涙香迷宮

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涙香迷宮の評価:

2.46/5点 レビュー 46件。 C ランク

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平均点2.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 1〜20 1/4ページ
No.72
(4pt)

牧場智久さんが全て解く

ミステリーというか、推理小説の体を成してはいますが、いろは暗号も事件も牧場さんが最初から最後まで全て解く物語。黒岩涙香さんという傑出した人物を活用し、いろは暗号を作り上げ、推理小説風の物語に編み上げることが目的であって、最初から読者への謎解き挑戦を目論んでいないと思われます。仮に、いろは暗号を解くとなると、作者がこの暗号を作り上げるのに要した時間は最低限必要でしょうから、おそらく、通常読み下す読書時間では到底解けないと思われます。いろは暗号をいかに鑑賞するかが、この物語を楽しめるかどうかにかかってくると思います。
 ミステリー的といえば、秋水のクイズの解答は明かされなかったけれど、おそらくは・・・・・だと思います。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.71
(4pt)

牧場智久さんが全て解く

ミステリーというか、推理小説の体を成してはいますが、いろは暗号も事件も牧場さんが最初から最後まで全て解く物語。黒岩涙香さんという傑出した人物を活用し、いろは暗号を作り上げ、推理小説風の物語に編み上げることが目的であって、最初から読者への謎解き挑戦を目論んでいないと思われます。仮に、いろは暗号を解くとなると、作者がこの暗号を作り上げるのに要した時間は最低限必要でしょうから、おそらく、通常読み下す読書時間では到底解けないと思われます。いろは暗号をいかに鑑賞するかが、この物語を楽しめるかどうかにかかってくると思います。
 ミステリー的といえば、秋水のクイズの解答は明かされなかったけれど、おそらくは・・・・・だと思います。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.70
(3pt)

うんちくが凄い

囲碁やいろは歌や黒岩涙香のうんちくが凄い。このあたりのネタが好きな人はたまらないのでは。
だけど私はその辺りの知識も興味もさほど無いので、延々と続くうんちくがきつかった。
ミステリーとしては、目新しさもあまり無く、殺人の動機も弱い。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.69
(3pt)

うんちくが凄い

囲碁やいろは歌や黒岩涙香のうんちくが凄い。このあたりのネタが好きな人はたまらないのでは。
だけど私はその辺りの知識も興味もさほど無いので、延々と続くうんちくがきつかった。
ミステリーとしては、目新しさもあまり無く、殺人の動機も弱い。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.68
(5pt)

美酒⁈

読む巻措くをあたわずというような、ぐいぐいと読者を引き込み、次はどうなるのだろうとページを繰る手の止まらないミステリーが傑作であるのは言うまでのないところでありますが、本作はそれらの作品とは趣きを異にします。

端的に言えば、本作は読者に立ち止まることを要求するミステリーなのです。
ページをめくろうとはやる気持ちをぐっと抑え、手を止め、日本語の奥深さをいかんともなく発揮する目くるめく暗号の数々をとくと味わってもらう、Googleで言葉の意味を逐一調べるのもいいでしょう。つまりは読者に酩酊感、作者と相互的な没入感を持ってもらう、そのことこそが本作の目論見なのです。

芳醇、濃醇な美酒をたっぷりときこしめされた酔客が車を走らせて場をそうそうに立ち去るのがもってのほかの如く、迷宮に放り込まれたものが方角もわからぬまま闇雲に進むのがいかにも浅薄な行動であるが如く、読者は立ち止まって、紙面から滲み出し溢れんばかりの、魅惑的な言葉を杯で掬い取り傾ける、その時間を意識的にでも持たなけれはばならない、その読者の姿勢こそが本作を空前絶後の暗号ミステリーの傑作にまで昇華させるのです。

親切ではないです。言うなれば、竹本健治氏が読者に期待した、頼むぞと願いを込めた、あるいはごめんなさい、なんてお茶目な気持ちも見え隠れする、そんな作品ではないでしょうか。

終盤に智久の涙香分析で、「意味が通じて綺麗にできあがっている作品よりもむしろ遊戯的技巧の極致のような作品の方がむしろ自慢だったのでは」と涙香についての的を射た見解を述べる箇所があります。
これにはまさに竹本健治と『涙香迷宮』の関係性が表わされているのと思います。綺麗に纏められた破綻のないミステリー作品に仕上げることはもちろん竹本健治氏の経験、技術をもってすれば容易かったはずですが、そこにあえて重点を置かない意識的にずらそうとする竹本健治氏の創作への遊戯的意識(趣味?)を、智久に代弁させたかのような智則の涙香考察が竹本健治氏が『涙香迷宮』の創作において暗号(遊戯)を散りばめることに徹した、必然性とも言わないまでも動機が垣間見え、いくらかは得心できるのではないでしょうか。

それとまあ、これは蛇足ですが、智久シリーズであるゲーム三部作などでは当時幼き智久はまるで見当違いの推理などを披露して、事件解決どころか、逆に犯人に追い詰められてしまう始末で、脳生理学者の須藤信一郎がもっぱら事件を解決していたのですよ。ようやく彼も成長してやっと周囲から手放しで褒められるようになったので大目に見てあげてください笑。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.67
(5pt)

美酒⁈

読む巻措くをあたわずというような、ぐいぐいと読者を引き込み、次はどうなるのだろうとページを繰る手の止まらないミステリーが傑作であるのは言うまでのないところでありますが、本作はそれらの作品とは趣きを異にします。

端的に言えば、本作は読者に立ち止まることを要求するミステリーなのです。
ページをめくろうとはやる気持ちをぐっと抑え、手を止め、日本語の奥深さをいかんともなく発揮する目くるめく暗号の数々をとくと味わってもらう、Googleで言葉の意味を逐一調べるのもいいでしょう。つまりは読者に酩酊感、作者と相互的な没入感を持ってもらう、そのことこそが本作の目論見なのです。

芳醇、濃醇な美酒をたっぷりときこしめされた酔客が車を走らせて場をそうそうに立ち去るのがもってのほかの如く、迷宮に放り込まれたものが方角もわからぬまま闇雲に進むのがいかにも浅薄な行動であるが如く、読者は立ち止まって、紙面から滲み出し溢れんばかりの、魅惑的な言葉を杯で掬い取り傾ける、その時間を意識的にでも持たなけれはばならない、その読者の姿勢こそが本作を空前絶後の暗号ミステリーの傑作にまで昇華させるのです。

親切ではないです。言うなれば、竹本健治氏が読者に期待した、頼むぞと願いを込めた、あるいはごめんなさい、なんてお茶目な気持ちも見え隠れする、そんな作品ではないでしょうか。

終盤に智久の涙香分析で、「意味が通じて綺麗にできあがっている作品よりもむしろ遊戯的技巧の極致のような作品の方がむしろ自慢だったのでは」と涙香についての的を射た見解を述べる箇所があります。
これにはまさに竹本健治と『涙香迷宮』の関係性が表わされているのと思います。綺麗に纏められた破綻のないミステリー作品に仕上げることはもちろん竹本健治氏の経験、技術をもってすれば容易かったはずですが、そこにあえて重点を置かない意識的にずらそうとする竹本健治氏の創作への遊戯的意識(趣味?)を、智久に代弁させたかのような智則の涙香考察が竹本健治氏が『涙香迷宮』の創作において暗号(遊戯)を散りばめることに徹した、必然性とも言わないまでも動機が垣間見え、いくらかは得心できるのではないでしょうか。

それとまあ、これは蛇足ですが、智久シリーズであるゲーム三部作などでは当時幼き智久はまるで見当違いの推理などを披露して、事件解決どころか、逆に犯人に追い詰められてしまう始末で、脳生理学者の須藤信一郎がもっぱら事件を解決していたのですよ。ようやく彼も成長してやっと周囲から手放しで褒められるようになったので大目に見てあげてください笑。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.66
(5pt)

どうです?ここらであなたも一杯?

読む巻措くをあたわずというような、ぐいぐいと読者を引き込み、次はどうなるのだろうとページを繰る手の止まらないミステリーが傑作であるのは言うまでのないところでありますが、本作はそれらの作品とは趣きを異にします。

端的に言えば、本作は読者に立ち止まることを要求するミステリーなのです。
ページをめくろうとはやる気持ちをぐっと抑え、手を止め、日本語の奥深さをいかんともなく発揮する目くるめく暗号の数々をとくと味わってもらう、Googleで言葉の意味を逐一調べるのもいいでしょう。つまりは読者に酩酊感、作者と相互的な没入感を持ってもらう、そのことこそが本作の目論見なのです。

芳醇、濃醇な美酒をたっぷりときこしめされた酔客が車を走らせて場をそうそうに立ち去るのがもってのほかの如く、迷宮に放り込まれたものが方角もわからぬまま闇雲に進むのがいかにも浅薄な行動であるが如く、読者は立ち止まって、紙面から滲み出し溢れんばかりの、魅惑的な言葉を杯で掬い取り傾ける、その時間を意識的にでも持たなけれはばならない、その読者の姿勢こそが本作を空前絶後の暗号ミステリーの傑作にまで昇華させるのです。

親切ではないです。言うなれば、竹本健治氏が読者に期待した、頼むぞと願いを込めた、あるいはごめんなさい、なんてお茶目な気持ちも見え隠れする、そんな作品ではないでしょうか。

終盤に智久の涙香分析で、「意味が通じて綺麗にできあがっている作品よりもむしろ遊戯的技巧の極致のような作品の方がむしろ自慢だったのでは」と涙香についての的を射た見解を述べる箇所があります。
これにはまさに竹本健治と『涙香迷宮』の関係性が表わされているのと思います。綺麗に纏められた破綻のないミステリー作品に仕上げることはもちろん竹本健治氏の経験、技術をもってすれば容易かったはずですが、そこにあえて重点を置かない意識的にずらそうとする竹本健治氏の創作への遊戯的意識(趣味?)を、智久に代弁させたかのような智則の涙香考察が竹本健治氏が『涙香迷宮』の創作において暗号(遊戯)を散りばめることに徹した、必然性とも言わないまでも動機が垣間見え、いくらかは得心できるのではないでしょうか。

それとまあ、これは蛇足ですが、智久シリーズであるゲーム三部作などでは当時幼き智久はまるで見当違いの推理などを披露して、事件解決どころか、逆に犯人に追い詰められてしまう始末で、脳生理学者の須藤信一郎がもっぱら事件を解決していたのですよ。ようやく彼も成長してやっと周囲から手放しで褒められるようになったので大目に見てあげてください笑。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.65
(5pt)

どうです?ここらであなたも一杯?

読む巻措くをあたわずというような、ぐいぐいと読者を引き込み、次はどうなるのだろうとページを繰る手の止まらないミステリーが傑作であるのは言うまでのないところでありますが、本作はそれらの作品とは趣きを異にします。

端的に言えば、本作は読者に立ち止まることを要求するミステリーなのです。
ページをめくろうとはやる気持ちをぐっと抑え、手を止め、日本語の奥深さをいかんともなく発揮する目くるめく暗号の数々をとくと味わってもらう、Googleで言葉の意味を逐一調べるのもいいでしょう。つまりは読者に酩酊感、作者と相互的な没入感を持ってもらう、そのことこそが本作の目論見なのです。

芳醇、濃醇な美酒をたっぷりときこしめされた酔客が車を走らせて場をそうそうに立ち去るのがもってのほかの如く、迷宮に放り込まれたものが方角もわからぬまま闇雲に進むのがいかにも浅薄な行動であるが如く、読者は立ち止まって、紙面から滲み出し溢れんばかりの、魅惑的な言葉を杯で掬い取り傾ける、その時間を意識的にでも持たなけれはばならない、その読者の姿勢こそが本作を空前絶後の暗号ミステリーの傑作にまで昇華させるのです。

親切ではないです。言うなれば、竹本健治氏が読者に期待した、頼むぞと願いを込めた、あるいはごめんなさい、なんてお茶目な気持ちも見え隠れする、そんな作品ではないでしょうか。

終盤に智久の涙香分析で、「意味が通じて綺麗にできあがっている作品よりもむしろ遊戯的技巧の極致のような作品の方がむしろ自慢だったのでは」と涙香についての的を射た見解を述べる箇所があります。
これにはまさに竹本健治と『涙香迷宮』の関係性が表わされているのと思います。綺麗に纏められた破綻のないミステリー作品に仕上げることはもちろん竹本健治氏の経験、技術をもってすれば容易かったはずですが、そこにあえて重点を置かない意識的にずらそうとする竹本健治氏の創作への遊戯的意識(趣味?)を、智久に代弁させたかのような智則の涙香考察が竹本健治氏が『涙香迷宮』の創作において暗号(遊戯)を散りばめることに徹した、必然性とも言わないまでも動機が垣間見え、いくらかは得心できるのではないでしょうか。

それとまあ、これは蛇足ですが、智久シリーズであるゲーム三部作などでは当時幼き智久はまるで見当違いの推理などを披露して、事件解決どころか、逆に犯人に追い詰められてしまう始末で、脳生理学者の須藤信一郎がもっぱら事件を解決していたのですよ。ようやく彼も成長してやっと周囲から手放しで褒められるようになったので大目に見てあげてください笑。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.64
(1pt)

ダメだった

この作品がこのミス1位であり、その栄誉をもって今後も継続して読者を誘い、金と時間を浪費させることに怒りを表明したい
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.63
(1pt)

ダメだった

この作品がこのミス1位であり、その栄誉をもって今後も継続して読者を誘い、金と時間を浪費させることに怒りを表明したい
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.62
(2pt)

重箱の隅だが・・・2015年8月の事件なら「美沙子」の名は使えない

言語遊戯に徹した労作であることは認めるが、小説としてはリアリティに乏しく、失敗作の部類に入ると思う。
たとえば、殺人事件の被害者となる女性の名前は「榊美沙子」で、「四十代にはいったばかりということだが」「ずいぶん若く見える」とあるところで、この小説の作品内世界での現在時点はいつなのか、と疑問を感じた。
というのは、「沙」や「紗」は、1976年7月30日付で「人名用漢字追加表」に追加されたのであり、それ以前には、戸籍名としては使えない漢字だった。女優の紺野美沙子の「美沙子」は芸名で、本名の漢字表記は「美佐子」だ。山村美紗も筆名だったから「紗」の字が使えたのだ。
『涙香迷宮』の初版発行は2016年3月9日だから、作品中の事件は2015年8月に起こったのだろうか。それとも近未来の2016年8月に起こるとの想定で書かれたのだろうか。
「美沙子」という名前が戸籍名として使えるようになったのは1976年7月30日からなのだから、2015年8月の時点では、「四十代にはいったばかり」は成立しない。
2016年8月に起きた事件なら、ギリギリのタイミングである。「四十代」というより「四十歳になったばかり」と書かねばならない。
てっきり私は、「ずいぶん若く見える」が伏線で、「榊美沙子」を名乗っている人物の実年齢がもっと若いのではないか、それが真相となにか結びついているのでは?と考えた。違っていた。
作者は黒岩涙香については色々調べたのであろうが、「人名用漢字追加表」などには無頓着だったのではあるまいか?
そして、こうした点には無頓着な執筆態度なればこそ、リアリティに乏しく説得力のない小説に終わってしまったのではないか?
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.61
(2pt)

重箱の隅だが・・・2015年8月の事件なら「美沙子」の名は使えない

言語遊戯に徹した労作であることは認めるが、小説としてはリアリティに乏しく、失敗作の部類に入ると思う。
たとえば、殺人事件の被害者となる女性の名前は「榊美沙子」で、「四十代にはいったばかりということだが」「ずいぶん若く見える」とあるところで、この小説の作品内世界での現在時点はいつなのか、と疑問を感じた。
というのは、「沙」や「紗」は、1976年7月30日付で「人名用漢字追加表」に追加されたのであり、それ以前には、戸籍名としては使えない漢字だった。女優の紺野美沙子の「美沙子」は芸名で、本名の漢字表記は「美佐子」だ。山村美紗も筆名だったから「紗」の字が使えたのだ。
『涙香迷宮』の初版発行は2016年3月9日だから、作品中の事件は2015年8月に起こったのだろうか。それとも近未来の2016年8月に起こるとの想定で書かれたのだろうか。
「美沙子」という名前が戸籍名として使えるようになったのは1976年7月30日からなのだから、2015年8月の時点では、「四十代にはいったばかり」は成立しない。
2016年8月に起きた事件なら、ギリギリのタイミングである。「四十代」というより「四十歳になったばかり」と書かねばならない。
てっきり私は、「ずいぶん若く見える」が伏線で、「榊美沙子」を名乗っている人物の実年齢がもっと若いのではないか、それが真相となにか結びついているのでは?と考えた。違っていた。
作者は黒岩涙香については色々調べたのであろうが、「人名用漢字追加表」などには無頓着だったのではあるまいか?
そして、こうした点には無頓着な執筆態度なればこそ、リアリティに乏しく説得力のない小説に終わってしまったのではないか?
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.60
(2pt)

万人向けではない作品

私は囲碁愛好家で竹本氏の「囲碁殺人事件」がとても面白かったので本書も手に取ってみた。
また囲碁に関する蘊蓄が色々読めるのかと思って楽しみにしてたのだが、本書では囲碁についての記述はほとんどなく連珠についての話が中心だった。

他のレビュアーの方で
「囲碁のルールの知識がないとわからない」とか「囲碁に関する部分がつまらなくて読み飛ばした」とかの意見が散見されるが、それは囲碁と連珠を混同している意見。
本書では囲碁についてはほぼ書かれていない。ゲーム殺人事件シリーズ風のタイトルをつけるなら「連珠殺人事件」である。
私のような囲碁愛好家でない普通の読者にとってみれば囲碁も連珠も同じに見えるんだなという事がわかったのは収穫。

私も連珠に関する知識は皆無に等しく、本書では連珠に関する膨大な蘊蓄が語られるのだが、それでもその部分は楽しく読めた。
ま、こういうボードゲームに全く興味がない人には読むのが辛いとは思うが…。
黒岩涙香に関する蘊蓄も楽しく読めた。
私は江戸川乱歩の大ファンなので、乱歩作品の元ネタの小説を多数書いてる(翻案してる)涙香にも興味を持っていた。

問題はいろは歌だ。
いろは歌に関する歴史だとか蘊蓄はまだいい。
しかし、作者自作の大量のいろは歌を長々と書き連ねるのはいただけない。
暗号に関わる部分ではあるのだが、さすがに私もこれは読み飛ばした。
大半は小説のストーリー進行上全く必要がなく、作者の自己満足にすぎない記述だと思う。
この部分が私の本書への評価としては大きなマイナス部分である。

それと、本書が読みづらかったもう一つの理由は登場人物のわかりづらさもある。
事件が起こる涙香の隠れ家には多くの人間が集まるのだが、人物の区別がつきづらかった。
よりわかりづらくさせているのは、地の文で主人公以外の男は苗字で書いてるのに女はなぜか名前で書いている点。
例えば、榊美沙子という女性は会話では「榊さん」と呼ばれてるのに地の文では「美沙子」と書かれているし、菱山弥生という女性は会話では「菱山さん」なのに地の文では「弥生」と書かれている。
だから、余計にややこしくなって誰が誰やらわからなくなる。
男は主人公の智久以外は地の文でも会話でも全て苗字なのに女は名前で書くって何か合理的な理由があるのだろうか?
登場人物の区別がしづらいので、登場人物の一覧表が欲しかった。

評価が分かれる作品だと思う。
これを高く評価する人もいるとは思うが、私は面白くなかった。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.59
(2pt)

万人向けではない作品

私は囲碁愛好家で竹本氏の「囲碁殺人事件」がとても面白かったので本書も手に取ってみた。
また囲碁に関する蘊蓄が色々読めるのかと思って楽しみにしてたのだが、本書では囲碁についての記述はほとんどなく連珠についての話が中心だった。

他のレビュアーの方で
「囲碁のルールの知識がないとわからない」とか「囲碁に関する部分がつまらなくて読み飛ばした」とかの意見が散見されるが、それは囲碁と連珠を混同している意見。
本書では囲碁についてはほぼ書かれていない。ゲーム殺人事件シリーズ風のタイトルをつけるなら「連珠殺人事件」である。
私のような囲碁愛好家でない普通の読者にとってみれば囲碁も連珠も同じに見えるんだなという事がわかったのは収穫。

私も連珠に関する知識は皆無に等しく、本書では連珠に関する膨大な蘊蓄が語られるのだが、それでもその部分は楽しく読めた。
ま、こういうボードゲームに全く興味がない人には読むのが辛いとは思うが…。
黒岩涙香に関する蘊蓄も楽しく読めた。
私は江戸川乱歩の大ファンなので、乱歩作品の元ネタの小説を多数書いてる(翻案してる)涙香にも興味を持っていた。

問題はいろは歌だ。
いろは歌に関する歴史だとか蘊蓄はまだいい。
しかし、作者自作の大量のいろは歌を長々と書き連ねるのはいただけない。
暗号に関わる部分ではあるのだが、さすがに私もこれは読み飛ばした。
大半は小説のストーリー進行上全く必要がなく、作者の自己満足にすぎない記述だと思う。
この部分が私の本書への評価としては大きなマイナス部分である。

それと、本書が読みづらかったもう一つの理由は登場人物のわかりづらさもある。
事件が起こる涙香の隠れ家には多くの人間が集まるのだが、人物の区別がつきづらかった。
よりわかりづらくさせているのは、地の文で主人公以外の男は苗字で書いてるのに女はなぜか名前で書いている点。
例えば、榊美沙子という女性は会話では「榊さん」と呼ばれてるのに地の文では「美沙子」と書かれているし、菱山弥生という女性は会話では「菱山さん」なのに地の文では「弥生」と書かれている。
だから、余計にややこしくなって誰が誰やらわからなくなる。
男は主人公の智久以外は地の文でも会話でも全て苗字なのに女は名前で書くって何か合理的な理由があるのだろうか?
登場人物の区別がしづらいので、登場人物の一覧表が欲しかった。

評価が分かれる作品だと思う。
これを高く評価する人もいるとは思うが、私は面白くなかった。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.58
(1pt)

がっかりこのミス一位(ネタバレあり)

このミステリーがすごいの一位だからこの本を手にとった人は多いでしょう。私もそうです。先日、購入して三年近く経って読了。理由は何度も挫折し、読み終えられなかったから。いろは歌を絡めた頭脳戦、暗号ミステリーを期待したが、なんと肝心の事件とは全く無関係…。いろは歌も囲碁のくだりも面倒で読み飛ばしたが全く影響なし。殺人の動機やトリックはお粗末そのもので、むしろ不要。古典やいろは歌、囲碁に興味がなければ厳しい作品。退屈。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.57
(1pt)

がっかりこのミス一位(ネタバレあり)

このミステリーがすごいの一位だからこの本を手にとった人は多いでしょう。私もそうです。先日、購入して三年近く経って読了。理由は何度も挫折し、読み終えられなかったから。いろは歌を絡めた頭脳戦、暗号ミステリーを期待したが、なんと肝心の事件とは全く無関係…。いろは歌も囲碁のくだりも面倒で読み飛ばしたが全く影響なし。殺人の動機やトリックはお粗末そのもので、むしろ不要。古典やいろは歌、囲碁に興味がなければ厳しい作品。退屈。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.56
(2pt)

人によっては、稀有な名作かも

好きな人には、唯一無二の名作になるかもしれませんが、私にはいまひとつでした。
黒岩涙香の残した暗号を解読するというのが話の核で、恐らくそれだけではミステリ小説として弱い(売れない)ので殺人事件とその犯人探しを付けた足したのではないでしょうか。そう思うくらい暗号の提示と謎解きにかける熱量と、殺人事件に関するそれとの差が激しいように思います。
肝心の暗号も作者の努力と工夫には頭が下がりますが、根本的に暗号への興味が薄く、”ゑ”だの”ゐ”が出てくる文章になじみも興味が無いので、残念ながら楽しむことができませんでした。
また、嵐で閉じ込められた中で殺人が。。。という点も取って付けたような感じが強く、サスペンスに乏しく、ほとんど区別がつかない登場人物たちとあいまって、ミステリとしても面白く読めませんでした。
暗号や古文が好きな人には、類例の無い名作になるのかもしれないのですが、私には合いませんでした。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.55
(2pt)

人によっては、稀有な名作かも

好きな人には、唯一無二の名作になるかもしれませんが、私にはいまひとつでした。
黒岩涙香の残した暗号を解読するというのが話の核で、恐らくそれだけではミステリ小説として弱い(売れない)ので殺人事件とその犯人探しを付けた足したのではないでしょうか。そう思うくらい暗号の提示と謎解きにかける熱量と、殺人事件に関するそれとの差が激しいように思います。
肝心の暗号も作者の努力と工夫には頭が下がりますが、根本的に暗号への興味が薄く、”ゑ”だの”ゐ”が出てくる文章になじみも興味が無いので、残念ながら楽しむことができませんでした。
また、嵐で閉じ込められた中で殺人が。。。という点も取って付けたような感じが強く、サスペンスに乏しく、ほとんど区別がつかない登場人物たちとあいまって、ミステリとしても面白く読めませんでした。
暗号や古文が好きな人には、類例の無い名作になるのかもしれないのですが、私には合いませんでした。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
4062199548
No.54
(1pt)

「読みづらい」の一言に尽きる。

推理小説を読んでいるというよりも、黒岩涙香という人物に関する研究結果を聞かされているような気分でした。
著者自身が涙香のファンなのか、それとも今作を書くにあたって研究したのかはわかりませんが。
どちらにしろ、涙香についてかなりの時間と体力をかけて調べたのは伝わります。
でもこれが小説か?と言われると…。
正直『黒岩涙香について』みたいな研究本を出版された方がよかったのでは?と思うほど。
よく小中学生向けの歴史漫画や資格漫画であるじゃないですか。
登場人物達がある題材に関して、一応キャラクター設定もありつつ、紹介していく。
あれを難しい小説にしたような感じですね。
とにかく、登場人物達が涙香について意見交換や知識披露する場面が多く、また台詞も長い。
最早学会で論文発表しているレベルです。
作中に出てくるいろは歌も、いろは歌だけで何ページあるの?ってくらいのページ数。

そして囲碁。
この作品は囲碁のルールがわからない人が読んでも、全く面白くないと思います。
私もその一人です。
囲碁の細かいルールがどんどん出てきて、これ事件に関係ないよね?と思うようなルールまで。

この小説を読みながら推理をしようと思うと、紙とペンを引っ張り出して来て、いろは歌や囲碁について書いて熟考しながらじゃないと無理だと思います。
それもかなりの時間を要するかと。

正直この本は、作者が「涙香についての研究結果と、囲碁についての知識を、誰かに披露したかったが為に書いた」ようなものでは?
登場人物に魅力が無く、作者が「動かしている」感がすごい。
それと、いかにもシリーズもので前作から登場人物が同じような雰囲気で書かれてるのですが…これシリーズものなんですかね?

それにしても…この作者『狂い壁狂い窓』の人だったのか~!!
狂い壁~を読んだ時に、随分哲学的な言い回しばかりする作家さんだなぁ…苦手。と思ったんですよねぇ…。
私は読書記録なるものをつけているのですが、面白かった本は水色、面白くもつまらなくもなかった本は白、つまらなかった本はベージュで欄を色分けしてるんですよ。
狂い壁~は、ベージュで塗ってますね…。
作家さんの名前を覚えておらず、またもやこの作家さんの作品に手を出してしまった…。
でももうさすがに覚えました!
もう二度とこの作家さんの本は読まない。
涙香迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮 (講談社文庫)より
4062938723
No.53
(1pt)

「読みづらい」の一言に尽きる。

推理小説を読んでいるというよりも、黒岩涙香という人物に関する研究結果を聞かされているような気分でした。
著者自身が涙香のファンなのか、それとも今作を書くにあたって研究したのかはわかりませんが。
どちらにしろ、涙香についてかなりの時間と体力をかけて調べたのは伝わります。
でもこれが小説か?と言われると…。
正直『黒岩涙香について』みたいな研究本を出版された方がよかったのでは?と思うほど。
よく小中学生向けの歴史漫画や資格漫画であるじゃないですか。
登場人物達がある題材に関して、一応キャラクター設定もありつつ、紹介していく。
あれを難しい小説にしたような感じですね。
とにかく、登場人物達が涙香について意見交換や知識披露する場面が多く、また台詞も長い。
最早学会で論文発表しているレベルです。
作中に出てくるいろは歌も、いろは歌だけで何ページあるの?ってくらいのページ数。

そして囲碁。
この作品は囲碁のルールがわからない人が読んでも、全く面白くないと思います。
私もその一人です。
囲碁の細かいルールがどんどん出てきて、これ事件に関係ないよね?と思うようなルールまで。

この小説を読みながら推理をしようと思うと、紙とペンを引っ張り出して来て、いろは歌や囲碁について書いて熟考しながらじゃないと無理だと思います。
それもかなりの時間を要するかと。

正直この本は、作者が「涙香についての研究結果と、囲碁についての知識を、誰かに披露したかったが為に書いた」ようなものでは?
登場人物に魅力が無く、作者が「動かしている」感がすごい。
それと、いかにもシリーズもので前作から登場人物が同じような雰囲気で書かれてるのですが…これシリーズものなんですかね?

それにしても…この作者『狂い壁狂い窓』の人だったのか~!!
狂い壁~を読んだ時に、随分哲学的な言い回しばかりする作家さんだなぁ…苦手。と思ったんですよねぇ…。
私は読書記録なるものをつけているのですが、面白かった本は水色、面白くもつまらなくもなかった本は白、つまらなかった本はベージュで欄を色分けしてるんですよ。
狂い壁~は、ベージュで塗ってますね…。
作家さんの名前を覚えておらず、またもやこの作家さんの作品に手を出してしまった…。
でももうさすがに覚えました!
もう二度とこの作家さんの本は読まない。
涙香迷宮 Amazon書評・レビュー: 涙香迷宮より
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