弄されてしまったw
 こういった入れ子構造の作品は、どちらかが面白くても、もう片方の印象はめっきり薄いのが通例なのだが、現実パート、作中作パートともにフーダニットがしっかり興味をそそるように構成されている。
 アティカス・ピュントの推理は、主人公補正に支えられた憶測に頼りすぎているような気もするが、ハイレベルに構成された作品だと思う。

 ただひとつ、とても気に入らないことがあった。
 カササギ殺人事件というこの題名である。
 いや、翻訳者の大いなる苦心の末であることは十分に理解している。
 辞書を引くと、たしかにmagpieは鵲と出ていて、まったく正しいのだが、探偵小説ファンにとっては、シャーロック・ホームズの語られざる事件でも、それを種にしたジューン・トムソンの作品でも、magpieはそのままマグパイと記述されていた。【注1】

 カササギが日本人にとって雀や烏ほどに馴染みがある鳥ならともかく、英国人にとってのmagpieほど日本のカササギはメジャーな鳥でもない。また光るものを巣に運ぶ習性を持った鳥は、magpieだけには限らないと思うが、そこから転じて、magpieには宝石泥棒の意もあったりするそうだ。
 当然本作の宝石盗難にも繋がるし、ホームズの事件もたしか宝石強盗絡みだった。
 しかもキーパーソンがサー・マグナス・パイだ。
 これだけ揃えば、マグパイ殺人事件、あるいはマグパイ・マーダースにすべきでしょ?

 いやわかってますわかってます。
 世紀の変わり目の前後10年間のピアーズ・ブロスナン版007のように、ただ原題をカタカナにした題名なんて、基本的には間抜けの極みだと思っているので、1955年の英国の田舎町が舞台の本作では、なるべく日本語にしようとした訳者の苦心には敬意を評する。
 しかしなぁ……。
 ちなみにピュントの既刊本の題名をブロスナン007風に並べれば、こんな感じになる。

1. アティカス・ピュント・インヴェスティゲイツ
2. ノー・レスト・フォー・ザ・ウィックト
3. アティカス・ピュント・テイクス・ザ・ケース
4. ナイト・カムズ・コーリング
5. アティカス・ピュンツ・クリスマス
6. ジン・アンド・シアナイド
7. レッド・ローズ・フォー・アティカス
8. アティカス・ピュント・アブロード
9. マグパイ・マーダース

 特に5巻のAtticus Pund's Christmasは、明らかに「ポアロのクリスマス」を想起させるネーミングなのに、「無垢なる雪の降り積もる」では喚起されるイメージがまるで違ってくる。

 もちろんこのように表記することで、別の問題があるのだが、個人的にはそこは読者の教養を信じてよいのではなんて思う。まぁ意見の分かれる処だろう。

 【注1】創元推理文庫とか新潮文庫とか、たまたまわたしが読んだ翻訳がそうだったというだけかもしれないが。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.93:
(5pt)

最高の読書体験

高度な謎解きを期待する読者にとっては凡作かもしれません。しかしながら、この上巻と下巻の現実と虚構が入り乱れる構成、また虚構の中の場所や人物が現実と微妙に重なる世界観など、そんなところにゾクゾクできる読者ならば、恰好の読書体験になるでしょう。

わたしは迷いなく続編も読みます。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488265073
No.92:
(4pt)

凝った構成で面白いが少し残念な点も(ネタバレあり)

フーダニット(犯人当て)形式のミステリーです。
物語の中での現実世界と、作中作の世界の両方で殺人事件が起こります。
上巻で描かれている作中作の世界では、探偵役(アティカス・ピュント)は事件が起こった村にやって来たよそ者なので、探偵役に対して登場人物全員の距離感が等しく、犯人が誰か読者は予想しづらくなっています。ミステリー的には成功です。
それに対して、下巻で描かれている現実世界では、探偵役(スーザン=現実世界での主人公)の日常生活上で事件が起こるので、探偵役と登場人物達との距離感は一人一人異なります。
そしてその距離感を意識すると、犯人の可能性のある人物は途中で数人に絞られてしまいます。
読者が犯人を予想しづらくするために、作者は物語が進むにつれて登場人物をどんどん増やしていきますが、あまり効果がないように感じられました。そしてその分、話もどんどん長くなります。
これがこの物語の少し残念な点です。
特に下巻に関しては、犯人当てにこだわらず、話の構成や言葉遊びなどの凝った仕掛けを味わう意識で読んだ方が楽しめると思います。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.91:
(5pt)

登場人物が索引無しでも読めるのがすごい。

作者はドラマのFoyles War 刑事フォイルでなじみがあったので私にとっては最高の作品でした。何といっても索引無しで登場人物を追えて読めるところが脚本家的で面白いと感じましたね。アメリカ人の女流ミステリー作家ローラリップマンも好きなのですがこちらはカバーの内側に登場人物索引が印刷されていてまたそれ無しではとても読めません。映像化、舞台化することが自然に染みついているのでしょうね、製作費も勘定しながら書いているような気さえします。他の人のレビューを見ると☆1もあったりして人間の感じ方の多様性も感じさせられました。
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No.90:
(4pt)

「長い、そして2度楽しむ」

文庫本を取り寄せるようになって久しい…
小説の中にもう一つ小説が!?
やられた‼️
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.89:
(5pt)

「参った…」

コレがミステリの賞を独占した意味がわかる!
配送も早く、読み出してからは「夢中」…
この作家の本、コンプリートしたい
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
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No.88:
(5pt)

クリスティーの悦び

クラシカルなクリスティー的世界にテンションあがりっぱなし。やや長いけど世界観が好物すぎてそれも嬉し。構造のツイストは読めたと言えば読めたけど、一粒で二度おいしくて嬉し嬉し。
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No.87:
(5pt)

推理小説の二重構造は必然

推理小説の二重構造を必然にした素晴らしい作品である。最終章はどきどきしながら読んだ。
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No.86:
(5pt)

全体の構成に驚きました。

推理小説の犯人当て、トリックよりも、二重の作品内作品という作品の構成は、驚きでした。
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No.85:
(4pt)

いやー、そうなるでしょ〜

物語の謎解きを放置のまま原稿の結末探しが始まります。物語の続きが気になっていたので中々現実世界の事件が進行しなくてちょっとむむっ、と思いましたが、それを上回る現実にページが止まりません。
ま、原稿の行方や現実の犯人は予想つきますけどね。そしてその通りだった…。
それでも次から次へと色々な事実が判明して来るので飽きたらはしないです。
そして、色々な仕掛けが!全く分かりませんでした!
一粒で二度美味しいです。
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No.84:
(5pt)

面白い!!

作中作の完成度が高い!!
作中作を包含した本編も面白いが作中作はもっと面白かった。
個人的には筆者のホーソーンシリーズの方が好きだが、完成度や構想の凄さはこちらだと思う。
ミステリーファンには是非オススメしたい一冊。
アンソニーホロヴィッツの本はどれも面白いのだが、夢中で読み耽ったという感じではないのだけれどスルスルスルスルと読めてしまうし、また続きを読みたいと思わせる巧みさがある。
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No.83:
(5pt)

隙の無い傑作!

評価が低いレビューも多いが、読書を楽しむにも、ある程度の資質というか能力が必要なのかもしれないと思った。

自分は凄く面白かったです。
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No.82:
(4pt)

なんというか圧倒された

ホロヴィッツの長編ミステリである。2019年の年末ミステリランキングを総なめしたというベストセラー。上下巻で大部なのを言い訳に1年あまり積読になってたのをこのたびようやく読了。

冒頭から書かれているのでネタバレではないはずだが、本作品は作中にミステリ作家が登場し、その作家が最近ものした長編ミステリ小説がまず語られる、という、いわゆるメタ構造になっているのだ。それ自体をトリックのようにつかう前例があるような気がするが、冒頭で間違えようがない形で断っているので、そのこと自体はトリックではないのだ。だがしかし・・・というところがポイントということだ。

上巻を読み終えたところでまずは茫然自失、そして下巻をひらくと読者は目を剥くという仕掛け。そして物語は全然違う方向へと向かうように見える。(再び)だがしかし・・・というわけである。

作中、クリスティ作品へのオマージュっぽい記述がちらほら出てくるのも、それなりに歳をくった一読者として楽しいのもあり、大部だけれど案外サクサクと読み進められるのもポイント。翻訳が良いのかもしれない。

メタ構造であることがある意味で必然であるという点こそがこの作品の肝になっている、というのがその辺の変わり種ミステリとは一線を画すということなんでしょう。きれいに騙されたとか度肝を抜かれたというよりは、なんというか圧倒されたというのが読了直後の感想であります。
続編もあるらしいですが、いや、いったいどうやってつなげるんだろう。
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.81:
(4pt)

過程を楽しむ

上巻は、ほぼ一気読み。
下巻に入るとガラッと変わった設定に少々戸惑いつつも段々と加速がついて最後まで楽しく読みました。
他の方のレビューにもありましたが、最後まで読むとちょっと取ってつけたような殺人動機に??という気になりましたが、とにかく読んでいる時のワクワクした楽しさを久しぶりに満喫できたミステリーでした。
クリスティへのオマージュ、とありますがイギリスの田舎、お屋敷、複雑に入り組んだ人間関係等々、イギリスミステリーの好きな人にはたまらない設定です。
後味の悪さの無いところも良い。
年末年始のお休みに楽しい時間を過ごすことができました。
次は『ヨルガオ殺人事件』を読みます!

ただ一つ気になったのは、作中に何度も出てきたパブの名前は『女王の腕』亭ではなくて、『女王の紋章』亭だと思います。(armsは紋章の意)
パブの名前としてイギリスにはあちこちにあるとてもポピュラーな名前です。
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4488265081
No.80:
(4pt)

上下巻分冊化という愚行

下巻が全く別の話だと怒ってる人がいますが物語が入れ子構造なのは最初に提示してあります

そもそもこれは二冊の本ではない
編集部は真ん中あたりに都合良く切れ目があると小躍りしたでしょうがこの作品にとって分冊化は物語の構造を形態的に断ち切る愚挙だと思う(こう書くと大袈裟かな)

とにかく原書400ページ程度の本を分冊化するのは日本の出版界の悪しき慣習です(☆一つ減点)
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
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No.79:
(5pt)

上巻と下巻が螺旋のように絡み合う名作

面白い推理小説が読みたくて購入していたものの、数ヶ月ペンディング中の本書でした。

ただ、一回読み始めたら読む手が止まらなくなり、上巻を読み終わった衝撃と、
その後の下巻の展開が非常に面白く、なるほどこういう構造の小説はとても面白いな、
と感じたりもしました。

表と裏の物語がらせんを描いているような構成で、非常に手間がかかった丁寧な作品だと感じました。

ただ、下巻になると上巻に加えて登場人物が飛躍的に増えてくるので、
頭を整理するのが大変な印象がありました。

ただ、謎解きも概ね納得感が強いし、ストーリー展開も非常に楽しめました。
続編も出ているので、近いうちに読みたいなと思いました。

面白い推理小説を読みたいと思っている人は読んで損が無い作品だと思います。
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488265081
No.78:
(4pt)

名作だが

名作ではある。しかし構成が複雑。
レビュー者は読み捨てられるべきもとのして推理小説を捉えている。
数学書ではなく単純な構成でじょうずに騙されたいのである。
再読すれば満点評価になるかも知れないが・・・
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488265073

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