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(短編集)

満願



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【この小説が収録されている参考書籍】
満願
満願 (新潮文庫)

満願の評価: 3.82/5点 レビュー 329件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 1~20 1/3ページ
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No.52:
(3pt)

オーディブルからの出逢い

妻が「オーディブルで聴いて面白かった」と勧めてくれたのでぼくは「読んでみたら面白かった」。そうか、今はこんなふうな小説の出逢いもあるのだな。
2014年に数々のミステリー賞を受賞しただけあって、クオリティは保証されているようなもの。考え抜かれた精緻な謎解きの短編が6編収録されている。
ちょっと興味深かったのは妻と僕がともにベストだと思ったのは冒頭の「夜警」だったのだが、妻がピンとこなかった、と告げた「死人宿」がぼくはかなり気に入ったこと。やはり、小説を聞くのと小説を読むという二つの行為にはなんらかの印象の違いを生じるのかもしれない。「柘榴」の評価が分かれたのはまあ、男女だからこれはしょうがない。個人的には「関守」も好みだった。「このくらい」が「ちょうどいい」感じ。
一点だけ気になったのは、「殺人を作者が意図的に起こしている」印象があったこと。まあ、それはミステリーなんだから「作者が意図的に殺人を起こしている」のは明白なんだけど、登場人物的の状況・心情的にそれは無理して殺人で解決しなくてもよいのでは?と思わされる感覚があったのもまた事実。
隠しテーマとしては、明記はされていないが、意図的に「昭和末期」あるいは「平成初期」くらいの時代背景を下敷きにしていると感じた。
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No.51:
(3pt)

読むのが楽しみ

氷菓から読んでいるのでこれから楽しみです
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No.50:
(3pt)

どれも水準が高いが、失速する物語も多い。

警察小説というと横山秀夫が思い浮かぶが、この米澤穂信の短編集の最初に収
載されている「夜警」もまた警察小説。
 なるべく「硬質」の小説を書こうとしたのだろうが、内容が古すぎるとも感じ
た。まるで二〇年三〇年も前の話のような主人公を中心にすえても感心しない。
パワハラを繰り返す主人公がしかつめらしく何か喋っているが、部下を自死に追
いこんだ人物が何を言うのか。
 横山流に、「暗さ」を持った斜に構える主人公が、どうにも古いテレビドラマ
の録画を見ているようで、読んでも魅力的な人物とは言いがたい。
 部下に対する「当たり」の酷さは不快なだけで、死亡した部下の人物描写も浅
い。

 「死人病」。おそらく「宿」のアイデアが先にあって、主人公とその恋人の話
を緩く結びつけた作品か。謎解きに恋愛感情を滑り込ませ、無理に筋を作ったか。
生死という重大な問題がゲームになってしまい、そのゲームすらルールが次々に
変わる。「どうぞ」と差し出されても、「味がバラバラ」と答えるしかない。そん
な口に合わない料理を出されたようだ。

 「柘榴」。奇妙なほど美しい母を持った不思議な姉妹。「人たらし」の父親。妖
しい雰囲気の小説にしたかったのであろうが、どの登場人物にも薄汚い欲望が見
えてしまい、結局この小説の主題は何だったのか。うーんと唸るしかなかった。

 「万灯」。こういう作品は嫌いではない。荒唐無稽とも思えるが、十分にエン
ターテインメントの質が高ければ、それはそれでいいだろう。ご都合主義的スト
ーリーは他の作品と似通っているが、本作品は基本的に骨太の骨格。主人公がス
トーリーに比してどうもひ弱ではある。外国や外国人の感覚が妙に日本と似通っ
て描写されているのが気にかかる。
 国際的大事件が個人プレーに依存しすぎだろう。悪く言うと、よくある「冒険
小説」の単調さがある。ストーリーテラーとしての資質も感じさせるが、後半に
急に物語が「失速」する。

 「関守」。恐怖小説と言っていいか。この作品のように、長い伏線の後にどん
でん返し的な「おち」は結構使われているが、仕立て方が上手いと思った。少し
ずつの違和感が最後に一挙に恐怖へと変わる、そのタイミングが秀逸か。ただ「ま
とめすぎ」という思いも残った。

 「満願」。なんとも本短編集の中でもあまり出来がよくない。この作品が評価
が高いのは意外だった。謎めいたストーリーに引き込まれるが、はてさてその結
果はさほどのインパクもない。この短編集で短編集の表題に付けるほどの作品で
もないだろう。
 「解説」で「満願」をこう評している。
 「松本清張の有名な短編と、それが収録された作品集を手にしたときに気持ち
が蘇るのを感じた」。清張の短編とは「張込み」だろうか。

 全体を通して。
 六つの短編全ての題材が異なり、それなりに楽しめる作品集になっている。お
ののの完成度も(今まで散々けなしたが)決して低くない。ただ、ストーリーの
最後の「ツメ」や最後の「おち」が今一つと、どうにも「惜しい」短編が多い。
作者の才能もキラリと光っていて、またこの作者の作品に目を通そうかととも思
った。
 かなり辛口ですが、以上です。
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No.49:
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予想外に

期待していたからこそ、もっとスリリングであってほしかった。
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No.48:
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二つだけ面白い

テレビドラマ化されてて表題作の「満願」がそこそこ面白かったので、本で読んでみたが、”満願”と”万灯”は結構面白かったけど、その他はそれぞれリテールが違い過ぎて、気持ち悪いものもあったりして、読者視点としては「こういうの書いて見たかったんだろうな」という類のよくあるストーリーだった。

不気味ものや、ファンシー系など、作家であればこういうのを一つトライしてみたかったんでしょう。的な感じで面白くなかったというか飛ばし気味で読んだ。
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No.47:
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今一かな

物語自体は面白くすらすらと読み進める事が出来ましたがラストが全ての物語において尻切れ蜻蛉の様で物足りない感じが否めません。ラストをもっと丁寧に肉付けしてくれたらと思うのは私だけでは無いと思いますが。
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No.46:
(3pt)

一度は読みたい

面白いのでオススメです。社会派ミステリが楽しめるなら評価が高いはず。
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No.45:
(3pt)

無難に読みやすいミステリー

短編のどれも表の姿からサッと影が差したように裏の姿を見せられ、人の底のしれなさを見せられ、良い意味で気持ちの悪い読後感を感じさせられた。
読みやすくどの作品も一定のクオリティで描かれている。
短篇でそこまで重くもないので、電車等の空き時間にサラサラ読むぐらいかあまり本を読まない人向け
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No.44:
(3pt)

期待外れ。

評判が至極よろしいので読んでみましたが…。技巧的にも正直それほどの作品集とは思えません。全体的に後味が悪い。魅力的な人物が出てこないし物語に深みがない。性根の腐った人間はそれなりの制裁は受けて欲しいものですよ、小説の中でくらいは。それにしても「柘榴」は読後感酷かったなあ。読まなければ良かった。書いた人の人間性を疑ってしまう。
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No.43:
(3pt)

面白いが、ミステリー三冠とは。

派手さはないが、なかなか面白い短編集だった。しかし、これがミステリー三冠を取るようじゃ、日本のミステリーも大したことはないと思った。
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No.42:
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この作家の作品では一番良い推理小説の短編集

この作品がまあまあ良かったので この作家の さよなら妖精とか 王とサーカスとか 真実の10メートル手前 とか 全作品 読み漁りましたが どれもたいしたことはなかったです。 凡作でした。真実の10メートル手前 も短編集でしたが 大したことはなかった こちらの方が断然 読めます。 もう米澤 穂信は いいかな・・・
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No.41:
(3pt)

どんでん返しのあるミステリー短編集。

フライト中に一気に読了。個人的には、もう一声欲しかったところ。
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No.40:
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☆3.5ぐらい

タイトルになっているお話はなかなか読み応えがありました。
ちょっと暗い印象が残っています。
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No.39:
(3pt)

アニメ『氷菓』が気に入ったので

アニメ『氷菓』を観て、よくあるラノベのアニメ化かなぁ~なんて思っていたら意外としっかりミステリー!世界観が気になったので原作者である米澤さんの作品を読んでみようと思いこちらを購入。
<夜警・死人宿・柘榴・万灯・関守・満願>から成る短編集。
短編集とは知らずに読み始めたので話が急に飛んだと勘違い(汗)
6つの短編の共通項は5つの話で誰かが死んでいる、そして1つは不幸な身の上という、ストーリーが後ろ暗い点。
タイトルからは想像できなかったダークな短編集でしたが、どれも余韻を残す終わり方でこってりミステリーというよりは「意味が分かると怖い話」や星新一のショートショート系の類かな、と。
どの話でも誰も幸せにならないのでハッピーエンドが好きな方には向かないかもしれません。
個人的には嫌いではなかったけれど、ミステリーはやっぱり長編に限るな、と思わされた作品。
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No.38:
(3pt)

気持ち悪い

面白いですが、3話目の柘榴でやめました。
ストーリーとしての面白さであり、
不快感が残ります。もっと気持ちがよくなる本を
読みたい。
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No.37:
(3pt)

何かが足りない

どの話も多少のひねりと多少の落としがあり、及第点のはずですが物足りなさを感じる。
ミステリーならではのおどろおどろしさを演出しようとしているのは分かるが、それが作家の情動からのものではなく、技巧上の表面的なものに感じられてしまう。それが淡泊な読後感を醸造するのであろう。
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No.36:
(3pt)

面白かったですが

初めての作家さんでしたが、レビューが良かったので間違いなさそう、と思い読んでみました。
短編集でどれもうまく作っていると思いましたが、なんとなく各話のテイストがばらばらというか、
1話ごとに他の作家さんの「誰々風」のような、どこかで読んだ感じだな・・・と思ってしまいました。
この作家さんならではのクセや個性が感じられないというか。技術は高いのでしょうが、これが圧倒的に高評価なのか、と
正直少し不思議に感じました。
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No.35:
(3pt)

合う合わないが

著者の本は、過去『氷華』、『インシテミル』、『折れた竜骨』、『王とサーカス』などを読み、そして今回はこの『満願』。

いつもとても評判がいいので、つい買ってしまうのですが、なんとなく自分にはしっくりこず。今回もどの話もよく練られたプロットだとは思うのですが、読後「おもしろかったなあ」とはなりませんでした。

文章が重厚で、言葉をじっくり選んで書いているのが、逆に言うと物語の進みを遅くしていて、個人的な印象としては「なんか古い」「もったいぶっていて鼻につく」という感じでストーリーに集中できませんでした。

ただ、文章がぴったり合う方にはおもしろいのだろうということは分かります。読み手を選ぶ文章なのかもしれません。
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No.34:
(3pt)

どうしてこれが・・って思いますよ

どれも既読感があるんですよね。どれだかはパッとは思い出せないけども。例えば、「柘榴」は小池真理子氏のを読んでると勘違いしてしまいます。「満願」は松本清張大先生風。となるとやはり本家にはかなわないですよ。どうしてこれが4冠かとは思いますが、ホームラン25本でも50本でもホームラン王には変わりないんで、4つも1番になるのはやはり大変な偉業だと思います。
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No.33:
(3pt)

柘榴と夜警が印象的

「柘榴(ざくろ)」類稀なる美貌をもった姉の官能的動機に基づく母親への嘘と、将来的にライバルとなりえる妹への先手。ネタが新鮮。父親がどれだけクズやろうなんだと思うほど。
「夜警」は新人お巡りさんが警察に不向きであると、警察官でもあったベテランが鋭く見抜くのだが、ここまで新人の人間性の酷薄さ矮小さを描写できるのはすごい。
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