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証言拒否 リンカーン弁護士
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証言拒否 リンカーン弁護士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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景気低迷で刑事弁護の仕事は干上がった状況(犯罪はもちろん減っていないが、弁護料を支払える顧客が減少したのです)。その一方で自宅を差し押さえられた顧客が増加し、一件当たりの稼ぎは少なくとも、今は質より量ということで、民事事件を扱うようになったミッキー・ハラー。 そんな顧客の一人が殺人事件の容疑者となったことから、久々に刑事弁護に取り組むことになる。 アメリカにおいては、多くの事件が司法取引により裁判に至る前に終わってしまうことから、本作においてもそのあたりもじっくりと描かれ、ゆったりしたスタートとの印象。 ところが、正式裁判が始まって以降、一気にスピード感が増していくあたり、さすがマイクル・コナリー。鉄板の面白さ。 どっちに転ぶか最後まで分からない見事な法廷劇で、実に手堅い物語の進め方です。 ミッキー・ハラーが刑事弁護をするうえでやるべきことは、 『なにひとつ証明する必要はない、われわれは提案し、残りは陪審の判断に任せるだけでいい。合理的疑いの種を植えるだけでよい』 ということ。 そして依頼人のために最高の弁護を提供するためには 『罪を犯したか無実かに関係ない。依頼人に対して、あんたがやったのか、と訊ねてはならない。イエスであろうとノーであろうと、その答えは混乱のもとにしかならない。だから知る必要はない』 とのスタンスだ。 とはいえ、やはり、依頼人が本当に無実なのかどうなのかは読者に限らず、ハラー自身も、彼女は無実なのかもしれない、とハラーらしくなく考えたりする場面もあり、このあたりの筆運びは相変わらずの巧さです。 更に、裁判外における物語部分でも、元妻マギーとの関係修復の兆しが見え隠れするなど、その部分での今後の進展も楽しみになってきます。 さて、本作を読んでいて、再認識したのですが、マイクル・コナリー、物語の巧さだけでなく、その文章自体にも魅力を感じさせられます。 例えば、あまり嬉しくないハラーとの面会を待ち受ける刑事の顔を 『親しみのある笑みではなかった。カナリアを食べたばかりの猫のような表情だった』とか 警察の取調室でハラーを待つ依頼人の表情を 『彼女の目には、古典的なヘッドライトに照らされて浮かび上がった鹿とおなじ、怯えた表情が窺えた』 といった感じ。 まだまだ、コナリー作品はボッシュものとあわせて、時系列で読んでいこうと思います。 (本作にもボッシュがほんの一瞬だけ登場します。) | ||||
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リーガル・サスペンスを書き始めるとき、作家が一番苦心するのは一体なんだろう。 そんなことを考えながらコナリーの小説を読むと頭が痛くなってしまう。 喩えていううなら高層ビルを設計して構築するような精密さが要求されるのに似ているような気がするのです。 本書『証言拒否』(原題:The Fifth Witness )は、上・下巻合わせて900頁を著者は「簡にして要を得る」という言葉通りで物語をすすめてゆく。 一つの章を終え、次の章へ行く場合に不要なことは省き、読者に想像させるテクニックをコナリーはよく使います。 次の章になると、翌日の法廷でハラーが証人と対峙しているシーンで始るのです。 このテクニックは、読者の好奇心と緊迫感を持続させるために恣意的に用いているのでしょう。 法廷ものは読む側にそれなりの知識が求められ、このジャンルの好きな読者だけが楽しむことができる小説です。 評者は、長年多くの作家の法廷小説を読んできたが、マイクル・コナリーのリンカーン・シリーズは、評者にとって最高ランクに位置されています。 ジョン・グリシャムやパーシヴァル・ワイルド(寡作な作家ですが)なども好きな作家ですが・・・。 リンカーン・シリーズ第7作目を期待しながら下巻を読み終えました。 | ||||
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迂闊にもリンカーン弁護士シリーズ第4作目を読んでいなかったことに気が付き、遅まきながら読むことにしました。 先日読んだ第6作目『潔白の法則リンカーン弁護士』(2020年)を読んだが、ミッキーの娘ヘイリーは、ロースクールの学生であったが、本作『証言拒否リンカーン弁護士』(2011年)を読むとヘイリーは、まだ14歳の少女でした。 あたりまえですが、著者は律義に時系列に沿って執筆していることを確認できます。 最近、このジャンルの新人作家の作品を時々読んでみるのですが、期待外れが多く、コナリーの作品を読むと同じリーガル・サスペンスでもこの人の右に出る人は見当たりません。 さて、本作でもコナリーは、手に汗にぎるような法廷闘争を展開しながら読者を魅了してくれます。 次々と物的証拠が出てくる崖っぷちで、我ままな依頼人リサ・トランメルを宥めすかしながらミッキーが下巻でどのように収束させていくのか期待しながら上巻を読み終えました。 | ||||
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絶対的不利そうな裁判を、ハラ―はどう切り抜けるのか? タイトルになっているが、こんな手もあるのかと感心させられる。 『リンカーン弁護士』シリーズ4作目だが、毎回手法が違うので楽しめる。 ただ、今作はいつもの後半の盛り上がりに欠けた印象。読み進むけど、いまいちたいしておもしろくなかった。 ところが…、最後のどんでん返しで驚き!見事だ。ここで一気にストレス発散できた。 | ||||
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軽妙洒脱な会話とストーリー。肩がこらずに楽しめました。 犯罪・法廷小説ですが、被害者や被告人の悲惨さやドロドロした部分ではなく 都会の法曹界で働くポップな仲間やライバルたちがメインになっており、軽い 感じで読めました。 逆に”手に汗握る”的な緊張感は無かったですね。 シリアスな部分を追及してしまうと、いろいろと物足りなく、ツッコミどころ 満載かもしれません。 シリーズ一段落の雰囲気で終わっていますが、そんな頃合いかもしれませんね。 | ||||
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ボッシュシリーズに続いて、リンカーン弁護士シリーズもkindle化されました。 目が悪くなってきたので、文庫だと疲れちゃうんですよね。 文庫から一年余り遅れましたけど、面白い本はストレス無く読みたいので電子化されるまで読まずに待っていた甲斐がありました。 紙メディアの時代は多読の私には本の置き場も悩みの種でしたが、今は書架二本でなんとか収まっています。 | ||||
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法曹関係者が書いたのか、と思わせるような本格派の法廷ミステリー。検察側と弁護側の闘いが丁寧に描かれ、法廷物にはまっている方や、これからはまろうとしている方に是非お勧めしたい作品。 ただラストは既視感があるし、ここまで犯人に都合よく進むというのはちょっとありえない。それに上下巻合わせて900ページは少し長すぎる。ハラーのキャラクターが好きなので高めの評価にしたが純粋に法廷ミステリーとしてなら3.5かな。 | ||||
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上下巻読んでの感想です。 マシュー・マコノヒー主演の「リンカーン弁護士」の粗筋はすぐ忘れてしまうのだけれど、飄々としてキャラクターが印象的で、今回初めてこの作家の作品を読んでみました。 魅力的な主人公で、リーガル・サスペンスものとして、タイトルにもなっているトリッキーな戦術等、とても面白かったと思います。 ただし、いくつかきになるところがあります。 以下ネタバレ気味なので、注意ーー 苦いどんでん返しのラストはそれはそれで小説的なエンターテイメントとしては、面白いと思います。 ただ、私がこの本を手にしたのが、リーマンショックを背景に、不公正なシステムの前に、ギリギリ追い詰められながら、黒幕に一発逆転を食らわせる主人公を、なんとなく期待していたこともあり、カタルシス的にはやや薄みでした。 「きみのような人間がまわりにいるのにうんざりしてきたんだ」という最後にミッキーが重要人物に投げかけるセリフは、理想主義とは無縁であることを信条とする主人公として「らしくないな」と感じました。それとも理想主義への回帰を印象付けるセリフなのかもしれませんが。 それは、それとして、本作品。いろいろモヤモヤが残るところもあります。 例えば、◯◯の夫が偽物だったとして、ミッキーが夫の写真をそれ以前、あるいはそれ以後に見る可能性だって十分にあるわけで、◯◯がそういリスクを冒す必然性が感じられません。そもそも、ミッキーが終始、夫の顔を知る機会が全くなかったというのが、ありえないと思いました。 また、◯◯の◯の死体が、その家に埋まっているとして、なぜ警察の最初の捜査で発見されなかったのか、よくわかりません。凶器を探していたのなら、なおさら隈なく探したでしょうに。それらしい伏線もあっただけに不思議です。 さらには、◯◯の動機もはっきりしません。終わってみれば、犯罪は計画的なようでいて、実は短絡的で偶然的。でも、人物は一貫して策略的。◯◯がなぜそうした凶行に至ったのかも、よくわかりません。 このように考えれば考えるほど、いろいろもやもやしたものが出てくるのですが、まぁ、それも本作品の魅力の一つとしたいと思います。 | ||||
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コナリーならではの展開です。 どうにもならなくなりそうなトラブルと、 それを見事に解決する過程が楽しい。 下巻での最後のどんでん返しも面白い。 これからどうなるのか、楽しみです。 | ||||
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コナリーならではの展開です。 どうにもならなくなりそうなトラブルと、 それを見事に解決する過程が楽しい。 下巻での最後のどんでん返しも面白い。 ミッキーがこれからどうなるのか、 今後も楽しみです。 | ||||
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本作品は、常に高品質なサスペンスを発表している著者のシリーズもののひとつ、「リンカーン弁護士シリーズ」の第4作目にあたります。 今回は、2008年の金融危機の発端にもなったサブプライムローンを題材に、ローンで購入した家屋を不当に差し押さえられたと抗議活動をしていた女性が、差し押さえを行っていた銀行の副社長の殺人事件の容疑者として逮捕され、リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーが弁護を買って出るというもの。 裁判で提出される証拠物件にハラー弁護士がどのように対抗するのか、その法廷戦術が見どころですが、一番の盛り上がりをみせるのは、邦題となった「証言拒否」の意味が明らかになる辺りでしょう。 また、原題は「THE FIFTH WITNESS」で、これの意味するところである「五番目の証人」が第5部であり、下巻の中盤から終盤にかけてなのですが、「証言拒否」同様、その意味するところが分かった時、この作品を十分に堪能できることと思います。 また、ラストのどんでん返しも鮮やかで充足感が得られます。 本作品の著者は、当代最高のハードボイルドと呼ばれる「ハリー・ボッシュシリーズ」の第1作「ナイトホークス」(1992年)を発表して以来、ずっと高い評価を受け続けているので、ミステリ好きならば、どれかひとつは、読んでみて決して損はないと思います。 もっとも、一番のオススメである「ハリー・ボッシュシリーズ」は、既に20作近く出ており、第1作から読んでいかないと、作品同士が密接に絡んでいるため、途中から読むのはオススメできません。 その点、この「リンカーン弁護士シリーズ」は、まだ4作目であるし、それぞれ単体の作品として読めるので、マイクル・コナリー未経験の方にも、本作品はうってつけのように思います。 是非とも、高品質なリーガル・サスペンスを味わっていただきたいものです。 | ||||
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いつもながら新刊が待ち遠しいマイクル・コナリー。ボッシュシリーズではないのか...と思い読み始めましたが、グイグイと引き込まれるストーリー展開に「さすがコナリー」と感心するばかり。依頼人は無実なのか?いやそんなことは「法廷で勝つ」ためには関係がないとハラーは言うが、数々の証言から明かされる事実に、ハラハラ、ドキドキしながらページを捲り、一気に読み進んでしまう傑作です。 本書でリンカーン弁護士ミッキー・ハラーもハリー・ボッシュに並ぶシリーズ物になったと思います。オススメです。 | ||||
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昔から、ボッシュのエゴの強さが気になっていた。 また物語上、邪魔な上司、妻を始末する作者コナリーにも不快感を感じるようになった。 作者も当然気づいていたのだろう、刑事弁護士でありながら正義感の強いハーラーの登場させた。 裁判の結果はほろ苦い結果に、しかしハラーは一歩前進する決意をする。 ストーリーは文句なしで面白い。計算されている。(最近の北欧ミステリーの行き当たりばったり感は好きになれない) ハーラー今後どのような道を歩むのかそれが楽しみだ。 | ||||
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ミッキー・ハラーが主人公のリンカーン弁護士シリーズの最高傑作だと思います。 ストーリーや謎解き、クライマックス、結末とも申し分なし。極上の法廷小説です。 | ||||
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リンカーン弁護士は、オフィスも車でないといけないのでは?と思いましたが、もしかして下巻で予想通りの大展開? 兎に角、安心して楽しめます、超低金利の日本でも住宅ローンは、のちのち問題になるかもです。 原題が、意味深ですね。 | ||||
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エコー・パーク以降、ちょっと面白くなくなってきたように感じていたコナリー。久々に気に入りました。ハリウッド映画を意識したかのような最近の作風からいい意味で外れた作品です。スティーヴ・マルティニに匹敵するような本格法廷ミステリーでお勧めします。 | ||||
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たくさんの素晴らしいレビューがありますね。 でも、わたしにも、ちょっといわせてください。 コナリー、うまい。はずしません。 シリーズの最初のころは、素寒貧でプライドだけ高いまだ売れないピン芸人みたいなハラーでしたが なんだかすっかりえらくなっちゃいました。 運転手やら、捜査員やら、仲間を抱え、チームのボスになってます! ちょっとややこしい家族問題ふくめて、ひとくせもふたくせもあるキャラたちの ドラマチックな発言・行動も、読みどころのひとつです。 今回、彼の依頼人になるのは 「お金に困り、自分の住んでいる家を差し押さえられそうになっている」女性。 職業は教師で、小さなこどもをかかえています。 日本だと、こういう場合「悪いやつに騙されて危ない仕事に堕ちる」話とか、 「ひきこもる」とか「夜逃げする」とか「ホラーになる」とか なんだかそういう湿っぽい感じの展開が頭にうかびますが さすが訴訟大国アメリカ。 彼女は、なんと「抗議し」さらに「銀行を訴える」のです! そのために、ハラーをやといます。 「貸し付け」や「差し押さえ」の手続きが違法だったと言い張って、戦おうというのです。 このヒロイン?の強烈でワガママな感じの造詣に、まず圧倒されます。 敵側、つまり検察官も、まったくあなどれない素敵な女性です! ボッシュ刑事もチラッと友情出演(?)します。 円熟のコナリー劇場、お見逃しなく。 どなたかかいておられましたが、 もしも初コナリーなら、できれば、シリーズ最初から順番にお読みになることを おすすめします。 | ||||
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ボッシュシリーズがいまいちになってしまった、コナリー様。 それでも、私は、新刊が出たらすかさず購入し、なにもかもほっぽり出して、まず読みます。 リンカーン弁護士シリーズは、おもろいわ。 本作を読み終えてすぐに、 『リンカーン弁護士』『真鍮の評決』『判決破棄』、すべて読み返しました。 特に『真鍮・・・』に登場した、シャミ博士。 MITで化学工学の修士号を、 NYのジョン・ジェイ・カレッジで犯罪学の博士号を取得し、 「その博士号を手に入れるために二年間ケツを粉にして勉強しました。」と法廷で証言したシャミ様。 さらにハーバードで工学の学士をとり、バークリー音楽大学で学士号をとったという、 ファーストクラスの飛行機で呼ばれてスイートにお泊まりするすてきな証言者。私は大のお気に入りです。 その彼女が、なんと本作に再登場したのです。 これが今回私には一番の喜びでした。 ただし、『真鍮の・・・』の時ほど、切れ味とインパクトがないのが残念。 運転手のトリックは、どうしちゃったのかな、と、ちょっと寂しかったりもする。 本作の冒頭で、実在の「ヴォイチェホフスキー氏に捧げる」となっていて、あれ、亡くなったのかな、と これまた気になる。どんな人だったんだろう。 まあ、長年コナリーのファンをやっていると、みなさんそうだと思いますが、 細部が気になります。 そして、肝心の本作の中身は・・・・面白い。面白いです。 裁判部分がちょっとだらだらとした感もありますが、 4作セットで考えれば、極上のシリーズだと思います。 初めて読む方は4冊セットが超おすすめ!ぜひ! | ||||
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マイクル・コナリーの第23作目、リンカーン弁護士シリーズの第4作目にして、コナリー最長となる大作。ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説。まだ、上巻。楽しみは下巻へと続く。 家を差し押さえられたシングル・マザーのリサ・トランメルに大手銀行副社長殺害の嫌疑が掛かる。無実を訴えるリサの依頼を受けたミッキー・ハラーは彼女の弁護に乗り出すが事件を巡り、渦巻く人間の欲望 今回、ハラーに対峙するのはハラーが一度も勝ったことのない辣腕検事。始まったばかりの法廷での攻防も興味深いが、ハラーを襲った暴漢の正体も気になる。 『ナイン・ドラゴンズ』で夢の共演を果たしたハリー・ボッシュも登場する。 | ||||
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ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説の下巻。 読み応えのあるボリュームの上下巻。最後まで予断を許さぬ展開の面白さ。特に最終盤の展開は予想だにしなかった 息詰まる法廷での攻防。被告が罪を犯したのか否かは関係無く、無罪放免を勝ち取るためだけの闘いはアメリカらしいと言えばアメリカらしいのだが、日本人には馴染めない部分もある。 ハラーを襲った暴漢の正体が明らかになり、裁判は一進一退の混迷極める展開へと突き進む。さらには様々な人間たちの欲望が事実を歪め、それでもハラーは裁判での勝利を獲得するために闘い続ける。果たして、ハラーはリサ・トランメルの無実を勝ち取ることが出来るのかそして、その結末は マイクル・コナリーの第23作目、リンカーン弁護士シリーズの第4作目にして、コナリー最長となる大作。 現時点でマイクル・コナリーの未訳作品が5作控えているようで、お楽しみはまだまだ続きそうだ。 | ||||
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