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風が強く吹いている
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風が強く吹いているの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全458件 241~260 13/23ページ
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| 駅伝というスポーツを生かして、登場人物の内面を順番に描いていく構成がおもしろかった。 登場人物も適度に現実味があり適度に個性があるので、好感が持ちやすかったです。 駅伝の知識はほとんどなかったのですが、適切なタイミングで説明を入れてくれるので理解しやすかったです。 ただ駅伝が始まってからは自分も走っているような感覚に陥ってしまい、夜中に一気読みしてしまったので、10人それぞれのくだりは若干長く感じました。 すべてを包み込むようなエピローグ、よかったです。 何気に、春の夜や夏の日のさりげない季節感の描写が、ふっと自分の過去の体験に重なるようで引き込まれました。 | ||||
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| 「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子)で高校陸上の小説にはまり、 今度は大学駅伝の話にはまりました。 主人公の清瀬灰二と後輩の蔵原走とのやりとりにしびれます。 その他の登場人物も個性的で、ユーモアもあります。 映画にもなりましたが、小説の方が100倍おもしろいです。 | ||||
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| 走ることは、手段であって目的となりにくいような気がする。趣味や健康のためと、走りを手段と考えている人は多い。それなのに、手段としない人間がいる。 本書は、陸上素人大学生が箱根駅伝に出場する話「風が強く吹いている」を書いている。その中で、風邪の高熱を引きずって走る神童が登場する。彼の中では(モヤのかかった脳みその中で、まえへ、まえへ、とただその言葉だけが、呪文のように木霊していた。) そして、かつて天才と言われ、脱落した走は思った。「とても静かだ。月光が射す無人の街を走っているようだ。」彼は、ランナーズハイを超えたゾーンを体験したらしい。また主将ハイジは、選手生命を捨てて走っていた。その時、自分の右足の骨が、ぱきりと音を立てるのを聞き、痛みが脂汗となって流れるのを感じた。箱根駅伝に出場したランナーが、それぞれの走りを体現している。 多くの者にとって、走ることは手段であって目的となりにくい。それなのに走る。では、走るとはないか。ランナーにとっては、手段ではないようだ。その答えを知りたくて、彼らは走るのかもしれない。 | ||||
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| やっぱり泣いてしまった。最後のスパートは一緒に走っているような感覚に陥ります。 色んな人間関係が丁寧に描かれていて、親しみが持てたからでしょうか、アオタケのメンバー全員大好きです。映画も観てみたくなりました。 | ||||
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| あまりにも面白かったので、読書会に推薦しました。 これ以後、三浦しおんさんファンになりました。 | ||||
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| チームを引っ張る「ハイジ」と天才ランナー「走(かける)」の2人以外は駅伝素人のチームなのに、天下の箱根駅伝を目指すという物語。 10人で走る駅伝だけに登場人物は多いのですが、一人ひとりの個性や想いを上手に構成・記述しており、読んでいて飽きません。運動能力も、性格も、これまで歩んできた人生や考え方も異なる10人の想いが、箱根駅伝当日に向かって収斂されていく構成は見事です。 箱根駅伝に向かって努力する約1年間のストーリー展開、そして2日間の濃密な戦い。文庫版で659ページの本書をを読み終えたとき私は、登場人物たちと長い濃密な時間を共有したような深い感慨を覚えました。感動しました。 あまり、箱根駅伝について関心・知識がなかった私でしたが、「駅伝とはこういうものか」という興味をもって、そして「この後どう展開していくのか」とハラハラしながら、さらには、一人ひとりの生き方・想いにエールを送りながら読ませていただきました。 多くのレビュアーさんに支持されているこの本。私も読み終えて「すばらしい」と感じました。 お薦めできる良書と思います。 | ||||
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| もうこの本を読んでから1年以上が経ちますが、未だにこの本のラストの箱根駅伝をゴールするシーンが脳裏に焼き付き、僕の目頭を熱くさせます。 箱根駅伝はテレビでしか見たことがない素人ではありますが、まるで本当に物語の中にいるかのように、熱くなり、涙してしまいました。 「夢は大きくてもいいじゃないか」と思わせてくれる、そんな小説でした。 | ||||
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| フィクションとして、しかし、しっかりとした取材に裏付けられた内容で、さわやかな感動を感じることができました。 先日、たまたま箱根に行き、そのあとでこの本を読み沿道の景色が浮かび上がってきました。 | ||||
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| 現実にはちょっと無理かと思えますが、非常に興味もモテる内容となって次え次えと読み進むことができました。 | ||||
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| 毎年正月に我が家で必ず見るのが箱根駅伝だ。誰のタイムが良いだの、走り方がどうこうと、勝手なことを言いながら見る。しかし、実際にやれと言われても、とてもできる話ではない。ここに出る人たちはすごい。 まず、並大抵でない努力。強豪校で前年にシード権を取っていても、常に順位を上げようと練習に取り組んでいることは同じだ。内容は違っても、ハードな練習はつきものだ。 寛政大学のメンバーのように陸上未経験者から始めるならもちろんのことだ。当然自分も未経験者だ。毎日何'qも走るなんて御免だ。 さらに、普通の大学生でもあるので、授業も受けなければならない。 走るのは20'km以上の長距離だ。自分のように1'km走って疲れてしまうようではいけない。それなのに、沿道をダッシュで走っても追いつけないほどのスピードで走っているのだ。 それを考えたら、上位のチームでなくとも、とんでもなく速いことが分かる。自分にできるわけがない。 本番の苦労もある。駅伝だから、全員が走り切らなくてはならない。棄権すれば大学として順位がつかなくなる。走ることが好きで、心から走りたいという思いが強い人でなければできない。そういう人はたいてい陸上経験者だ。だから寛政大のような陸上未経験者で箱根に挑戦しようなどという学校はないのだ。 実際に自分が走ろうと思うかと言えば、全く思えない。全国にも走ろうと思わない人は沢山いるし、走ることが好きでも、競技に出なくていいという人も少なからずいるだろう。 確かにスピードを感じるのは好きだが、自分で走って体感しようとは思わない。 「きみの価値基準はスピードだけなのか。だったら走る意味はない。新幹線に乗れ! 飛行機に乗れ! その方が速いぞ!」 と清瀬が言えば、 「走ることによってだけたどりつける、どこかもっと遠く、深く、美しい場所。今すぐには無理でも、俺はいつか、その場所を見たい。」 とジョージは思った。しかしユキは 「生身の肉体で挑むにはあまりにも過酷な、美しすぎる世界」「これ以上近づこうとはやはり思えない」と考える。 F1カーでもスピードは追及する。要求されるスピードは段違いだ。F1で速くても美しい場所にはいけないのか。違うと思う。何かを究めた人は「遠く、深く、美しい場所」を感じることができるのではないか。 努力せずにそのスピードを体感したとして、果たして美しい世界を見ることができるかと言えば、そうではないはずだ。 ランナーズ・ハイやゾーンといったものがある。なっている間は気持ちいいが、なる前と、終わった後がとても苦しいそうだ。自分はそこまでしてなろうとは思わない。 同じように、少なくとも走ることで「遠く、深く、美しい場所」に行こうとは思えない。 しかし、速さを追及することでなくとも、そういった場所はあるのではないだろうか。 それぞれ極める道はあるはずだ。 それに、同じ走ることでも、 「めざす場所はひとつじゃない」 ならば、自分なりの目指す場所を見つけたい。それもとても遠く、深く、美しい場所を探してみたい。それならば努力もしていけるのではないだろうか。 職人と呼ばれる人たちがいる。工芸品を作る人もいれば、寿司など食べ物に関わる人もいる。モノづくりをする人も、サービス業をやっている人もいる。 自分で選んだ道ではないという人もいると思う。それでも、それぞれ道を究めようと頑張っている人がいる。哲学者や数学者、科学者も同じだ。 忘れてはならないこともある。記録は塗り替えられること。つまり、上には上がいること。だから、満足してはならないと思う。 | ||||
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| 素人がいきなり走り始めて、箱根に出ること自体があり得ないのだが、更に煙草をやってたり、競技前々日に酒盛りをしたり、徹夜したり、挙句の果てに風邪をひいたまま5区に挑んだり。どうやったらここまでご都合主義で小説が書けるのか?作者は箱根を小説で書くなら、せめて自分で少しは走ってみたらよい。運動してない人間が、いきなり5K/17分前後で走れるものかどうか、よく分るはず。私は一介の市民ランナーだが、それでもこの小説は、走る人を馬鹿にしている。 | ||||
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| 面白いけれど、現実とかけ離れすぎ・・・ 漫画のような(というと漫画家に失礼にあたるけれど)展開で・・・ ふとした日常の自然な風、空気、月などの描写は和む。 ただ、万引きという犯罪から始まっているのに、あまりおおごとに捉えていないし、また走の両親の気持ちには「え?」と感じる。 親ってもっと子供に対して温かい存在であって、物語のために設定されてしまった感じがぬぐえない。 箱根駅伝をいつも見ているだけに、もっと実話の中に成り立って欲しかった。 (スポーツは気持ちが強ければ勝てるという簡単なものではないので・・・) 共鳴する点も多かったけれど、がっかりした点も多い作品でした。 | ||||
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| 事件を起こし、競技から遠ざかった天才ランナー蔵原走(カケル)。 決して強豪校などではない寛政大学に通っていた清瀬灰二(ハイジ)もまた、 類まれな才能を持ちながら、致命的な故障でエリートランナーの道を諦めていた。 寛政大学に入学した走はギャンブルでお金を使い果たし、野宿する日々。 そんなときハイジに出会い、ボロいが格安の竹青荘へ住むようになる。 しかし住民の誰もが知らないだけで、実は本来竹青荘は陸上部の寮だった。 ハイジは走が加わって住人が10人になったところで「ついに揃った」と、 学生長距離会最大の華である箱根駅伝出場を目指そうと声をあげる。 在学中に司法試験に合格した頭脳派ユキ(4年)。 クイズ番組が大好きな雑学王、キング(4年)。 2浪1留で25歳のヘビースモーカー、ニコチャン(3年)。 生まれ故郷で成績もスポーツも一番の優等生だった、神童(3年)。 日本語ペラペラの黒人留学生、ムサ(2年)。 大量のマンガに囲まれて生活するマンガオタク、王子(2年)。 走と同学年の双子の兄弟ジョージとジョータ(1年)。 個性派揃いの面々を食事の準備から個人の能力にあった練習メニューの構成に至るまで、 肉体から精神まで見事に管理するハイジ。 こうして、箱根駅伝がある限り語り継がれることになる、 10人だけの素人チームが作った箱根駅伝の伝説が始まります。 圧巻なのは、1区から10区までを走るひとりひとりについてつづられる物語。 たった一年間で人生を大きく変えていった竹青荘の10人の心境の変化には 心を奪われてしまうことは間違いないです。 中でもハイジと走の間に通う信頼関係は言葉で表現できないほど。 2人が出会ってすぐ、記録会やインカレに出場するのを嫌がった走に対し、 「君を信じる」と言ったハイジ。 しかし箱根駅伝を走る直前に「あれは嘘だった」と告げます。 出場させるための苦肉の策だったと。 「じゃあ、今はどうですか?」と問う走に対し、ハイジは次のように告げます。 --- 「1年間、君の走る姿を見て、きみと過ごしたいまは・・・」 「きみに対する思いを、『信じる』なんて言葉では言い表せない。 信じる、信じないじゃない。ただ、きみなんだ。 走、俺にとっての最高のランナーは、きみしかいない」 --- その思いに応え、激走する走。 箱根駅伝も最終盤のかけひきが繰り広げられる9区を走りながら、 走は過去の息苦しかった陸上人生を振り返りながら次のように考えます。 --- 清瀬に会うまで、走は自分の持つ力に気づけていなかった。 長距離とはどういう競技なのか、よくわからないまま走っていた。 走りとは力だ。スピードではなく、一人のままでだれかとつながれる強さだ。 ハイジさんが、それを俺に教えた。言葉をつくし、身をもって、 竹青荘の住人たちに示した。 好みも生きてきた環境もスピードもちがうもの同士が、 走るというさびしい行為を通して、一瞬だけ触れあい、つながる喜び。 ハイジさんは、信じるという言葉ではたりないと言った。俺もそう思う。 どんな言葉も嘘になりそうなほど、ただ自然に湧きあがる全幅の信頼が胸のうちにある。 自分以外のだれかを恃む尊さを、俺ははじめて知った。 --- 自分以外のだれかを恃む尊さ―。信頼の上になりたつ、 こんな崇高な言葉に身震いし、涙しました。 純粋に走ることに没頭したくなる、とても感動的な小説でした。 映画化されたのも納得です。 多くの人に読んでもらいたいです。 | ||||
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| 落語の枕を思わせる始まりは、やがてコミカルな漫画をめくるように展開していき、最後は動画を見ているごとき躍動感に満ちあふれる…、箱根駅伝好きの私には堪えられない読み応えのある作品でした。綿密な調査と著者の熱い思いが、生き生きと筆を走らせているように感じられます。 | ||||
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| 個人的に青春小説ほどハズレの多いジャンルはないと感じている。 言うまでもなく、青春小説のキモとはある特定の年代の者が何かに没頭する時に発する広い意味での美しさを切り取り記述することにあるが、これはどうやら至難の業のようである。 どうも多くの青春小説では作者がそうした青春の美しさを過剰に書いてしまうらしい。つまり、文字列から 「どうでしょう〜?この子達、頑張ってるでしょう?青春してるでしょう?美しいでしょう?」 という作者のしたり顔が透けて見えてしまうのだ。こうした作者側の作為、押しつけ、スケベ心が、およそ青春性とは程遠い腐臭となって鼻についてしまうと一気に興醒め、ページをそれ以上めくることが難しくなってしまう。こうした押しつけがましい青春小説は実に多い。 対するに本書であるが、「大多数が素人のチームで箱根を目指す」、「淡い恋、鈍感な若い男達」、「かつての友との確執」、「崩壊寸前の棲家」等、読了しがたい青春小説にありがちな要素を抱え込んではいる。しかし、そのどれもが押しつけがましくもないし、嘘くさくもない。これはひとえに作者の知性と書き手としての技術、緻密な取材の賜物だろう。他の方々が書かれているように、この小説の登場人物たちは現実的にはかなり無理のあることを成し遂げている。しかし、何故かリアルであり説得力があるのだ。 私にとって「風が強く吹いている」は久々に出会うことのできた美しい青春小説である。 | ||||
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| 箱根駅伝が好きなの楽しく読めました。ぜひ映画版(DVD)を観たい! | ||||
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| マラソン練習のモチベーションアップに何度も読み返しています。 小説ですので現実とはかけ離れていますが、面白いです。 感動的な場面も有り良い本だと思います。 | ||||
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| 友達から借りて、すぐに購入をきめた一冊です。もう何回も読んでます。 走とハイジを中心に、ユキ、ニコちゃん、双子、ムサ、キング、神童、王子の10人で箱根を目指す過程は大変面白かったです。 走りの本質を求めた傑作だと思います。 | ||||
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| 箱根駅伝といえば、正月の風物詩としてすっかり全国のお茶の間に定着した感があり、私も毎年楽しみにテレビで観させてもらっている。私は、本書がそんな箱根駅伝を題材とした作品と知って、一体どんな作品かと興味を持って読んでみる気になったのだが、10人の大半が素人で、しかも、わずか半年の練習で予選会突破を目指すという、マイナーなスポーツならいざ知らず、学生スポーツの頂点の一つである箱根駅伝でははっきりいってあり得ない無茶苦茶な設定には、本当に驚かされてしまった。 そんな訳で、全国のお茶の間の目の肥えたファンを納得させられるような内容になっているのか、それとも、あまりの安直さにシラけさせてしまうのかがポイントだろうと思いながら読み進めさせてもらったのだが、レースの描写自体では決して無茶はしておらず、それぞれの走者の力量に見合ったギリギリ許容範囲内の描写にとどめているといっていいと思う。 また、特に、本大会の1区から10区に向けて、それまではあえて語らせていなかったそれぞれの走者の隠された心の内の描写を随所に織り交ぜながら、じわりじわりと盛り上げていく筆者の筆力は出色であり、実際に次第に白熱していくレース展開を映像で追っているような臨場感もあり、いつしかページをめくる手が止まらなくなるまま、クライマックスまで読み終えてしまった。 たしかに、本書のような作品では、どこまで行っても、根本的に設定に無理があるという批判が付いて回ってくるのは避けて通れないところだとは思う。しかし、考えてみれば、誰もが当たり前にあり得ると思ってしまうような設定では、感動も何も与えることはできないともいえるわけであり、そういった意味では、絶妙な落としどころを見付けて着地させていると評価していいと思う。 | ||||
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| 面白かったので、クライマックスを読んでしまうのがとても勿体無く感じてしまいました。 | ||||
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