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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 361~380 19/22ページ
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初めて読んだ伊坂作品がこれだったんですが、途中で飽きて結末だけ読んじゃいました。 ひとつひとつのシーンの描写にグッと惹きつけられるようなことも無いし はじめから読んでも、いまいち作品にのめり込めるきっかけが見つからなかったので スリリングな展開であろうところも、なんだかそう感じられませんでした。 あと登場人物の設定も甘い気がして、馬鹿っぽいやつなのに急に哲学的なことを言ったり ロック好きであろう主人公とその妻なんですが、そのロックっぽいセリフが なんとも不自然で気持ち悪い上ピンと粉こなかったし、ほかにも感情の読めないキャラクターばかりで感情移入できず、ちっとも面白くなかったです。 個人的な好き嫌いなのかもしれませんが、僕はこの作品を絶賛されるべきものではないと思いました。 でも取り立ててこき下ろされるようなものでもないので☆二つ。 | ||||
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2005年版 このミス18位 作者の作品は全て読んでいるが、この作品は、他の作品と比較して今ひとつの印象を受けた。重いテーマを持った作品であっても、他の作品では、ある種の「爽快感」をもった登場人物が出てくるのだが、この作品にはそれがなく、「作者らしさ」が感じられなかった。「ラッシュライフ」のような、いくつかのピースが作品の後半でパズルのようにはまりこむ作品を狙ったのだと思うが、そこに狙いをおきすぎて、作品全体をわかりにくくしているような印象を受けた。同じ「殺し屋」をテーマにした小説を書くのであれば、もっと切れ味の鋭い、爽快な作品を期待したい。作者のファンはともかく、初読の方にとっては取っつきにくい作品であるので、まず別の作品から読み始めることをお勧めしたい。 本作品は2004年直木賞の候補作(作者にとって3回目)であったが、受賞はできなかった。賞の注目度を考えると、「伊坂ファン」の一人としては、この作品では取らなくてよかったと思うが、この作品の後、現在まで5回のノミネートでとれておらず、そろそろもらってもいいころだとも思う。 | ||||
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人生から逃げるやつは、ビルから飛んじまえ 誰よりも自分をうまく騙せるものが、誰よりも楽しく暮らせる。 作中文章より。 潔さ良さを感じる、読みさすい小説。やっぱりこれはエンタメですね。 | ||||
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久しぶりに伊坂作品を読んだ。 不思議な世界観。 現実的ではないようなストーリーだけど、どこか共感できる部分もあり。 おそらく登場自分物の心の動きだとか、そんな部分に共感できるのだろう。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品をはじめて読みました。 他の方々が書いてるように文章にセンスが光る。 読みやすいし、特に蝉と岩西のやり取りとか、凄くいい。 正直最近は人が死んじゃう映画とか小説とかあんまり好きじゃ ないんだけど、これは文章にカバーされて全く苦にならなかった。 疲れてるから電車とかでも最近は本が読めなくなってましたが この本は読めました。しばらく伊坂作品読みます。 | ||||
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会社員の『鈴木』、殺し屋の『鯨』と『蝉』、 この3人の物語がうまく絡み合っていき、最終的にひとつになったのは、 本当に見事だと思いました。 ただ、ハードボイルド小説として読むと、微妙かな・・・ということになる と思うので1つの伊坂幸太郎の物語として読むのがいいと思います。 | ||||
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伊坂作品のテイストが好きな人だったら、楽しめる一冊だと思う。 今回は「深さ」「重さ」というよりは、出てくる人物のキャラクターが面白い。 「考えさせられる」ことなんか一つもない。 文章はこなれていると思います。 伊坂さんの作品は、登場するものが全て伏線になっていて、終わりのほうで集約していくから、最初のほうの何気ない描写を読みながら「あ、これは使う気だな」と分かってしまうのが玉にキズかな。「陽気なギャングが地球を回す」あたりもそれが露骨だった。 けれども、そういうスタイルを含めて「伊坂幸太郎」を楽しむと思えば、それなりに楽しめるという気がする。 ☆3.5、くらいだけれど、まあ気分的に。 | ||||
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半年ほど前に初めて伊坂さんの本を読んでからファンになり、この本も伊坂幸太郎が書いてるから、と即購入しました 話の内容は、自分の妻を殺した相手に復讐するつもりが横取りされてしまった男、鈴木を主人格として、その人を含む3人の男の視点で書かれています 語り手が複数いると話が混ざりやすいのですが、語り手が変わるところに語り手の名前の判子をモチーフにしたマークがあったので、切り替えがスムーズに出来ました また、その3人に関わる登場人物も他の小説に比べて多かったのですが、その一人一人のキャラクターがしっかりしていて個性豊かだったので楽しかったです 伊坂さんならではの入り組んだ人間関係や登場人物の表現、綿密に練りこまれたヒントはそのままです 「あの登場人物はそういう役目だったのか!」など、読み進める毎に滲み出てくる全体像に先へ先へと止まらなくなる魅力がありました 暴力シーンなど少しだけグロテスクな表現がある部分もありましたが、上手くカバーというかそれを上回るものが別にあるので、読後はやはり穏やかな気分で終わることができました | ||||
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若造の蝉は若者の代表だ。 たまには蝉のようにミンミン鳴いて生きてみようか・・ すごく気持ちいいかもしれない。 でも「たいていの大人は鳴けない」というから、どうだろう。 鳴かないと誰も気付かないのに。 誰か気付いてくれるだろうか。 早く鳴かないと、鳴き方を忘れてしまう。 | ||||
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もしも人に、この本おもしろい?と聞かれたら、すごくおもしろいよ、とは言いがたい。かといって、おもしろくない、と言うわけでもない。 登場人物たちには全く共感できない。珍しいほど、魅力がない。とはいっても、描き方が足りないと言うのではなく、嫌悪感を催させるほどに人間味のないキャラクターがうまく描かれている。殺し屋という稼業だけあって、もちろん人を殺すのに何のためらいもないのだろうが、たとえば「蝉」という殺し屋のように女子供も分け隔てなく自分の手で殺せる、と言われても、どうしてそんなことができるのか全く理解できないし、おふざけで人を車でひき殺したりする社長のドラ息子もむしずが走る。これほどまでに嫌な人間がほんとにいたらどうしよう、と寒気がするほどに救いようのない悪意が描かれている。 主人公はそんな社長のドラ息子に妻をひき殺されて、復しゅうのために彼の会社で働き始める。いかがわしい薬を売りつけるあくどい商売だとわかっていても、妻のために彼は街で通行人に声をかけ続ける。ものすごく復しゅうに燃えているのかと思えばそれほどの必死さ、用意周到さは感じられなくて、むしろ妻を失った自分が生きていくためにそうするしかなかった、というような虚無感さえ感じられる。 簡単にたくさんの人が死んでいくストーリー展開は、読んでいて背筋が寒くなるほどだった。どこかに救いはあるんでしょ、そんな思いで最後まで読んだ。 なんといったらいいのだろう、単なる推理小説でもないし、かといってハードボイルででもないと思う。作品の中で人間は昆虫だとかバッタに例えられている。それもわかる気がするが、一番いいたかったことは何だったんだろうって、読んだ人によって全くとらえ方が違っていく作品だと思う。 | ||||
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化粧品詐欺や臓器売買まで世の悪行の全てを仕切る悪徳企業の社長の長男に妻を轢き逃げされ、復讐の為に教師の職を捨てた鈴木は、同社に就職するが、彼の目の前で、長男は車に轢かれ死んでしまう。 長男は、押し屋と呼ばれる殺し屋によって殺され、さらに押し屋を追うナイフ使いの蝉、自殺屋の鯨と呼ばれる二人の殺し屋。そして妻の復讐をしそこなった鈴木は・・・強引といってもいいストーリーでどんどん非日常の世界に引き込まれます。 鈴木、鯨、蝉の視点でストーリーが進むのですが、殺し屋という職業?になじみが無いからか、感情移入が出来ない為か、読み終わっても、だから何という感想しか残らなかった。鈴木一人の視点だけの方が良かったのでは? | ||||
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3人の人間の視点から別個に構成されていて、交互に何度も何度も入れ替わっていく話です。 読んでいて思うのはとにかく感情移入ができない事。3人の内2人は人間味がほぼ無い(全くでは無いが)キャラクターであり、好感を持つ事が全然できなかったです。多少乱暴に言えば残りの1人(一応主人公)も殆ど魅力の無いキャラでした。 後半になって多少驚きの展開、そして刹那的な描写も書かれていますが、インパクトに欠けると言うか、「オオッ!?」ではなく「フ〜ン・・・」位の感じでした、自分には。 ただ社会の「暗部」が舞台なのでそういった意味では全編から感じられる殺伐としたモノも当然なのかもしれません。 | ||||
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あとがきじゃないから解説、かな。 他の小説家が書いた感想みたいなもの。 そこに、この作品は伊坂幸太郎の新たな試み。 みたいな事が書いてある。 まさにその通りの印象、 今までの作品では出さなかった「生臭さ」のようなものを、 いかにタッチを変えずに盛り込むか。 それを試したんだと思う。 伊坂幸太郎らしいテンポのいいユーモラスな書き口は変わらず、 一気に読めると思います。 ただ、ハードボイルドと聞いて買っただけにこの評価。 描写を生々しく書けばいいってもんではないから… けど、これ以後の作品で何かをしようとしてる気がするので、 そこに期待するのがいいのでは。 | ||||
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伊坂氏がハードボイルド、最強、そんなコピーをみてそれならばと読みました。 ハードボイルド…それは大沢在昌・真保祐一などが浮かぶ作風、 しかし本作はハードボイルドではない。 男の香りがしない内容、決して強くない主人公、 ハードを語るには、どこかいい意味でゆるすぎました。 しかしさすがは伊坂氏、いつもどおりに読者をひきつけるストーリー は秀逸 | ||||
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内容は重たい.人もバタバタ死ぬ.それなのにとても読みやすい.スイスイいける.これも著者のなせる文章技巧の妙だろう. 突飛な始まり,ぶれる時間軸,登場人物たちの意味深な発言,勧善懲悪的な倫理的収束.現在の作家の中で最も力のある一人なのも肯ける.今後の作品も楽しみにしたい. | ||||
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まぁ、細かいことはネタばれになりそうなので言いませんが、間違いなく面白いです。伊坂幸太郎氏の魅力は、作品全体に縦横無尽に張り巡らされた構成、軽妙なテンポ、ユニークな舞台設定、独特の世界に対する視点、そして主張の力強さと読後の清涼感、これに尽きると思っているのですが、この作品一つで、その全て、とりあえずは感じてもらえるでしょう。 ただ、この作品には、他の氏の作品には無い魅力が一つあります。ハードボイルドさです。分かりにくい概念ですが、例えば人が死ぬシーンの描写など、他では見られないような、何と言ったらいいか・・・客観的な印象を受けます。殺し屋、という設定も、裏の世界の話も、ショッキングでシビアです。 しかし、そこは伊坂幸太郎。ただハードボイルドなだけでは到底終わりません。主人公がたばこでも吸って投げ捨てて背中見せて歩いてくような終わり方ではありません(ハードボイルド?)。 愚考するに、氏の狙いは、ハードボイルド的な、『絶望と悲惨に濡れた世界』の中で、『君との記憶だけを武器に戦う』主人公の姿を描くことだったのではないでしょうか。 点滅の止まない信号から、終わりの見えない回送電車までの物語。 『生きてるみたいに、生きたい。』そう思いませんか?その意味を知りたいと思いませんか?その価値に気付きたいと思いませんか? あ、文庫本も出てるので、そっちの方が安いかも。 | ||||
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描写の的確さ、ストーリー展開のうまさ、キャラの立て方、ちりばめられたユーモア、 一見冷徹な殺し屋達が心の中でかかえる、悔いや葛藤も見事に描ききっている。 うまい。確かにうまい。 だが、「さぁ、この作品が好きか?」と問われると、 『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』のように「好きな作品です」と即答することは難しい。 あまりに人が多く死んでしまう作品だからかも知れない。 帯の惹句が「最高傑作」ではなく「最強傑作」となっているのは言い得て妙。 | ||||
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冷酷非情な箇所があって、ここがハードルになる読み手が多いはず。 伊坂のあの優しさはどこへ行ったのよ、、と思うわけだ。 実はわたしもそれに馴染めなくて、非情なシーンは飛ばし読みを敢行してハードルをクリアした。(ハードルの下をくぐったが、正解かもしれない) それでも、ひととおりの活劇が済んで登場人物に馴れ親しんでしまうと大丈夫。 伊坂も、非情なシーンを微に入り細に入り表現することはしなくなる。 読者もストーリィに集中しているから大概のことには驚かない。 読み終わってみれば、私はこの小説がきらいではなかった。 シックスセンスばりのところもあり 好みが分かれるところだとは思うが、伊坂幸太郎ファンはまずは読んでみること、でしょう。 「陽気なギャングは地球を回す」は読んでいて楽しく、「グラスホッパー」は面白い。 | ||||
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"人間は哺乳類というより昆虫に似ている. こんなにも集団で行動する哺乳類は人間くらいで, 哺乳類というよりもむしろ昆虫に近い。。" 妻を交通事故で亡くした鈴木, そして自殺屋,殺人屋,押し屋,劇団と呼ばれ。。 殺人に関わる数人の男たち. 伊坂作品の特徴とも言える複数同時進行のストーリー. そして他の作品を話の中で出す遊び心. 伊坂作品では初とも言える現実味のある作品であり, 純粋にドキドキを楽しんで読める. ただ, 伊坂作品を読みすぎたせいか先を読みやすい気もする。。 | ||||
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最近お気に入りの伊坂幸太郎の作品です。 キャラクタ−作りの達人伊坂氏の作品らしく、今回も個性的な登場人物が多数登場! 主人公の鈴木以外誰にも感情移入できないという状況です。 話しているだけで死にたくなるという鯨、ナイフの達人蝉、ク−ルで謎だらけの押し屋という3人の殺し屋が入り乱れる、一気読み間違いなしのエンタメ作品。 伊坂作品の特徴である、写実的な場面描写や哲学的発言も健在です。 個性的過ぎる登場人物にお腹いっぱいになりながら、ラストシ−ンでは少し救われる。 そんな作品です | ||||
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