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風が強く吹いている
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風が強く吹いているの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全449件 261~280 14/23ページ
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ただ走ることがこれほどまでに人の心をつかむ、そのことを強く感じさせる1冊。 登場人物それぞれの人生を映すような襷のリレー、読みながら涙が止まりませんでした。 | ||||
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寛政大学陸上部の熱き1年の物語。 主人公は、「おそらく」清瀬と走(かける)の二人だろう。 高校時代、怪我のために陸上を一度諦めたはずの寛政大4年の清瀬。 だが、ある夜、走の走りを見た清瀬は走を自分の住む大学の寮「竹青荘」に連れて行き、そこで突拍子もない提案をする。 それは竹青荘に住む10人で箱根駅伝に出場するというものだった。 清瀬と走を除いた8人は陸上に関しては全くの素人。 そんなバカな、という展開ではあるけれど、清瀬の人柄や統率力に引っ張られるようにそれぞれ練習に励んでいく………。 正直、最初はそんなアホなっていう展開、、、である。 走を竹青荘に誘い込んだ時点で竹青荘のメンバーと走るんだろうという予測はついたけど、まさか全員が素人だとは。 もう1点驚かされたのは、筆者の文章の書き方。 それは場面場面によって、書かれている「人」の目線が違うこと。 もちろん、そんな小説は多々あろうが、多くても3人くらいだと思う。 本作では竹青荘に住む10人それぞれの目線で物語が進行するのだ。 しかも、行間などはなく、急にポンッて変わってしまう。 最初はそれに完全に戸惑ってしまったんだけれど、読み終わった今となっては、作者の意図が良く解る。 この物語は、間違いなくこの書き方でしか成立しない。 なぜなら竹青荘の面々がとにかくすごいから。 「おそらく」主人公は清瀬と走の2人だが、他の8名も「おそらく」主人公だ。 なんのこっちゃと思うかもしれないけれど、竹青荘の人たちは、そこいらの小説の感想で書くような、キャラが濃いとか、際立っているとかなどという次元の問題ではない。 もう完璧、なのだ。 そんな人たちを「駅伝」という競技に当てはめるのだから、この書き方になるのは必然とも言える。 箱根駅伝でそれぞれが走る区間の文章は、圧巻という言葉以外に何も出てこない。 さらに言うなら、走るという行為を「自分個人との闘い」と書いておきながら、大手町〜箱根の往復という果てしない距離を10人で走り抜くという矛盾。 それを説明できるのも、この書き方でしかできない。 たすきという1本の布を介して個々の思いを繋いでいく、その行為は本当に尊いものだと思った。 文句なし、満点。 | ||||
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小説は2回読むことを全くと言ってしない私が、 続けて2回読みました。 1度読んで、またすぐに読み返してみたくなる本なんて ここしばらくは会っていません。 三浦しをんさんの作品は、「舟を編む」を初めて読んで、 この作品が2作目ですが、キャラが一人一人立ってますよね。 この物語は、夢物語かもしてないが、小説だからこそ こういう物語があって良いのだと思う。 こころに響く1作でした。 一生大事にしたいと思います。 | ||||
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30歳過ぎの社会人ですが、職場の仲間でチームを作り、駅伝を走りたくなりました。 | ||||
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たいへん面白かったです。陸上競技1年目のシロートが、初タイムトライアルでそのタイムはないだろ~とツッコミ を入れる場面もありましたが、いつの間にか箱根の夢を追いかける10名を心から応援し、時には涙してしまいました。 来年、箱根駅伝を観るのが楽しみです。 | ||||
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箱根駅伝の魅力が良く分かる。年末に読んで、正月にテレビ観て、各区間の特徴を把握出来た。今年は予選会を観に行こうと思う。 | ||||
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自分の希望、夢のため一歩一歩地道に歩む姿に好感を抱きました。 | ||||
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もっと選手に寄り添えばもっといいものがかけたと思う。 自身が長距離ランナーであるため、長距離走という競技への調査不足からくると思われる粗が気になった。バッシュを履いて走っているメンバがいることに気がつかないキャプテンなんかいないでしょう、とか、もっと頻繁に故障に悩むでしょ、とか。 文体はマンガを文章にしたような文体。頭のなかでマンガになってイメージされるほど。情景の描写は上手いだけに残念。 そして、スラムダンクがいかにすごい本かよくわかった。 | ||||
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年末になり、正月が来るなと思うと…やはり箱根駅伝! 自分の母校も最近はシード争いに絡めている。 この物語は“夢物語”かもしれないけれど…心を、身体を熱くさせてくれる。 なにかに打ち込むって良いと思えますよ、この本を読むと。 | ||||
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映画を観てから読んだので、シーンがよみがえった。 表紙もいい。 | ||||
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好きな作家と言えるのは今まで村上春樹くらいでしたが、 三浦しをんさんも言えるようになりました。 こんなに感情移入できた小説は数少ないです。 全く駅伝に興味なかったのに一気に親近感アップ。 1人1人の思いを思い返すと涙が出そうです。 ありがとう! | ||||
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本書の冒頭で三浦しをんさんも述べているように、筆者は本書を通じて「努力神話」なるものの実体を検証しようとしています。 果たして人間は努力することによって、どこまで物事を追求、達成出来るのか? 箱根駅伝に出場するために必死に努力する登場人物達。 彼らを見つめて、久しぶりに努力の本質が思い出された。 | ||||
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勧善懲悪の物語を見たような読後感です。 主将の清瀬の人心掌握に関しては、部下を抱える方などは少なからずとも参考になる部分があるかもしれません。 夢のような物語で、現実派の方はNOと言うかもしれません。 物語として読むことが出来るならば、貴方の心に幸せをもたらすこと間違いなし!! 自分は読書中毒ですが、これを読んだ後は、一ヶ月くらいこれしか読みませんでした。 次の本が何冊も買ってあったにもかかわらず・・・・ この爽快感を多くの方に味わって頂きたいと自分は思っています。 三浦しをん氏の作品は全て読みましたが、これが一番自分の肌に合っていました。 何かに対して一生懸命な姿を、圧倒的な筆致にて伝えてもらえます。 読んで良かった・・・・ | ||||
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この本を読んですぐに駅伝の時期だった気がします(少し前でしたがその時の感動今でも鮮明に思い出します)実際にはこんなに簡単には出場権も手に入らないでしょうが読んでいて爽やかな気持ちになっていましたもちろん映画も見ましたよ | ||||
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プロ選手になるでも無い。オリンピックに行くでもなければ、就職に有利ってわけでもない。 なのに、なぜあんなに一生懸命部活をやったんだろう?って自分自身を振り返る人は、案外多いのではないかと思う。 同じアパートに住む大学生が箱根駅伝を目指すこの小説は、ある意味読者の期待通りに物語が展開される。 だから面白くない、と思わせない作者の力量は流石と思う。文体も軽妙で、レース部分の展開には引き込まれる。 しかし、なんと言っても、10人の登場人物の心情の描写がこの本の本質であろう。 学生時代の部活動は一見無駄に見えるが、そんな無駄に一生懸命なれるのが若さだと思う。 また、無駄なことだからこそ、その一生懸命さは閃光を放つ。十人十色の煌めきを感じて欲しい。 | ||||
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これはズルい。ウケないわけがない。設定とプロットで決まりです。今をときめく直木賞作家、三浦しをんの受賞第一作『風が強く吹いている』のことです。 崩れかけたぼろアパートに大学生が10人住んでいる。ある日、1人が宣言する。「箱根駅伝に出よう」。10人で長距離陸上部を結成し、全員そろって5000メートルを17分以内で走って予選会出場の資格を得る。予選会で8位に入って正月の国民的行事たる箱根駅伝に出場し、地元商店街のサポートと全国的注視のもと、デッドヒートの末に10位になって翌年のシード権を獲得してしまう。そんなお話。 10人の中に長距離ランナーは2人だけ(ランニングに屈折した思いがあり、強豪校からの誘いを断って長距離陸上部さえない大学に入学している)。素人集団が、落ちこんだり喜んだり、ケンカしたり助けあったりしながら、「走ること」の魅力にひかれて、劣悪な練習環境を克服して最後まで走りきってしまう。10人は走りきることによって、ある者は自分を発見し、ある者は家族と和解し、ある者は卒業後の進路を見出し、ある者は恋に気づき、ある者は理想のランニング観に到達するのでありました。 多少の紆余曲折はあるものの、基本的にはあれよあれよの荒唐無稽譚。著者の熱い思いがほとばしりすぎの感も否めない。でも私は許します。痛快な読後感とともに一気読みしてしまいました。とくに、予選会の10人の熱い走りには胸が熱くなりました。 | ||||
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箱根駅伝が好きで、お正月はテレビに釘付けになります。 襷にかける各校の思いに胸がいっぱいになります。 「風が強く吹いている」は、その箱根駅伝を舞台にした物語です。 10人の部員(しかも陸上初心者も混ざっている)で、1年程度の練習で箱根駅伝に出場する、というのは 現実にはまずありえない設定でしょうが、そこは物語の力で、特に中盤からは巻置くにあたわず、という面白さ。 一気に読んでしまい、最後は涙でした。 これはハイジとカケルの、挫折と再生の物語だと思いました。 走ることで再び自分を取り戻し、仲間たちとの絆の中で立ち上がっていくのです。 10人の陸上部員、一人一人のキャラクターもよく描写されていて、一人一人が愛しくなります。 一人で走っていながら襷という絆で結ばれている、そういう駅伝の魅力を存分に感じることができました。 「走る」という人間としての根源的な行為に、深い興味も感じました。 箱根ファンの私としては、あのおなじみの風景の中を走ってく寛政陸上部員の姿を想像することができました。 あの、ゴールテープに向かう道を、一心に駆けてくるハイジの姿も。 | ||||
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面白い。一晩でぱっと読める。当然読みやすい。爽快感あり。 でも、感動というのとは少し違うと思う..... | ||||
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現実的には無理な設定ですが、勝利至上ではなく寄せ集めのメンバーで「走る」ことは何かを求め箱根駅伝を目指す姿は感動です。 陸上エリートだが勝利至上主義に反発して問題をおこし干されてしまいながらも走り続ける走(かける)と 陸上エリートで、勝利至上主義である父の指導のままに従い怪我で不安をかかえたまま走りつづける灰二(はいじ)。 二人は走るとは何かをお互い模索しながら惹かれあい、時にぶつかる。 速いだけでは駄目なんだと教えられる走と、二度と走のように走ることができないと悟り4年の箱根駅伝を最後と決めた灰二。 影を持ちながらも走ると眩しい走。 怪我をしつつもなんとか競技者としての最後を迎えたいと願う灰二。 対照的な二人が、お互いをより輝かせる。 特に灰二には感動。 怪我の深刻さから競技者としての最後を箱根駅伝と決め、周囲を巻き込みながら引っ張る姿。 大怪我になるかもしれないとわかっていてなぜ走るのだろうか? 次のある競技者には分かり得ないだろう。次のない競技者にしか分からない。 ただ、走り切りたいのだと・・・ | ||||
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直木賞受賞作「まほろ…」が読後感アッサリすぎて少し肩すかしだったこともあり、あまり期待せずに読みました。 が、気づけば何回も涙していました。温かく、爽やかな感動。 最近では「舟を編む」でも涙しましたが、某登場人物が亡くなった、お涙頂戴部分でのことでした。 人の生死以外で思わず感動し涙したのは久しぶりの感覚で、自分の純粋な気持ちを確認できたような気がして、嬉しくなりました。 もう十分にレビューがついている作品ですが、それでも感想を残したくなりました。 誰かに勧めたくなる、心に残る良書だと思います。 | ||||
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