■スポンサードリンク


かがみの孤城



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

かがみの孤城の評価: 4.36/5点 レビュー 765件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全765件 461~480 24/39ページ
No.305:
(5pt)

「かがみの孤城」とはこの本のことである

辻村深月は本気だ。

「なぜ、こんなことを言われるのか」
「ああ、こんな気持ち、たにんにわかるわけないなあ」

そう、おもうことは誰しもあり、たにんにつたわらないきもちは
無価値で、それを感じたじぶんも無価値におもえちゃう。

たまたま誰かがいて救われるひとはいいよな、でも、わたしは、、誰も、、、

さあ、そんなひとのために、辻村深月、

本気で「かがみの孤城」を作ろうとしている(作った!)。

ひととのかかわり、つまづきについて、こんなによみやすく、深いことが
書けるのか!、と、いじめや不登校に関心があれば、それだけで
必読なのだが、この本をよんでいると、
いつしか、鏡をとおりぬけて、自分も「孤城」のなかにいることにきがつくのだ。

だけども、まあ、もちろん、一冊の本で皆が救われるなんてことは
ない。

坂口安吾が、文学が病気をなおす薬にはなんなんよ、せいぜい、病気の
ひとが気晴らしにもてあそぶオモチャくらいにしかなんない、って書いてた。

「オオカミさま」もいう。

『お前たちには、何も望まない。ただ、城という場所と、願いが叶う鍵探しの
権利とを、私は与えるだけだ。』

小説は万能薬ではない。
ただのオモチャ、鍵さがしのゲームかもしれない。
しかし、「願いが叶う鍵」はそこに込められている。

辻村深月は本気だ。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.304:
(5pt)

静かに迫るラスト

ファンタジー長編。はじめの400ページは心情の描写や会話に割かれており、どちらかというと淡々とした印象。しかし後半150ページで一気に引き込まれます。心のひだに寄り添う種明かしに、静かな、厚みのある感動を覚えました。著者が教育学部出身であることも無関係でないように思います。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.303:
(5pt)

面白かった!

いじめに遭って悩んでいる子どもの辛さが非常にリアルに描かれていて、読んでいて涙が止まらなかった。自分の子どもがいじめに遭ったら、どう対応したらよいのか。考えさせられました。ストーリーも抜群に面白く、後半は一気に読み終わりました。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.302:
(4pt)

『かがみの孤城』は子どもと、かつて子どもだったすべての人に向けて書いた作品!

『』〈第32回吉川英治文学新人賞〉『』〈第147回直木賞〉の作者・辻村深月による2018年本屋大賞受賞作『かがみの孤城』!

 イジメが原因で登校拒否となった中学1年生の少女・こころ。外出ができなくなり、日々、部屋にこもって過ごす毎日だったがある日、光を放った部屋の大きな姿見から中に吸い込まれてしまった。彼女がたどり着いた場所はお城のある不思議な世界。そしてそこにピンク色のドレスを着た謎の狼面の少女が現れる。
 この世界の支配者である狼面の少女―“オオカミさま”。こころを含む彼女に選ばれた7人の男女が限られた期間内に彼女から与えられた使命を果たさなければならないのだが…。

・ 安西こころ(中1)
・ ポニーテールのしっかり者の女子・アキ(中3)
・ ジャージ姿のイケメン男子・リオン(中1)
・ 眼鏡をかけた、声優声の女子・フウカ(中2)
・ ゲーム機をいじる、生意気そうな男子・マサムネ(中2)
・ 『』のロンみたいなそばかすの、物静かな男子・スバル(中3)
・ 小太りで気弱そうな、階段に隠れた男子・ウレシノ(中1)

 この7人で一時的に共同生活を送るハメになったこころだが、読んでいくうちに何かしら共通項があり、それぞれの性格(特徴)が出ているのだが、この中で一番笑えないのがウレシノだった。
 小太りでいかにもモテなさそうなタイプだが、女子と親しくなりたいがために距離感がつかめず、一生懸命コミュニケーションを取ろうとして親しみを込めて「ちゃん」付けしたり、根掘り葉掘りプライベートな事を訊ねて空気が読めず、女子たちから陰でウザがられているのが強烈でした。
 「ウレシノ」タイプは自分のアピールに必死で相手の顔色が伺えず、本人はその気がなくとも相手からはストーカーに見える残念なタイプだ。
 「友達」的には悪くないのだが、「友達」以上の領域侵犯を犯そうとすると「危険」と見做される損なタイプだ(そうなると決して相手から「友好国」と見做されない)。

 物語的には、スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『』にも共通するところがあって、いろいろ伏線もあり、最後にはきちんと帰結するようになっていてよかったが個人的には本屋大賞次点となった柚月裕子著『』の方が面白かったかな。

 辻村先生は「『かがみの孤城』は子どもと、かつて子どもだったすべての人に向けて書いた作品。」として10代の自分が逃げ場のないような気持ちでいた頃に本(読書)の存在が自分を救ってくれた事を執筆動機として述べられていましたが、子どもは「未来」があるからやり直しができるけど中高年にはソレがないからツライんだよな。

 ただ、そうしたなかでも不朽の名作漫画『』に登場するが好きで子どもの頃は主人公のジョー目線で読んでいたモノが年齢を重ねると段平おっちゃんの目線で読むと新たな発見があって、段平おっちゃんはジョーと出会うまでは元プロボクサーでボクシングのトレーナーをしていたが従来の酒癖と素行の悪さが原因でライセンスを永久処分され、毎日酒を飲んだくれてその日暮らしの明日のない段平おっちゃんがジョーのパンチを見た瞬間、自分が世界チャンピオンに育てるんだと明日(未来)に向かって走り出す段平おっちゃんに感動したんだ。

 辻村先生には今度は行き場のない中高年に向けた『かがみの孤城』を描いてほしいが「生きる」というのは本当にムズかしい。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.301:
(5pt)

面白かったです。

この作家さんの作品は初めてでしたが、とても面白かったです。
他の作品も読んでみたいと思います。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.300:
(3pt)

精神世界、心理描写、人間関係をもっと丁寧に描き出してほしかったと思います。

本屋大賞1位であり、amazonでも高評価が続出なので、遅ればせながら読んでみました。結論から言うと、ちょっと期待外れでした。もちろん私の勝手な期待が先走ったのが悪いんです。そして私の読解の浅さからくるものでしょう。ですから、作者や高評価をつけた人のせいではありません。ネタバレを極力避けつつ、ここで私の勝手な感想と願望を書いておきたいと思います。

1、タイトル回収について。
 「かがみの孤城」とありますので、鏡の中の世界が中心になることは容易に想像がつきます。しかし、鏡である必然性はなく、単なる入り口であって、別に「机の引き出し」でもなんでも良かったのでないでしょうか。「鏡」に期待しすぎました。『鏡の国のアリス』とまでは言いませんが、現実世界とは真逆の世界とか、現実世界の見えない部分を映し出す世界とか、もう少し「鏡」であることの意味が出ていれば良かったのになぁと思いました。
 「孤城」についても、単に「外に出られない」というものでしかなく、あえて「孤」城である意味はありません。一人一人の内面、つまり、彼らの精神世界が「孤城」であって、それらが鏡の世界で互いを鏡として関わる中で崩壊し開放されていく物語を期待してしまいました。物語の前半ではそんな雰囲気もあったので、7人それぞれの物語が徐々に絡み合い、主人公が変わっていく(成長していく)ストーリーだったら良かったのにって思いました。
 「孤城」の世界と不条理な現実世界との対比を描き出してくれると、素敵な「鏡」になったのではないかと思います。

2、ストーリー展開における前半と後半とのギャップについて。
 前半後半をどこで分けるかは異論があると思いますが、私は「制服」が鏡の世界に持ち込まれたところからが後半だと思います。
 前半は、「いじめ」「不登校」の主人公の心理描写が巧妙に描かれています。こういった丁寧な描写は読みごたえがありました。そのため、テンポのある展開を望む人には冗長の感もあるかと思います。ところが、折角丁寧に描かれた現実世界や主人公の心理と「鏡の世界」との対応関係が全くなく、鏡の世界が単なる現実逃避の場に終始します。孤城の側にある主人公の部屋も現実世界との関係で何かあるのかと期待しましたが、あまり意味はありませんでした。確かに伏線ではありますが、安直なヒントでしかありません。
 後半からは物語が急展開しますが、一人一人の事情が語られながらも、群像劇と言うほどの人物設定ではなく、数名が現実世界でも主人公と直接ご縁があったというだけで、各自の背景的なものが相互干渉するわけでもなく、バラバラで表面的な描写で終始します。せめて主人公と直接ご縁のある数名については丁寧に描いてほしかったと思います。後半になると主人公自身、現実世界を忘れて鏡の世界にのめり込む分、現実世界との関わりがなくなり、「やっぱり外出無理」という以外の心理描写が希薄になっています。
 最後に謎の全てが明かされる部分は、「語りすぎ」だと思います。読者自身が調べればわかるようなことはヒントだけ残してあえて放置した方がスッキリまとまったと思います。ちょっと教えすぎです。
 前半後半を通して、主人公が現実世界から逃避しているため、現実世界での進行がまったく語られません。そして最後に現実世界のみのキーパーソンが再登場します。この重要人物が最後まで放置されます。この人物の現実世界での物語こそ主人公の「鏡」なのだから、展開の中で並行して語られたら、主人公との対比で物語に深みが出たと思います。

3、謎解きの安直さについて。
 「かがみの孤城」と七人の人物についての謎解きがあまりにも分かり易く、読みながら予想したことが、おかげで「全問」正解でした。読者をわざとミスリードし攪乱すべくグリム童話や「シュタインズゲート」的な話を出しながら、それらがメタファーにすらならず、特に重要な意味はありませんでした。どうせ「狼」がらみで使うなら、「三匹の子豚」やイソップまで童話や寓話を徹底的に使い倒してしまえば良かったのにと思います。それこそ子豚をモチーフにしたなら人物は3人で済んだのに。

4、結末について。
 物語の展開から、「願い」をかなえることが現実世界の出会いに大きな意味をもち、主人公に「希望」が見えたことは確かですが、ある意味、約1年後に結局振り出しに戻ったとも言えます。だって、現実世界の「問題」は何も解決していないのですから。だったら孤城での経験はなんだったのでしょう。そして、ある種のパラドクスの問題が残ります。鏡に入る以前と鏡が割れた後で全く同じ世界なのかどうかという点にも興味があります。やはり、不完全燃焼感は否めません。
 作者には是非、鏡が割れた後の現実世界での物語を描いてほしいと切望致します。この物語でキーパーソンの一人が救われたことで、主人公をはじめ何人もの人物が救われるであろう事が期待されます。そして、主人公やスクールの関わりが描かれるといいなぁと思います。特に「いじめ」や「不登校」について、いじめられた側や不登校の側の心に寄り添うものは多いですが、「いじめる」側や傍観者や教師や家族の精神世界を描いた作品は寡聞にして存じ上げません(家族までなら重松清氏の作品にあったような気もしますが)。

 やはり、鏡が割れた後にこそ、本当の「物語」が始まるのではないかと思います。形を変えて繰り返される絶望と失望と希望の物語として。その意味では、本作は壮大な物語のイントロダクションなのかもしれません。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.299:
(5pt)

おもひでぽろぽろ

Amazonで購入させていただきました。

 直木賞作家・辻村深月(つじむら・みづき)さんの本屋大賞受賞作です。本屋大賞以外にも7つの賞を受賞しているみたいで、ぼくの持っている本の帯には「55万部突破!」とあります。売れてますね。発売日は、2017年5月15日。

 まずぼく自身のことを述べさせていただくと、いじめられっ子で短期間でしたが不登校の経験もあります。
 その後、主に対人関係が苦手なために社会的ひきこもりも経験しました。
 
 たしかに低評価をつけられているレビュアーの「文章が稚拙」とか「著者の世界観についていけない」という点については同意するものの、上に記したようなぼくが本書を読むと、ちょうどスタジオジブリの映画『おもひでぽろぽろ』のように、ぼく自身の<にがくてあまい>思い出がぽろぽろとこぼれおちてくるようでした。.

 主人公・安西こころが不登校になっている状態から物語はスタートします。
 ひょんなことから『鏡の国のアリス』よろしく、自分の部屋の鏡を通ることによって異世界に行くことが出来るようになります。
 そこで、長久昴(ながひさ・すばる)、井上晶子(いのうえ・あきこ)、水森理音(みずもり・りおん)、長谷川風歌(はせがわ・ふうか)、嬉野遥(うれしの・はるか)、政宗青澄(まさむね・あーす)の6人に出会うこととなります。つまり全員合わせて7人で、かつ、全員中学生なのですが、これがのちのち物語上重要な要素となってきます。

 その異世界=城では、オオカミさまという仮面をつけた女の子が門番のような役目で存在していて、こころたちに秘密の鍵を見つけたら、なんでも願いをひとつだけ叶えてやるぞ、と告げます。
 鍵は見つかるのか、見つかるとしたらどのような願いを叶えるのかについては本書をお読みください。

 さて、上記の7人はみんな学校に行っていません(一人を除く)。みな不登校児なのですね。不登校児だからこそ、日中に異世界=城に行けるわけです。
 だからみんな悩みを抱えています。
 でも、ネタバレになりますから詳しくは書けませんが、彼ら/彼女らは乗り越えていきます。
 つまり、この小説はビルドゥングスロマン(成長小説)としても読めます。彼ら/彼女らは成長して大人になっていくわけです。
「会える! だから生きなきゃダメ! 頑張って、大人になって!」(p.492)

 ぼくは教育産業に携わってもいるのですが、「義務教育とかっつって、言われた通りに学校に行って、教師に威張り散らされるのを何の疑問もなく受け入れてるなんてさ。イケてないの通り越してホラーだよ」 (p.77)とか「先生たちだって、教師だっつって偉そうな顔してるけど所詮は人間だしさ。教員の免許は持ってるんだろうけども、もとの頭がオレたちより劣ってる場合だって多々あるわけ。それなのに、子ども相手に教室みたいな自分の王国持ってるせいでいい気になってるっつーか、偉そうにして許されると思ってるのムカつくよな」(p.77)とか「たかが学校のことなのにね」(p.410)という登場人物たちのことばを見る(聴く)につけ、なるほどなぁと考えさせられます。
 たしかに子どもが言いがちな青臭い発言ではあるのですが、真実も突いています。

 また、フリースクールの話も出てくるのですが、そのスクールの先生である喜多嶋先生がこころに対して、「こころちゃんが頑張ってるの、お母さんも、私も、わかってる。闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。もう闘わなくてもいいよ」(p.323)と言うのを見る(聴く)と、ぼくが不登校やいじめで苦しんでいたときにこういう先生に出会いたかったなぁ、と思わせるものでした。

 長々と書いてしまいましたが、オススメです。
 あの頃のあなたが蘇ってきて、<おもひでぽろぽろ>になること請け合いです。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.298:
(5pt)

心理表現、ストーリーが綺麗にまとまっていた。

途中までは、長いし感情移入できないしストーリーも稚拙だし★3の評価かなと思っていましたが、オチが秀逸で、少し感動したので★5です。読んで損はないです。
文句なしの本屋大賞!!というレベルではないと思いますが、十分に評価できる作品です。

謎については早々に気づきましたが、それでも「そうだったのか!」と予想の上をいく伏線があり、よかったです。四畳半神話体系と同レベルの伏線のまとまり方かと。
不登校・いじめの問題については考えるきっかけになればいいなというレベルです。ノンフィクション本や実際の問題に取り掛からないと、解決する力はつきません。
心理描写については、本が長い分丁寧に描写されていました。個人的には、みんなメンタルが繊細すぎる笑 自分ならもっと突っ込んだ会話したのに、とモヤっとしますw
途中まではストーリー、設定、文章が稚拙に感じ、10代もしくは20代前半までの人が読むものかなと思いましたが、読み終わってみるといい大人にも十分おすすめできる内容だなと思いました。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.297:
(5pt)

友情!

ストーリーは、読めば読むほど深みにはまっていきました。 
終わり方は、あまり納得できませんでした。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.296:
(1pt)

本当に本屋大賞受賞したの?

「噛み合わない~」でも感じたことですが
やっぱり私にはこの作者の文章が好きになれない
なんというか、とても稚拙
これで、いま本当に学校や家から居場所を奪われ
苦しんでいる子供たちの救いになるのか
と、思ってしまう
中・高生くらいの子が読むとまた違うのだろうか

仮にもし、私がそのくらいの年のころに
この本を読んだとしても、きっと今と同じ思いを抱いたと思う

この作者の文章が私に合っていないだけだろうけど
本屋大賞受賞するほどの作品でもない気がしてしまう

もう、この作者の本は買わないでしょう
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.295:
(5pt)

素晴らしい

読み始めた時は本当にこの世界に入っていけるか疑問でしたが、後半になって加速する面白さがありました。
不登校については自分の子が経験したことなので人ごととは思えませんでした。
子どもも冒頭を読んで、まるで自分のことかと思ったと驚いていました。
物語の中にいろんな伏線があって、相当に練り込まれたストーリーは見事ですね。
一人一人に感情移入できて涙が出ました。
とても心に残る一冊となりました。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.294:
(5pt)

すごい

読み終えてすごい、という言葉と何故か涙が出た。久しぶりに素直に読んで感動と驚きを同時に持った。名作。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.293:
(4pt)

そこそこおもしろい

近年の本屋大賞は個人的にイマイチな印象だったが
この作品は結構おもしろかった。
伏線の回収は見事としか言いようがない。辻村深月らしいファンタジー要素もよかった。
ただ、登場人物たちの不登校の原因がいじめだったり友人関係だったが
不登校は発達障害が絡んでる場合も多いので
この作品の不登校の描き方はちょっと浅いと思った。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.292:
(2pt)

子供騙しみたいな作品

ラノベレベルのこの作品がなぜ本屋大賞なのでしょうか???

読書が趣味の人には子供騙しみたいな内容に思えて無駄にストレスが溜まるだけの作品でした。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.291:
(5pt)

普段はあまり本を読まない私が

とある動画サイトの好きな曲のコメント欄で「かがみの孤城の雰囲気に似ている」というコメントを見て興味を持ち、試しにKindleサンプルを読んだのがきっかけ。
普段ほとんど本を読まないですが、サンプルから途轍もなく面白く購入しました。

長編大作ということで不安でしたが面白すぎてスラスラ読めました。
内容については他の方が上手くまとめて下さってますので割愛しますが、普段本を読まない方にも本当にオススメできます。
すっかり気に入り、紙の本も欲しいと思い近所書店へ赴き購入。数日前にサイン会が行われていたようでサイン入りでした。

家宝にします。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.290:
(5pt)

不安や悩みをもつ中高生のあなたへ 思春期の子どもを持つあなたへ

◆悩める中学生のあなたへ
今のあなたの“悩み”を和らげてくれるヒントがここに・・・。

◆中学生の子どもを持つあなたへ
子ども気持ちがわからないと感じる時に読んでみてください。

◆子どもの“教育”“育成”携わるあなたへ
子どもの心に“寄り添う”事について大切なことを教えてくれます。

◆学校に行きたいけれど行けないというあなたへ
あなたと同じ悩み・不安を持つ仲間がここにいます。

◆不登校の子どもを持つあなたへ
あなたの大切なお子さんの“こころ”について、
ここに登場する7人の中学生が教えてくれます。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.289:
(5pt)

いじめやパワハラに苦しんでいる全ての人に

主人公の中学1年の女子・こころは
クラスメイトに因縁をつけられ
中学校に通えなくなってしまう。

こころは両親に気を使い、相談することができない。
クラスメイトに会う不安から、外出することもできない。
様々なことが未解決なままでは、
サポートスクールに通うこともできなかった。

そんなこころの部屋の鏡が光り、
こころが鏡の中に入ると、
鏡の先は城につながっていた。

城には、こころと似た境遇の中学生が他に6人
集められていた。

いじめの本は、いじめられている当事者にとっては
読むのがつらいと思う。
私(いじめられている当事者の読者)は
本を読み終えても現実でいじめられ続けるのに
本の主人公はどうせ最後は救われるんでしょ
とひがんでしまうと思う。

しかし、本書はファンタジー小説であり、
ファンタジーだと現実から距離がとれて、
現実の生々しさから解放される。
一方で、こころの言葉、こころの洞察力、
城に集められたメンバー同士の会話などは鋭くて深く、
現実からの距離が遠いことは決してない。

心理療法が現実とは離れた空間で、
深いやりとりがなされているのと同様だ。

心理療法がセラピストとの対人関係を媒介にして、
相談者の心的エネルギーを回復させ、
相談者が現実に戻っていくのを支援するのと同様に、
城がこころ達の心的エネルギーを回復させ、
こころ達が現実に戻っていくかは…
読んでからのお楽しみ。

こころがいじめを回想したシーンの言葉
❝あの世界で、悪者はこころの方だ。
 信じられないけれど、そうだ❞(p.271)
に、深く胸を打たれた。
いじめている子達自身は自分達のことを被害者だと思っている
という本質をとらえた言葉に感じた。

ストーリーだけでなく、会話や心理描写も魅力的な作品だ。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.288:
(1pt)

この設定でなくてもいい

せっかくの設定が生きず、伝えたいことも平凡。ミステリ風にする必要はなかったと思う。読まなければよかったとまでは言わないが、●●賞の類は最近ちょっと商業目的が過ぎやしないか。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.287:
(5pt)

思い悩んでいる中学生に読んでほしい

辻村深雪さんの本は一度も読んだこともなく
こちらの作品も、無料で本が読めるカフェでの暇つぶしに
何気に手に取り読み始めただけでした。

不登校、いじめ、そして
鏡の中という非現実的な設定
自分の今の環境とはかけ離れていることで
共感とか感動とか期待していなかったのですが、
読んでいくうちに、どんどん引き込まれて
そして何よりもエピローグに泣けました。
ああ!そうだったんだって…

好きな作家がまた一人増えました
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320
No.286:
(5pt)

本屋大賞では間違いなくNo.1

本屋大賞の作品は毎回読んでいるが、かがみの孤城はその中でも間違いなくNo.1と言っても過言ではない。
その最大の魅力は、話のまとまり、完成度である。
散りばめられた伏線や、各登場人物の心境、境遇、世界観など、読み終わると、すべてが納得できるようにできている。一点の疑問も抱かせない完璧に整った作品であると思う。
それでいて、話の内容は優しく、読者の心を惹きつけるものである。最後まで謎に満ち溢れていた「オオカミさま」の残酷だが、かわいいげのあるところや、主人公である「こころちゃん」の悲しみ、やさしさが伝わってくる。
小説に一番大事な、キャラクターに感情移入することが、できる作品である。
今年度読んだ小説の中でも格段に面白いので、是非一度手に取って読んでみてほしい。
かがみの孤城Amazon書評・レビュー:かがみの孤城より
4591153320

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!