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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 401~420 21/22ページ
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たくさん考えさせられる小説でした。伊坂さんの小説は4冊目ですが、読めば、読むほど作品がリンクしていて楽しいです。私は『押し屋』の「あさがお」が好きです。彼は伊坂作品「オーデュボン…」の「さくら」も好きで、雰囲気が似ていてるな~なんて思ってたら名前がも似ていて、なるほど~と。これから伊坂作品を読むときは花の名前にチェックだ。と。春、夏だからあとは「紅葉」とか「牡丹」とか。 | ||||
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異色の「殺し屋小説」と呼ぶべきなのか?何のためらいもなく、人の命を奪っていく男たち。その動作は機械的だ。まるで、不要になった物を捨てるように。今自分たちが生きている世の中も、こんな感じなのではないだろうか?それを否定できないところに怖さがある。読後はほろ苦さが残った。 | ||||
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殺戮シーンが非常に多く出現しますが、何故か全体に流れるトーンは「キュート」でした。蝉、鯨、鈴木がメイン登場人物ですが、鈴木のかもし出す雰囲気が「キュート」なんでしょう。案山子やリョコウバト等以前の著者の著作に出てきたキーワードも出てきて、ファンには楽しめる一冊となってます。私が一番気になったのは鯨です。自殺屋という異色な殺人者は一冊の小説しか読まないという。その小説を私も読んでみようと思いました。彼の気持ちが少しは理解できるかもしれません。 | ||||
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正直、欠点が多すぎ。そもそも小説というものは御都合主義である、という考え方もあるが、ここまで極端だと。あまりにも不自然で無理な設定が多すぎて、小説的リアリティにも欠ける。整合性にも問題あり。そういうことが気になる人には薦められません。劇画レベルのリアリティなので、そういう感覚で読める人にはいいかもしれないけど。 | ||||
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物語全体としては良く書けているし面白いと思うでもちょっとエグイ感じがする、特に前半は殺しのシーンがリアル過ぎてちょっと苦手な感じ、3人の人物が絡み合って物語を盛り上げているとは思うが、だんだん精神面がクローズアップされてきてうん?どうした?筋がそれていくぞ?と感じてしまう悪くは無いが良くも無かったなぁ | ||||
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「押し屋」や「自殺屋」など変わった殺人請負人が出てきて、冷静に考えるとあり得ない設定だが話が上手くて引き込まれる。槿(あさがお)という冷静な押し屋と、純情な元教師鈴木の立場や利害を超えたやりとりが面白い。この二人には作者の性格が結構反映されているのではないだろうか。「自殺屋」鯨の仕事の描写も興味深い。鯨の描写はあまりなく、被害者の内省に紙面が割かれる。説得力がある。確かに誰でも思いつめれば死にたくなるような種は持っているだろう。テンポよく進む、極上の娯楽小説。少しせつなく、清清しい読後感。お勧め。 | ||||
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伊坂 幸太郎 すきじゃと断言できる私でありますが,この本は買いだけど,ちょっとあきまへん.ラスト近くにおどろきは沢山仕掛けられていますが,いつもの伊坂マジック炸裂という感じではないです,普通の(推理)小説よりも面白いことは確かで,一息に読まされますが,もう少し時間をかけて作られる物語が読みたいです. | ||||
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僕がこの本で一番好きな場面は、 蝉がしじみを眺めながら 『殺して食って生きている』 と呟くシーン。金さえもらえば女も子供も平気で殺してしまう残虐な殺し屋であるはずの彼に、何故か人間の本質のようなものを垣間見てしまったような気がします。いつもの井坂作品同様、人生捨てたもんじゃない。って思わされると同時に人間のあるべき姿を見せ付けられてしまいました。 | ||||
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伊坂さんの作品はまだ3作目なんですが、いつも、その巧妙な手口にやられます。手慣れた展開にもしかしたら「やっぱり同じか・・・」と失望するかもしれないなぁ、なんて心配していたのですが、今回もやられたのは僕の方でした。さすがに3回もだまされるわけにはいかないと思って、注意深く手を読みながら進めていったつもりだったのですが、「神様のレシピ」でまんまと調理されてしまいました。思えば田中さんの登場がこの作品の幕開けだったような気がします。 | ||||
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う~ん…三人のオトコのお話がやがて一つのお話になっていく構成なのですが、結局通しての主人公は“鈴木”なのだからある地点で“三つのお話”という構成を取っ払った方が良かったのでは?もっと鈴木の存在を軸にして全体を展開した方が良かったのでは??なんだかお話の流れが詰まって盛り上がりに欠け、最後の最後のカタルシスも薄く終わっちゃったなぁ~と。とっても期待して読み始めたのですが正直退屈してしまいました。お話の展開が予測の範疇だったり、また展開に少々無理があったり粗かったり…しかしなりより残念なのはボクには三人のオトコたちに共感が持てず、愛すべき存在には成らなかったコトです。とても痛いトコです。主人公も、それを書いた作家も頭の中が饒舌で少々理屈っぽい感じが残りました。きっとこのホンは伊坂さんの転換の一冊なのだと思います。“転換”なのですから期待して待ちたいです。 | ||||
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鈴木、鯨、蝉という三人が主要人物となって、話の章ごとに主人公が入れ替わるという伊坂お得意の手法によって、段々と三本の線が一本に重なっていくような話。そして、センスのいい会話。ちょっと(?)一般人離れした感覚が心地いい作品です。 一番印象深いのは鯨の口癖「人は誰でも、死にたがっている」この作品の一つの命題であると思います。 鈴木は最初は死ぬ気でいました。 蝉は死を受け入れているような、恐ろしい感覚を持っていました。 鯨は頑なに「人は誰でも、死にたがっている」を強調します。 でも、やっぱり人間は死にたがってなどいないのでしょう。ラストのシーンでそれをひしひしと感じました。「バカジャナイノー」というセリフが全てをひっくり返してしまったような感覚です。 ついでですが、最近巷を騒がせている「オレオレ詐欺」。最近では進化して「劇団型」と言われる方法で詐欺を働く場合があるそうです。今作に出てきた「劇団」という団体。これにいち早く反応したと思われる伊坂の感覚の鋭さというものを感じました。こういうことに詳しい人たちにとっては常識的なことなのかもしれませんが、一般人である僕にとってはそう感じられます。 | ||||
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図書館で予約して2ヶ月後やっと本を手に取ることができました。が、本を読んで申し訳なくなりました。ただで読むには申し訳ないほど楽しめたという意味です。都会に住む狂暴化した昆虫たち、復習のためその魔窟へ自ら飛び込んだ男、鈴木。登場人物、3人の目線から書かれていますが一番感情移入できたのはもちろん鈴木でした。蝉は個人的に注目のキャラでした。凶悪、というよりも感情の希薄さ。やばいヤツだけどなんだか憎めないせつなさがありました。でも本当にやばいのは鯨かな。ほとんど妖怪ですね。呪いですよ、呪い。これ以上書くとネタばれになりそうなのでこの辺で☆でも本当、面白いです。これから当分、伊坂幸太郎さんの本を読み漁ろうと思います♪ | ||||
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プロット、キャラ立ち、会話のセンス…すべてにおいて同世代のミステリ作家たちの一線上をいってると思う。これほど次の新作が出るのを待ち焦がれてしまう作家に出会えたことを幸せに思いたい。個人的には健太郎、孝二郎兄弟のアナザーストーリーを読んでみたいな。直木賞なんてもう必要ないでしょ、この人には。 | ||||
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3人の登場人物「鈴木」「鯨」「蝉」、彼らの視点でストーリーが進んでいくという、伊坂作品を良く知る人なら、おなじみのパターンで展開されていく物語。いつもながら最初はバラバラの3人が、きっかけがきっかけを呼びひとつの終点を目指して進みます。 「鈴木」はともかく、「鯨」「蝉」ってなんともシュールなネーミングに思わずニヤリ。それもそのはず、この2人の職業はヤバイ系で「蝉」は殺し屋。「鯨」は・・・、まあ自分で読んで見てください。ちょいと不気味な存在感あるユニークなキャラですから、読むときの楽しみに取っておいてください。 他にも「槿(あさがお)」「すみれ」となんとも言えないネーミングだらけ。でもこれらにはちゃんと理由があるという後のおちにはいつもながら感心します。 軽快でテンポ良く、それでいて現実味溢れる登場人物達の会話は、本当にもう巧い。セリフの面白さは独自の世界を持ち、昨今の小説家の中ではその筆力は図抜けています。話の展開も先が読めず、まさに新しいタイプのミステリー小説。といつもの伊坂テイストはこの作品にも存在してます。 しかし、その面白さが際立つ分、今回はややラストがあっけなかったかなと感じました。いつもの最後のひねりが無かったような気がします。 読後の爽快感はいつもの如し。物騒な話もこの人の手にかかれば、やや御伽噺調になり、かつ現実の冷徹さも併せ持つという、独特の文体で、一気に読ませます。 伊坂作品を良く知るファンは少しいまいちかもしれませんが、初めてこの著者の本を読む人には、新鮮で面白い小説だと思いますよ。 | ||||
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【密集して暮らしていけば、黒くなり、慌しくなり、凶暴になる】タイトルのグラスホッパーは文字通り、バッタのことですが、バッタの中には、密集したところで育つ【群集相】と呼ばれるタイプがおり、そいつらは、黒くて翅も長い。そして、凶暴…仲間がたくさんいる場所で生きていると、餌がたりなくなるから、別の場所で生きていけるように飛翔力が高くなるという寸法。伊坂氏は人間も又然り、とでもいいたいのだろう。そして群集相の征伐はいたしかたのないことだと。そこで、この害虫殺しにかかわる人間に対してはかなり寛大である(笑)。そうでもないと、やりきれない事件がこの世には多すぎるのだから、許すとしますか♪伊坂氏お得意のオフビート感の強い作品です。軽ーいノリでどんどん人が死んでいきます。しかし、殺伐とした雰囲気にはならないところがワザです。殺人者として登場する人々「鯨」「蝉」「押し屋」脇をかためる「岩西」「劇団」、「スズメバチ」、そしてとことん気の小さい主人公「鈴木」…伊坂幸太郎が運転する楽しいオムニバスに乗って物語は回って生きます♪マドンナの夫ガイリッチーの映画を見ているような、ロック魂感じます。そうそう、キメ台詞満載なのも、伊坂作品の特典です。ひとつひとつの台詞が、伊坂コレクションになっているので、そこのところお見逃しなく! | ||||
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設定や展開自体は決して悪くありません。むしろ面白いと思いました。クライマックスに差し掛かるまでは、殺し屋たちの描写などが細部にわたって丁寧に書かれていて、小説でしかできない文字による想像力の掻き立て方。。。というのがいいなぁと思っていました。ただ、クライマックスが私としてはいただけない。期待して読み続けていたら、漫画的な薄っぺらい描き方になってしまっていて、残念でした。ビジュアル的に表現すればいいものを、短絡的に表面的に文字化してしまったような感じがします。(私は漫画好きだし、漫画というジャンルを卑下するものでは決してありません)最後が全体の評価も決める、と思うタチなので、こんな評価になってしまいました。でも『チルドレン』はよかったので、これからも期待しています。 | ||||
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作品の中であまりにも頻繁に「殺人」が起こりすぎます。その点であまり気持ちの良い作品とは言えない筈なのですが、最終的な読後感は意外なほどさっぱりしている作品です。血や死といった中にもほっとさせてくれるような心あたたまるエピソードがあるからでしょうか。オアシスのように安心できる場面は、「休息」に実に効果的でした。人の死にかかわる仕事をしている人間たちが、ある交通事故をきっかけにお互いを追い始めるわけですが、その展開に無理がなく、絡み方の自然な流れがうますぎておかしかった(笑)こういうのって、今の若い人には絶対にウケると思います。伊坂幸太郎さんは、自身の作品同士を少しずつリンクさせるのが好きらしく、彼の作品を何作か読んでいる方ならそれを探すのも楽しいでしょう。 | ||||
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本当にこんな世界があればいいな。と思ってしまうのが彼の作品だが、今回はそうは思えないかも。でも、あるのかもしれない。見えない世界は想像以上にあるらしいから。何が現実で何が幻覚なのか。すごく不安になる。「未来は神様のレシピで決まる」のであれば、登場人物みんなが、神に操られていたのではないか。それに気づいたとき、自ら死を選ぶのではないか。人間にできる神への唯一の抵抗。そんなことを考えてしまった。 | ||||
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読め!そしてまわりを観、声を聞け。それは、現実か?最後に答えが待っている。 | ||||
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まずこんな奇妙な内容を書けるだけで非凡,すでに星5つ.丁寧につむがれた伏線には今回も驚かされた.言葉のひとつひとつにきちんと作為がある.作者の意見が多めなのもいい.今回のテーマは”絶望・あきらめ”だろう,ほとんどの人がもつであろう運命に呪われた感情が伝わってくる.自分にもあると気づかせてくれるというほうが適切かもしれない.そのわりに作者自身はまだ人生や人間に希望を持ってるようで救われる.題の理由が分かるくだりが引き締まっていてとてもいい.本作もエグイ人物がたくさん出てくるので,読みにくい人が少なくないだろう.総合星5つになったりはしないタイプの良作. | ||||
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