■スポンサードリンク
涙香迷宮
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
涙香迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.46pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
囲碁やいろは歌や黒岩涙香のうんちくが凄い。このあたりのネタが好きな人はたまらないのでは。 だけど私はその辺りの知識も興味もさほど無いので、延々と続くうんちくがきつかった。 ミステリーとしては、目新しさもあまり無く、殺人の動機も弱い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
竹本健治、久々にこの文庫版にて新作を読んだ。 思えば破格のデビュー作から40年。 「匣の中の失楽」はいまだ奇書?として ミステリファンがよく読むことになるらしいが 本作は作者のシリーズものとしては一番長く続く智久君の最新作、 ということになる。 本題。 この作品はミステリとしては明らかに駄作です。 何せ、犯人の動機から行動から杜撰極まりない。 勘のよい読者なら登場したときに、すでに怪しい、 と分かってしまいます。 本書の読み方。 暗号、もしくは暗号文が好きな方におすすめ。 作中の談義であげられる乱歩の諸作、海外の名作、 そして特に本作タイトルにある黒岩涙香の「幽霊塔」 などなどこれから読むつもりか既読の方が対象です。 あるいは言葉遊びの好きな方。 いろは歌や鳥啼歌といわれると面白そう、と思うような。 そのあたりの興味や知識を誘う作品です。 竹本健治、よくここまで作ったなと感心するか 呆れるか、で楽しむところが分かれるでしょう。 涙香について。 本作は良くも悪くもメタミステリとしての要素があるので 涙香の幽霊塔は読んでおくと格段に面白くなります。 そこで涙香の訳した暗号文が日本のミステリ史上、 最初にして最高に心躍るものであったとしつつ その上で迷い込んでいくのがひとつの読み方かと。 ただし、財宝とか衝撃の真相とかにはあまり縁がないので 好奇心を満たす類いのものと思いましょう。 幽霊塔の暗号の翻案の最たるものは 「光と影を結び、時告ぐる高き山羊の…」として知られてますよね?多分。 よろしくないところ。 智久君もはやラノベ主人公並みの扱い。 存分にIQ208のチート能力を発揮するのですが、 周りからさすが天才は!とおだてられても それ作者が仕掛けたものを解説してるだけですから! 個人的には楽しい読書でしたが 作者の作品は初めてとか 暗号ものは初めてとか、面白いミステリ読みたいだけ という方にはあまりおすすめではないかもしれません。 そもそもこのミス1位というのもミスディレクションですから。 最近のミステリに飽きた方、 探偵小説とか古いものが好きな方は楽しい読書になるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きっちり時間掛けて読めば、また評価違ったのかなぁ…なんでこの本読んだんだっけ?と思ったら、このミス1位でメモしてたんだった。さて肝心の中身ですが、正直、ミステリーとしてはどうかなぁ…天才高校生を保護者抜きで穴蔵に連れてって周りのほぼ初対面の大人達が唯々諾々と従うとか、どこの金田一少年ですか。殺人事件としても、殺人未遂を防ぐにしても、ベタで、実際に起きても地方紙に小さく載る程度…コナンか金田一少年を見習って頂きたい…とこき下ろした後で。日本語で書き下ろす本だと、文書のレイアウトで遊ぶ、韻を踏む等で遊ぶ、珍しい手法がありますが、これがまさにそんな本です。美しい?日本語を見られるという点ではすごいです。思い出したのですが、読むの自体には苦労しなかった。その意味では良書ですかね、私の感覚に合っただけかも知れませんが。このミス1位を期待して読まず、日本語でイロハと暗号で遊ぶ本と考えれば、読めるかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このミス1位ということを聞き、購入しました。 感想は暗号がすごい!という感じです。正直ミステリー的にはあまり面白みを感じず、暗号も予想がつかない答えだったため、あまり考えずに読み進めていきました。いろは歌の暗号トリックのすごさを体験したい方にはオススメです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
パズル的には、良く出来てるんだろうけど、小説としては、疑問です。読むのが、中々辛かった。読み終わった満足感はあるが、面白かったとは、正直思いませんでした。後、文章も「うへっ」、「ピシャリと膝をうつ」などなどちょっと古い感じで、登場人物皆んなが、主人公リスペクトし過ぎで、嘘くさすぎて、イマイチ入り込めませんでした。このミス1位は無いでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その昔、小生が探偵小説ファンにデビューしたとき、涙香が日本探偵小説の元祖であると知った。やがて、60年安保闘争を経て日本の社会主義運動は社共の対立、全学連分裂から新左翼諸派の発生へ向かった。その過程で小生は幸徳秋水や堺利彦を学び、彼らが「萬朝報」で日露戦争反対の論陣を張ったが社主の涙香と対立して社を去り、日本社会主義運動黎明期の一翼を担ったことを知った。 したがって、小生にとって涙香、秋水等が登場する本書はまことに興味深いものであった。また、未完の坂口安吾「復員殺人事件」を高木彬光が書き継いだくだりは思わずにんまりであった。乱歩編集の「宝石」へ「樹の如きもの歩く」と題されて連載され、これをリアルタイムで読んだが、いまいち納得できなかった記憶があるからである。ラストに出てくる連珠の棋譜も面白く思わず丹念に一手一手を追ってしまった。いろは歌を50首考え出したのも只々驚嘆するのみである。 と、いうわけで本書はアイドル探偵のとってつけたような犯人捜しよりも、その薀蓄を楽しむことに価値がある。よって星三つ。 辞表を出した秋水の喉元へ涙香が匕首を突き付け、秋水がお礼を言って社を去る。これはどういうことかと言う謎かけで本書は閉じる。正解を知るにはどうしたらいいのか、どなたかご教示を。小生の死滅寸前の脳細胞には「泣いて馬謖を斬る」ぐらいしか浮かばないのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎解きというよりは暗号解きの一作。確かにここまでの「いろは歌」の創り込みと解読方法の案出はスゴいが一面では、スゴいんだぞ見てくれよというか、暗号のための暗号という感じもする。極論かも知れないが、登場人物の人物造型も浅く、犯人像もえっそんなんで人を殺すのかというのが第一印象。大体、あそこまで来たら、すぐに犯人は此処にいるに違いないと誰でも思うはず。途中までとはいえ、どうして外部犯人説が前提で話が進んだのか、はなはだ疑問に思ってしまった。最後の「涙香と秋水」問題の回答がないのも読者サービスに欠ける。個人的には、(生意気ではあるが、正直申して)残念ながら探偵(推理)小説としての面白さのレベルは低いと云わざるを得ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
黒岩のウンチクとか 古語の深い知識とか いろは歌の扱いは物凄い。 ただ、ひとつの小説としては 凡作としか言いようがない。 トリックが安易とか 何よりも動機が安直すぎる。 そういった欠点あるけど、それを補う日本語の不思議さを追求してる点で空前の作り込みだ。 少し辛めの3点。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!