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天狼星
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天狼星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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名探偵対怪人の頭脳対決を描いたミステリーかと思いきや、なんだかサスペンスコミックの小説版みたいな猟奇スリラーだった一冊。雰囲気探偵小説とでもいえばよろしいのでしょうか? 美人モデル連続猟奇殺人事件の発生から物語の幕は派手に上がるのですが、モデルの田宮怜の依頼で捜査を開始したはずの伊集院大介の存在に悪の怪人シリウスが執心してしまって、途中から猟奇殺人の方は何だかオマケのような扱いに。もっとも、探偵役の彼は本作ではいいところなしで、悪の権化から執心されるほどの名探偵とはとても思えず。 他の登場人物も、クールビューティー風なヒロイン兼パートナー?の田宮怜といい、押しかけ弟子の伊庭記者といい、似たり寄ったりなポカ連発で、迷探偵がいっぱいなのであります。 何しろこの名探偵、早い時点で犯人の目星はついているといいつつ(証拠がないといって)対処することもなく、次の被害者を予測できていながら惨殺されてしまう始末。その後も、シリウスに拉致されるわ、新しい犠牲者の惨殺の現場を目撃させられるわで、目も当てられない失態続きです。名探偵とは本人の推理や行動によってまわりから名探偵として認められるものであって、まわりが名探偵と認めているから名探偵だというのは違うのではないでしょうか……。 それにしても、名探偵といい、新聞記者といい、ヒロインといい、犯罪の手がかりをつかんだのにどうして警察に連絡しないのですか……? 機動力も組織力もある警察にさっさと協力を求めていたら、もう少し手の打ちようもあったのではないかと思えます。 推理らしい推理もなく(どうして犯人を疑っていたの?)、御都合主義の展開が目立って、グロテスクな描写と後味の悪さばかりが印象強い、小説としては何だかトホホな読後感でしたが、いまや遠い昔の1980年風俗のリアルタイムの記録として読んでみるならなかなか価値があったような、なかったような。 | ||||
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ミステリーと言うより探偵小説と言う方が相応しいだろう。昭和の香りがする、もっと言えば江戸川乱歩的な世界を感じる作品だった。これといったトリックもないが、ハラハラ、ドキドキさせるストーリー展開にページをめくる手も速まった。シリウスの理解不能な悪魔的、非人間的な思考回路には、なんともいえぬ恐怖を覚えた。名探偵・伊集院大介と宿敵シリウスの戦いの序章がこの作品であり、続編に期待が高まる。 | ||||
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