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ホテルローヤル
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ホテルローヤルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全326件 81~100 5/17ページ
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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作者は面白いのですが,この小説は作者以上ではありませんでした. | ||||
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好みですがこの連作短編も良かったです。いつものようにもう少しダークだと良かったと思います。 | ||||
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北海道東部のラブホテルを舞台に展開される連作短編集。 短編集の時制が反対になっていて、廃墟となったラブホテルが一番最初の小説で、一番最後にラブホテルを建設する話という具合。 これが、微妙な謎解きを生み、読めば読むほど、時代を遡り、謎が解けるという凝った構成になっているのが特徴。 この作家の筆力はかなりのもので、手垢のついた表現が少なく、とくに難しい言葉を使うわけではないが、感性がいいと思う。 また、ラブホテルという日陰を舞台に、展開する人間交差点が、なんとも切なくなんとも微笑ましく、なんとも悲哀に満ちている。 | ||||
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『ホテルローヤル』(桜木紫乃著、集英社文庫)を読み終わって感じたのは、日本にこういう書き手がいたのかという嬉しい驚きでした。 映画や小説の表現方法に、ホテルのような場所に登場するさまざまな人々の人間模様を描くグランドホテル方式というのがありますが、本作品も枠組みとしてこの方式を採用しています。グランドホテル方式では、普通、同時間帯に起こるそれぞれの出来事が並行的に描写されることが多いのですが、この作品では、「ホテルローヤル」という客室が6しかない小さなラブホテルの開業段階から営業段階、廃業を経て、廃墟に至るまでの長い期間が対象となっています。しかも、時系列で物語るのではなく、いろいろな時点の出来事をシャッフルして並べることによって、ラブホテルの猥雑感を漂わせることに成功しています。 「ギフト」は、ホテルローヤルを開業した田中大吉と、21歳年下の愛人・るり子の物語です。「『俺さぁ、商売って夢がなくちゃいけないと思うわけよ。世の中男と女しかいないんだからさ、みんなやりたいこと同じだと思うのよ。夢のある場所を提供できる商売なら、俺もなにか夢がみられそうなんだ』。言いながら自分の胸に言い聞かせる。『失敗なんかしないし、できっこない』。大吉の独り言を、るり子はいつも黙って聞いていた」。「見下ろした湿原は、真夏の光を吸い込んで葦の葉の先まで緑に輝いている。青山建設の社長の話では、今決断すれは雪解けのころには営業を始められるということだった」。 「星を見ていた」は、ホテルローヤルの掃除婦・山田ミコと、働かない10歳年下の夫・正太郎の物語です。「ミコが、世の中のおおかたの夫婦が毎日体を繋げる生活などしていないことを知ったのは、ホテルローヤルに勤めだしてからだった」。「部屋数6つのラブホテルは、湿原を見下ろす高台に建っている。国道から1キロほど山に入るせいで、町場のホテルより昼間の客が多いということだ。朝からやってくる客もいる」。 「バブルバス」は、狭い賃貸アパートでは夫と肌を合わせることもままならぬので、ホテルローヤルを客として利用した本間恵と、夫・真一の物語です。「『いっぺん、思いっきり声を出せるところでやりたいの』」。「部屋には壁紙と同じ柄の内窓があり、外は真昼でも室内はみごとに夜の気配だった。浴室の半分を金色の湯船が占めていた。照明は湯船に円を描くスポットライトだ。湯あかの染みが取れないアパートの風呂場とは大違いだった。給湯の蛇口をひねってお湯の温度を確かめる。家庭風呂では考えられない量の湯が勢いよく浴槽の底を叩いた」。「陽光が(寝ている)真一のところに届かぬよう、もう5センチほど戸をずらしてみる。ホテルは湿原を見下ろす場所に建っていた。向こう側は崖のようだ。その下は釧網本線と並行する国道だろうか。窓から見えるのは繁る緑の葦原と、黒々と蛇行する川だった。眩しい夏の景色が広がっている」。 「えっち屋」は、ローヤルホテルの廃業日を迎えた29歳の田中雅代と、ホテルにアダルトグッズを納品する会社の営業担当、39歳の宮川の物語です。「10年間ここで寝起きし、食事をしながら29歳の今日まで暮らしてきた。ラブホテルの管理以外の仕事をしたこともない。盆暮れ正月、祭りや花火大会のかき入れ時は、部屋の回転数を上げるために掃除に走る。たとえ食事の最中でも、ベッドメイクと風呂掃除をする。男と女の後始末が、ここに生まれた雅代の仕事だった。飲料水メーカーや酒屋、出入りの業者に連絡し、引き取ってもらえるものはほとんど処分した。あとはえっち屋(アダルトグッズ業者)がくれば後始末も終わる」。「昼も夜もない暮らしはあたりまえだった。客は陽が高くても夜を求めてここにくる。後ろめたさを覆う蓋に金を払う」。「男も女も、体を使って遊ばなきゃいけないときがある――」。 「本日開店」は、誰も引き取り手が現れない田中大吉の遺骨を引き取ることになった貧乏寺の住職の妻、40歳の設楽幹子と、20歳年上の夫・西教の物語です。「西教のひととしてのたたずまいはこれまで出会った男など比べものにならぬほど美しかったが、男としては不能であった。幹子は早いうちに、この先男に触れられないまま生きてゆくことも『尼になったと思えばよし』という思いにすり替えた。(不美人という)女としての劣等感はかろうじて大黒(住職の妻)という立場に守られることになった」。「寺を維持してゆくためには檀家の支援が不可欠だ」。「幹子は布製の手提げ袋から茶封筒を取りだした。中には(体を提供した後)佐野敏夫から受けとった金が入っている。3万円というのは、(体の)関わりを持った檀家筋の4人が決めた額だという。10年間変わらない」。 「シャッターチャンス」は、忍び込んだ今や廃墟となっているホテルローヤルの一室で投稿用のヌード写真を撮らせる33歳の加賀屋美幸と、撮影させてくれとせがんだ同棲中の中学時代の同級生・木内貴史の物語です。「恋愛に対して無駄な夢をみなくなったぶん、男の体に残る華やかな傷痕に触れられるのが嬉しかった」。「貴史がヌード写真を撮りたがっていると知ったのは、1週間前、モデルになってくれと言われたときだ」。「建物が営業をやめてから何年経ったかわからない。『ホテルローヤル』は自分たちが体を重ねてきた期間もずっと朽ち続けていたのだろう」。 湿原を見下ろす小さなラブホテルを巡る、人間のどうしようもない哀しみが惻々と身に迫ってくる小説です。 | ||||
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素早い対応をしていただきました。本の状態も良く満足のいく買い物が出来ました | ||||
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ラブホテルにまつわる短編集です。 いろんな立場のいろんな人たちが出てきます。 社会の縮図を見る気がする一冊です。 | ||||
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中古本を初めてネットで購入。若干不安がありましたが、きれいな状態(4版目という事もあったかも?)で届きました。 | ||||
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女房の依頼で購入しましたが、失礼ですが、面白くなかったらしいです、スミマセン。 | ||||
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物語が現在から過去に フィードバックしていく匠な構成になっていて 楽しめました。この著者の人間に対する、というか父に対する不信と ネガティブな感情は少し辟易するものがありましたが、 そうした中でも、どこかに明るい希望がある、そちらになぜか 誰もが向かっていく、ラブホテルの薄暗がりの中でも光をもとめていくことが 生きることという主題は伝わってきたように思います。 特に素敵だったのは、ホテルで働く年老いた女性従業員の回でした。 | ||||
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ローヤルっていうホテル、格式高い名前だと思ってましたが、ラブホなんですね。そのラブホをめぐり、利用する人達のエピソード、経営する人達のエピソードなどを短編という形で繋いでいます。各エピソードが最後は繋がるのかと考え読み進めましたが、基本は、独立なんですね。正直、接点をラブホにしてもしなくても、話が成り立つ感想です。 | ||||
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勝手な憶測ですが、7編ある短編は、6章めの「星を見ていた」に繋がるものと思います。 時系列を逆にするのは、そうすることで、「星を見ていた」を最後の方にもってこれるため。 「星を見ていた」を際立たせるため、他をあえて地味目にして、アクセントを付けている。 なので、私も他の方と同じように「ふーん、これで直木賞か~」程度で半ばまで読み進めました。 終盤にかかり6章目を読み始めた時に、一気に本書の極みが訪れ、得も知れぬ静かな興奮が訪れました。 「氷平線」のガツガツ感では無い、静かな静かな「痛さ」が心臓を刺していきます。 評価がすごく分かれているようですが、「星を見ていた」をメインだと思い、1~5章を前菜、7章はデザートと捉えると 6章目へ流れていく背景や著者の意気込み、さらには、なぜ直木賞なのか、という事が分かるような気がします。 個人的には「直木賞」に十分値する作品。 | ||||
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従業員として、客として、経営者として…ホテルローヤルに関係する人物たちの話をまとめた短編集。表紙の雰囲気が絶妙で、内容をよく表していると思います。どれも後味はよくないしすっきりしないし読んでいて鬱々とするやらもの悲しくなるやらそんな短編ばかりで正直直木賞と言われて連想するような娯楽性は本作からまったく感じません。かといってつまらなくもない。読ませる力は一定量ある作家さんだと感じました。 本作の魅力はなんといっても短編の時系列。廃墟となったホテルの話から始まり、ホテル開業の話で締めてます。時系列を逆にして短編を並べることによりホテルローヤルの歴史を遡る構成になっています。他の話で明かされなかった部分が他の話で語られることもあるのでちょっとした謎解き要素も含んでいて面白い。読み終わったあとにもう一回頭から読めば最初と全然違った感想になることでしょう。 全体の仕掛けによって個々の作品を活かす構成は素晴らしいですが、それぞれの話を単体で読んだ時のパワー不足は否めません。「せんせぇ」と「ギフト」はお気に入りですが読んだあとすぐに忘れてしまうような印象の薄い話も多かった。総括して☆3。トリを務める「ギフト」はこれからホテルローヤルがどうなるかわかっているだけに読んでいて胸が詰まりとても苦しかった。 | ||||
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これが直木賞受賞作ですか。 読みながら不快になり、途中で読むのをやめました。 薄っぺらい。 返品したいくらいです。 | ||||
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3年ほど前に直木賞を受賞した連作小説。人に勧められて読んだ。釧路郊外の湿原を見下ろす高台にあったラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした、さまざまな男女の物語が計7編。時間の推移を逆向きにし、同じカップル又は女が複数の話に出てくる、という阿刀田高さんの連作短編を思い出させる展開。異なったシチュエーションを同じようなタッチで抑制気味に描くなど、筆づかいはうまく、安定している。 唯一7編のいくつかに登場する「高校教師と女子高生の心中」は、なぜ心中したのかが、とうとう呑み込めなかった。なぜ、が説明できないのが心中、ということかもしれないが。 | ||||
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桜木作品をはじめて読みました。 物語全般が「人生は苦なり」と思わせるような内容で、読後わたしはモヤモヤが残りました。読んで明るくなる内容ではありません。 ただ、文章表現には魅力がありました。読みながら、舞台になっているホテルローヤルと登場人物の持ち物、暮らしぶりが目に浮かぶようでした。次は桜木作品の明るめな作品を読みたいです。 | ||||
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世評どおり、面白くない。文章もよくない。「街中のラブホテルのような男と女のむせかえるような匂いもない」って、ラブホテルって使用の度に清掃するからそんな匂いはしないぞ。特に第二話「本日開店」が不可解だ。死ぬ前に「本日開店」と言ったから遺骨の引き取り手がないみたいに書いてあるがそれって意味分からない。寺を支援している企業があるのは分かるが、美しくもない寺の奥さんと寝て何のメリットがあるのであろう。 | ||||
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非常に練れたうまい小説だと思う。余計な説明を極力省き、短いセンテンスで人物や情景を描写しているが、逆にそれが行間に潜む「何か」を想起させる。つまり、吉行淳之介言うところの「描きすぎていない」。 短編のいずれもが切ない話だが、温もりがあり、ウエットにはなっていない。むしろ淡々とした描写であるがゆえに哀切はいや増している。 描写が視覚的で、登場人物の容姿・人となりが目に浮かぶ。小説ではあるけれども、シナリオに近い感じ。 登場人物の思惟は短いセリフに込め、野暮な主観的叙述はない。どう思うかは読者のリテラシーにゆだねられている。読み手の感受性を試される小説とも言えるだろう。 ホテルローヤルの歴史を、時系列を逆にして並べた発想も秀逸だ。廃屋になった現在のホテルから、ホテル建設の起因となった過去にまで遡る形式。 その効果は絶大で、読み終えた後はコンパクトな大河小説を読んだ時のような読了感で、感慨をより深いものにしている。 ホテルローヤルという建造物を中心に据えて、それを取り巻く人間の人生を浮かび上がらせる小説構造だが、シンプルで実によく整理されている。ホテルローヤルが魚骨の背骨で、短編のエピソードは小骨という感覚。短編集だからこそできた構造だろう。エピソードが面白くなければ魅力は半減するが、このエピソードのひとつひとつが面白くて読ませる。キャラクターの造形も際立っており、その筆致には著者の巧みさが光っている。円熟の手腕だろう。 文章のテンポ・リズムも良く、読みやすい。ちょうど浅田次郎の短編集を読んだ時のような感覚だ。 浅田次郎が好きな方なら、この小説を面白く読む事ができるかもしれませんね。 | ||||
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ホテルローヤルが短編の一遍の題名かと思ったが、そうではない。ホテルローヤルに関連した短編集となっている。 初老を迎え、おいさき無い人生の悲哀を感じるものにとっては、何とも言えない寂しさ侘しさをひしひし感じさせる。 著者の作品群はみなそれを感じるが、特に顕著に感じたのは、「えっち屋」だった。 | ||||
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いくつかの小作品が、ひとつのテーマでつながっています。 特に、時間の流れを切り取ることがうまくいっている作品でした。 | ||||
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