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鳥居の密室: 世界にただ一人のサンタクロース
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鳥居の密室: 世界にただ一人のサンタクロースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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島田荘司の全作品コンプリートを推進中。島田荘司の『鳥居の密室』を読了した。2018年8月リリースである。 この本と並行して読んでいた『ハリウッド・サーティフィケイト』が、島田荘司が日本から脱出して、アメリカに住むようなった頃、書かれたせいかまるでアメリカの作家の作品を読んでいるかのようだったのだが、この作品は、『御手洗潔の挨拶』の頃の書き方が戻ってきていて、読んでいてホッとしてしまった。 どこが違うかと言われれば、『底辺に流れる心の優しさ』が違うと思う。本格ミステリーであるかの前に、作品としての底辺に、島田荘司だけの心の優しさがあるのだ。その上に、いつもの奇想が乗り、今回は実際に在る場所(錦小路の鳥居)の特性が乗り、物語が構成されていく。それはまるで多楽章形式のソナタのようで、各楽章(この場合は章)ごとにテーマが振り分けられ、最後にそれらが纏まっていく。 この『底辺に流れる心の優しさ』こそが島田荘司の最大の魅力だと思う。最後の『この社会を歩いているのが、意地悪で、人を傷つけるのが趣味の、糞みたいな連中ばかりじゃない』という言葉がそれを象徴している。 島田荘司の全作品の中でも、『底辺に流れる心の優しさ』が最もよく出た作品だと思った。 | ||||
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この作品の前に読んだ屋上という作品もサンタクロースの話ですがあちらも面白かったけどこの作品はその何倍も面白いです サンタクロースと殺人者が混在している密室 読み終わったあとに希望の残る余韻 荒唐無稽なトリックと何も残らない 読感だった屋上とかなり違います おすすめです | ||||
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久しぶりに御手洗シリーズを読んだ。 トリックは、前半を読んでなんとなく分かってしまったが、登場人物の人間模様が豊で、割と楽しめた。 過去の御手洗作品と比べると、少しもの足りない気がしたが、1年浪人して、京都の大学に通っていた自分にとっては地名が懐かしく、それに対する評価で甘口だが星3つとした。 | ||||
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貧しく暗い過去を背負う二人が、御手洗の尽力で救われる。涙流れるままにのラストのような感動を覚えました。冤罪で留置されている国丸と、国丸が本当の娘のような愛情をそそぐ楓の人間造形の素晴らしさは、島田先生ならではです。 | ||||
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私は、昔、島田荘司さんのファンで、惹きこまれるような独特の世界観やストーリー展開を楽しみました。 最近たまたま目に留まったので、久しぶりに著者のこの本を読んでみたのですが、本作品は著者往年の代表作品のような大掛かりなトリックではなく、「それはちょっと」という残念感があります。しかも、かなり始めの方からトリックがバレバレです。また、御手洗潔もかなり後の方で登場するだけで、活き活きと活躍するわけではありません。 ですので、本作品をミステリーとして、とりわけ島田荘司の御手洗作品として読むと、ガッカリ感があると思います。 しかしその反面、登場人物たちの人生模様を描いた作品として読むならば、けっこう楽しんで読めます。好みはあるでしょうが、昭和の時代設定やほの暗い陰影のある登場人物たちは独特の世界観を醸しています。 ミステリーとしてではなく、物語として読む分には味わい深い本なので、一読に値する本かもしれません。 | ||||
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御手洗潔シリーズ30。京大医学部生時代の話。語り手は予備校生のサトル君。石岡君に出会う前、「数字錠」事件の前なので、コーヒー飲む場面があって一瞬混乱した。偽者御手洗かと思ったw。密室に犯人が入る時はトリックがあるが、出る時のトリックが、アンフェア。家まるごと密室なので、施錠された窓や扉が多く、出るルートを巧く誤魔化してます。本格推理としては⭐3以下だが、人間ドラマが素晴らしいので⭐4。殺人犯の汚名被っても、悪意ある糞人間ばかりの世間より、拘置所暮しの方が快適だと言う青年の人生に唸れ❗ | ||||
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怪現象の凡その原因は途中で分かってしまうし、舞台装置も地味。 ストーリーも安っぽい火サスみたい。 無駄に長い。 これは島田荘司ではない。 昔のように壮大なバカ話が読みたい。 昔のように奇想で天を動かすくらいのことをしてほしい。 | ||||
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島田荘司の絶対的なファン(だった?)自分としては、☆4つくらいの感想だが、他の島田作品と比して相対的に低い評価とならざるを得ない。昨今の氏の作品は、シャープでなく、したたかさに欠け、細部がユルユルな感じがする。 この鳥居の密室に関しても、一見科学的な鋭いトリック?なような気もするが、「そんなバカな」感もぬぐえない。 トリックそのものの説得力に無理があるのか?あるいは昭和時代の氏の筆力を持ってすればガッツリ納得できる類のものなのか?その辺はよくわからない。 そして御手洗潔の存在感が、かつての孤高感がユルくなり、読者受けする 作り物のキャラ化しているのも残念。 | ||||
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真夏にクリスマスの話の発売?今年の冬に出版予定があまりの傑作で発表前倒し?それとも昨年冬に出版予定が話が煮詰まってズルズルと引き延ばしになった?残念ながら後者と感じます。冒頭のおどろおどろしい落武者の行進シーン、どんなトリックかとワクワクしましたが、単なる寝不足親父(その後は名前が引用されるだけのザコキャラ)の幻覚というオチ。「ネジ式」のような解釈も、何の裏もなし。発見された直後の殺人現場に身内とは言え一般人を付き添いもせず入らせるシーンから嫌な予感。この人がこっそり開いた鍵を閉めて密室完成とか、まだ犯人が隠れている可能性とか考えない警察官、つまりは作者の配慮のなさ。キツく押し込んだクレセント錠が、近所の誰一人知覚できない程度の鳥居の○○で開く?油を注した店側の錠でも無理でしょう。○○で動くのが位牌と布袋像だけ?しかも毎回きっちり半回転?都合良すぎでしょう。当事者の述懐でショボいネタが割れ、腰砕けになった後、改めて御手洗潔の繰り返しの解説。ありきたりな推理の後に名探偵によるどんでん返しがあると思ったのに、これではただのページ稼ぎ。国丸さんの献身に対する感動もこのバカミス的推理部分で帳消し。「占星術」のような衝撃はもう味わえないのでしょうか? | ||||
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ネタとしては短編レベル 何回も同じようなことを書いていて描写はしつっこいし、薄く伸ばした感じは否めない。 犯人の心情など物語としては感動できて、その点は流石だと思います。 | ||||
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「占星術殺人事件」はもとより、「斜め屋敷の犯罪」や「奇想天を動かす」など、往年の名作と比べると謎解きの小ぶり感は否めない。しかしその分、「物語」としての完成度はそれらを上回る。 かつて「涙流れるままに」で本当に泣いた記憶があるが、それに近い小説でした。 | ||||
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ベテラン作家の久々の新作。 期待していたのですが、タイトルどおりの感想です。 確かに、「名探偵」が最初と最後に出てきますが それ以外は犯罪に巻き込まれた「可哀想な人」の 「可哀想な話」でしかない。 タイトルに「密室」とあるが8歳の女の子の思い込みでしかなく、 「物理トリック」もバレバレで何を言わんかや。 新人のライト・ノベルならばまだしも、 ベテラン作家の作品とはいかがなものか。 「薄っぺらい社会派」味付けの「ミステリー」風味の作品。 どうした、島荘! | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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久々の御手洗ものを読んで感動しました。島田さんの小説は大学の頃から、読んでいてもう20年くらいたちますが、異邦の騎士に似た情熱をまたフラッシュバックの様に感じられて今作は値段以上だなと思っています。 若輩ながら島田さんの末長いご活躍を祈っております。 御手洗さんの活躍も(笑) | ||||
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前作『屋上の道化たち』がすっとこどっこいな話だったので、実はあまり期待しないで読んだのだが、これは泣ける秀作。 決して大掛かりなトリックが出てくるわけではないし、初期の御手洗シリーズのような外連味たっぷりな状況設定もないが、無実の罪に問われようとも、幸薄い8歳の孤独な少女・楓のクリスマスイブの思い出を護ろうとする、やはり暗い育ちをしてきた青年・国丸の心情にうたれるのだ。一種の倒叙形式のような具合にストーリーは展開するため、密室の謎解きの妙味はないものの、そんなことはどうでもいい。国丸が楓に寄せる心情の依ってきたる所以を綿密に並べ上げる本書中盤の国丸幼少期の下りが見事だ。思わずもらい泣きしそうになった。流石に上手いな、島田荘司。 | ||||
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御手洗シリーズは余すところ無く読み尽くしています。しかし最近の作品には物足りなさを感じていました。 今回の作品における 大胆なトリック。感動的なストーリー。御手洗シリーズの良いところをすべて発揮された傑作であると思います。 島田荘司先生の傑作は沢山ありますが、今作は今後傑作と言われていく作品だと胸を張って言えます。 語り手は進々堂珈琲シリーズに登場するサトル。 若かりし頃の御手洗の活躍が堪能できる作品でした。 久しぶりにミステリーをよんで余韻に浸りました。 | ||||
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