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大誘拐
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【この小説が収録されている参考書籍】
大誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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痛快なユーモア・ミステリーの一大傑作。 独特の可笑しさを漂わす文章の妙。 意想外の展開。 「なるほど」と思わせる登場人物の深い思い。 岡本喜八監督による映画化作品の大ヒットもあって、さらに多くの人に読まれるようになっているのも喜ばしい。 このような上質のミステリーが生まれ読める自由。 ミステリーが栄える国であり続けてほしい。 | ||||
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小説に必要な要素のすべてが完璧。 奇跡的大傑作だと思う。 頑張ってあら捜しをするならば、欠点がなさすぎて親近感がわかない?面白い小説を読みたい、と思っている未読の方には絶対的にオススメできます。 | ||||
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日経新聞の記事を読んで買ってみましたが、ものすごく面白い!おすすめ! | ||||
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昔見た映画の記憶がよみがえり、原作を読んでみました。映画同様非常に面白かったです。 | ||||
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期待通りの面白い展開の小説でした。映画バージョンも見てみたいのですが、放映されていないのが残念です。 | ||||
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ムショ帰り三人組がそれぞれ親しみがわく憎めないキャラクター。 悪役のはずの人がそうなのだから、あとも当然いいひとばかりで読後はなんともいえない安心感がある。 こんな素晴らしい小説だが、リメイク流行りのハリウッドでは映画化できないでしょう。 大主人公の刀自みたいな人に私は会ったことはないけれど、柳川家のように土地に根差してその住人を家族のようにしてきた一族というのは、なんとなく解る、伝統みたいなもの。 しかしこれも失われゆく日本かもしれない。 | ||||
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古い小説です。ですので、文章はやや古い表現がはいっておりますが、そこが返って味になります。内容は奇想天外で、100億円もの身代金と、誘拐された側が誘拐犯になぜか協力するというもの。それがなぜかが、最後にわかります 心地よいテンポの文章とユーモアもあいまって、あっという間に読み終わります。 これは、よんでおくべき大傑作の推理小説でしょう。 | ||||
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昭和の最高ミステリーというのも肯けます。 ただし社会の進歩で内容が古くなってしまうので、なるべく早く読むことをお勧めします。 | ||||
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岡本喜八監督の映画を観て本書を読んでみた。映画の内容からしても、原作が優れたものであることは想像していたが、予想を上回る良質な小説だった。映画を観て筋書きを知っている人でも十二分に楽しめると思う。 この小説の魅力は、ミステリーとしてのプロットと、登場人物の人間性を描写したストーリーが優れているところ。 中盤のとし子刀自の元気な姿を確認する場面、終盤の身代金の受け渡しは、読んでいてグイグイ引き込まれる。小説中の猪狩本部長のように、読む側も意表を突かれ、予想を覆される。メディアを逆手に取った作戦も秀逸で、ストーリーを高揚させる。 そして、この小説の魅力は、登場人物を良く描いていることだろう。柳川とし子刀自や、虹の童子たち三人、猪狩本部長といった登場人物のバックグラウンドも十分に説明され、ストーリーや事件に関しての行動に十分な説得力がある。人間性の描写も丁寧で、どの人物にも感動移入できる。他のレビュアーの方も書かれているが、血なまぐさいことは一切なく、悪人が登場しないことも、読後をほのぼのとしたものにしているし、ヒューマンな描写にもプラスに作用していると思う。 映画を観て好きになった方も楽しめるし、是非読んでもらいたい小説。ミステリーとしても人間ドラマとしても大傑作だと思う。 | ||||
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誘拐が愉快な終わりになりました。国民は納得したのだろうか?地方発のスケールの大きさにびっくりしました。 | ||||
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今から10年か15年くらい前、ツタヤでビデオをレンタルして 初めてこの「大誘拐」を見ました。 面白かったという印象でしたが なんとなく今年になって「大誘拐」見たいな・・・・ と思いまたツタヤでDVDをレンタルして見たらやっぱり面白い! こうなったら文庫で読んでみようと思い立ち 本屋で購入しようとしたら在庫もなく 何故か、もう注文も受けられないと言われ どうしても読みたい!と思ったらアマゾンにありました。 (本屋に無いのにアマゾンってすごいな・・・・) 文庫を読んでやっぱり面白い! 一気に読んでしまいました。 映画と文庫は変にカットや場面が変更(村の名前は違ったけど)もなく内容が原作そのままという印象でした。 主人公の柳川とし子刀自を演じた「北林谷栄」さんは まさにこの役にぴったりでした。 いつの間にか82歳のおばあちゃんに自然と主導権をにぎられ 犯人の3人組「虹の童子」が手足となり誘拐事件は進んで行くが 犯人達も柳川とし子刀自と彼女を慕う人々に触れ、だんだんと考え方も変化して行く 色々な偶然が重なった事が事件の発端だとは思いますが とし子刀自の犯人に協力する一番のきっかけになる「理由」は なんとなく分かる気がします。 (私の母もとても気にしていたもので・・・) | ||||
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小学生の頃、この小説を映画化したものを観て、最高に面白いと思い、 最近になって思い出したかのように原作を読みました。 著者の聡明さは筆舌に尽くしがたいですが、何より、この登場人物の魅力がこの作品を際立たせ、 読者を夢中にさせてくれる要因だと思います。 とし子刀自の頭脳明晰、度胸、そして愛らしさを感じ、 こんな立派な方が本当にいてくれたらと思います。 内容はあえて書きません。 本物の作家の、本物の小説は一読の価値があります。 | ||||
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本版が現在、最も入手しやすいだろう。 かつては角川文庫版もあった。 私は、最初に刊行されたときの新書版で読んだ。 これだけの決算なのに、残念ながら、現在までのところハードカバー保存版では刊行されたことがない。 ミステリである。 しかし、謎?どこに謎があるのだろう。 誘拐犯ご一行と警察側の駆け引きに? その着地点に? 謎は特にない。 ミステリとしては、あまりにもソフトタッチなのである。 一応、誘拐ミステリに分類されるだろう。 だから、サスペンスが中心になるのか、というと、これがさにあらずなのである。 なにしろ、誘拐された当人が、誘拐犯ご一行と一緒になって、本人の誘拐について警察と丁々発止のやりとりをするという、人を食った設定なのだ。 そしてもちろん、ハッピーエンドでストーリーが決着する。 謎と言えば、動機だろうか。 きちんと伏線として提出されているが、この長編を支えるのには弱いホワイダニットである。 では、本作は何を楽しむミステリなのか? 一言で言えば、刀自の活躍、その頭の切れを楽しめば良いのだ。 ユーモアタッチであり、根っからの悪人は登場しないし、とにかく楽しいミステリなのである。 映画版もある。 岡本喜八監督で、故北林谷栄(トトロのばあちゃんの声だ)が、実にひょうひょうとした演技で、風間トオルをはじめとした誘拐犯ご一行をあごで使う。 こちらも個人となってしまった緒形拳が県警の部長で、これもなかなか味のある相手役だった。 DVD化されているので、本作を読んだひとは、ぜひ映画版も見て欲しい。 本作を何倍も楽しめること、うけあいである。 こういう、まるで赤川次郎作品のような、ライトタッチの大傑作を、真摯に描ける作家が今は少なくなった。 大倉崇裕なんか、期待してたんだけどね、「聖域」みたいなのを書いちゃったから・・・残念。 本作は、何度読み返しても、飽きることがない。 できれば、保存版ハードカバーでの刊行を期待したい。 箱入りハードカバーでの「天藤真全集」なんて、最高なんだけどな。 | ||||
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一体何度、読み返したことでしょう。最高の犯罪小説。 これを読まずして犯罪小説を語る事なかれ。 | ||||
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ユーモアミステリの傑作として名高い本ですが、初めて読みました。 特に謎らしき謎はありませんし、大きなサスペンスもありませんが、ほのぼのとした物語を読みたい人には文句無くお勧めできます。 若干時代が古くなってしまっている感は否めませんが、犯人、被害者、その家族、警察と皆好い人ばかりです。物語の決着のつけ方も文句ありません。 落ち込んでいる人がいたら、薦めたいぐらい素晴らしい物語です。 | ||||
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第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。 普通は「〜賞」受賞というような煽り文句や映像化といった話は、作品が面白いかどうかの判断にはそれほど当てにならないし、また、そもそも気にしてもいないけれど、この作品に限っては間違いなく大当り。これまでにもこの創元推理文庫に入っている天藤真の作品は何作か読んでいるし、また、それらも非常に面白いと感じたが、それらと比べても、今作の方がずっと良かったと思う。 まず何よりもキャラが良い。メインになって動く誘拐犯3人、誘拐される刀自、それを追いかける(或いは翻弄される)警察、それぞれが真剣になって突き進んでいく様は、物語のテンポもあって読んでいて非常に臨場感がある。また、作品が発表されたのが今から大分前であるにもかかわらず、古さを感じない点が凄いと思う。勿論、色々な点で今ではあり得ないような所もあるが、それでも、核となる部分の面白さは損なわれてないと思う。仮にもし、またこの作品を映像化しようとしたとしても、十分に通じるものが出来ると思う。 | ||||
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誘拐された老人が、逆に犯人達をアゴで使いその後のストーリーを描くという奇想天外な発想もさることながら、 その降りかかった不幸を自分の人生設計の一部に組み入れてしまう、見事な身代金受け渡しに至るまでのトリック は今読んでも新鮮で斬新です。 一切の誰もが傷つかないこと、犯人達の人間性や、逮捕できなくても優秀な警部など、読後の清涼感に至っては ここまでの作品は他に類を見ません。ミステリーとは言えないかもしれませんが、ミステリー好きを自認する方は必読です。 | ||||
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柳川とし子刀自(1896-1995)。和歌山県の富豪、山林地主。慈善家。1978年に起きた「虹の童子」誘拐事件の被害者(人質)としても知られる。 柳川家の当主として何不自由ないお嬢さんとして育ったが、若いころから小作争議をまとめるなどして信望を広げ、その名声と影響はやがて紀州一帯に及ぶ。戦争で夫と子を亡くしたこともあって、戦後は慈善活動に力を注ぎ、県民、とりわけ子どもたちから「柳川のおばちゃん(おばあちゃん)」として親しまれた。 刀自の薫陶を受けた著名な人物には、元和歌山県警察本部長の井狩大五郎、仏彫師の戸並健次、農政家の中村くら、作家の天藤真、映画監督の岡本喜八らがいる。 「虹の童子」事件後も長く健在であったが、1995年、白寿を迎えた翌日に柳川家の地所検分のために出かけた散歩中に息を引き取る。葬儀は井狩と戸並を共同委員長とする大掛かりなもので、地元のテレビ和歌山がヘリコプター数台を繰り出して終日中継、事件以来ひさしぶりに柳川家の力を全国に示す、しめやかにして派手な刀自好みのものとなった。 遺産の一部(一説に数十億円規模のものといわれる)は、刀自の遺言にしたがって、紀州の山林保護と児童福祉活動を目的とする財団法人「レインボーキッズ」(柳川英子理事長、井狩大五郎監査役)に寄付された。 なお、刀自の墓所と墓石には戸並の手による虹と仏陀を模した美しい文様が刻まれており、その芸術性は世界的に評価が高い。墓所一帯は景観を含めて和歌山県の指定重要文化財となっている。また、近くにはバス停が立てられ、事業の繁栄と一攫千金を願う参拝客が跡を断たない。 「虹の童子」事件については、天藤真『大誘拐』(創元推理文庫)が詳しい。 | ||||
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これは本当に面白かったです。 自分が生まれる前の作品なのに、今読んでも尚色褪せないというか、 現代でも十分通用する内容の完成度の高さに脱帽です。 最初から最後まで間延びすることなく終始止まらず面白い。 これは本当にすごいと思いました。 こんなに人に勧めたくなった本は初めてかもしれないです。 | ||||
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身代金の要求方法や受取方法、受け取ったあとの逃亡方法など、実によく考えられていたと思う。450ページという結構長い作品だったが、続きが気になってあっという間に読んでしまった。特に、人質が生きていることを証明するためのTV中継での刀自の話は、誰もが応援したくなるような力強さがあり感動的だった。 | ||||
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