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傑作! 名手達が描いた小説「蔦屋重三郎と仲間たち」



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初公開日(参考)2024年11月
分類

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傑作! 名手達が描いた小説「蔦屋重三郎と仲間たち」 (宝島社文庫)

2024年11月06日 傑作! 名手達が描いた小説「蔦屋重三郎と仲間たち」 (宝島社文庫)

2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公で「江戸のメディア王・蔦重」こと蔦屋重三郎と、彼と共に江戸の町人文化を熟成させた戯作者・絵師たちたが登場するアンソロジー小説集。現代の人気作家・風野真知雄さんをはじめ、井上ひさし、国枝史郎、今東光、笹沢左保、久生十蘭といった名手たちが紡いだ物語です。大河ドラマをより楽しむための副読本にもなる珠玉の一冊です。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

これで意外と面白いのだ!

NHKの蔦重本は、現在出版ラッシュで、この本も蔦重人気にあやかって出しただけのように見えるが、これがなかなか面白いのだ。当レビューアーは本屋で誤って棚から落としてしまい、仕方なく買ったので、内容に期待していなかったのだが、とてもよい。昭和の作家達が書いた、蔦重周辺の人物を主人公にした小編を集めたアンソロジーである。ドラマを観ていて時代の雰囲気がわかるせいか、読んでいて楽しい。登場人物は、山東京伝(井上ひさし青年の揚げる大玉花火の話)恋川春町(風野真知雄、中年の実らぬ恋の話)曲亭馬琴(国枝史郎、辻斬の修羅場の話)葛飾北斎(今東光、孤高の画家北斎描く奥州と秘画)、杉田玄白、喜多川歌麿(笹沢左保、探偵玄白の推理)平賀源内(久生十蘭、源内の犯罪推理)。絢爛豪華な江戸を舞台に、日本史の教科書のおかげで名前だけ覚えているような蔦重周辺の人物達が躍動する。今東光の作品は初めて読んだが、さすがエロ坊主と言われていただけのことはあった。蔦重の副読本にどうぞ。時代背景の解説書なんかよりいいかも知れない。こういう作品を集めてくる出版社もさすがだと思うが、残念ながら、一見して目を引くものでもないので、あまり売れていないのかも知れない。
傑作! 名手達が描いた小説「蔦屋重三郎と仲間たち」 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:傑作! 名手達が描いた小説「蔦屋重三郎と仲間たち」 (宝島社文庫)より
4299059980



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