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(短編集)
満願
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満願の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全329件 261~280 14/17ページ
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評判がよいので、読んでみました。ストーリーの運び方はうまい。しかし短編ゆえなのか、一話一話の内容が浅い。ステレオタイプの人物像で興味がわかない。積極的にはお薦めしません。 | ||||
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多くの2014年の年間ランキングで1位を取っているのだが、他の多くの方がレビューされている通り期待しすぎないほうがいい。 謎の解題は説明がくどくてあまり上手くないし、この短編集の作品の多くが「一見ありふれた事件の裏に実は思いもよらない意図が隠されていた」という同じパターンなので途中で飽きてくる。 しかし、評者が一番の特徴と思うのは舞台設定である。 すべての作品で、登場人物は携帯もインターネットも使わない。 はっきりそう明示されている作品もあるが、そうでない作品も舞台設定は80年代から90年代半ばまでの、インターネットによる高度情報化前の社会のようである。 それはつまり、そうした舞台設定でなければ本作のアイディアは活かせなかったということなのだろう。 例えば、舞台が現代なら、登場人物たちは「拳銃」「暴発」とか「差し押さえ」「証拠品」というキーワードでググり、検索履歴からその目論見は明らかになってしまうのでは。 (ネットで検索をしていないなら、逆にしなかったことに理由がいる。今ほとんどの人は調べ物は検索エンジンでするのだから。) 現代を舞台にすると話は成り立たないか、少なくともややこしくなる。 雪山の山荘ものという言葉があるくらいで、情報が限られている環境を舞台にした方がミステリは書きやすい。 筆者にとって、インターネット普及前の社会は雪山の山荘だったのだろう。 そしてそれはこの作品に限ったことではない。 高度情報化社会に正面から向き合って本格ミステリを書くことは至難の技なのではないか。 テレビがラジオスターを殺したように、インターネットは本格ミステリを殺すのかもしれない。 本作を読んでそんなことを考えた。 | ||||
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ミステリ、かどうかは読者の判断に委ねられるような自由度の高い短編集でした。 短編にもかかわらず、じっくりとした話運びには作者の意気込みが感じられました。 さて本作「満願」読後イメージは、夜になる直前の夕暮れですね。 これまでの作風とは一風変わって、薄暗い情景が目に浮かぶような細やかな作品です。 米澤穂信さんの作品はどこかしら軽い明るい作風が持ち味でしたが、本作でかなりそれのイメージから脱却したのではないでしょうか。 山本周五郎賞受賞作と聞くと、ハードボイルドのイメージがあったので、それに当てはまるのは「万灯」だけかなあ、と個人的には思いました。 ひたすらダークな、とくに表題作「満願」それと「関守」これはかなり面白かったです。 もはやミステリではなくサスペンスに近いかもしれませんが、目の前にありありと想像できる描写は秀逸でした。 特に「関守」ずるずると引き延ばさずに極限まで絞った文章、そして最後の一言。ぞくりときますね。 私のお勧めは「万灯」「関守」「満願」ですね。 高度経済成長期ごろのお話で統一されているのも、米澤ワールドの持ち味でしょう。 まだまだ若い作家さんなのでこれからも大いに活躍してくれるでしょう。 直木賞と山本周五郎賞は特に楽しみにしているので (芥川賞と江戸川乱歩賞は最近は手に取れません) これからも良作を期待しております。 | ||||
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小さな物語が詰まっているのだけど、どれもよくできていた。すぐに友人に勧めたしまった。 | ||||
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米澤さんの本はあたりが多い。 それに加え、ここまでメジャーな賞を獲ったのか! と楽しみにしていたけれど、 そういう意味ではちょっと残念。 決して面白くないわけではないけれど、 高いので文庫まで待ったほうがよかったかな、と。 犬はどこだ、のほうが好きだなあ。 | ||||
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おもしろくて、一気に読みました。ただし、短編が6つだったので、読みやすいです。 | ||||
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いくつかの短編が入っていて、最後が「満願」です。傾向の異なる短編が上手く織り交ぜられ、飽きることなく最後まで読み通せます。文体も読みやすく、登場人物もある程度抑えられているため、安心して読むことが出来ました。 | ||||
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とてもよく書けていますが、騒がれている程の驚きも感動もありませんでした。 | ||||
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ミステリ6冠という翻訳物がたいへん面白かったので、4冠という本書も買ってみましたが、途中で読むのをやめてしまいました。私はミステリを息抜きに読むのですが、この本はまったく楽しめませんでした。 これってミステリなんですか? | ||||
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評価が高かったので購入。 思ったほどの内容ではなく非常に残念でした。 短編集なのですが、途中で結末というか、こういう流れになるんだろうなぁと思える話が殆どだったのにここまで評価されてるということは昨年がミステリー小説不作の年だったのでしょうね。 | ||||
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ミステリー小説に関する各種記事で絶賛されていたので購入しました。著者の作品は「インシテミル」のみ読んだことがありましたが、この「満願」で私のなかの評価は大きく上がりました。短編でこれほどインパクトのある作品を連続で読めることはないので満足しましたし、それぞれの作品が丁寧に書き込まれており、(読者に考えさせるというような名目で)読者に謎を放り投げたりしないので、本当に実力があるのだと思います。 | ||||
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ミステリー賞を総なめした作品につき期待し過ぎだったのでしょうね | ||||
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とは残念ながら思えなかった。 まず短編の宿命みたいなものだが、伏線が嫌でも分かる。 これは伏線ですよ、或いはミスリードしていきますよと。 またどの作品も漏れなく後出しジャンケンだらけで強引にオチをつけている。 アンフェアでしょこんなの。 最後の砦、世にも奇妙な物語テイスト? 余り感じない。。 こんな小説読むくらいなら、書を捨て街に出ようじゃないが、パーッとお酒でも呑んで遊んだほうがよっぽど賢いですよ。 | ||||
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緻密によく練りこまれた構成。最初の「夜警」を読むと、残る5編の色調を予測してしまうのだが、それは簡単に破られる。緻密な構成はミステリーそのものだが、ストーリーは異界に誘う。そういう意味で異色の短編集だと思う。読みながら、これって映像になるかも、と思ってしまったのだが。 | ||||
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話は面白くないし、何も残らない。気分の悪さだけが残りました。 ふーん、それで、だから何? という感じでした。 | ||||
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昨年の各賞を総なめにした作品ということで、興味を持って読みました。期待を裏切らず、素晴らしい作品に仕上がっています。ミステリーという名の文学作品です。登場人物が実にうまく書けていて、自然描写、特に古風な物を描くのがとても上手く、作品に彩りを添えています。どの作品も殺人がテーマとなっており、犯人の人生と殺人に至る動機がよく書けています。最初の短編は警官の殉職がテーマになっていますが、登場人物の中に警官をクビになって人生に絶望した若者が登場しますが、体力・知力に恵まれた若者が失業しただけで簡単に自殺するものでしょうか。転職し、人生のやり直しができるはず。この点にはやや疑問を感じましたが、読み進めるにつれて、満足感が高まりました。後半の3短編はこの作品の白眉といってもよい作品です。実に良く書けています。著者の力量と取材力に感嘆しました。仕掛けが人物描写のための手段として完全に奉仕しており、単なる謎解きで終わっていない。しかも、読後にこの人物はなぜ殺人に至ったのかと改めて考えさせられてしまう。こんな作品に出合ったのは久しぶりです。まるでドラマを観ているような臨場感と説得力ある人物描写、深い人間観察力は著者の磨かれた才能といってよいでしょう。次回作も楽しみにしております。すっかり彼のファンになりました。読み応え十分の意欲作に拍手を送ります。 | ||||
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何年かぶりにミステリーを手にとった。 短編だというのも知らなかったんだが、ストーリーとしてはひとつひとつ映像が すぐ浮かんでくるようで一気に読める文章で、心理描写もわかりやすい。 でもミステリーというジャンルだと言われてもちょっと 納得のいかない部分あり。 | ||||
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新聞広告に惹かれてkindle版で読みました。 壮大なタイトルだったので、1冊1話だと思い込んでいたのですが、 読んでみてテンポのよい短編が揃っていたので1冊でとても楽しめました。 時間のない人(ディテールまで細かく覚えていないと楽しめない推理小説を読む時間が取れない方) にも十分楽しめると思います。 主人公の設定がバラバラで、同じ人が書いていると思えないくらい書き分けがされていたのがよかったです。 どの物語にもずっと流れている、冷酷で残酷な雰囲気や、無情な世の中などはなんだか現代に通じるものがあるように感じます。 | ||||
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2014年がいかにミステリ不作の年かわかる一冊 どの評論本でも評価が高すぎる いい本だがそこまでではない | ||||
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まず1ページ目で既に文章の美しさに動かされる。豊かな語彙を生かす緩急の程よい文章で世間の荒波に埋もれる人々の心の裏側を描く手法も鮮やかである。 | ||||
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