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神去なあなあ日常
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神去なあなあ日常の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 201~220 11/12ページ
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某雑誌で養老さんが「漫画的」とゆってましたが同感です。 いい意味で。すごく読みやすいし。 とにかく山の生活がとても楽しそう。 中・高校に配りまくれば林業振興の一助になりそうです。 いいな〜 → オレも林業で・・・! みたいな。 まあもちろん現実は厳しいんでしょうが・・・ この村みたいに美人いっぱいのところはないでしょうしね。 ただ、最後のお祭りはちょっと無茶すぎると思います。 いくらなんでもあれは「なあなあ」ではすまんだろ。 そこだけほんの少し悪い意味で漫画的かなと思った。 | ||||
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読み進む内にどんどん引き込まれました。 神去り村では超自然的なことが起こります。 都会から隔絶された秘境な地では本当に起こっても不思議ではないように思えます。 ファンタジーのように飛んでしまわない絶妙なところが実に見事です。 また、林業を営む神去り村の方たちは山に敬意と感謝の気持ちを忘れることはありません。 それは、山は自分たちのものではなく、神様から貸してもらっているという自覚があるためです。 土地をお借りして住まわせてもらっている。 食べ物の命を頂いて生きている。 そんな神去りむらの方たちの生き方を見習いたいと思いました。 | ||||
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とにかく面白い。思わず声を出して笑っちゃうくらい。 でもそれだけではなくて、主人公の心の変化、成長していく姿が伝わってくる。同年代であるからか、思わず自分自身だったらどうするだろうか・・・と重ねて考えてしまった。 主人公だけでなく、周りの村の人、母親のキャラクターも魅力的。時に残酷(?)だけども、暖かさがあってからこそなのかもしれない。都会ではあまりないような人と人とのつながり、自然な空気の流れなどがよく描かれている。 林業ってどんなんだろう?っていう人も楽しく読めるはず。 三浦さんの作品の中で上位に入るくらい、お気に入りの本になった。 | ||||
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三浦しをんさんの本は『風が強く吹いている』に続いて二冊目です。 仕事で忙しかったので、年末年始に読むのを心待ちにしていました。 いいですね〜。 「なあなあ」は「ゆっくりと」といった意味のようですが、神去に生きる人たちは「なあなあ」 だけど、生き生きとしているのが伝わってきました。 若者だけの話ではなく、高齢の人物も要所要所に登場させることで、ある時は引き締まったり、 ある時は場が和んだりするのを感じました。 テンポよく読めています。 清々しい心で新年を大切に生きていこうと思いました。 お正月の箱根駅伝を見たら、また『風が強く吹いている』も読み直したいな。 心地よいお話からエネルギーをもらえると、とても勇気づけられます、あ、主人公も「勇気」でしたね。 | ||||
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今,山村地域は過疎化が進行し,多くの国民はそこを訪れたことさえない場所となっています。確かに,商業施設などはほとんどなく,不便な場所であります。林業自体が斜陽産業であるため,林業への新規参入は極めて少ないのが現状です。そんなほとんどの人が知らない世界だからこそ,この本で体験してほしいと思います。こんな日本もあるのだ,ということを知ってもらうことができれば,この本を薦めた甲斐があったというものです(ただし,こんなお話があるかどうかは別として・・)。 | ||||
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この本にでてくる神去村というのは、ユートピアですよね。ほのぼのとして、登場人物はいいひとばかり。 主人の両親は山村に暮らしていますが、自然は美しくても山村の暮らしは厳しく、いやな人もたくさんいて、 とてものことユートピアではありません。 それでも日本のどこかに、こんな村があったらいいなと思ってしまいます。 | ||||
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舞台と同じ市内に住んでいる。 と言っても津市郊外のここから更に車で二時間。山の中にいることが好きになってこの村を訪れることも増えた。行く度に思い切り深呼吸していつもより15度くらい上を見上げて歩く自分がいる。 そんな山深い村に都会の青年が連れてこられて耐えられるのか。いやいや素直に感じることのできる人ならこんなに伸び伸びと暮らせるんだ。おとぎ話だけでない、しっかりした大人と今から社会に飛び込んでいく素直な若者のお話。 私のいる所だって似た様なもの。良いところに暮らしてるよなぁって実感。 素直な文で 汗臭くなく さらりと 本当はきつくて力仕事の林業を書いているところはこの作家さんらしいところ。 知人にフリーの木こりさんが二人います。素敵な顔してます。都会で力が余って どうしていいか分からずにいる仕事の無い若者よ、こんな生活もあるよ。 | ||||
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宮崎駿監督の推薦文に惹かれ読んでみました。 林業というあまり触れることのない職業にも、 神去村の人々の生き方にも、どんどんはまっていきました。 忘れ去られつつある日本の原風景に触れたようでした。 読んだ後も、作品世界に浸ってとても清々しい気分になれました。 ぜひ続編がでることを期待しています。 | ||||
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とにかくのっけから笑います!私は声を出して笑いました。 日々の仕事に追われて心が↓な方、なごみます!リフレッシュします! ぜひ読んで! | ||||
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今どきの男の子・勇気が自分の意志とは関係なく林業が盛んな山奥の村に放り込まれた。 村の人との交流やまったくなじみのなかった林業という職業に触れ、一歩ずつ大人の男に近づいていく成長の1年間を綴った物語。 「なあなあ」とはこの物語の舞台となる神去村の方言で「ゆっくり行こう」「まぁ、落ち着け」みたいなニュアンスの言葉。 わりとおっとりした人が多いこの村そのものを表すような言葉なのです。 林業なんて正直言ってまったく興味ない。考えたこともない。 そんなんでこのお話を読めるんかな?と一抹の不安はあったけどこれが意外と引き込まれました。 ダイナミックな自然の姿と、林業に携わる男たちの職業と木に対する真摯な姿勢。 この村の美しい光景と人のあたたかさははとっても自然に、鮮やかに、目に浮かびます 笑える要素たっぷりなのに、勇気のマジメな思いはしっかり感じられます。 さわやかで気持ちのいい作品でした。 | ||||
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クライマックスは、宮崎駿アニメ。 その入りやすさで、森閑とした 村里の、なあなあに誘う。 いいですね、この罠。 実は、お気に入りは、ヨキとみきの バカップルなんです。 常日頃、アベックに厳しい私が、なぜっ!? これも、罠? | ||||
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ほのぼのとした自然を感じさせてくれる表紙の水彩画や挿し絵、手がかりを感じない題名に引き込まれ読み進む内に三重県の神去村が存在している感覚におちいっていた。本当に架空の村なのだろうか・・・高校を卒業と同時に否応なしに放り込まれた寒村での生活と若者と年寄りの掛け合いが実在するかのような錯覚を創造させたのでしょう!林業の知識や厳しさ(さりげなく読み知識を得る・・・小難しい事の一切無い読みやすさ)〜又、この本のタイトルの「なあなあとした日常」は現代社会が失った本当の暮らしさえ教えてくれるようなストーリー性がおもしろく、又現代の若者の割り切れない中にも田舎生活に溶け込んでいくさまが面白く一気に読んでしまいました。気楽にさらっ〜と読める本でした。 | ||||
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林業にゆる〜くかける青春と自然を相手に生きる人々をユーモラスに描いた逸品。 主人公が、パソコン上に綴る日記の形式で書かれているから、ブログみたいなものだろう(ただし、環境はないから、インターネット上に、ではない)。 「勝手に」山村の林業会社に就職させられていた、人生に目的も目標ももたない若者(主人公)が、とまどい、反発しながらも、徐々に村の生活と林業に慣れていくという内容。もっとも、実際を考えると、わずか1年そこそこで「慣れた」というのは、いささか言い過ぎの気がするが、少なくとも小説の中では、主人公が村の人たちに受け入れられ、自らも村の一員という自覚が生まれたあたりで小説が終わる。 山仕事や村の生活には、かなりデフォルメされている。さらに、十分に取材をした上で書かれているのであろうが、山仕事の説明に不十分な点も見受けられる。 しかしながら、そんなことは些細なことである。さらに、話のスパイスのように付け加えられている、とある魅力的な女性と主人公の関係などは、文字どおり物語に彩りを添えているに過ぎない。 おそらく、この小説の真価は、実際のところ、通奏低音のように一貫して鳴り続ける、人々の山や自然に対する敬虔な気持ちではないだろうか。「神が去った」村?さにあらず、舞台の中には、到るところに「神」はいる。それが、村の人々の口癖、そしてタイトルの「なあなあ」に現れている。 | ||||
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高校を卒業と同時に三重県の山奥・神去村へ林業研修生として住み込むことになった勇気の山奥の村での一年間の奮闘物語。登場人物もそれぞれにユニークでいい人たちばかりだし、面白く笑いながら読んだ。山奥の生活や林業の話は興味深かった、青春物語だ。 | ||||
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読んでとてもさわやか。「なあなあ」ということばにぴったりの本だった。 どの登場人物もとても生き生きして魅力的。山にも林業にも興味はなかったけれど、おもしろかった。山の空気や風のにおいも伝わってくるようだった。いつも思うけれど、しをんさんの文章は情景描写がすごい。読むとすっきりとしているのに、くっきりと目の前にあるように情景が浮かぶ。そして、ひょうひょうとして、笑いを含んだ文章なのに、まっすぐで、まじめなまなざしを感じる文体。読んでよかった。 | ||||
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なんとも奇妙なタイトルだが、内容は至って気持ちのいいお仕事系青春小説。 三浦しをんさんは『仏果を得ず』でも、こういった、仕事に打ち込み、 恋にめざめ、する主人公の内面を丁寧に描いていた。 今回はまた、林業というアウトドアな仕事をするはめになった主人公・勇気 自らが自分の歩んだ1年を文章に書き表すといった体の小説である。 横浜の高校を卒業と同時に放りこまれた未知の世界。 読み手の多くの人にもなじみのない仕事とその世界なのに、 しをんさんはまたまたうまく引きこんでくれる。 読売新聞の記事によると、しをんさんの父方の祖父が 三重県中西部の人だったそうだ。 「なあなあ」とは造語だそうだが、まったく神去村の人と情を言い得て妙である。 よそ者に対する興味と排除。 山奥の村のありがちなようすが余すところなく描かれる。 しかし、仕事を覚える過程が、村の人々と心を交わし、仲間と認めてもらえる 道筋となってゆくところが、温かくていい。 切ない恋心もスパイスとして効いている。 与喜を始めとする山仕事のベテランの男たち、一人一人のキャラが濃くておもしろい。 林業という時間も手間もかかる仕事の奥深さから、 今の日本の「山」の姿も垣間見える。 こういうところをきっちり描けるのがしをんさんだと思う。 “神隠し”や“祭り”をエピソードに描くことで、山の神秘性を 読み手に伝える演出もうまい。 奥深い山の自然のパワーを、そこで暮らす人々は今も神代さながら 感じ、崇めながらの「林業」なのだ。 勇気の恋の行方も仕事の熟練も、もう少し読みたいなあと思うところで 物語を終わらせるのもうまいなあと感じた。 | ||||
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三浦さんの作品は多岐にわたりますが、 本作は、「風が強く吹いている」「仏果を得ず」に続く 『魅せられちゃった』系の作品です。 駅伝といい、文楽といい、目の付け所が毎回しぶいですが、 今回の魅せられテーマはずばり“林業”。 高校を卒業したての都会の男子が ド田舎で林業に携わる、奮闘を自らつづった風の小説でした。 『魅せられちゃった』系と書きましたが、 過去の作品よりも創作上の遊びが増えて、 架空のお祭りや儀式など、日本各地の珍祭・奇祭の パロディとも思えるエピソードが満載です。 若干過去作品と構成が似ている印象が否めなかったので、 個人的には☆は満点ではありませんが 良質なエンタメを、という作者の意気込みが伝わるので 元気になりたいときや、なにかに打ち込みたいときに読むと 気分にフィットすると思います。 ちなみに、自分が一番笑ったのは けっこう大事な場面で「ファイトォ!」「一〜発っ!」の おなじみのフレーズが出てきた場所でした。 | ||||
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勇気は進学も就職も決めず?決まらず?高校の卒業式を迎えた。まあ適当にフリーターで食ってこと思っていたら、式が終わると担任の熊やんに「就職先決めてきてやったぞ」と引きずられて家に帰ると「身の回りの荷物は送ったから」と母親にそして父からだと3万円の「選別」を貰いまたしても熊やんに新横浜駅に連れて行かれ神去村への行き方を書いた手紙を握らされ新幹線に押し込まれた。「1年は帰ってこられないぞ。」と餞の言葉を贈られて。乗り継ぎを繰り返し見たこともないローカル線に、やがて携帯は圏外に!終着の無人駅に降り立つと・・・。神去村での生活の始まり。杉と檜の違いも分からない都会育ちが脱走を試みたりしながらも山仕事をしながら村の訳の分からないしきたりや行事を経験し成長していく。そして48年ぶりの大祭「オオヤマヅミさん」ではメドの班に。うっすら涙を浮かべたおかみさんに「生きて帰ってこなあかんで」と見送られ不安を胸に向かうと命を懸けたお祭だった。で、メドの権利って古語の意味分かります(^_^;)? | ||||
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高校を卒業して、何も分からないまま林業に就いた若者の日記。 都会に疲れて田舎に逃げ込む話とは違い、軽やかで気持ちよく読めた。 主人公の少年も周りの大人も、タフでまじめで気負いがない。 終盤で明かされる村の秘密。 そこまでの流れも、それまでの「なあなあ」な日常が一転するクライマックスも違和感なく、日常の延長にある信仰を、これも真剣に受けとめる主人公がかわいいのだ。 | ||||
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これほど大笑いしながら読んだ本は久しぶりな気がします。めったに小説の舞台になることのない林業の世界を描いたという、画期的な挑戦も高く評価したいと思います。 突然、未知の世界に放り込まれた主人公が、そこでの悪戦苦闘を経て成長していく物語はよくあるように思います。放り込まれた先がおとぎの国であったり、老舗旅館であったり…。しかし、林業の世界を舞台にした話はこれまでなかったのではないでしょうか。 また、この本では林業の厳しさだけでなく、その魅力もとてもよく描かれています。新しい小説の舞台として、一般にはなじみはないけれど、大変面白く魅力的な林業という世界を選んだという作者の挑戦に拍手を送りたいと思います。 ややマンガチックな展開ではありますが、読んでいて大笑いしてしまった本は久しぶりでした。落語を聞くような感じで最後までお話を楽しめました。 これから主人公は、どのように神去村に根をおろしていくのでしょう。山太君はどのような青年に育つのでしょう。愛すべき村人たちの今後が気になります。続編が早く読みたいです。 | ||||
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