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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 281~300 15/22ページ
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伊坂らしい洒落た感じではなく、とっても固茹での感じです。 ストーリー展開は「ラッシュライフ」と同系列のもの。 楽しく読めました。 「バカジャナイノー」by健太郎&孝次郎 | ||||
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伊坂さんの作品は、映画はいくつか観てますが、小説はコチラが初めてです。 主要キャラがイメージしやすく、さらに各キャラのパートで区切られて話が展開するので、非常に読みやすく良かった。 物語としては、特に鈴木のパートや主要キャラ同士が絡み出す後半〜クライマックスのあたりは面白いのですが、結局ハッピーエンドとも言えないような、なんとも言えないラストなのが少し残念でした。 何も残らなさすぎ、というか。。 まあでも充分楽しめました。 | ||||
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これほど衝撃的な小説を読んだのは初めてでした。活字を読む、という行為に過ぎないのに、作品を司る文章の一文字一文字が頭の中に入り込み、言外の感覚を作り出します。頭の中をすうと風が吹き抜けるような、とか、後頭部を強く殴られるような、などと表現されることが多いですが、それでは役不足な感覚です。私はこの本がきっかけで読書に目覚めました。伊坂幸太郎の作品はとにかく緻密です。無駄がほとんどなく、巧みな伏線使いに感服します。この作品に、そして伊坂幸太郎に出会えて良かったです。 | ||||
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伊坂幸太郎の作品は結構読んでいます。力量のある作家ですから、プロットの組み立ては巧妙ですし、登場人物の風変わりな風貌や性格は興味を持つわけですが、本作は最後まで納得せずに読み終わりました。この作品もあの多彩な作品を生み出している伊坂幸太郎の生みだした世界観だと理解しながらも最後まで違和感に包まれていました。普通は登場人物のいずれかに心情移入しながら読むことが多いのですが、本作のキャラクターはどれも理解しがたい設定でしたので、小説は現実とは違うと理解しながらも入り込めないもどかしさが残りました。鯨も蝉もそして鈴木も心情移入できないことから、読者はその立ち位置を固定できないまま、浮遊感を持ちながら小説のテーマを探ることになるのです。「やるしかないじゃない」という鈴木の妻の言葉が最後まで鈴木を引っ張り回すことで、小説は展開し、ご都合主義的な人の交わりもまた一応納得した上で、最後の結末を迎えるのでした。ハードボイルドタッチの小説にありがちな展開でしょうが、多くの読者はこれだけ人が死ぬ小説を読みたくて伊坂幸太郎を読んでいるわけではないでしょうから。鮮やかな終結でもなく、時間を費やしたのに感銘も感動もなく、ただ好きな伊坂幸太郎もこんな小説を書きたかったのだという発見をした作品でした。 | ||||
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個人的に作者の作風だと思っている軽快な展開・テンポがとても好きです。この作品もその点で期待通りの展開・テンポを感じられます。一方で、読後感に「砂漠」で感じたような、爽快感を期待していましたが、本作では、少し違った読後感でしたね。でも、次の展開を知りたくなる気持ちが加速していく面白い作品でした。 | ||||
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『マリアビートル』の評判が良いので読んでみた。スピード感がある中でしっかりと中身も作り込んでいる、相変わらずの伊坂ワールド。たいしたもんだ。ただもうちょい登場人物に感情移入出来る作風にして欲しかった。キャラは立っているものの、あと一歩何かスパイスが欲しかった。一気読み出来て物語も良かった分、少々残念。 | ||||
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大好きな作品である『マリアビートル』へ続く作品としても位置づけられますが、もちろん、これ自体でも十分面白い作品であることは保証します。殺し屋達のドタバタ劇の要素が強い『マリアビートル』に対して、本作は結構マジな要素が強く、少し暗い感じもします。ただ、そこは伊坂作品。良質な会話や比喩が各所に散りばめられていて、中だるみや飽きが無いのがイイですね。 | ||||
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最初のスペースのある段落間と、田中氏の台詞と、最後の場面に注目して読んでください。全体のなんとなくぼんやりした雰囲気が「理解」できると思います。殺し屋と追いかけっこする話でも復讐の話でもありません。 | ||||
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『マリアビートル』が面白いらしい。この本の続編との事なので、まずこちらを読んでみた。話はサクサク進んで読みやすいけど、登場人物に生気がないというか、感情移入できない。主人公鈴木の「殺された妻の復讐のため」裏社会へ身を投じるという動機は分かるけど、彼の行動や回想からその思いの深さ・執着心があまり感じられない。殺し屋・蝉の行動も「なんでそうなるの?」と思ってしまうくらい動機が浅い、というかその動機に至るまでの彼の思考プロセスが読みきれないし、自殺屋・鯨に至ってはまるで呪術師か魔法使いのような印象を受け、浮いてしまっている。ひとえに、人物の背景描写が圧倒的に足りない気がする。ゆえに登場人物の存在自体が薄く、死んでも生き残ってもその重みが感じられない。ストーリーは淡々と進むが最後まで一本調子な印象で、乾いたセリフ回しの人形劇を見ている気分になった。嫌いではないけど、絶賛しようとも思わない。伊坂ファンの人が、何度も読んで伊坂ワールドを自分なりに展開して楽しむための原材料って感じでしょうか。一見さんにはちょっと物足らなかったです。 | ||||
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伊坂さんの小説はどれもおもしろい、のは言うまでもないのですが、作風というか空気が微妙に違っていて、各作品で好みが分かれるところだと思います。殺し屋が何人も出てきて、視線が都度切り替わって、その人から見た場面がつなぎ合わされていくと、ぐぐっとつながる、という今ではすっかりおなじみのパターンだけど、ちょっともたもたした感じがしちゃうなと思って、レビューしないでいたのですが……最近出たばかりのマリアビートルももちろん読んでみたら、さかのぼってグラスホッパーも好きになってしまった。ほとんど上下巻?っていう位の錯覚に陥りました。マリアビートルを読むと出てくる人々の中に本作で描かれている人たち(のエピソード)が少なからず出てきます。併せて読んだら2倍以上のおもしろさなので、まずはこちらから是非是非!! | ||||
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伊坂氏らしい、陰惨な現実を、小粋な会話とスピード感溢れる展開で一気に読ませる作品。妻を殺され、復讐に燃える主人公なんだが、壊れ具合が現実的で、イッちゃってない感じが新鮮かな。ただ、その他の殺人で喰ってる輩たちの、そうなった経緯にもう少し突っ込んでほしかった。なぜ殺し屋稼業に手を染めたのかが、それぞれ描いてあると、殺し方や、殺人に躊躇しない心理、死にざまの重々しさがぐっと来るのではないかと感じた。「鯨」「蝉」なんて、命名理由ぐらいしかわからんし、「あさがお」に至っては、命名理由さえも不明だし。それがあるのとないのとでは、本作の評価もかなり違ってくる。「ラッシュ」なんて、目まぐるしく場面展開が変わる割に、各人の人物設定が鮮明で、感情移入しやすかった。「あさがお」なんて、逆に正体不明だからこそ、冷静で不気味なニュアンスが出ていたから、それが狙いなのかなぁ、という考え方もあるが・・・。 | ||||
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ある復讐を遂げるために実態の怪しい組織≪令嬢≫に潜り込むことに成功した鈴木だが、ただの一般人であった彼の企みなどとっくに感づかれていた。追い込まれた鈴木だったが、その目の前で思いもよらぬ凄惨な光景が展開される。そのころ彼の頭上にそびえ立つホテルでは、「鯨」と名乗る男が粛々と「仕事」をこなしていた・・・。人気作家、伊坂幸太郎の代表作。『重力ピエロ』で初めて伊坂作品を読み失望にくれていた評者であったが、多くの伊坂読者から勧められたので読んだのが本作、『グラスホッパー』。それぞれが特徴的な仕留め方をする凄腕の殺し屋三人が暗躍するクライムサスペンス小説だ。『重力ピエロ』にも若干通じ、さらに徹底されていると感じたのは、登場人物の「キャラ」が立っているということだ。主人公鈴木の苗字さながらの凡庸さもなかなかのものだが、彼の周りにいえる三人の殺し屋はみな魅力的だ。マンガのようにキャラが立っていると思いながらページをめくっていると、広告がはさまれていて、どうやら本当にマンガになっているようだ。こちらも気になる。ハードボイルドに挑戦したということで、肉体の激しく壊れる描写も旺盛に盛り込まれている。しかし、これも先に読んだ作品と通じていて、相変わらず煩わしいのは「引用」である。作品内にも心酔しているミュージシャンの言葉を会話中につぎつぎに織り交ぜるため、相手にいいかげん鬱陶しがられているという人物が出てくるのだが、まんまそれ、この人の小説そのものにもあてはまる。ドストがどうだとか、ゴダールがどうだとかははっきりいってファッションでしかなくて、本筋とあまりに関係ないとさすがにイラついてくる。ほとんど中だるみすることなく、次々と緊迫シーンが訪れるので、ページのめくりも早くなり飽きがこない。ただ、“あの結末”は付けてよかったのか付けなくてもよかったんじゃないかという、疑問は残る。 | ||||
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『鈴木』という少し現実離れに間の抜けた男がいるために物語が進んでいく。読みやすくはあると思うし、そうさせるように描かれているのもわかる。淡々と進み、終わりも淡々と終わる。鈴木という間抜けた男にはほとんど共感できなく、妻を殺された怨みや怒りが足りない。ラストは『ほんで?で、どうなるの。』と焦れったく、読むのが面倒になってくる。読みやすいがおもしかったとは言えない。小説にオチが無ければならないわけじゃないが、これはハードボイルドっぽい小説としてオチが欲しかったです伊坂氏。 | ||||
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以前、伊坂さんこの小説を「シリアス?コメディ?オフビート?」と、店頭のポップか何かで紹介していました。 今回、再読してみると、伊坂さんの言いたかったことがわかったような気がします 鈴木は、「僕は、君のために、けっこう頑張っているんじゃないかな」と言って自分を奮い立たせますが、その度に、状況は悪くなっていくし、蝉は、文句を言いつつも仕事はきちんとこなし、自分のミスを、上司の岩西にきちんと報告しようとする、真面目なところがあるし、鯨にいたっては、胡散臭いホームレスに唆され、無理やりに、乱暴にすべてを精算しようとしています 冷静で、無感情に思える槿も、鈴木をからかって遊んでましたし、ファニーな殺し屋の物語というのはかなり、的を射ていると思います 蝉と鯨は、死を迎えることになるんですが、その最後はわりと報われる、というか悪くないように思えます 蝉は、嫌悪していた岩西との関係が和らいだように見えますし、鯨は、自分を騙すことをおぼえ、鈴木を押し屋として始末することで亡霊から解放されます 殺し屋として、活躍してきた2人にしては、上等な最後だと思います グラスホッパーは面白い小説です。今回、改めて、そう思いました。 | ||||
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あらすじをそのまま長文化しただけのような内容で、 読者を引き込む力が感じられなかった。 話をなんとか破綻させないよう完結させるために、 リアリティを犠牲にし過ぎている。 ちょうど良いところにエンジンかかったままの車が放置してあったなんて、 そんな展開が許されていいのだろうか? 「鯨」が「蝉」を見つける前のタクシー運転手のやりとりなど、 もう色んなところでストーリーをつないでいくための作者の苦労が透けて見える。 読者にそれを感じさせたらダメだ。 キャラクターに深みがないのが致命的。 どの登場人物も、読者の納得できる意志を持っていない。 「鯨」や「蝉」が首を突っ込む動機も適当に思えるし、 鈴木の危機感の欠如にもバカらしくなってくる。 コンピュータウイルスに絶えず感染するだとか、 現実的にはそうそうないことをサラリと書かれても辟易する。 台詞回しにもまるでセンスがない。 比喩表現も巧くなく、文体にも味がなかった。 この作品を通して結局何が言いたいのか分からないし、 ただの娯楽作品だとするならば完全に落第。 伊坂幸太郎はどんな話を書くのかと期待していただけに、星1つ。残念。 | ||||
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『砂漠』も読みましたが、随分『砂漠』と本書とでは作風が違うな、と感じました。 個人的には、『砂漠』のほうが好きかな。 砂漠 ミステリ、というか、ハードボイルド小説、ということですが、確かに、鈴木・鯨・蝉の三者が最後のほうでひとつの線にまとめられていく過程はわくわくドキドキして楽しめました。この先、いったいどういう展開になるんだろうか?と気になって、どんどん先に読み進めてしまいました。 ただ、その殺人の動機というか、登場人物が殺人に至る過程にあまり意味を見出していないところが、小説としてどうなのかな、と。 教師だった鈴木が復讐のために裏社会の会社に勤める、っていう設定もなんだか不自然な感じがしましたし。 エンタテイメントとしてはそこそこ面白いけども、読み終わった後にあらためて何かを考えるきっかけにはならない感じ、です。 | ||||
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登場人物を複数出してストーリー進行を平行させ、最後に繋がっていくという形を作者は得意と していますが、本作もそんな感じです。この形式は、中々物語に入り込むのが難しいというか、 話がパラパラと目まぐるしく変わるので頭がついていかず(私頭悪いんで、、)そんなに好きな 手法では無いのですが、本作は軽妙な描写、しゃれた筆致、世界観で描かれているのであまり 苦にならずに読み進める事が出来ました。 三人の殺し屋と超ブラック会社社員、そしてその会社社長に怨みを持つ主人公。これら登場人物 が絶妙な塩梅で絡み交錯する。 最後もホロリというか、ニヤリというか、後味良く終わる感じでとても良!でしたね。 | ||||
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元教師の主人公は、妻を亡き者にしたが車に轢かれる瞬間を目撃し、正体を探るために尾行を行う。一方で、自殺専門の殺し屋である鯨、ナイフ使いの使者である蝉も正体を探る。彼らの思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す…。 多様に伏線が敷かれており、物語は二転三転していきます。全てが終わった時、主人公が対峙するものとは…。 「自殺する奴ってのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんなに酷い環境に置かれたって、動物は自分からは死のうとしねえよ。自分たちが生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知ってるからだ。人間ってのは、傲慢だよ。だからよ、俺は飛ぶんだよ。死ぬのは、そのついでだ」 | ||||
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主人公、スズキは妻が暴力団関係の男にひき殺された復讐のため、悪人、寺原の経営する会社「令嬢」に潜り込むのだが、このぼけ主人公は次々と危険な目にあいながらも、偶然に殺し屋同士の争いに巻き込まれ救われるという話。ろくに考えもせず、何の根拠もなく対岸の火事のように死に目を背け、いざというときにあたふたとさわぐ。まったくいまの大衆のステレイタイプの様な男だ。こんな奴は早々に死ぬべきなのだが、ぬくぬくと生き残るのが伊坂節。勧善懲悪、正義は常に勝つ?まあ小説の中だけはこんな無謀も許されるのだろう。 | ||||
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伊坂さんの小説の中では、 異質な部類に入るのかな。 先が読めない 摩訶不思議さは健在だけれども たぶん舞台が仙台じゃないからかな。 う〜ん、 なんでだろ? なんだか 落ち着いて読めなかったな。 | ||||
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