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誰も僕を裁けない
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誰も僕を裁けないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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トリックのトンデモさ、その反面にあまりにシリアスで全く笑えない事件の背景、援助交際をしているという探偵役のキャラクターなど、広く人に勧められるミステリではありません。 その反面、個性的なミステリを読みたいという人には、これほど個性的でありながら破綻していない微妙なバランスを保った作品も珍しいと思います。 トンデモミステリと呼ばれるものの範疇にくくられてしまうような作品かもしれませんが、意外と言っては失礼かもしれませんが、過去の贖罪と未来への可能性を感じさせるラストの読後感も爽やかなので、試しに読んではいかがでしょうか。 | ||||
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著者の作品を読んだのはこれが初めてです。 いやぁこの人は(良い意味で)変な作家ですねぇ。 あっさりとした読みやすい文章なのですが、どこまでが本気でどこからが冗談なのか分からない捉えようのない雰囲気やキャラクター設定が実に変で癖になりそうです。 「エロミス」という言葉も初めて聞きましたが、エロティックなシーンが作品の変な感じをさらに強めています。 私はミステリーファンではないのでミステリー としての完成度は評価できませんが、ちょっと変わった小説が読みたいという方は一読して損はない作品だと思います。 | ||||
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作者の頭の中が気になる。 色々と仕掛けられているが、何より第一の殺害方法が頭おかしい。 エロミス×社会派、とかいう致命的に相性が悪いとしか思えないキャッチコピーだったので、眉唾で読み始めましたが、普通に成立してました。 これ成立させたのこの作品が史上初でしょう。 好きか嫌いかは置いといて、前代未聞のことをやってる唯一無二の作品だと思います。 | ||||
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らいちシリーズ3作目から読んでしまいました。語り手がらいちという少女がだけというわけではなさそうだったので、3作目ということですが特に問題もなく読めました。ただやっぱりシリーズ1作目から順番に読んだほうがより楽しめるかな、とも少しだけ思いました。 内容はエロと本格と社会派のミックスということでてんこ盛りでしたが、とても読みやすかったです。エロ部分はおふざけが過ぎるなあと思わないこともなかったのですが、それにしては思いのほかしっかりと読みやすい文章だったので、この作家さんにすごく興味を持ちました。 トリックのほうは、少しだけですが予想通りだったのでそこはありきたりだったのかな…と思ったのですが、あらすじが面白かったのでこのシリーズを読み進めたいと思いました。 | ||||
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援交探偵、上木らいちシリーズの3作目です。 エロいミステリーという特殊なジャンルになります。 らいちが期間限定のメイドとして雇われた館で事件が起こります。 意外としっかりしたミステリーなので、なかなか楽しめます。 ただ、あれを飲む描写には、ちょっと引きました。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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「虹の歯ブラシ」で見限ろうと思ってた貴方(てか私です)、これだけはもういっぺん読んでみませんか? なかなか評判いいので手にしつつ、「まぁ(高評価レビューは)話半分で」と読んでみたら、なかなかの傑作でした。 多層的な人物誤認に加え、地理誤認からくりや、中村青司(十角館とか)が作ったのか?みたいなお屋敷まで登場。 こんだけ盛り込んでも、全部が上手く消化出来てるし、普通なら「なんて無茶な設定」と思う事にも 全部もっともらしい説明がつけられてて、ほとんど納得出来るという。 とってつけたエロではなく、必然的な情交シーンであったこともまた見事。 欲を言えば、留置場で一緒だった不良にも、なんか役があったらなーと思ったこと。 難点を述べると、他人に薦めにくいこと(特に女性には)。 冒頭の法廷シーン、読了近くなると、それまで考えてたのと全く違った意味合いだったことが分かり、最後まで驚かされる。 久しぶりに、読み進めるのが楽しい読書が出来ました。 | ||||
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ミステリーなのに設定がぶっ飛びすぎて細かいことは気にならない。 あらを探す気にもならない。 レギュラー陣以外の人名も覚えやすくてgood! 実は「館もの」ですけど気軽に読めてよいです。 | ||||
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気持ちいい、なんか一文字一キャラーを大事にした感じて、登場人物はまるでいきているみたい。探偵ものだけど、ここまで暗くない寂しくない作品にできるのは、きっと作者は人間が好きだ。論理的で、読めば読むほど面白い、好きです。 | ||||
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本書を読んでその考え抜かれた構成に舌を巻きました。緻密な論理がめぐらされているし、至る所に張られた伏線の回収もしっかりしている。とてもよく考えられた超一流の推理小説です。 犯人捜しと言う意味では謎解きものとしてどちらかと言うと簡単な部類かも知れませんが(文中の伏字はすぐ分かるしトリックも想像がつく)、それ以外の要素についての解決法は小生には想像もつきませんでした。 しかも本格モノとして無味乾燥の内容のない出来かというと、決してそんなこともありません。登場人物への感情移入も十分にできるし、現在の法律や条例の問題点も炙り出されt来ます。 今回はエロはおまけと考えて下さい。でもエロ描写もトリックと密接に関わってくるところがニクイです。この作家の今後の活躍を期待しています。最後に「頑張れ!らいちちゃん!!」 | ||||
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前作のRPGスクールが設定の奇抜さに負けてイマイチミステリーとしては不発だったのを反省したのか、デビュー作のらいち探偵シリーズの長編2作目として書かれている。 デビュー作の人を喰ったようなトリックが印象的だったが、本作はエロ社会派ミステリーだそうだ。 らいちの新本格志向のパートと高校生が主人公のシリアスっぽいパートが交互に展開する。 勿論あっけらかんとしたエロ描写も健在だ。 らいち部分はいわゆる館ものになっているが、冒頭の館の見取り図からもう予想通り、作者も確信犯的にあのトリックだと開き直って書かれている。 読者の興味は何が社会派ということなんだって事に絞られるが、この作者の事なのであくまでもパロディとしての社会派ということである。よくある社会派っぽい殺人動機が大げさに展開する。 逮捕抑留の過程が実際と異なると指摘している人がいるが、この作者の作品に真面目にそんな事指摘してもお門違いだろう。 バカミスのように思わせて直球の新本格系を受け継いでいこうというこの作者の冷めていながら真面目な本格スピリッツが今のところ最もうまく結実した作品と言えるだろう。 | ||||
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仕掛けありきだと怒っている人がいるけど、ちょっとした地理的な知識があれば「ひょっとして、そういうことか」という見当は簡単につくはずだ。 「まさかそれで終わりではあるまい。社会派とはどういうオチなのか」と思いつつ読んで、ちゃんと落ちていることに感心した。 先行作品を色々思い出しつつ「まさか、そんなアホな」「いや、そうなんだろうな」「だとしたら、どう落とすのか」「なるほどなぁ、そう来たか」とマニアがニヤニヤしながら読むような小説。 一般の方には面白さが説明しづらい。 | ||||
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エピローグを読んだ後、タイトルの意味を知った読者は、再びプロローグを読んでニヤリとすること必至。 早坂氏お馴染みのエロミス要素も満載な「らいちシリーズ」3作目は、社会派と本格の融合。 とても読みやすい文章で、一気に読破してしまえるスピード感がたまりません。 社会派で本格でエロミスなのに、読後は妙に爽やかな気分を味わうのではないでしょうか。 「やられた」と思うより「やりおったな」と思うような、作者をどこか身近に感じられる一作だと思います。 | ||||
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援交探偵上木らいちシリーズ3作目。今までの2作は「おぉ?!」というサプライズが中心だったが、今作は「ほぉ、こうきたか…」と思わず納得させられてしまう内容になった。ただ、上木らいちというリーダビリティ抜群のキャラクターをつかって、新たなミステリの試みをしようという意気込みが感じられるところは共通。 社会派パート(公平)と本格パート(らいち)が同時並行で進み、どう2つのパートが融合するのかが一番の見どころ。手垢のついたトリック(著者も認識の上)を上手くアレンジしているし、読了後におぼえるタイトルの皮肉も良い味が出ている。 著者に対してはどうしてもエロミスの印象がついてまわるので、それ以外の魅力ある作品にも今後期待したい。 | ||||
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辻真先さんが「これまでの最高作」と書いていたので、早速読んでみた。 メフィスト賞受賞作『○○○○○○○○殺人事件』はいろいろな意味で インパクトがあったが、この作品は、エロだけでなく「法」 にも挑んだ「社会派」であり、よくできた本格ミステリーでもあり、と こちらもインパクト充分。 文章もわかりやすくなって、一作ごとに進化している印象です。 「援交探偵」のらいちが、この事件に挑んだ理由も納得できる。 傑作です! | ||||
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