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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 381~400 20/22ページ
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妻をひき殺された男が復讐を企てる話。 復讐は結局横取りされて、実行することは出来ないのだが。 押し屋に自殺屋に劇団にと裏の世界にはあらゆる職業があるもので、 前半めいめいに動いていたものがこんなにきれいにひとつになるとは・・・。 最後まとまるまでの間にあちこちに引きずられ、翻弄され 最後まで愉しく読めた。 健太郎、孝次郎兄弟がとても可愛い | ||||
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殺し屋達と殺された妻を持つ鈴木と言うなの男。 その男が「決意」した復讐。 伊坂作品はただの「ハードボイルド小説」だけにはならない。 みんな それぞれが興味を引かれるキャラクターがあり、人間的なと言うべきか、絶対的な悪ではない魅力がそこにはある。そして読者がこいつは絶対憎いと思う程の悪者が登場し、 「私でも殺すよね」っ思ったら最後 「殺し屋って悪い人達だよね?」ってなるから、不思議だ。 「陽気なギャング〜」もしかりだ。泥棒は悪い人達なのに。陽気だ。 登場人物達の一人づつの視点から話は展開していくのも 残虐さだけが売りの小説とは一味違うのも 読みやすく あっと言う間に読み終えてしまった。 伊坂作品に出てくる「黒澤」という泥棒と、今作品の「槿」という殺し屋。 もっと若かったらこんな大人になりたいと思ったと思うほど、贔屓してます。 この二人に対決してもらえたら面白そう。 | ||||
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伊坂幸太郎さまにはまりつつある私ですが、この本は・・・イマイチでした。 鯨の幻覚を何度も出し、死者が出てくるのが、「それはないだろ!」と。 まだ、「死神」を出した方が、潔いと思ってしまいました。(ちなみに死神の精度は星5つです) 一気に読める作品ではありますが、う〜ん・・・ごめんなさい。伊坂様。 | ||||
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直前に偶然にも、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読んでいた。 あまり読書家ではないので、 上記の作品も、村上春樹作品も初心者だ。 ネットの書評などで、 村上春樹的だと語られているのも読んだ。 確かに、この作品を読んでみると、 「村上春樹的」だな、と思う面もある。 (正確には、「羊をめぐる冒険的」だな、と思う) 個人的な感想としては、伊坂幸太郎の作品の中で、 この作品が一番、「村上春樹的」だと感じる。 内容については、 複数の人物の物語がやがて重なっていくという形式なのだが、 最後の方になると、 無理やり「きれいに」物語を終わらせているような気もした。 伏線はあるものの、 物語のかなり重要な部分で、 ”犯人”がアレであったのは、あまりしっくり来なかった。 しかし、読んでいる間は続きが気になり、 一気に読了してしまった。 | ||||
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帯の「面白い!」にひかれて手にしたものの、伊坂作品の特長である読後感の爽やかさはない。 張られた伏線、トリッキーな顛末、どんでんがえし、どれもすばらしく読み応えはある。 しかし背景描写が浅いところにも満足しなかった。 重力ピエロの次に読んだので、こんなに辛口なのかも…。 とはいえ、まったく軽いサスペンスというわけでもないけど、伊坂ファンとしては少し残念。 映画で言うならレザボアドッグや武作品のような、ハードボイルド好みの作品です。 全体的に暗く適度な深みも感じさせる、新感覚のノワールムービー調。 | ||||
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地下鉄や道路に人を突き飛ばす『押し屋』、精神的に追い詰めて自殺を促す『自殺屋』 ナイフで相手を殺す『殺し屋』・・・など、裏社会に本当に存在しそうな職業のオンパレード。 世間を騒がす出来事の中には謎の悲劇を起こす事件が多い。 “関係者の誰かが死ぬことによって、悪行自体は許されなくても世間の話題には終止符を打てる。” この本には世間の温情を逆手に取った、『組織を守るため』というもっともらしい理由のもとに自殺をうながされる人物が登場します。 理屈ぬきでだれもが持っている“死への恐怖心”が、その時になるとあっさりと観念して死ねる・・・ことにドキリとしました。 殺す理由、殺される理由、死のうと思う理由、死んでもらうための理由・・・ 一生懸命生きようと考える人間には、普段向き合うことのないテーマだけに、衝撃が走る内容です。 むせかえるほど盛りだくさんの死についての内容ですが、途中でなぜかやめられない。。 心してお読み下さい。 | ||||
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伊坂さんらしい作品だとは思うのです。いくつものストーリーがパズルのようにはまる構成や特徴的なキャラクターや。 しかし、どうにもはまれない作品でした。キャラクターに感情移入ができず、外から眺めている感じで・・・。なぜなんですかねぇ・・・。やっぱり気に入ったキャラクターがいなかったことが理由なんでしょうか。「重力ピエロ」や「アヒルと鴨」などよりも登場人物たちの温度が低いようで。 とにかくなんとなく読み終えてしまった作品でした。 | ||||
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テンポがいい!伊坂さんの作品は、まずここが素晴らしいと思います。 この作品も残酷な描写に負けずして最後まで読ませるパワーを感じました。そして、感情移入がしやすい。登場人物が、殺し屋という設定ながら、その人物と一緒に歩けてしまいました。 殺し屋達のダークなイメージとは違う、弱い部分、意外に単純な部分が私を物語で一緒に歩かせてくれた感じです。 ただ、生々しいバイオレンス的描写には、目を瞑りたくなる時もありました。けれど、最後の一文にゾッっとさせられ、また最初のページから戻り、読みたくなる、そんな小説でした。 些細な短い一言に心打たれたりします。 | ||||
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一家皆殺し専門の殺し屋の蝉・道路で駅で人を押して殺す 押し屋の槿・毒で人を殺す殺し屋(スズメバチ)・ 自殺屋の鯨・そして非合法的な商売で設ける会社の社員達。 とにかく世の中のダークな部分ばかり集合した話。 読んでいて明るい気持ちには一切なれません。 まぁ多少は悪者の行く末に報われる部分もあったけど・・。 拷問の描写なんて残忍そのもの。村上春樹的文章と言われて しまっている違いをそのグロテスクな描写によって出そうと しているのか?と疑問に思うほど。 話の筋は推理小説的予想外の展開などがあって面白い。 でもあまりにも残虐な発想についていけず星3つ。 女性を監禁して何度も妊娠させて、その子供の臓器を売買する という発想がフィクションでも許せない。 | ||||
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直木賞候補常連の著者の作品。 今回は分類が難しいです。 テンポがよくってサイケで、 ちょっとハードボイルドテイスト。 ほら、何だかわからないでしょ? バッタ(グラスホッパー)は、 密集したところで育つと『群集相』と呼ばれるタイプになる。 そいつは黒くて、羽が長くて、凶暴。 仲間の死骸だって食べる。 (本文より引用) あまりにも密集した都会での暮らし、 『ニンゲン』だって『群集相』化してもおかしくない。 『仕事』として、 他人に薬物を売りつけてクイモノにするヤツ、 一家皆殺しをするヤツ、 邪魔者を自殺させるヤツ、 同様に『押し』て殺すヤツ。 『ニンゲン』で食っているヤツらの話。 非現実的な設定でありながら、 登場人物達の存在感は見事。 ぐいぐい物語に引き込まれていきます。 | ||||
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鈴木が「令嬢−フロイライン−」の契約社員になって1ケ月。 本日正念場を迎える。自分が疑われているというのだ。 こんな非合法の会社に入社する理由、それはまさしく2年前妻を事故で失ったその復讐に他ならない。 目的をズバリ言い当てられ、窮地に追い込まれた鈴木だったが 復讐の相手、令嬢の社長の馬鹿息子が何者かに押され車に轢かれて死んでしまう。 先入観ナシで読んだのですが、思っていたよりダーク。 つかみはよかった。最初鈴木がどうなるのかハラハラした。 馬鹿息子の事故で窮地を脱した鈴木にほっとしたけど、その後の展開は・・・ううむ。 他に「自殺屋」「押し屋」「蝉」等の暗黒街系の登場人物が並ぶが みな中途半端な感じが否めない。 特に「押し屋」はもっと「何か」があってほしかった。 | ||||
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私の場合、伊坂幸太郎さんの著書は、オーデュボンの祈り⇒重力ピエロ⇒あひると鴨のコインロッカー⇒陽気なギャングが地球を回すって順番で読んでいたので、このグラスホッパーは、ちょっと意外でした。人を殺めるシーンが、ぐろくて、作品全体の雰囲気も、重くて、ジトジトしていて、暗い感じ。陽気な~を読んだ直後では、差が激しすぎで、ちょっとガッカリしました。例えて言うなら、綾辻 行人さんの殺人鬼かな?あそこまでグロくはありませんが、まぁ、ご飯を食べながらでも読めるかなってぐらいです。重い雰囲気と、グロい描写がお好きな方には、楽しめる作品だと思います。 | ||||
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~帯に大絶賛とあったけど、大絶賛するような作品ではないと思いました。でも伊坂作品の中ではもしかしたら、一番好きかもしれません。2人の殺し屋と1人の元一般人のお話。こういう特殊で、オカシナ人を書かせたら天下一品ですね。3人のうちだれかは好きになれると思います。ぼくは蝉が好き。あと鈴木の奥さんも。別の方がラストが幻覚の始まりと書い~~ていましたがそうは思いませんでした。田中の説明の最後にはちゃんと、「目覚めの合図」と書いてあります。ぼくはそっちを取ります。そして「バカジャナイノー」、これがスイッチだと。~ | ||||
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伊坂さんの小説には、とにかく一気読みさせてしまう力があります。先が気になって仕方ないし、スラスラ読める!結果、夜中に読み終わり変に後悔するのです。 今回の「グラスホッパー」も一気読みしましたが、残酷なシーンが頭から離れず、なんとなーく奇妙な気持ちになってしまいました。勿論、面白い!!だけど、(あ~、面白かった!!)と単純に思えるお話ではありませんでした。一度読んでみて、私とこの気持ちを共有してください。 | ||||
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伊坂幸太郎の中じゃ微妙ですかね。三つに分けてる構成があんまり好きじゃないんですね。たとえば、蝉の上司の人なんかは主人公の鈴木とまったく関係ないんですから。 それと、話にイマイチ盛り上げどころがない。会話中に死者が割り込んでくるんですが、それがうざいんですね。話もどんでん返しとまではいかなく、地味。 あと、まったく個人的なんですが、ヤクザとか殺し屋とかの話、ハードボイルド系と言ってもいいんだけど(この作品は別にハードボイルドじゃないと思うけど)、それが嫌いなんですね。ださいんだもん。 | ||||
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唸りました。おもしろい。 この小説、まず設定で興味をそそられます。メインの登場人物としていろんな種類の殺し屋が数人出てきて、その数人を中心に話がまわっていきます。皆その道のプロです。例えばある男は人を道路や線路に押し出して殺す「押し屋」で、別の男はあるやり方でターゲットを自殺させるのが専門。もとはなんのつながりもなかったこの数人が、徐々に絡み、関わっていく……とまぁそれだけでもおもしろそうじゃぁないですか。 殺し屋と聞いて「ハードボイルド? それは、パス」と思われた方、血とか暴力とかは完全に脇役ですから、安心して読んでください。ホント、おもしろいですから。奇妙な登場人物たちの絶妙な絡み具合と、読者を驚かせる話の構成。きっと伊坂幸太郎のファンになりますよ。私は、なりました。 | ||||
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「人間というのは、哺乳類じゃなくて、むしろ虫に近いな」暴走する車に轢かれて死んだ妻の復讐を果たそうと機会を狙う「オヒトヨシ」鈴木。「人はいつもみんな死にたがっている」次々と人を自殺に追いやる「自殺屋」・鯨。「俺は自由だ」一家惨殺が得意な殺し屋・蝉。そして謎の男にして2人の子持ち「押し屋(?)」・槿。社会のルールを離れ、独自の価値観を生き、淡々と人を殺していく殺し屋たち。多くの人が淡々と殺されていく非常に殺伐とした展開。どこまでが現実でどこまでが幻覚なのか。「ラッシュライフ」のようなギミックはありませんが、不思議な伊坂ワールドは健在で、その世界に酔いしれます。殺し屋たちと不思議な縁でつながる鈴木。「僕は生きてるみたいに生きるんだ」。彼は死が充満する世界の中に生きる希望を見出したのでしょうか。それとも、全ては幻覚なのでしょうか。今までの伊坂作品と雰囲気を共有しつつも、テイストが異なる本作。一気に読める良作でした。ちなみに、「ジャック・クリスピン」は実在しないようです。残念。 | ||||
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もちろん、娯楽小説としておもしろいし、大好きなイサカ節会話も健在。うまくつくられてるわあ~って思う。でも、節々で(まあ特にラスト3行で)、日常が幻想に飲み込まれていくような、ケラケラと笑いながら静かに狂っていくような、不思議な感覚を抱いたのは私だけかな…。 | ||||
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チルドレンを読んで伊坂さんの作品の面白さに惹かれ、この本を手にとりました。そして手に取ったことを全く後悔しない、とても面白い作品でした。読んでも読んでも次が気になり、先が全然予想できなくて、あっという間に読んでしまったという感じ。そしてチルドレンにも共通するのですが、登場人物がとても個性的で魅力的なのです。私が特に好きだったのは、鈴木さんの奥さん。鈴木さんの回想シーンでしか出て来ないのですが、とてもユニークで発想がすごい。とても異色で、ミステリーではないのにドキドキする・・とても面白い本でした。 | ||||
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読んでいて、ハラハラドキドキしました。個別の物語が一気にスピード感をましてひとつの物語へと絡み合っていきます。とてもスリリングがありました。さらに登場人物のネーミングにしっかりと意味があるところが小説としてのおもしろさへもつながり、よかったです。最後のどんでんがえしが物足りなく思ったので、★4つですがドラマ「TWENTY FOUR」が好きな人なら気に入ると思いました。 | ||||
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