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吉里吉里人
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吉里吉里人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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友人に勧められて購入しました。 かなり長編なのでkindleで買いたかったけど、無かったのでかいました。 中古はお手軽に読めるので助かります | ||||
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昭和の終わり頃のいわゆる滑稽小説と呼ばれる類の作品です。東北の人々が中央政府が国益を振りかざして、それまで平和に農業を営んでいた人々の生活や美しい自然を台無しにすることに不満を爆発して「吉里吉里国」という独立国家を立ち上げるという話です。 主人公は作者の井上ひさしと同様の遅筆で有名な作家の古橋健二。遅筆だけでなく過度な記憶障害で、過度の健忘症になったり滅茶苦茶に覚えてしまったり。 独自の言語(ズーズー弁)、独自の通貨に加えて独自の警察や自衛隊まで備えた吉里吉里国は意外に外国(日本国も含む)の情勢、文化に詳しかったりします。 これを書いているときにちょうど「翔んで埼玉2」が上映されていますが、東北をディスって愛するという意味では「翔んで埼玉」の元ネタは東北にありき、といったところです。 古橋を中心として吉里吉里国と日本政府とのつばぜり合いが描かれるわけですが、滑稽小説なのでストーリー展開がテーマではなく、ズッコケ、下ネタ、ドタバタで読者を笑わせることが目的です。 昭和の時代では、本書を読みながら読者は大笑いして「もっと読みたいから書いてくれ〜」とお願いしたのでしょうが、あらゆるメディアでお笑いネタが発信されている令和の時代に読んでも、まぁ、時々ハハハと笑うこともありますが、特に面白いわけでもなく。 何よりボリュームがすごい。上巻だけで約500ページ。これが中巻、下巻とあるのでさすがに全部読むわけにもいかず上巻だけでリタイアしました。 | ||||
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名作と言われてるだけあって凄い面白いなあ…と思ったのは最序盤だけ。 第1巻の中盤にして雲行きが怪しくなり、その後はひたすら駄作だった。 サイコパスじみた主人公を掘り下げたのが間違いだと思う。 なぜそこにスポットライトを当ててしまったのか… | ||||
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ちょっと飛躍し、現実離れしすぎていて、3巻読むのは苦痛。 但し、日本の政治の不足部分を鋭く突いているのにはシンパシーを感じる。 著者の「日本語の教室」にある日本語の奥深い知識があまり感じられない。ジャンルが違うのかと思っています。 | ||||
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自分が小学生の時に読んで衝撃を受けたのを思い出し、懐かしくて購入。やっぱり面白い | ||||
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東北がどのような立場・悲哀があったかをしらないと読み切れない作品。自分は東北に住んでおり、郷土史もかじっているため、この物語の前提にある東北の悲哀に思いを感じます。その悲哀が物語すべてに重くのしかかっていると思います。非常に素晴らしい作品だと思います。井上ひさし氏は中学校の先輩になります。 | ||||
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多少古臭さがあっても、清潔感がありよかったです。東日本大震災の時に単行本で持っていた吉里吉里人がだめになり、読みたいと思ってました。早速読んでます。ありがとうございました。 | ||||
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上巻と下巻の最後半は面白いです。はっきりいって娯楽小説の中では最高峰といっても差し支えないでしょう。特に吉里吉里語に関する設定は実に練り込まれていて「リアル」さを演出するという役割は十二分に達成していますし、この小説の中では一種の白眉だと思っています。(それは小説というメディアのもつページの分厚さという“権威付け”を効果的に利用しているといえます。もっとも読む必要はありません。「おお、こんなに設定があるのだな」と納得できれば結構です) さて、星マイナス3するまでの理由を述べます。それは文量の割に内容が薄いからです。一巻後半から中巻の三分のニまで続く裁判編ですが、作者としては司法権について描いたつもりでしょうが、ネタバレになるので書きませんがあの設定では行政と立法と司法が一緒くたになっています。これはモンテスキューについて調べて頂ければ結構でしょう。また、この「最強独裁体制」を担っているのが障害者であるという点にとても鼻持ちならないものをかんじます。それは障害者は純真で悪事を試みることはないというような考え、思想がなければ、あのような体制を描こうとは思えないでしょう。つまり筆者の浅い障害者への思想を垣間見させるだけの効果しか発揮していないのです。ここまで長々と書きましたが、ここまでの批判部分は読まなくても大して問題を生じさせるとは思えないのも問題です。 | ||||
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ワクチン外国頼りその他もろもろの体たらくを見るにつけ日本は医療立国化には程遠い というか最初から目指してもいない? 医療が外交カードにもなってない あと、方言離れも加速する一方ですね その割に公共放送の日本語はどんどん変になっていく | ||||
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井上ひさしさんの本です。 日本からの分離独立を宣言した吉里吉里国(東北の一寒村)に迷い込んだ作家古橋健二と編集者佐藤。 とりあえず、急行に乗っていたら「旅券がねえと通せねえ」と吉里吉里国の人間にとっつかまり、連行され、入国審査へ。 やがて入国は許されたものの、古橋は万引き&動物虐待の罪で裁判を受けることになる、というのが上巻です。 古橋の半生が語られるところや、古橋のエピソード(無駄に長い)が語られたり、 なんだかんだ関係ないというか、話が脱線するところがありますが、それも計算されている感じがします。 とりあえず、法律から文法まで、よく調べて理屈をこねあげたなぁ、というのが正直な感想です。 | ||||
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主人公の古橋は裁判で吉里吉里の国立病院で一日働くことに。 すったもんだで、なんとかその病院に行くも、そこには赤髭先生やらスーパー看護婦やらがいる…はたして…? 吉里吉里国の金本位制の自給自足体制やら、自衛隊をはねつけたりなど、いろいろ語られていて、 おもしろいですね。展開が飽きさせない。 いささか吉里吉里語が気になるといえば気になるのですが、慣れれば大丈夫です。 | ||||
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独立二日目、吉里吉里国立病院ですったもんだの主人公なのですが、吉里吉里国は医学立国を目指していることがわかる。 ところが、ひょんなことから吉里吉里国大統領が暗殺され、それに巻き込まれた古橋が「タッチ」されたものの、その古橋は重傷。 というわけで、脳移植をして、古橋を復活させ、大統領に…という感じの展開になります。 ツッコミ所が多いのですが、わちゃわちゃしたギャグ小説ですからね…。 ただ、最後のあたりは、いささか「終わりをいそいでいる」感じがしました。 なんか、井上ひさしさんもおおぼらを吹くのに飽きてきたのかな…という印象を受けました。 また、ちょっと中だるみっぽさもあったりして、物語をコントロールするのは難しいんだな、と感じました。 とりあえず、面白く読みました。 | ||||
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東北のある田舎の村が独立する。出だしは最高、設定も完璧。とても期待していたのだが、途中から物語が進まず、枝葉末節がどんどんふくらんでいって肝心の幹が育たなくなった感あり残念。主人公の三文小説家古橋と同じように、井上ひさしもページ数を無理やり稼ごうという感もあり。もうちょっと短くなったのではと。独立をめぐるスリリングな展開をきたいしたんだけどなあ。主人公のトホホ話に終始しちゃったな。 | ||||
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1981年の小説で、私は1984年8月に本書を手にし、ゆかりの地である岩手県大槌町吉里吉里駅を訪れたが、当時は本書のブームから村おこしに、ミニ独立国ブームがおこっていた。私は岩手県出身であるので、本書を読むと誇らしい気持ちになったものである。内容は、井上ひさしが理想とするアイデアが随所に盛り込まれたユニークなもの。2012年に有人時代の木造駅舎が解体されてしまったとのことであるが、1984年のオリンピックとともに私の中では、あの夏の記憶を思い起こさせる一篇である。 | ||||
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導入〜序盤はかなり面白い。設定の良さもあるし、作中で作者自身がメタ発言するようにあえて冗長に書いていることも表現の手法として良い方向に向いている。 だが中盤になってくるとだんだんと設定が適当になってきて、冗長さのみが目立つようになってくる。 そして後半〜終盤では次から次へとメチャクチャな設定を持ち出し、最後は尻切れトンボのような結末。 中盤以降はほぼ意地で読みきったが、読後の清涼感は一切なく徒労感のみが残った。 実験的小説という意味ではありかもしれないが、あえてお金を払って時間を浪費してまで読む価値はないだろう。 | ||||
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日本から東北の一地域が独立するという奇想天外なストーリーで そのテーマは面白く、時に考えさせられる部分もあるが 本筋と関係ない無駄な脱線や同じことを周りくどく書いてあるので 今の時代に読むと本筋以外の部分は苦笑せざろう得ないような感じ。 本筋のみで構成されていれば、3分冊でなく上下2巻で清んだのではないか? ひょっこりひょうたん島の脚本を書いた人なので あのノリ、連続ドラマの感覚で書かれたのかもしれないが・・・ | ||||
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三十年以上前に読んで以来、の再読。 なぜか中島らもさんの「ガダラの豚」を読んだ際に「日本から独立した吉里吉里国の話がズーズー弁で語られ強烈に面白かった」という本作品を思い出しました。 詳細は覚えていなかっため、「年を重ねた中、印象が変わっていないか」と恐る恐るでしたが、どっこい!よくまぁ長編3巻も、こんなに真面目でアホで奇想天外な作品を書ききれるってすごいなぁと、改めて新鮮な驚きを! 2020年の今でもなるほどの連続でした。 | ||||
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図書館で借りて読んでましたが、長編なので読み切ることが出来ませんでした。 手元に購入できて助かりました。 | ||||
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面白おかしいドタバタ劇なのだけど、その背景にあるのは現実的な問題。しかも今でも通じる問題。 こういう小説を待っていました! | ||||
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上中下巻で1500頁という大容量ですが、それ以上に濃い内容で大変面白かったです。 もし東北の寒村が独立を宣言したら、という思考実験的な小説です。 わずか2日の出来事を描いているのですが、人物や舞台の造形、背景となる社会問題など細かく描写されており、リアリティの高さが素晴らしかったです。 | ||||
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