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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 301~320 16/22ページ
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鈴木、蝉、鯨の三人の視点で語られる物語が次第に交わり一つの物語になっていく…。 「復習を横取りされた」所から始まる設定と、 様々な殺し屋関係の人たち(押し屋、自殺屋、ナイフ使い、毒、拷問専門屋、などなど)に 興味を引かれて買ったのだけど、私的には今ひとつ。 それぞれの登場人物と、感情の部分に共感する事が無かったからかもしれない…。 何を求めているのかが、よく分からなくて、ただ、とにかく、先を読もうと思ってた気がする。 それぞれのキャラクターは面白みを持ってるのに 自分が期待したほどには動いてくれなくて。そのあたりが残念。 | ||||
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伊坂作品を順番に読んできて,そろそろだれてきた。 個性的な登場人物と,その設定。 あっとおどろく裏設定。 そのどれもが面白いのだけれど,もう少し驚く仕掛けがあるんじゃないかと考えているうちに終わってしまう。 次作に期待。(結局読むんだけど) | ||||
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「押し屋」と呼ばれる、被害者を道路に押して車に轢かせることによって殺害する 殺し屋を、妻を悪人に殺された鈴木、相手を自殺に追い込むことによって目的を 遂げる殺し屋「鯨」、相手をナイフで殺害することで目的を遂げる「蝉」の3人が 追う、犯罪小説。 1つのストーリーが、章ごとに鈴木、鯨、蝉の3人の視点から語られるという構成 を取っている。 本作は登場人物の造形とか描写が浅く、純文学というには無理がある。 エンターテインメント小説としてどうかということになるが、ストーリーが面白い し、伏線の張り方やエンディングも上手い。登場人物の人生観のようなものが描か れてるのもいい。読後感も良かった。エンターテインメントとしてはかなりの傑作 だと思う。 | ||||
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伊坂幸太郎は初めてである。 でも、あまりのすばらしさに言葉もない。 例えば鯨。あまりにも淡々としていて、とっかかりがなさそうに見えて、私は最初の数行から魅せられてしまった。自分が自殺に追い込んだ人間の幻影を見続けるような、行っちゃってる奴なのに、なぜか初っぱなからものすごくかっこよく見えてしまう。 それに、登場人物達の何気ない会話の端々に至まで全てが複線というのが、本当に恐れ入る。どの言葉一つとっても無駄がないのだ。 そして最後の一行。あの終わりでまた後頭部を殴られたような衝撃を覚えた。ああ、やられてしまったと思った。ここまで全くこのラストを予期できなかったなんて、作者に完全に振り回された。 感動ものである。 という事で、また伊坂幸太郎を買ってしまう。 | ||||
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妻の復讐するため、その敵の父親が経営する「非合法な会社」に入社した鈴木。 その一般市民である鈴木が、非合法的な事件に巻き込まれていく。 殺し屋小説と銘打っているが、それから想像されるものとはやや印象が異なる。 なかなか残酷なシーンも出てくるが、それでもなお、文章にどこか平和を感じた。 伊坂幸太郎が書いたどこか平和な殺し屋小説、といった印象。 印象に残るキャラクターとセリフは健在。 良く言えば読みやすい、悪く言えば薄っぺらい。 かっちりしたミステリーを期待して読むと、勢いはあるがどこか緊張感にかける感じがするか。 そこがこの作者の良いところでもあり、悪いところでもあるのでしょう。 | ||||
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冒頭、車内の会話で主人公が容赦なく追い詰められていく展開は白眉で、 この導入部だけで作品一本分の筋を大胆に消費してみせるあたりに、売れっ子作家の勢いを感じる。 だが、結果としてはこの箇所が作品のピークだった。 読者を楽しませようと、心をくすぐりそうなあれやこれやを詰め込んでみせる。 だが、そうして細部にはこだわりがあるように見せるのに、世界観のこの虚ろさはどうだろう? 登場人物に露骨な「お約束」を持たせるあたりも、安易さばかりが鼻につく。 歪で特異な「殺し屋業界」を描いてみせるという発想は悪くないが、 では実在しないそれを十分に描き切れているのかといわれると、この程度では不満が残る。 昆虫の群生相など、提示されたいくつかのモチーフについても、十分に活かし切れているとは思えない。 作品全体に「人工物の違和感」がまとわりつき、結局、物語に安心して身を委ねることができなかった。 また、作品にパズル性を組み込む点が好まれている作者のようだが、その点でも本作は弱い。 粗製乱造的自己模倣にでも陥っているのではないかと思わせる感触すらあった。 伊坂幸太郎からパズル的娯楽性を奪って、そこに何か読む価値がある作品が残るのか、甚だ疑問だ。 それでも、これらを「作者独特のセンス」として親しめるなら、楽しく読めるのかもしれない。 ラノベやケータイ小説ならこれで十分アリだろうが、直木賞候補としてはさすがに落第点だ。 彼が本当に実力のある作家であるというのならば、あるいは本作は雑なやっつけ仕事の部類なのかもしれない。 | ||||
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隣にじいさんが座ったとき「彼がジャック=スピルヒン?」と思いました。 トリップの住所に行った比予子がカブトムシのシールを手に入れ、なんだかんだで孝太郎君の手に渡るのかな?と思いました。 要するに、井坂本に慣れてくると「これは伏線で後に回収されるはずだ!」と想像しながら読んじゃうんですよね。でも、じっくり1文も見落とすまいと思うので読みごたえはありました。 面白かったです! | ||||
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最初から最後まで気になる展開で、爽快、個性的だからさくっと読める感じ。3人の主人公のパズルの一つ一つが最後につながっていく。 ただ、2週間前に読み終えたのに感想を書こうとしても、最後が少しあっけにとられたせいか記憶にない。でもそれでよかったのかもしれない。 | ||||
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初めて著者の作品を読みました。最近・・・といっても結構前から長い間話題の方なので読んでおこうと。 伏線の張り方や複数の視点から描くのが非常に上手だなと感じましたが、なんだかそれだけに思えます。 物語り自体あっけなく終わってしまい、アレっ?っとなっちゃいますし、一番気になったのがキャラクターです。 非常に作られた感がありでもライトノベルほどでもなく、フジテレビのドラマの登場人物みたいで、科白からすべてがいちいち気になってしまいました。個人的に合わなかったのかな。日本のドラマ独特の無理した格好良さを感じました。 一気に読ませてくれてそれなりに楽しめたけれど、よく考えてみれば面白くなかったような気がします。 もの凄く評価に困りますが、期待はずれだったというのが正直なところです。 書かれるジャンルが多彩らしいので他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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群れが多くなると体の色が変わり、暴力的になるという殿様バッタを都市に住む人間達になぞらえる。 妻を遊び半分にひき殺された主人公の元教師は、殺した男に復讐すべく男の会社に潜入する。自分が復讐するはずだった男を目の前で『押し屋』に押されて車に轢き殺され、物語がスタートする。『押し屋』をめぐって殺人請負人達が動き始める。 伊坂氏がこしらえた殺人請負業は案外実際にあるのかもしれない。 走ってくる車に突き飛ばす『押し屋』、納得させ自殺に追い込む自殺専門業、毒を専門に扱う殺人者もいる。 伊坂氏は犯罪を描くのが上手い。フィクションだとわかっていてもいたたまれず途中何度も本を閉じてしまう。今回はまた犯罪のオンパレードといってもいいほどだ。主人公ですら潜入した会社で違法薬物を売りつけている。純真な子ども達も実は雇われた役者だったりするのだ。 まさに個体が増えすぎて接触が多くなると、性質が変わるバッタのように、都市の人間も変貌していくのか。 殺人の場面が多くてこの作品はいささかげんなり。 請け負ったままに殺人をおかし、いささかも怯むことのない少年、権力を笠に面白がって人を跳ね飛ばす馬鹿息子、やくざ映画によく出没する強くもないくせに弱いものいじめには陰惨な残虐性を発揮するチンピラ。フィクションとばかり言い切れないところがあって気分がふさぐ。 兄弟愛が得意の伊坂氏は夫婦愛は難しかったのか。主人公と妻の幻との会話は伊坂氏らしくていいが、普通の人間が立ち向かうにはあまりにも犯罪組織はおおがかりだし(もっともその割にはあっけなく倒壊してしまったが)、結局『押し屋』の依頼主あいまいのままだし、ちょっと消化不良の作品でした。もっとも人間はバッタ(昆虫)だという観点はよかったです。 | ||||
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「自殺屋」「一家殺し屋」「押し屋」 物騒な事件が最後はだんだん1つへとつながってゆく。 ある会社に妻を殺された主人公が物騒な人物たちと遭遇してゆく。 内容は血みどろっていう感じですが、最後は結構さわやかな結末になってゆく。 伊坂さん。面白いじゃないですか〜。 | ||||
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伊坂幸太郎らしい、エンタテインメントなミステリ小説。だけども、内容的には後に倒れる感じの内容。面白いんだけど、なんかちがうんだなぁ。 元教師の鈴木は、妻の復讐のために、まともじゃない会社の「フロイライン<令嬢>」で働いている。「自殺屋」の鯨は、政治家からの依頼で秘書を自殺させる最中で、「殺し屋」の蝉は一家惨殺の真っ最中。そこに登場する、人を車や電車に突っ込ませる「押し屋」。鈴木は、復讐がはたせるんかなぁ、鯨と蝉はどうかかわってくるんかなぁ、という作品。 話が進み始めると、ジェットコースターのように展開し、メインキャラクターが関わっていく。そして、最後には割と丸く収まる、という伊坂幸太郎らしさ。いろいろな小道具を使い、セリフもいちいち面白く、展開も妙である。それでも他の伊坂作品に比べて、後ろ向きなイメージのする作品だった。「人は誰でも、死にたがっている」ってセリフに集約されるように。そのせいか、他の作品よりも最後に感じるすがすがしさも、ちょっと薄い。まぁ、なんとなくはっきりしない終わりでもあるし。最後が始まりなんだか、終わりなんだか、始まりの終わりなんだか、終わりの始まりなんだか、まだ始まっちゃいないんだかわかんなかった。 グラスホッパーってのは、バッタのこと。殺し屋だとかその「業界」だとか出てくるが、これは人が群れているからである、ということを、バッタ(イナゴ)の相変異になぞらえているのである。なるほど、的を射ているかもしれない。 それでも、やっぱり「生きてるみたいに生きる」、これが重要だ、ってことだね。手持ちぶさたで死なないように、がんばってみるかー、と思える作品だ。 | ||||
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あまり道徳的な話ではありません。 命の尊厳とか、そういうことを考えたら、けっこう身も蓋もない話です。 一つの物語が、鈴木、鯨、蝉という三人の視点から交互に語られています。 結構強引な展開なのに、勢いがあるので引き込まれて一気に読んでしまいました。 善人が一人も出てこないという、ある意味潔い設定は、かえってすがすがしい印象すらあります。 でも、読書に癒しを求めるタイプの人には向かない本だと思いました。 | ||||
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軽快でスピード感溢れる文章。読んでいて快感ですが、芯に重いものがあります。楽しく読み終わった後で、作者のメッセージがしっかり伝わってきました。お勧めです。 | ||||
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伊坂幸太郎作品を初めて読んだが、作品に引き込まれるような感覚は無かった。 ストーリーよりも登場人物描写に力が入っている作品と感じたが、その登場人物達に魅力を感じない。『魅力』という単語を使うと私の趣向が大きく作用しているようだが『読ませる魅力』を感じない。要するに人物描写がうまくないと私は感じた。 たんたんと物語は進んでいき、なんとなく物語が終わる。 全体がぼんやりとしており、読み終わった後の感想を述べることが難しい。 | ||||
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これって面白いですかね? 重力ピエロや死神の精度よりは良かった・・・と思いたいですが、この本を人に薦めることはないでしょう、きっと。 文体や会話などが好きでないのと、予想どおりな展開。 オチくらいは読者を唸らせて欲しいかったです。 伊坂さんってなんでこんなに売れているんでしょう・・・謎です。 | ||||
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2004年に出た単行本の文庫化。多少のの加筆・修正がなされているらしい。 本書は殺し合いの小説である。能力者バトルといっていいだろう。様々な「力」を持つ登場人物たちが死力を尽くして殺し合う。非常に現代的な小説であると感じた。 とはいえ、独創性は間違いないし、結末の意外性と清涼感もなかなかのもの。力のある作家だ。 暴力とか悪とかを正面から描ききり、しかも、どこか幻想的な雰囲気がある。不思議な小説であった。 | ||||
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妻を狂人に殺された無念な男、殺人を生業にしているもの。それぞれのキャラはよかったです。が、途中でキャラ同士が絡みすぎて嫌気がしました。 後半はドキドキよりも「またか。。」とため息をつくくらい先が読める展開。 主人公が妻に殺されたやりきれない気持ちで最後まで盛り上げてほしかった。 | ||||
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とにかくスピード感があってサクサク読み進められる。主人公を含めてどの登場人物も好きなれないが嫌いにもなれない。無駄な描写がなく、かつ大胆でタランティーノ監督の映画を見ているような感じがした。同作家の『重力ピエロ』の村上春樹のコピーのようなナルシスティックな文体には辟易したが、こちらの作品は同じ作家のものとは思えないほど秀逸であると思う。とにかくおもしろかった。 | ||||
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主人公の鈴木が奥さんの仇を横取りした相手をつけるとあったので、押し屋対平凡な 復讐者的なお話なのかなと思っていたら、押し屋、殺し屋、自殺屋、犯罪組織などが蠢く、 現代の殺伐とした世界が描かれている小説でした。 子供二人を除けば、嫌なタイプの人間がてんこ盛りで、読んでいて重い気分に。 伊坂さんの文章それ自体は、リアリティーがあってとても魅力的ですが、登場人物に 感情移入しながら、読むのが好きな人間にとっては、あまりお勧めできないタイプの 小説です。 そういう意味で、伊坂作品初心者部門の方には、他の本から初めていただきたいかな。 色々なタイプの本を書かれている方ですから。 | ||||
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