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誰も僕を裁けない
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誰も僕を裁けないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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法律社会のグレーゾーンを浮き彫りにした上で、それがミステリ小説としての驚きにも繋がる。 社会派小説とミステリ小説の融合という挑戦的な作品。 ある程度は上手く機能したと思います。しかし・・・。 いかんせん、この著者は「エロミス」とやらに拘っており、 淫行が素材になってるので、全体に漂う安っぽさと官能小説っぽさからは脱却出来ない。 小説のテーマ自体は大仰なものであるが、中身は薄っぺらなオモチャで作られてしまった印象を受ける。 しかも本書のエロレベルは「〇〇殺人事件」よりレベルアップしており、 もはや面と向かって人に勧められるような小説ではない。 この著者、エロに拘り続けるがゆえにミステリ作家としてこれ以上の高見に辿りつけなくなってる気がしますね。 なんだか残念です。 筆力やプロットにキラメキを感じるので、むりくりエロ要素まで取り込む必要性が無いと思うんですけどね。 | ||||
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内容は楽しめたが。 ただ,日本には「少年法」という法律があり,20歳に満たない「少年」が刑事事件を起こした場合,まず警察や検察庁から家庭裁判所に事件(場合によっては身柄も)が送られ,家庭裁判所が大人と同じように刑事罰を与えるべきだと判断した場合にのみ,再び事件が検察庁に送られて刑事罰の対象(つまり起訴される)になるはず。 従って,主人公の高校生が逮捕されて検察庁に身柄を送られたり,勾留されたり,当番弁護士を呼んだりする手続は正しいが,その時点で「略式で罰金」とはなりえない。 そもそも主人公のように初犯の現役高校生であれば,検察庁に再び送られるどころか,家庭裁判所での保護処分(保護観察や少年院送致)にすらならない可能性もある(罰則の軽い条例違反ならなおさら)。 パラレルワールドものならともかく,現実世界を舞台に,しかも今回は「社会派」をうたっているからには,このような誤解を招きかねない記載はどうかと思う。 「だれもそんなこと知らねえよ。」「所詮小説,作り話だからいいじゃない。」「だからって結論は一緒でしょ。」などと言われればそれまでだが,この点だけはどうしても違和感がぬぐえなかったので,☆4-2=2。 | ||||
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主に二つの視点で物語と事件を並行させ,それらが最後にといった流れなのですが, 事件に関する重要な情報を意図的に伏せ,終盤に大量の説明で補足するというやり方は, 後出しというのか,腑に落ちないことも多く,驚きや気持ちの良さなどは感じられません. また,巻頭にある見取り図からピンと来る仕掛けも,なぜか作中では伏せ字で語られ, もしや違った何かかと期待をしたものの,結局は予想通りで伏せていた意味はわからず. それこそ小説でしか見ないような,いくつかの古くさい言い回しにも違和感を覚えました. 謳い文句にある『社会派』の部分も,希望や過程が入れ替わっても結果は同じという, 皮肉を交えての解決や,タイトルが複数の意味を持つあたりは面白かったと思いますが, 前作の『RPGスクール』同様,仕掛けや設定ありきのようで最後まで楽しめませんでした. | ||||
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