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吉里吉里人
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吉里吉里人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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Speedy shipping, good quality. Thanks. | ||||
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Speedy shipping, good quality. Thanks. | ||||
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内容はネタバレに繋がるので回避しますが、故郷が岩手の私には 方言が懐かしく暫く会っていない祖母を思い出しました。 | ||||
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近代文学を専門とする、大学教授から勧められて読んだ本です。 純文学と比較して「つまらない」とおっしゃる方もいるようですが、そもそも 目的が違うのですから、SF、娯楽として読めばこれほどオモシロイものは無い。 扱う題材の特性上、科学や医学、国際情勢や経済の知識が古く感じたりもするでしょうが、 そこはそれ、文豪夏目漱石の作品だって今や古臭いのですから、時代を加味して読めば いいのです。 | ||||
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この作品は、一度挫折しております。しかし、今回(前回は黙読)は、音読で再チャレンジしたところ、まぁ面白いなんの、吉里吉里語(東北弁?)の持つ味が、良く堪能出来ました。…井上先生の凄さを改めて実感した次第です。…黙読で挫折した貴方、是非とも音読・朗読してください。これぞ、文学!を実感出来ます。大傑作太鼓判!! | ||||
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主人公の馬鹿さがあまりにもハナにつく。最後まで読み切れませんでした。 | ||||
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吉里吉里人の綺麗な初版はなかなか無かったので嬉しいです。 読んだ跡が感じられないほどの美本です! 今後、高齢者などが様々な本を市場に提供するでしょう。 それらが愛書家の手に渡って永く保存されることを願います。 | ||||
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娘のために購入しました。絶版になっていたものなので、助かりました。 | ||||
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東北のある町が日本国に対して決別し独立宣言をするという SF ドラマ。井上ひさしの面目躍如。 冒頭に置かれている歴史的および物語の架空設定に関する論及は圧巻ものである。 (A + B + C) - (X + Y) = ? という数式が経済的(ロジスティックな)裏付けに使われている。ん? なんのこっちゃ? 「おらだは吉里吉里人(ちりちりずん)なのす」 ニュース速報で、今朝六時すぎ、東北本線赤壁付近で... これはどういう叛乱の勃発なのか。Red Cliff で何が起こったのか? 炎上したのか? 俺達(おらだ)の国語は可愛(めんご)かれ。それを合言葉にして、「あずさ2号」ならぬ「十和田3号」を吉里吉里人たち(総人口: 4087人)は不法侵入とみなす。自給自足(ずきゅうずそく)で、国語は吉里吉里語なのだ。 吉里吉里人は眼(まんなご)はァ静(すんず)がで。吉里吉里語に関する問題や解答が飛び出してきて度肝を抜かれる。このあたりの論考は詳細を極め、さらに吉里吉里国家の演奏が少年鼓笛隊によって奏でられ、国立ヌード劇場まで開帳をおこなう。爆笑、また爆笑。 これ以上ストーリーの流れを追ってレビューをおこなう必要もないであろう。安野光雅氏の装幀画は、ご親切にも、国会議事堂、迎賓閣、国立劇場、吉里吉里郵便局、銭湯、よろずや、吉里吉里小学校などを描いている。双頭の犬(なんだろう)も町を徘徊しており、何やらリアルな不思議なコミュニティーである。 この国がどういう結末を向かえるのか。水滸伝とまた違った卓抜な国家論であり、文化論であり、内容的にはトンデモナイことを言っております。 深読みすると、いくらでも楽しめるコンテンツ満載の奇想文学。これは何度読み返してもスゴイ。井上ひさしの最高傑作としても異論はない。 | ||||
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「もっきんぽっと」に次ぐおもしろさです。大変読みごたえがありました。 | ||||
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井上ひさしは天才です。おもしろおかしく書きながら、世界の仕組みや人の情を教えてくれる。 | ||||
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探していた本だったので嬉しいです。有難うございました。また利用したいです。 | ||||
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探していた本だったので嬉しいです。有難うございました。また利用したいです。 | ||||
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探していた本だったので嬉しいです。有難うございました。また利用したいです。 | ||||
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井上ひさし「吉里吉里人」を読了。年末からゆっくり読み進め、約1ヶ月で読了。ボリュームタップリの書でした。特出すべきは東北弁を駆使し、文化の違いまでに高めた使用法であろう。日本語にルビをふってまで東北弁(吉里吉里語)を前面に押し出した井上の覚悟に頭が下がる。またギャグは下品なものから、ハイブロウなものまで各種盛り込まれており、下ネタありのドタバタな面も多々あります。ですからなんとなく古臭く感じてしまう読者も多いのかもしれません。 ですが、東北のある地域が日本国から独立するなんて、同じ東北人として夢を感じてしまう。そうなのです、東北のアイデンティティはあるのです。ですから他地域と比較なんてすべきではありません。東北の気候や風土、そして言葉を愛すればいいのです。そこにきっと幸せがあるのです。 そんなことを、震災と絡めて、本書を読み感じたことです。 東北人は必読かもしれませんね。 | ||||
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この作品が出版されたころ自分はまだ小学生でした。 「日本からの独立」という言葉に刺激され、年嵩の兄弟が購入したものを読もうとしたのですが、当時はさっぱり理解できなかったことを覚えています。 今回、ふとしたきっかけで検索に古本がひっかかり、「ああ、そういえば」と思い再読です。 一部、ギャグや不真面目と評価なさる方もいると思います。 ですが、人間にとってなにが本質なのか、再考する機会になると思います。 ちょうど大阪W選挙が維新の会の大勝で終わったときです。独立、再構築も主題としている本作品は関係があるかと思います。 子供が高校生になったら読むことを薦めようと考えています。 | ||||
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上・中・下、1500ページを読み上げた時に、頭に浮かんだ言葉は<比類ない小説!>の一言だった。本当に、日本(いや、世界でもか?)のフィクション(作り話)として比類ない作品だった。今は、「読んで良かった」という達成感と満足感に浸ることができている。すごく多彩で楽しい遊園地で思う存分に遊ばせてもらったような、山にたとえれば剱岳に登ったあとの「よく登れたものだなあ、でも楽しかった!」という感じの気分だ。巻末の由良君美(って誰?)の「これだけ、ふんだんに言葉遊びを野放図に展開しながら、これだけ生真面目な法律論、国家論、単一民族日本という迷信批判―ひいては標準語とか正しい日本語とかいう愚かな文学圧殺的思考批判を一方において主張しえた作品は、戦後日本に、この作品以外に見当たらないのも事実である。」という解説は適切な評価だと思う。何か文学的冒険、サーカスを二流・三流作家が人寄せのためにするのでなく、そんな必要のない、大御所作家が必要もないのに何故か読者のために最高難度のぎりぎりの試みと業(わざ)、サーカスを披露してくれているのを感じて有難さを覚えた。閑話休題、下巻の話。当初、話の内容も気のせいか、いまいち盛り上がらない。上巻や中巻ほどのテンションの高さはなかった。「ちょっとネタ切れなのかな?」と思っていたら、とんでもない!、終盤から「寝た子を起こす」ように日本国家権力側からの攻勢が強まり、風雲急を告げ、ただでさえ奇想天外な物語なのに、その上にとんでもない荒唐無稽な展開を重ねて、話が一気にグローバルな<志(こころざし)>をもって展開し始める。目を話せない状態で読者を引付けるだけ引付けておいて、最後はこの吉里吉里国という<ユートピア>の独立が如何に薄氷を踏むような状況の中で推し進められていたのかを、日本国家権力及び少数民族の独立問題を抱える列強大国のザラリとした触感とともに急転直下、読者に思い知らせる形で終わる。長鼻(ボンネット)型の国会議事堂車バスがのんびりと国内(村内)を走るファンタジーは、実は命懸けと表裏一体だったのだ。 ※ちなみに1500ページ読み終わって、経過した時間は2日間のみである。でも、不自然さは感じなかった。というより、感じるヒマが無かった。 | ||||
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豊かな言葉の海に漂いながら、いろんな文学的仕掛けや試み・実験に満ち満ちた楽しいミュージカルか、コメディを堪能している気分になった。変化に富む話の展開の中で、げたげたとちょっと下品に、下世話に、繰り返して何度も腹を抱えて笑わせられた。吉里吉里国では、ストリッパーが重要無形文化財となり、売春行為も女性の自立した意志を前提に合法化される。本作品の狂言回し役であり、偶然吉里吉里国に迷い込んだ憎めない俗物三文文士の古橋健二50歳は、裁判にかけられ、有罪となる一方で、出稼ぎに出た夫に逃げられた色っぽい美人妻ケイコ木下(きおろし)27歳の婿養子として結婚することになり、完全に舞い上がてしまい、吉里吉里国への移民第一号となる。それがテレビ中継を通して日本中に知れ渡り、日本国政府に衝撃を与え、一日に5回も閣議が開かれるほどに慌てさせる。一方、世界最高の医療体制を整えた吉里吉里国立病院の全貌が明かされ、医療立国を切り札とする吉里吉里国の独立戦略も明らかになる。内容豊富、アイデア・下ネタ満載、メッセージ性(やや政治的?)、人情味、言葉遊び、有り余るサービス精神。全体を通して決して重くならずに軽やかさが維持されている。とにかく、読書を通してこんなに笑わされた経験は、久しぶりだ。<哄笑文学>とでも呼びたくなる。但し、この小説の間口の広さや奥行き・深さを、翻訳によって表現することはほとんど不可能だろう。日本の最高の作品が、その表現の多彩さと質の高さゆえに外国の人々に知ってもらえない。村上春樹は、世界に知ってもらえるが、井上ひさしのすごさは、なかなか知ってもらえない。ちょっと残念だが、仕方の無いことだろう。ちなみに、上巻・中巻、合わせて1000ページだが、作品中では、まだ一日半しか時間は経っていないのである。 | ||||
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東北地方の一寒村が日本国から独立。「吉里吉里国」を宣言。 国民である吉里吉里人は、吉里吉里語(日本語の東北訛りによく似た言語)を公用語とする4,200人弱。 稲作、畑作の重視を国是とし、全国民の自給自足を実現。 牧場では1,500頭の牛が放し飼いにされており、肉のほかにバター、チーズも自給。 これは、食料自給率40%足らずの日本国(当時)からの独立の、いち要因でもあった。 また、吉里吉里国内には地熱発電所があり、エネルギーの供給にも支障はない。 国民に対しては、手厚い保護を約束しており、自国の産業による収入で国政をまかなうので、税金の徴収はしない。 国内には木炭バスが巡回していて、石油を使う自動車もない。 石油の使用をなるべく減らすという方針から得られた結論です。 そしてこの木炭バスこそ、国会議事堂車とも呼ばれ、国政の殆どを担っている重要機関なのですが… その仕組み、見事でありますが、詳しくは本文に譲ります。 日本国からの独立承認を得る為の、吉里吉里国の持つ切り札は数多く、実に多才です。 一枚も二枚も先を読んだ政策には驚くばかり… 日本国がまともに相手にしないのであれば、政治的に相手にする他国との関係を強める手法を選びます。 吉里吉里国通過<イエン>は、金本位制の兌換銀行券。 いつでも「金」との交換が可能。 さらには、タックスヘイブン、無税国家を標榜し、他国からのマネーの流入を促します。 また世界中から優秀な医者を集め、医療立国を目指す。 高度な医療技術と金本位制。 この2本を軸に進められた独立国家騒動。 そこには、国際社会や国内問題の軋轢に疲弊している日本国政府への批判を、 ユーモアをもって指摘する著者の姿勢が垣間見られました。 | ||||
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"東北の一寒村が日本国に対して独立を宣言す!" という派手な主題にはソソられますが、 低俗な言葉遊びがクドくて、読むのが段々苦痛になってきます。 言語感覚の鋭さは扠措き、執拗な駄洒落オチなどには、作者の品性の程が偲ばれます。 書かれた当時の、言語文字遊戯の世相レベルは計りかねますが。 中・下巻もこの調子かと思うと、とても読み切れませぬ。 惜しい哉。その才能。 | ||||
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