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おとり捜査官
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【この小説が収録されている参考書籍】
おとり捜査官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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多重人格者のひとりの人格が誘拐事件を起こしていると思われるのだが、そのままじゃミステリーにならないので、きっとトリックがあるはずだと普通考える。ところがそのトリックがどうにも陳腐なのだ。山田正紀はSFの分野で評価されているらしいし、解説でもこの本を褒めているのだが、まああんまり当てにならないんだなあ。がっかりした。 | ||||
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首都高での衝突火災事故、救急車の盗難、犯人と緊急隊員の消失、死体が首都高でバラバラに分散されて発見、という事件の発端は非常に引き込まれる内容であった。 被害者も容疑者も、主人公北見志穂の大学時代の友人であり、容疑者の無実を証明するために奮闘、被害者が勤めていた銀座のバーへの潜入捜査、首都高で行われていたある出来事を突きとめる過程、別のバラバラ死体の発見、岩槻市での調査、新たな容疑者の特定と遺体の発掘、犯人との対決、といったストーリー展開も悪くない。 警察の当初の事件の見方に大きな誤りであったことが判明し、事件の経過が逆転するところがこの作品の一番の見所。精神的に特異な犯人像を示した点も評価できる。 しかしながら、前作と比較すると、物足りなさを感じる。緊急隊員の遺体をどうして持ち去らなければならなかったのか、という大きな謎の回答は期待外れだし、事件の背景にあった首都高での出来事も現実味に乏しい。何よりも、北見志穂のおとり捜査官としての見せ場が、今回はほとんどなかったのが残念である。 | ||||
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品川駅の女子トイレで火曜日に連続して起こった女性の殺人事件。科捜研特別被害者部の北見刑事がおとり捜査を行うが、再び火曜日に大崎駅の近くの公園で同じ犯人と考えられる殺人事件が発生し、謎が深まっていく。 おとり捜査の場面描写は緊迫して迫力があり、事件や捜査もテンポよく進んでいくし、捜査の紆余曲折も面白い。とても読みやすく、引き込まれる内容であった。「真犯人」の章までの展開はよくあるパターンで、予想できていたが、最後のひねりまでは予想していなかった。火曜日に事件が起こる謎、被害者が途中下車した謎、被害者が無防備にトイレに入った謎、清原静江の髪が切られていた謎、犯人の手の怪我の謎など、面白い謎がいくつも盛り込まれている。特異な犯人像も面白い。最後の田崎英子殺しが犯人の特定につながるわけだが、その殺害理由だけはちょっと拍子抜けするものであった。 しかし、北見刑事、盗まれたパンティの数が百枚以上になるのにも拘わらず、外に干し続けるというのは、スキがあるというか、何枚も盗んだ賊にとっては、誘っていると感じるのではないだろうか。 | ||||
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土曜ワイド劇場の「北見志穂」シリーズが好きなので、 原作を読んでみたくなり購入。 ドラマ1作目が、描写はソフト目になっていますが、 この「触覚」を原作通りに制作していて意外でした。 ドラマは現在17作、原作は5作目までしかありませんが、 ドラマと見比べていこうと思います。 | ||||
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シリーズ完結編。 前四作と同様、警察小説+本格ミステリといったスタイルで物語は展開して いくものの、徐々にポリティカルフィクションへと変調していき、最後には著者 一流の日本人論まで開陳されるという、なんとも破格な結末が待っています。 ミステリとしての謎も、××を下敷きにした“三重の密室”殺人や、科学捜査をも 欺く《顔のない死体》など複数用意されていて、それなりに面白くはあるのですが、 やはり●●を彷彿とさせる結末のカタストロフィと比べると小粒な感は否めません。 | ||||
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連続放火事件とグロテスクな見立て殺人事件の捜査が同時並行的 に進められていく、いわゆる“モジュラー形式”が採られている本作。 関係者それぞれの思惑が運命の悪戯によって交錯し、その結果生じた 複雑怪奇な事件を余すところなく解体していく精緻なプロットが秀逸です。 また、伏線では、何といっても序盤の放火犯が視点人物となっている 場面に唸らされます。事件を解明するための手がかりが、その段階で きちんと読者に提示されているのです。 そして、最後に明かされる“ユカちゃん人形”見立てのホワイダニット が浮き彫りにするのは世代間のやるせないディスコミュニケーション。 狂気に陥らざるをえなかった犯人の哀切な 想いが行き場を失い虚しく消えていきます。 | ||||
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今回の事件は「誘拐」。 誘拐の標的が、犯人の顔を覚えられる心配がなく、他の子との見分けもつきにくい 生後二週間の赤ん坊であること、無作為に選んだ無関係な人間の家の留守番電話 を連絡手段にし、警察の逆探知を封じていること、そして現場の状況や自然現象まで 利用した巧緻な身代金受け渡し方法が採られていることなど、誘拐ミステリとしての アイデアがふんだんに盛り込まれています。 また、犯人から指名され、ヒロインの志穂が身代金を渡す役目を果たすことに なるのですが、身代金受け渡しの日の出来事が朝から順に描かれていくのと 同時に、志穂が身代金の運搬役になるに至った顛末を説明する過去パートも 描かれるというカット・バックの形式が採られているのも、本作の特色です。 前巻の事件の際に殺人犯を射殺したことで、精神的打撃を受け、神経症に陥った 志穂が、存在するはずがない“双子の妹”の影に怯え、しだいに、自分自身を信じ られなくなってしまうというサイコな展開がサスペンスを盛り上げています。 キャラの立ち位置から、事件の黒幕の見当をつけることは比較的容易だと 思いますが、そのつくり込まれた怪物的な人物像と狂気に満ちた動機は、 忘れがたい印象を残します。 | ||||
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首都高速の南池袋パーキング・エリアで起きた大事故。その事故現場に 倒れていた三十代後半の白髪の男の傍らにはなぜか女の右足があった。 その男と女の右足は、救急車で運ばれたのだが、車内 に血痕だけを残し、救急隊員たちとともに消失してしまう。 数時間後、首都高の各所で女の左腕、首、胴体、左足が 発見され、にわかにバラバラ殺人の疑いが浮上してくる。 さらに死体の身元が銀座のホステスで、おとり捜査官 北見志穂の大学時代の同級生であることが判明し……。 被害者や容疑者が志穂の知人であるため、 “北見志穂自身の事件”の側面も持つ本作。 猟奇性とエロス、そして狂気に彩られた疾走感あふれるサイコスリラー が展開されるその裏で、作者会心の超絶トリックが構築されています。 そのトリックは、常軌を逸した猟奇殺人という派手な様相を煙幕として、 巧みに真相をカムフラージュしているのですが、あまりにもうまく隠蔽 したために、却ってその凄みが読者に伝わり難いというのが残念な所 (「バラバラ」を活かした、××××と同パターンの○○○○・トリック!!)。 シリーズ中、最もパズラー色が濃いと世評が高いのも頷ける傑作です。 | ||||
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山手線の駅の女子トイレで、若い女性が絞殺され、 穿いていたスカートが奪われた状態で発見される。 容疑者と看做された清掃のアルバイトの青年に対し、おとり捜査官である 北見志穂が、おとり捜査を行ったのだが、それと時を同じくして、駅の別の 女子トイレで、前回と同様の手口の犯行が起きてしまう。 次々と浮上しては消えてゆく容疑者たち。果たして連続無差別殺人犯は誰なのか……? 連続無差別殺人犯の正体をめぐって、容疑が転々と していく、《見えない人》テーマのフーダニットの佳作。 「痴漢に襲われていたはずの女性が、なぜ警戒することなく、 女子トイレに入ったのか?」というのがポイントで、犯人隠蔽 の手法も周到ですが、それを導き出すための手がかりも秀逸 です。 | ||||
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あちこちで褒められていたので、期待を持って読んでみました。 内容的には、まあまあだったかな? どんでん返しもあるし。 でも、電車内で痴漢にあって、恥ずかしさに物も言えずにすくむだけ……って、いつの時代の話? まるまる太ったおばさんが髪結いの亭主を養っている「○○美容室」が駅のすぐ近くにあるって、どんな昭和な街? ヒロインの「生まれながらに男につけ回される体質」って、結局男性の願望の裏返しでしょ? ってことで、万事につけて「男目線」が気になり、2巻目を読む気はうせました。 | ||||
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テレビ朝日系の土曜ワイド劇場にて松下由樹さん主演で現在も放送している2時間ドラマ「おとり捜査官・北見志穂」の原作本です。今まではトクマノベルズや幻冬舎文庫から出てたんですけど、タイトルが「女囮捜査官」だったりサブタイトルが「触姦」だったりと、ちょっと女性としては手に取りにくかったんですよね〜。いい作品なのにそれで損してるなってずっと思っていたので、これを機に女性の方にも読んで欲しいと思います。内容はというと、警視庁科学捜査研究所特別被害者部の北見志穂が女性が被害者になった犯罪のおとり捜査を行う話です。敵は犯人(犯罪)だけではなく、女性蔑視やおとり捜査をよく思わない刑事に妨害されながらどう解決していくのか?不思議な事件・精巧なトリック・論理的な推理・意外な犯人などミステリーとしても素晴らしいです。原作は5作で終わってしまいましたがドラマは現在13話まで続いてる人気シリーズなので、まだまだ続けて書いて欲しいな〜と思います。 | ||||
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