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神去なあなあ日常
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神去なあなあ日常の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全234件 121~140 7/12ページ
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無気力な若者が、林業を生業とする村に強制的に連行されて働くうちに、その魅力に魅了されていく。というような物語。 三浦しをんの職業シリーズという感じ。 何か、ものすごい不幸やドラマがあるわけではない。 ただ、そこに生きる人々や、村の伝統や祭りまた、神々へのちょっとした信仰などなどを丹念に描く。 そこに、主人公である若者の心の動きや恋愛などが入り、とてもバランスのよい物語になっている。 林業は、紙の消費量が減っていく現代、きっと斜陽産業にちがいない。 でも、物語の中ではただ衰退していくものとして描かず、産業の発展の道にも目を向けている。 小説を描くものとして、物語性だけでなく、その産業の現状と未来も軽く織り交ぜてるのがいい。 | ||||
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作者の「舟を編む」に比べしまりが無い。よくも悪くも読後、印象に残らない、インパクトが無い。時間の無駄だった。 | ||||
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読む者に素直な感動と自然への畏敬の念を与えてくれる秀作である。林業を対象とした、作者の一連の"仕事小説"の一環ではあるが、それ以上の深さを兼ね備えている。前途にさしたる夢や希望もない青年を主人公として、その主人公が神去村という林業を営む村の強制研修へ行くハメになってからの一年間の模様を主人公の回想譚として一人称形式で綴ったもの。作者の林業に対する事前取材の深さ、物語の中でのその活かし方の上手さには何時もながら感心した。回想譚の中で主人公の成長過程が描かれているのは勿論だが、"仕事の遣り甲斐"や広く"生き甲斐"といったものが、初めから転がっている訳ではなく、何事かに集中している内に自然と見つかって行くものだという事を静かに主張している。 主人公の驚きや率直な感想を言葉のギャグを多用して表現するという意味において、この一人称形式を活用しているが、他の面でもこの一人称形式は活きている。神隠しや神去山の神(及びその娘)といったものが自然と出て来る(主人公の目に映る)のである。「神去村の美人率は高い」という主人公の台詞はまんざら冗談ではなく、登場する女性達はまるで桃源郷における仙女の様に映る(少なくとも主人公にとっては)のである。本作自身が一種の桃源郷小説とも言える風である。それで、読んでいて非常に爽やかさを覚えるのだと思った。主人公は横浜出身という設定なので、一種の"癒し"小説という体裁でもある。 ただし、作者は林業や山の厳しさを書き込む事も忘れないし、都会から寒村へ出れば精神的にハッピーになれるという様な安易な事も主張していない。この辺のバランス感覚も見事である。物語構成も起伏に富んでいて読み応えがあるし、読めば爽快感を味わえるという秀作だと思った。 | ||||
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今時の無気力な若者+田舎のマイナーな仕事+恋=新たな青春ストーリー、 といった安直でキャッチーな構図を得るためのネタに林業が選ばれただけ、と感じてしまいました。 これ別に、他の職業でも良かったんじゃない??描きたかったのは純粋に林業でも、田舎の民俗でもなくてキャッチーな青春物語だったんじゃないかと言う気がしてしまって。考え過ぎ? シーンは①主人公の今風な言葉での心理描写、②作者が現場取材で得られたと思しき林業にまつわる知識披露、の2つに分けら、それぞれがうまく馴染んでいないように感じ、そのため物語に上手く入り込めませんでした。 主人公がこの文章の書き方のわりにちゃらい感じでなくあくまで真面目で意欲ある青年であること、ヨキの描き方があまりにも単細胞的で深みがないこと、直紀の男勝りな人物描写もどこかで見た感が強く、また彼女に恋する理由が全く掘り下げられて表現されていないことなど、ストーリーの流れは引き込ませるものを持ちつつも、表現がとても浅くなんだかワンピースとかの漫画を読んでいるような満足度の低い読後感を味わいました。良い意味で風景や場面を頭に浮かべやすかったので、そう言った意味でも漫画的だと感じました。中高生(大学生?)向きのまぁまぁ読みやすい本ではあると思いますが。 | ||||
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映画化が話題となった時期なので、読んでてキャストの顔が浮かんでしまった。内容は漫画のような展開で、強烈な個性はないけど、おもしろかった。 現実はかなり退屈な時間が多いと思うんだけど、そういう田舎のマイナス面はほとんど描かれていない。 超常的な不思議な現象がチラっと出てきて、そこはちょっと中途半端な感じがするけど、いいアクセントになっている。 セールのときに買ったので、値段ぶんは十分楽しめた。続編もいずれは読みたい。 | ||||
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都会っ子の視点で描く、林業を舞台にした林業のお話です。 「風が強く吹いている」で知った作者だったので何となく手に取って読んでみました。出だしはなかなか引き込まれなかったのが正直なところですが、あっという間にはまりました。 綺麗な自然描写、生き生きとした人間模様や躍動感・臨場感溢れる表現もとても素晴らしかったですが、私としては、20歳前の半人前の都会っ子の視点・ツッコミがそこに住む人々との違いを際立たせていたことにとても感動しました。林業ももちろんそうですが、日本民俗だってまだまだ知らないこと、不思議なことがばかりだなととても清々しい読後でした。 | ||||
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高校卒業とともに携帯もつながらない、コンビニもない三重県の山村に放り込まれた主人公の成長物語。作者は三浦しをんさん。三浦さんと言えば、「風が強く吹いている」が印象に強く残っている。本作も舞台は違うが、「若者、青春、仲間」といったくくりで言えば、同じジャンルの作品になると思う。 また、山村や田舎を舞台にした小説といえば、ここ数年で読んだ中では「限界集落株式会社」が 記憶に新しい。「限界集落株式会社」は、農業の再生をテーマにした小説。一方、本作「神去なあなあ日常」は、林業がその舞台となっている。違いはあるものの、両方とも一次産業で、決して人気のある職種とは言えない仕事を題材にしている点が共通点だといえる。 藻谷 浩介さんとNHK広島取材班による新書「里山資本主義」が話題になっていることからもわかるように、これまでの株主資本主義、新自由主義に疑問を感じている人が多くなっていることと、「限界集落株式会社」や本作「神去なあなあ日常」がヒットしていることには因果関係があるのだろう。 さて、本作の内容に戻るが、本作は、主人公、平野勇気が縁もゆかりもない山村で、林業という職業を通じて成長していく物語である。それとともに、主人公の目を通して山村の日常、そして不思議な慣習などを僕たちに伝えてくれる物語でもある。 ストーリー、登場人物ともに面白いのだが、本作はそういったエンターテイメント作品であるとともに、自然と人間との関係を考えさせられる啓蒙作品でもあるように感じる。そういった意味では、話は全然違うがジブリ作品の「もののけ姫」などとも近いものを感じた。 そうした人間と自然との関係性という部分では、こういった場面があった。 「草を刈るのはかわいそう」という主人公に対して林業の先輩はこう言う。 「だからな、人間の都合で木を植えまくって、それで安心したらあかんのや。やっぱり、大切なのはサイクルやな。手入れもせんで放置するのが『自然』やない。うまくサイクルするよう手を貸して、いい状態の山を維持してこそ、『自然』が保たれるんや」 自然との接点があまりない僕たちは、自然を守ると言うことは、手を付けないこと。すなわち、そのまま放置する ことと勘違いしてしまいがちだが、もちろんそうではない。山を歩いているとよく治山、治水の工事をしている現場に出くわす。また、手が入っている場所とそうではない場所の違いにも気づく。 僕たち都会に住む人間には、なかなか見えないが、今日、今この時にも山を守り、山を育てている人たちがいること忘れてはいけないように本作を読みながら感じた。 | ||||
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さわやかさに土俗的な怪しさも混じった良作です。一人の青年の成長日記とも読めるし、架空の村神去の風土記とも読めます。 ゆっくりと読み解いていく楽しみのある作品。 | ||||
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映画化されて、面白うそうだな~と思って読んで、正解 『舟を編む』も『神去なあなあ日常』も 普段、スポットの当たらないお仕事に就いている方への讃歌なのかな? プロ意識って言うか 林業の場合、相手が自然なんで スピリチュアルな部分もあって、とっても興味深かった 映画『Wood Job』も観てみたいな~と思ったけど、もう終わってたから レンタルで観てみようと思う | ||||
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大変intereting and amazing. 人は環境により大きく変われるもの、新たな出会いにより新たな人生が始まるものですね。 | ||||
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全く知らない林業が少し身近になったような、山の景色が浮かぶ新鮮さでした。 山の神様を昔から大切に祀り、それを受け継いでいく伝統の力もすごいですね。 少年の目から見た驚きの体験、村人の団結が伝わって来ます。 | ||||
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主人公の勇気がとんでもない環境に放り込まれて、だんだんと成長して行く物語。 風が強く吹いている同様に、主人公が異世界に取り込まれ、かっこ良く成長して行く姿が神去村の不思議な習慣と暖かい人達に囲まれてユーモラスに描かれている。 ヨキと婆ちゃん、最高! | ||||
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辞書づくり、という、スポットのあたらない「地味」な職業にライトをあて、スマッシュヒットをあてた、三浦しをん。今回は「林業」である。 林業ときいて、あれか、とイメージが浮かぶ人は、あまりいないであろう。主人公も同じく、そんなフリーターで、いわゆるモラトリアムでだらだらしている若者である。ひょんなことから「林業」という世界に入りこんでしまい、その世界の奥深さ、人とのつながり、を通じて、成長するという、いってみれば、どこにでもあるようなサクセスストーリーではあるのだが。 しかしそこは三浦しをん。そんな絵に描いたサクセスストーリーでは終わらないのである。アクノのつよいキャラクターであったり、ちりばめられたギャグであったりと、脱力する要素をまじらせながら、林業というとっつきにくい職業を、きわめて「とっつきやすい」テイストにしあげている。とっつきやすいが、そのぶん、ギャグが多いため、「ツライ林業」「ツライ田舎描写」がかなり膨張されていて、本書を読んでも「よし林業やったるぞ!」とならないところが哀しいところでもあるのだが、(あと主人公がちょっといい子ちゃんすぎてすぐに林業世界にとけこむのも、なんだかなぁ、と思ってしまうし) しかし、それはさしおいても、個人的に好きなのが、主人公が好きなヒロインに告っては振られ、片思いのまま、あんまりヒロインと発展が期待できない感じでふわ~と終わっていく恋愛パートであるとか、ラストのオオヤマズミという村伝統の祭りがあまりにアホすぎてぶっ飛んでいるので、なんか今までのそういうモヤモヤとした感覚も、ふしぎとラストのアレ・・・「チ○コ」によって、すべて帳消しにされてしまうような変な爽快感があるのが本書の魅力でもあります。 | ||||
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男性の一人称で書いているので、已む得ないのかもしれないが文体に少々違和感が残るが、話は面白い。 | ||||
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とっても、面白かったですよ。昔の日本の、ほのぼのとした生活も、素敵だなぁと思いました。が、実際、自分が行くとなると無理かな。笑。オススメの一冊です。 | ||||
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目の付け所が他の人とは違い、おもしろい作品に仕上げるところはさすがです。 | ||||
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とてもおもしろい!林業の現場がよく表現できており、読み応えがある。 林業の考え方もしっかりしており違和感がない。 なにより、「なあなあ感」が心地よい。 | ||||
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著者の本は本好きの私もあまり読んだ記憶がありません。最近になり 舟を編む、風に吹かれて?、と当本を読む機会に恵まれました。 それぞれ良く基本を調べた本であり興味深く読ませてもらって、楽しく、且つ経験したこともない事柄に触れることができ、この齢で自分の知識カードが増えた気がしています、又娘とも共通した著者が増えたことも楽しみの1つです。 ペーパー本の著者の在庫が娘の書棚にあるので共通の話題を求め楽しんであると同時に、著者の本は電子本にあっていそうだな と何となく感じた本でした。 | ||||
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森の人のお話しです。 その知られざる仕事、暮らし、考え方を感じることができます。 自然とともに生きるということは、斯くも大変で、斯くも楽しいものだと思う一冊です。 | ||||
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なあなあなのに過激という林業のテンポを感じることが出来ました シリアスにならずに危機感や厳しさを知ることができます | ||||
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