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テンペスト
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【この小説が収録されている参考書籍】
テンペストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全152件 121~140 7/8ページ
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まず、他の方のレビューを読んでいて思ったのですが、池上永一さんは、シャングリ・ラ以降自身で「直木賞受賞コルセットを外した」とおっしゃっています。 同賞の候補にもなった風車祭は文学的な部分とファンタジーが融合しておりますが、シャングリ・ラで彼はつきぬけたというか、今まで以上にアニメ的な表現で書いておられます。 なので、この作家に「文学」を求めては読めないと思います。 ある程度ライトノベル的なものに耐性のある方でないと。 作品自体は非常に面白いものでした。シャングリ・ラでついに東京進出か、と思えばまた彼の原点である沖縄にかえってくださいました。 彼の描く沖縄は極彩色で、随所に使われるウチナーグチもともなって、とても魅力的。 琉球王朝の歴史をベースに、歴史大河でなく、エンターテイメントに見事に仕上げられたと思います。 池上永一ファンは買って損はない作品だと思います。 しかし初めての方にはお勧めできません。せめてシャングリ・ラかぼくのキャノンなどを図書館などで借りて読んでみて自分に向いているかどうか検討して下さい。 | ||||
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読む人読む人それぞれに、様々な感慨を呼び起こす巨編です。 濃い人間ドラマが展開し、最後には余韻を残したエンドが待っ ています。まるで絵巻物を読み終えたような気持ちになりまし た。 主人公と同じ女性としては、もう少し真鶴に幸せになってもら いたかったです。余りにも、過酷な試練が多すぎて、気の毒に 思いました。 ですが、花も嵐も踏み越えて、逞しく生き抜く女と男と子ども がいて、南の美しい国・琉球は姿を変えて続いてゆくわけで…。 虚実を交えた話の作りが秀逸な、読み応えのある物語です。 | ||||
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正統派の歴史系ファンタジーを期待すると肩透かしをくらうので注意。他のレビューでもあるように、確かに漫画化が一番合う作品だと思います。むしろ最初から漫画で出して欲しかった。 素早い物語の展開、登場人物の多種多様さ、舞台の色鮮やかさは、漫画であれば、物語の荒唐無稽さや文章のつたなさ、人物造形の薄さを補ってくれるでしょう。琉球が舞台の小説でこれほど話題になったのは初めて見たので、このままフェードアウトせずに漫画で再挑戦してほしいです。 | ||||
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琉球王朝の名残は沖縄の至る所で見られ、また現代までもつながるユタの存在などは見聞きしていたものの、実感として分からなかったが、この作品で生き生きと琉球王朝末期の姿を見ることができ、沖縄が身近に感じられるようになった。 作品そのものも、荒唐無稽な荒っぽさ、漫画っぽさを含みつつ、テンポ良く話しが進むのでありえないと思いつつもついつい、話に引き込まれてしまう。 書きたいエピソードをすべて盛り込んだ、ゴージャスなバイキング料理を食べた気分でちょっと胸焼けもしてしまうが、止められない面白さです。 二時間映画では描ききれないが、一年がかりの大河ドラマとか長期にわたる韓流ドラマでならぜひ映像化してもらいたいと思います。 絢爛豪華で知識盛りだくさん、それでいて読みやすくて、値段分のもとが取れる極上のエンターテイメントです。 都合よく物事が進みすぎる点で一点減点。 | ||||
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話題になっていたので読んで見ました。 ストーリーは、琉球王朝末期の沖縄を舞台に、類まれな美貌と才能を持つ女性が性別を偽り、官僚となって活躍するも、ある事件が元で失脚。宮廷を追放されるも、今度は王の側室として舞い戻る・・。という波乱万丈のストーリー。 こう書くと重厚な歴史物語を思い浮かべるかもしれませんが、中身はいたってライトなノリで、エンターテイメント性にあふれた小説です。 琉球という独特の文化を持つ舞台設定、ジェットコースターのようなストーリー、エキセントリックな登場人物など、楽しんで読むことができました。 ただ、長い。そして、多い。 上下巻に詰め込めるだけ詰め込まれた情報量。そして、キャラクター。 これにはちょっとおなかがいっぱいになってしまいました。 また、個性豊かな脇役に主人公が埋もれてしまった印象も受けました。 もう少しコンパクトに、主人公を際立たせて欲しかったような気もします。 連載ものだからしかたないのかもしれませんが・・・。 全体的に辛口になりましたが、おもしろい小説であることは確か。 ただ、上に書いたように非常に長く、情報量が多く、アクの強い小説であるので、自分に合うかどうか、上巻だけ買って試してみるのが賢い選択かもしれません。 | ||||
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ストーリー展開が面白くて、ページが次々に進んでいく フィクションではあるんでしょうけど、あまりに面白くて、結局琉球史をちょっと調べてみようというところまで、引き込まれてしまいました。 つい映画化されたときのことを想像して、主人公は誰になるんだろうって。 一気に下巻へと突入していきました | ||||
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面白いといえば、面白いのでしょう。 作者が考えうるエピソードの全てを注ぎ込んだような波乱万丈なストーリー。 でも胸焼けしてしまうくらいに男としても女としても最上の才能を持っているにも かかわらず、びっくりするくらい主人公に魅力が無いのが致命的。 登場人物の誰もがあっさりと裏切ったり心変わりをしたりで誰にも感情移入できません。 ライトノベルのようなキャラクター小説としてはとても読めない。 コメディなんだかシリアスなんだかもよくわからず。 そのため読んでいて最初から最後まで「中途半端」な上滑りしている印象を拭えません。 ファンタジーだからと割り切って読みたくてもそもそも主人公真鶴が 男装したり女装したりすることであっさりと別人に変わるのに無理がありすぎる。 この大前提を受け入れられるか否かと文章のカタカナ語や陳腐な言い回し、 お約束過ぎる漫画的表現を受け流せるかどうかがこの物語を面白いと感じられるか どうかの境目のような気がします。 唐草模様の風呂敷を背負って部屋を追い出されるって何それ? このような表現の連発には正直うんざりしました。 面白い材料がこれだけ揃っているというのに…調理方法を間違って出来た料理のような作品。 それを新しい料理と呼ぶか失敗作と呼ぶかは人によってかなり分かれるでしょう。 私の口には合いませんでした。 | ||||
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まじめにじっくり読むには文体に違和感があり、一人一人のキャラクターはあまりにもいかにもという感じで造形されていて、奥の深い感じはやはりしない。大きなストーリーラインは韓国歴史ドラマのチャングムと(意図的とも思えるくらい)そっくりなのだが、あちらが安定した時代背景なのに対し、こちらは王朝の滅亡直前を背景にしているのに、こんなに同じで良いのか、違和感を感じる。 特に問題を感じるのは、主人公が生まれたときからずっと持っているはずの超常現象的な力がまるで用いられず、そのために引かれたと思われる伏線がすべて無駄になってしまっていること。また古典的教養が重んじられる科挙の時代から、欧米列強の影響力のもと科学が力を振るうようになっても、官僚に求められるものがほとんど変わったように描かれていないのも気になる。 とはいえ、主人公はとても魅力的で、逆境に負けずどこまでも理想をつらぬこうとする様(これはチャングムとそっくりだが)はさわやかだし、女としての自分と性別分業がはっきりした男の世界に入り込んでしまった自分との葛藤には、多くの人は共感できるだろう。 特に中国からの宦官の性的誘惑の場面など、不自然に「伝奇ロマン」的な部分は読みづらく、読み飛ばしたくなるところも多々あったとはいえ、最後まで楽しく読めた。 | ||||
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新聞広告で読んだ時は 大人向けの歴史物だと思ったのだか、 読んでみればこれは若い人向きかなと思った。 読む人によっては歴史を面白おかしく脚色していて いい評価をしないかもしれないが、 物語としては面白い。 沖縄の歴史を殆ど知らないで読んだのだが、 とれもわかりやすく書いてある。 読み始めは、 登場人物の身分の琉球表記がなじまなかったが、 挟み込みの「主な登場人物」「用語一覧」を見ながら読み進めるうちに 慣れてくる。 昨年の大河ドラマ「篤姫」と同じ時代なので 登場人物に関連性があって へぇ〜と思うところもあった。 最後は死んで終わりかなと思ったら 陳腐といわれてしまうかもしれないがヒロインが幸せになるところで終わる。 肝心の息子は最後どうなるの?と思いはしたが、 読み終わりは悪くなかった。 沖縄が好きで何度も行っているが この本を読んだ後は 地名や名所を違った目で見ることができそうだと思った。 | ||||
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本書の内容を一言で表現すれば、琉球物語に舞台を借りた現代日本の描写である。そこに着目するから、絶賛の書評が生まれるのである。そう考えれば、稚拙に思える文章表現も国会答弁に通ずることに気がつくのではないだろうか。 読者の書評を読んで、アンソニー・ウェストンが『ここからはじまる倫理』で述べたことを思い出した。彼は、“重要な問題のほぼすべての立場に一理ある。どの立場にも耳を傾けるべきことが含まれているし、どの立場にもどこか正しいところがある。従って、我々は複数の正しいものの中から選ばなくてはならない。「善か悪か」ではなく、「善か、あるいは、もう一つの善か」なのだ。どの理論が正しいのかと問うのではなくて、それぞれの理論はどこが正しいのかと問わなければならない。”と述べている。 せっかく大著を読むのだから、幸せな気持ちになりたいものである。そのためには、気づきの心(mindfulness)をもって、行間に籠められた気配にも目を向けることも必要ではないだろうか? | ||||
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あんまり歴史物は得意ではないのですが、この本は読みやすかったです。 上下のボリュームはありますが、だれもがきっとその厚みはあまり感じず、 あっという間に読み終えてしまうと思います。 主要な登場人物の絵が付いている装丁の勝利だと思うのですが、 カラフルな琉球の様子が目に浮かび、 とても楽しく最後まで読めました。 上巻はまさにジェットコースター・ストーリーで、 「なんと!」という終わりでした。 そしてとても期待して開いた下巻でしたが、 一人二役の「真鶴」と「孫寧温」があまりにも簡単に変装するので、 少しリアリティにかけた感があり、残念でした。 そこがマイナス点で評価を☆4つとしました。 ただ、一人一人のキャラクター分けが素晴らしく、 登場人物がみなキラキラ輝いて見えました。 この「テンペスト」が、突出した作品であることは間違いないです。 ラストは美しく、胸に迫るものがありました。 この作品を一言で言うなら、「ポップな歴史小説」ですかね。 宝塚向きの題材かも!と思いました。 | ||||
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作者の著作は読んだことがなかったのですが 様々な方々が絶賛されていたので、初めて手にとってみました。 感想としてはなぜこれほどまで諸氏が絶賛されているのか自分には 分かりませんでした。文章力が正直、プロのものとは思えません。 ストーリーにしたって、ただのファンタジーの域を出ません。 何もかもが現実離れしすぎです。何で庶民が食いぶちに困り、 政府の財源が底をついているといっているときに 難破した外国船に対してあそこまで豪勢に接待できるのか。 それが琉球の生き残る道?そんな単純な話なのか? まあ、割り切ってファンタジー小説として読むことができる人にとっては 面白いのかな〜。真面目に官僚論や政策論など持ち出すから中途半端になってしまうのでは。 | ||||
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ゴテゴテと装飾過多な描写があったり、「ハートを射止める」「○○は△△にメロメロだ」と いった陳腐な表現が頻繁に出てきてげっそりした。 また、セリフも「○○で〜す」「○○ですぅ〜」「○○だわぁん」といった、軽薄な調子の ものが多く、なんとかならないのかと思う。 特にひどかったのが、ペリー提督一行が王宮へ向かうのをなるべく長く足止めすべく菓子で 接待した側室の真美那が、これ以上は無理というときに泣き落としにかかるのだが、 そのセリフが「真美那、泣いちゃう」で、あまりの稚拙さに、ハァ!? と呆れてしまった。 (このセリフは作者のお気に入りのようで、その後も何度も出てきて読む気を萎えさせて くれた) また、主人公の真鶴が男装したり女装したりするだけで、周囲の者が別人だと思うという のも非常に無理がある。 評価できる点は作者に候文や琉球の短歌の素養があることと、琉球王朝の歴史や王宮のことが わかる点だけだった。 波乱万丈の物語という触れ込みだが、上巻を4分の1読んだあたりで、これ、いつになったら 面白くなるのかな、と、早くも飽きてしまった。 確かに栄光をつかみかけては叩き落され、つかみかけては叩き落されの繰り返しで、 波乱万丈といえば言えるのだが、展開が出来の悪い漫画のように非常にベタで 薄っぺらく、先が読めてしまう。 分厚い上下巻を読み終えても、何も充実感がなかった。買わずに図書館で借りてよかったと 心から思った。もっと言うなら貴重な時間を返せと言いたい。 | ||||
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そうそうたるメンバーの賛辞を携え新聞広告に掲載してあったのを見て 上下 大人買いしました。 なかでも精神科医の春日武彦には一目置いているので、この人が薦めるならば... と 保険をかけて読みだしたものの上巻>変態宦官がでてくるあたりから どうにも読み進めなくなり下巻はあちこち飛ばし読みしてどうにか完読の形をつけました。 ストーりーとしてはなかなかの面白さです。 主人公は若干魅力に欠けますがまずまずの設定かと思います。 が あの宦官はどうにもいただけません。 お世辞にも「マジック・リアリズム」とはいいがたくこの部分だけが低俗で異質な荒唐無稽さです。 この人物がでてきたばかりに ストーリーの面白さゆえに紛れていたあまり上手いとはいえない文章を読む徒労感が一挙に噴き出し それまでのいい意味でのスピードが飛ばし読みになってしまいました。 構想は壮大で場面としての見せ場も多いので 劇画もしくは映像ならば十分楽しめたのでしょうが 文章表現としては我慢できる範囲をこえてしまったことが残念です。 | ||||
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映画にしてほしい。ヒロイン(ヒーロー)は 一昔前だと 仲間由紀恵あたりか。 >>>2011年早春、舞台版ですが、仲間由紀恵がヒロインで上演決定だ! 舞台よりも、やはり華麗な映画で見たいな。 男女が入れ替わるプロットは シェークスピア劇や本朝のとりかえばや物語などがある。 幕末の琉球王国という設定や琉歌を随所にちりばめたのは 効果的である。 しかし敵役が何回も蘇ったり、突如コミック調のギャグがでて来るのには(苦笑)。 作者に照れがあるのだろうか? 首里城を訪問したくなる小説。昔、琉球を舞台にしたNHK大河ドラマよりはずっと面白い。 | ||||
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池上氏の「わが島の話」を読んでとても面白かったので、購入しました。琉球王朝の華麗でダイナミックなストーリーだと思っていましたが、内容があまりにも稚拙で下品なのにがっかりしました。当時の琉球と清国、薩摩との関係や宮中の様子、庶民の生活など歌など細かく描かれているところはとても面白く興味を引きました。しかし登場人物の人間関係、各々の品性が疑われるような描写が目につき、(御内原など大奥顔負けの陰湿さ!)聞得大君や徐丁垓など人間とは思えない人物など、せっかくの壮大なストーリーなのに沖縄の風俗?習慣?を取り入れ過ぎて読み方を変えたら、これはパロディーなのかと笑えてしまう。「わが島の話」の時のドタバタをそのまま取り入れただけの感がある。主人公も強い決意で意気揚々と宮殿に乗り込んだわりにはちょっとしたことですぐ挫けるような弱さ。まだ上しか読んでいない状態で、 すでに購入したことを後悔している。このままでは妖怪七変化で終わってしまうのかと不安になる。幕末物でも「篤姫」の重厚さとは正反対の軽さ。でも私は沖縄のそんな陽気さと楽天思考が大好きで何度も沖縄に行ってます。薩摩支配や第二次大戦の暗い歴史があるからこそ、あまりシリアスなストーリーにはできないのかなと思ったりします。 | ||||
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新聞広告にひかれて買いました。直前に浅田次郎の「蒼穹の昴」「中原の虹」を読んであまりの面白さと歴史考証のすごさに感動してしまい、それと同じようなものを期待していたので、正直1ページ目から文章の稚拙さにちょっとがっかりしてしまった。けれどもストーリーは劇画的で表紙裏のまさに劇画のような派手な絵の影響もあって面白かった。あまり難しい歴史小説は苦手、手軽に面白い読書を・・という若者にはおすすめ。大人にはおすすめしません。 | ||||
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新刊JPで紹介されていたので買ってみました。 もともと歴史物が好きだったこともあって、一気に読んでしまいました。 ヒロイン(ヒーロー?)がかわいいです。 とりかえばや物語とかざ・ちぇんじとか好きな人ならはまるのでは。 面白いですよ! | ||||
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ふと、ある雑誌で紹介されているのを目にして読んでみたい!と思ったものの、いざ手に取ると分厚くて、しかも上下巻とは・・・。一旦やめようと思ったが、ためらいながらも読み始めたが最後、あっという間だった。 折りしも友人の結婚式のため、沖縄へ行く直前。飛行機の中でもホテルでも、手放せずに持ち歩いてしまった。(重かった・・・さすがに結婚式には持ち込まなかったが) 首里から金城の石畳道、玉陵を巡るうちに、この壮大な物語の中へ引き込まれ、真鶴/寧温とともに琉球の最期を目の当たりにしているような、まさにテンペストの時代を巡る旅をしていたかのようだった。 琉球の歴史を、史実に忠実に再現し、さらに「教養と美の国」での政治背景が知ることが出来る非常におもしろい作品だと思う。ところどころに現代の言葉が含まれることで、意味不明だとおもっていた言葉たちが身近になってくる。 それから、登場人物それぞれに味がある。美意識というものの強さは計り知れないと感じた。これから沖縄へ行かれる方には、旅のお供に、ぜひどうぞ。 それにしても、一度でいいから真美那の「お嬢様爆弾」、やってみたいものだ。 | ||||
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池永さんの著書「シャングリラ」の圧倒的な面白さを知らなければ、おそらくはこの上、下巻の厚みに怖れ、手にすることはなっかたと思います。 ましてやジャンルが琉球王朝の歴史物とくればなにやら読むのに疲れそうで、多くの人はこの2点であきらめるのではないでしょうか? しかし、結論をいうと、この本は最高に面白いですし、逆にこのページ数があるからこそ語れる物語です。いい本に出会うとその本の世界の中に引き込まれ、あたかもその人生を自分も過ごせたように感じますが、この本はどっぷりと過去の琉球王朝の世界に心が持っていかれ、読んでいる数日間は私も琉球人でした。多彩な魅力ある登場人物、錯綜する陰謀の数々、また揺れ動く人間模様等々読み応え十分です。 | ||||
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