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神と野獣の日
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神と野獣の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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個人読書履歴。一般文学通算117作品目の読書完。1977/02/18 | ||||
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東野圭吾さんが推奨されていたので、かなり前に読みました。 私の記憶が確かならでレビューを書きます。 私の記憶が確かなら…。 某国が核ミサイル数発を東京に向け誤って発射してしまった物語です。 タイムリミットは43分。(なぜ43なのか。広島で原子爆弾が落とされ爆発するまでの時間が43秒だからでは思ってます。) 最初に、日本でこの一報を聞いたのは総理大臣です。決断を迫られます。 国民に知らせるべきか、知らせないべきか。 知らせない理由は、逃げられないので恐怖の中で死ぬよりも、知らない中で死ぬほうが幸せだから。 知らせる理由は、逃げられなくても、家族や恋人などとは話し合う時間はあるから。 江戸の大火事のとき、罪人を牢屋から逃がした美談がありますが、そんな話が出てきますよ。 現代版は美談なのかは読んでのお楽しみです。 | ||||
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東野圭吾さんが推奨されていたので、かなり前に読みました。 私の記憶が確かならでレビューを書きます。 私の記憶が確かなら…。 某国が核ミサイル数発を東京に向け誤って発射してしまった物語です。 タイムリミットは43分。(なぜ43なのか。広島で原子爆弾が落とされ爆発するまでの時間が43秒だからでは思ってます。) 最初に、日本でこの一報を聞いたのは総理大臣です。決断を迫られます。 国民に知らせるべきか、知らせないべきか。 知らせない理由は、逃げられないので恐怖の中で死ぬよりも、知らない中で死ぬほうが幸せだから。 知らせる理由は、逃げられなくても、家族や恋人などとは話し合う時間はあるから。 江戸の大火事のとき、罪人を牢屋から逃がした美談がありますが、そんな話が出てきますよ。 現代版は美談なのかは読んでのお楽しみです。 | ||||
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シドニー・ルメットの「未知への飛行」という映画がこの小説と設定が同じ。大統領役のヘンリー・フォンダの圧倒的な演技もあって、緊迫の近未来ポリティカル・フィクションになっていた。そんなことを期待しながら読んだ。 SFなんて俺だって書けると思って書き出したのかもしれないが、人類滅亡ものとしてあまりにワンパターンの展開に、人間たちが追い込まれて理性もなにも振り捨てて野獣になるあたりから、表面的でうんざりしてきた。小松左京の「日本沈没」を思わせもするのだが、それよりこの作品のほうが先駆であるらしい。その点は評価されるだろうが、設定以外に面白さは感じなかった。早く言えば設定倒れなのである。 不思議に思ったのは、東京が核攻撃を受けるというのに、たとえば皇居にいる天皇の避難の問題などがまったく取り上げられないのは不思議なことだ。(「日本沈没」にはちゃんとあった。)松本の歴史認識の傾向からいっても、重要なエピソードとなりうると思われるのだが、いっさい触れられていない。発表誌は女性誌だから政治的な作品としてでなく、一種の災害(ディザスター)小説として書いたのかもしれない。しかしそれだといかにも大袈裟な設定と書かれている内容とがチグハグな印象をもってしまう。 核弾頭が着弾するのに実質約60分しかないのだが、そんなに短かったら野獣になる時間はないように思われるし、そもそも茫然自失で避難しないのでは?政府ともども天を見ながら時を待つぐらいの行動しかとれないのではないか。この2発のうち(これがミソである)一発は着弾するのだが、都心のどこに着弾したのか説明はない。これも変。ではもう一発は・・・。ぬかよろこびさせてからドンデン返しのつもりなのだろうが、清張さんの独特の意地の悪さを感じるし、苦し紛れのラストというか単なるオチにしか思えない。 すくなくともこの作品は核軍備世界への警鐘とかを含んでもいないし、そのようなことを読み取ることもできない。この一作でこの分野を撤退したのは本人にとっても良かったはずだ。(初期の)筒井康隆や小松左京に任せておけばよいのである。 | ||||
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シドニー・ルメットの「未知への飛行」という映画がこの小説と設定が同じ。大統領役のヘンリー・フォンダの圧倒的な演技もあって、緊迫の近未来ポリティカル・フィクションになっていた。そんなことを期待しながら読んだ。 SFなんて俺だって書けると思って書き出したのかもしれないが、人類滅亡ものとしてあまりにワンパターンの展開に、人間たちが追い込まれて理性もなにも振り捨てて野獣になるあたりから、表面的でうんざりしてきた。小松左京の「日本沈没」を思わせもするのだが、それよりこの作品のほうが先駆であるらしい。その点は評価されるだろうが、設定以外に面白さは感じなかった。早く言えば設定倒れなのである。 不思議に思ったのは、東京が核攻撃を受けるというのに、たとえば皇居にいる天皇の避難の問題などがまったく取り上げられないのは不思議なことだ。(「日本沈没」にはちゃんとあった。)松本の歴史認識の傾向からいっても、重要なエピソードとなりうると思われるのだが、いっさい触れられていない。発表誌は女性誌だから政治的な作品としてでなく、一種の災害(ディザスター)小説として書いたのかもしれない。しかしそれだといかにも大袈裟な設定と書かれている内容とがチグハグな印象をもってしまう。 核弾頭が着弾するのに実質約60分しかないのだが、そんなに短かったら野獣になる時間はないように思われるし、そもそも茫然自失で避難しないのでは?政府ともども天を見ながら時を待つぐらいの行動しかとれないのではないか。この2発のうち(これがミソである)一発は着弾するのだが、都心のどこに着弾したのか説明はない。これも変。ではもう一発は・・・。ぬかよろこびさせてからドンデン返しのつもりなのだろうが、清張さんの独特の意地の悪さを感じるし、苦し紛れのラストというか単なるオチにしか思えない。 すくなくともこの作品は核軍備世界への警鐘とかを含んでもいないし、そのようなことを読み取ることもできない。この一作でこの分野を撤退したのは本人にとっても良かったはずだ。(初期の)筒井康隆や小松左京に任せておけばよいのである。 | ||||
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同盟国が核弾頭を搭載したミサイルを誤射。東京到着まで43分だと思ってたら計算間違いで54分延長。2発が着弾したけど1発目は不発弾だった。設定がむちゃくちゃ。いくら古い作品とはいえ1963年だろ?核爆弾が誤射だぜ。同盟国の誰かが実験だからとりあえず東京ロックオンしちゃおうかって遊んでたのか?他の誰かがそんなこと知らずにボタン押しちゃったってか?それも不発弾。ありえん。本当に清張が書いたのか?まぁ、小説だから、清張らしくないとしても核爆発の危機が迫っているという前提は受け入れたとしよう。当然、そこはカオスのはずだ。が、このカオスの描写もイマイチ。リアリティがあるといえばそれまでだが、凡人でも想像できそうなカオス。安っぽい漫画や映画みたいに脇役だけがどんどん死んでいく。あと一時間で爆発という焦燥感もあからさま。清張一流のストーリー展開、人物描写はどこにいった?1発目が不発だった時点でオチも読めた。松本清張が書いたものでなければ、本になっていたかどうかも疑わしい。 | ||||
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同盟国が核弾頭を搭載したミサイルを誤射。東京到着まで43分だと思ってたら計算間違いで54分延長。2発が着弾したけど1発目は不発弾だった。 設定がむちゃくちゃ。いくら古い作品とはいえ1963年だろ?核爆弾が誤射だぜ。同盟国の誰かが実験だからとりあえず東京ロックオンしちゃおうかって遊んでたのか?他の誰かがそんなこと知らずにボタン押しちゃったってか?それも不発弾。ありえん。本当に清張が書いたのか? まぁ、小説だから、清張らしくないとしても核爆発の危機が迫っているという前提は受け入れたとしよう。当然、そこはカオスのはずだ。が、このカオスの描写もイマイチ。リアリティがあるといえばそれまでだが、凡人でも想像できそうなカオス。安っぽい漫画や映画みたいに脇役だけがどんどん死んでいく。あと一時間で爆発という焦燥感もあからさま。清張一流のストーリー展開、人物描写はどこにいった? 1発目が不発だった時点でオチも読めた。松本清張が書いたものでなければ、本になっていたかどうかも疑わしい。 | ||||
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Z国から核弾頭を搭載した5基のミサイルが誤射され、自爆させる機能が故障。着弾先は5基とも東京、3基までは迎合ミサイルで打ち落とし可能だが、残り2基は迎合不可能。威力は広島の原爆の数百倍の水爆。という設定。事実判明13:30、着弾予測時間15:09!!!この2時間弱で人間はこれほど理性を失い、醜くなるものか・・この2時間弱を215ページ全頁を使い、人びとがパニックになっていく様を表現していく。もし、実際に起こったとき、今の政府は作中のように関係機関、民衆に指揮命令できるのだろうか?われわれはこのように理性を失い、発狂・野獣化してしまうのだろうか?読んでいる最中にも寒気をおぼえた。松本清張氏のSFというめずらしい作品だが、1963年に書かれた作品なのに今読んでもひとつも色褪せない内容。一気に読める。 | ||||
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Z国から核弾頭を搭載した5基のミサイルが誤射され、自爆させる機能が故障。着弾先は5基とも東京、3基までは迎合ミサイルで打ち落とし可能だが、残り2基は迎合不可能。威力は広島の原爆の数百倍の水爆。という設定。事実判明13:30、着弾予測時間15:09!!!この2時間弱で人間はこれほど理性を失い、醜くなるものか・・この2時間弱を215ページ全頁を使い、人びとがパニックになっていく様を表現していく。 もし、実際に起こったとき、今の政府は作中のように関係機関、民衆に指揮命令できるのだろうか? われわれはこのように理性を失い、発狂・野獣化してしまうのだろうか?読んでいる最中にも寒気をおぼえた。 松本清張氏のSFというめずらしい作品だが、1963年に書かれた作品なのに今読んでもひとつも色褪せない内容。一気に読める。 | ||||
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1963年に執筆された氏の近未来中編小説。これだけのテーマであれば長編小説形式に仕立てることもできたであろうが、逆に様々なエピソ−ドを簡潔に詰め込んだ筆法が緊迫感を生み、一気に読ませる。昇格した防衛「省」が登場したり、破滅の際にあっても派閥抗争や道徳教育に拘泥する政治家の生態等々、今読んでも色褪せない一編。 | ||||
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松本清張のSF的作品とはめずらしいが、書かれた前年の昭和37年にキューバ危機があり、間違って核弾頭搭載のミサイルが日本に飛んでくるというのは当時としては絵空事ではなかったと思われる。今はミサイルが飛んでくるより、原子力発電所の地震による被害の方がよっぽど現実味があるわけだが、本の中では首相が国民に事実を知らせて避難を促しているが、原発周囲の住民にも避難を呼びかけるだろうか。作品の途中で何度も「あと何十分」と切迫感を煽っているのだが、結末は読んでいるうちに見えてきてしまうのがむなしい。 | ||||
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