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吉里吉里人
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吉里吉里人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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名作と言われてるだけあって凄い面白いなあ…と思ったのは最序盤だけ。 第1巻の中盤にして雲行きが怪しくなり、その後はひたすら駄作だった。 サイコパスじみた主人公を掘り下げたのが間違いだと思う。 なぜそこにスポットライトを当ててしまったのか… | ||||
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ちょっと飛躍し、現実離れしすぎていて、3巻読むのは苦痛。 但し、日本の政治の不足部分を鋭く突いているのにはシンパシーを感じる。 著者の「日本語の教室」にある日本語の奥深い知識があまり感じられない。ジャンルが違うのかと思っています。 | ||||
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上巻と下巻の最後半は面白いです。はっきりいって娯楽小説の中では最高峰といっても差し支えないでしょう。特に吉里吉里語に関する設定は実に練り込まれていて「リアル」さを演出するという役割は十二分に達成していますし、この小説の中では一種の白眉だと思っています。(それは小説というメディアのもつページの分厚さという“権威付け”を効果的に利用しているといえます。もっとも読む必要はありません。「おお、こんなに設定があるのだな」と納得できれば結構です) さて、星マイナス3するまでの理由を述べます。それは文量の割に内容が薄いからです。一巻後半から中巻の三分のニまで続く裁判編ですが、作者としては司法権について描いたつもりでしょうが、ネタバレになるので書きませんがあの設定では行政と立法と司法が一緒くたになっています。これはモンテスキューについて調べて頂ければ結構でしょう。また、この「最強独裁体制」を担っているのが障害者であるという点にとても鼻持ちならないものをかんじます。それは障害者は純真で悪事を試みることはないというような考え、思想がなければ、あのような体制を描こうとは思えないでしょう。つまり筆者の浅い障害者への思想を垣間見させるだけの効果しか発揮していないのです。ここまで長々と書きましたが、ここまでの批判部分は読まなくても大して問題を生じさせるとは思えないのも問題です。 | ||||
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導入〜序盤はかなり面白い。設定の良さもあるし、作中で作者自身がメタ発言するようにあえて冗長に書いていることも表現の手法として良い方向に向いている。 だが中盤になってくるとだんだんと設定が適当になってきて、冗長さのみが目立つようになってくる。 そして後半〜終盤では次から次へとメチャクチャな設定を持ち出し、最後は尻切れトンボのような結末。 中盤以降はほぼ意地で読みきったが、読後の清涼感は一切なく徒労感のみが残った。 実験的小説という意味ではありかもしれないが、あえてお金を払って時間を浪費してまで読む価値はないだろう。 | ||||
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あまりにも退屈で、残念ながら途中で断念。とても読みにくい文章で、「これって必要?」というような意味不明な設定・描写が延々と続く。最後まで読めば良さがわかるのだろうか?私にはそこまで我慢できなかった。「小説」というよりは「娯楽小説風な企画モノ」といったところ。 | ||||
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もう、遠い昔、小学生の頃に読みました。 読書に関しては早熟な子供だったと思います。児童書にはないエロ グロ ナンセンスの連続、社会風刺、どれも面白く夢中になって読みました。 それから長い月日が流れたある日、偶然、著者の井上ひさし氏が激しい家庭内暴力を振るう人物だと知り衝撃を受けました。 著者の人格と創作物はイコールではありません。 善人が猟奇的な作品を書くことだってあるし、悪人が道徳を説くことだって可能なはずです。 しかし、戦争反対を訴えながら、自分の妻を骨にヒビが入るほど殴った井上ひさし氏。 どうしても私は著者を許すことが出来ず著作を全て処分しました。 本をゴミ箱に捨てたのはリアル鬼ごっこ以来です。 本の内容ではなく、著者の人格批判になってしまい、レビューのルールに反していることを申し訳なく思います。 内容に関しては、今の感覚からすれば冗長にすぎ、 登場人物も戯曲的にあまりにふざけて造形されており、人間的な深みがありません。 あなたが三十代以下ならば、出版当時の社会の空気に興味があるのでもない限り、読む価値はないと思います。 | ||||
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話の脱線が長すぎ、品のない冗談も笑えず。世の中の風刺であることは理解ましたが、自分にとっては、とにかく苦痛の大長編でした。 | ||||
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この小説がぶあつい分厚い一巻本で出たとき買ったままつん読状態だったのだが、36年ぶりに本棚から取り出して読んでみた。改めて思ったのは、井上ひさしは相当に悪意の強い人だということです。日本という国家や天皇が憎くて憎くてたまらないという彼の性向がにじみ出ています。東北の山奥の老人がヨーロッパの独立国家の歴史を論じたり、日本国憲法について喋々したり、これは要するに、井上が登場人物の口を借りて、おのれの政治思想を開陳しているだけのことです。ここに見えてくるのは、吉里吉里人の顔ではなく、井上ひさしの顔に他なりません。日本が嫌い、天皇が嫌いという人にはお勧めの本です。 | ||||
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主人公の馬鹿さがあまりにもハナにつく。最後まで読み切れませんでした。 | ||||
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"東北の一寒村が日本国に対して独立を宣言す!" という派手な主題にはソソられますが、 低俗な言葉遊びがクドくて、読むのが段々苦痛になってきます。 言語感覚の鋭さは扠措き、執拗な駄洒落オチなどには、作者の品性の程が偲ばれます。 書かれた当時の、言語文字遊戯の世相レベルは計りかねますが。 中・下巻もこの調子かと思うと、とても読み切れませぬ。 惜しい哉。その才能。 | ||||
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著者の代表作のひとつで、地方独立という主題を扱い、地方分権の可能性を広げた、という意義もあると思います。 しかし、今読むと、ギャグは出版当時はわかっても今の読者にはわからないものも多い感じがしました。また、経済については著者の勉強の後がうかがわれますが、医療に関しては昭和50年頃のマスコミの医師叩きをうのみにした、浅い知識しかなく、著者のファンとしては相当な失望でした。医師が一度医師免許さえ取りさえすれば勉強しなくてもやっていける、などの記述で、ああ、知らないな、と思ってしまいますし、吉里吉里国で語られる医療政策も抽象的なものでしかありません。 著者の作品では、戦争責任、日本語の曖昧さ、明治・大正期の文学者(樋口一葉や石川啄木)についてなど、様々な戯曲があり、そちらは全く古びていないので、どれかひとつなら、この作品を敢えて読む必要はないと思います。 | ||||
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本書は、単なる娯楽小説。ひまつぶしのために読む読みもの以上でも以下でもない。 ラジオドラマ化され、録音もして欧州でも聞いた。しかし、私は、このようなものは、文学とは認めない。井上ひさしは、孤児院で育ったと聞いている。文章は平易で、なかなか読ませる腕の作家であることは認める。 しかし、この書が『ドン・キホーテ』のように、初版から四百年後の世界にも残る人類史上の最高傑作だとは、到底思えない。 | ||||
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私には無理でした。 上巻のわりと早い段階から嫌気がさしました。 笑えないのです。 私自身、ドタバタはけして嫌いなほうでなく、 筒井康隆などはおおいにノレるのですが、 こちらはどうも...。 この違和感を喩えて言えば、 笑いのセンスに乏しい「おじさん」が延々と繰り出す ひとりよがりなシモネタや駄洒落にゲンナリする ―あの感じです。 とくに「エロ系の笑い」はおっさん臭このうえなく、 知的洗練とはほど遠いです。 引き合いに出すのはフェアではないかもしれませんが、 たしかほぼ同じ時期に発表され、やはり一地方が日本から 独立する寓話を描いた大江健三郎の『同時代ゲーム』の 第4章のほうが、意外にも、よっぽど気持ちよく笑えました。 | ||||
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俺にはこの作品は合わんな。いいとか悪いとか言う以前に。途中で読むのを止めたから。いや、いろんなことやってるんだよ。読み始めの頃は「やるねぇ~」と唸りっぱなしだったし。だけど、長い(笑)。最後のほうはダラダラ読んでいたね。 ただ、読んでみる価値はあるよ(☆2つでこんなことを言うのも何なんだが)。俺の場合、根本的なところで感性が合わなかったから駄目だっただけ。吉里吉里語に関しては圧巻! もっと短ければ評価は☆5つになってても可笑しくないんだけどなあ。残念だ。 | ||||
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