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ウッドストック行最終バス
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ウッドストック行最終バスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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バスのこないのに痺れを切らした娘二人がヒッチハイクをし・・・というお話。 私が個人的に私淑している故瀬戸川猛資氏は読んで「10年に1度の名作である」と本格好きの知人に触れ回ったそうですが、個人的にはそれ程の物かなと言うのが個人的な感想でした。確かに事件の解決の為に論理の試行錯誤が繰り返され、最後の方の逆転に次ぐ逆転は凄いとは思いますが、最後に至って意外な真相と真犯人が明かされる所ではあまり驚きませんでした。これは本書と著者の性ではなく、私が個人的に本格ミステリを読み過ぎて擦れてしまった為と、精神の病気の性とその薬の副作用で脳がおかしくなってるからだとも思いますが・・・。 その後にキーティング氏の名作100選にデクスターの作品が全く入らなかった事に瀬戸川氏は自身の編纂した名作ガイドで怒ってらっしゃいましたが、キーティング氏が選ばなかった理由には、解説で新保氏が触れてらっしゃるモース警部が科学捜査を全く無視して書いている所に現代のミステリの方向としてどうかな、と思ったのではないかと思いましたがどうでしょうか。新保氏の指摘通り、被害者が性交している事を鑑みればその痕跡からモース警部の論理的推理よりも、割と早く真相に達する事が可能に思えるので。まぁ私的な感想ですが。 という訳でまだこの著者の習作に思えてこの☆の数にしました。ファンの方は怒るかもしれませんがすいません。もっと若い時に読んでいたら興奮したかもしれないのでちょっと残念ではありますが・・・。 まだ習作に思えるデクスターの処女作。本格ファンとお暇な方はどうぞ。 | ||||
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モース。 モース、モース、モース! TVドラマのモース・ファンの私には面白かったです。 ミステリーとしては、??な部分もありましたが…… モース。 | ||||
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証拠をつみあげず天才警部の推理を思い付くがままに披露され事件や登場人物の印象が薄っぺらい感じです。モースに魅力を感じたら読み続けられるんでしょうが人使いはあらいしルイスが気の毒にしか感じず。私には合わなかったようです。 | ||||
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冒頭プレリュードの5ページが最高です。 この最初の5ページ内に、この作品の謎のすべてがギュっと詰まってます。 もう残りの部分は、その謎をじわりじわりと紐解いていく過程ですね。 かなり純粋な本格ミステリーです。 謎を論理で解いていく。 気持ちいいです。 ただ、探偵役であるモース警部は、ちょっと情緒不安定ですね(笑)。 頭はバツグンにいいのに。 コリンデクスターは、「ウッドストック~」と「キドリントン~」の2作が有名どころですが、他はどうなのでしょうか。 気になるところです。 | ||||
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ミステリをよく読む人であれば半分くらいのところでもう犯人の目星はだいたいついてしまう、つまりフーダニット的興味からハウダニット的興味へ移行せざるを得ない、ということ以外は不満は何も感じないいい作品でした。 作中では途中からハウダニットの部分に読者をミスリードさせ、最後の展開で一気に全てを吹き飛ばすプロットは本当に見事。だからこそ、途中で犯人がわかってしまうような安易な場面挿入は勿体ないなー、と思ってしまいます。 本格派好きに充分オススメできる一冊です。 | ||||
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映画好きの私には時間がかかりすぎて途中でリタイアしました。登場人物の顔が見えないのも不満です。 | ||||
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きれいでとても良かったです。 内容もまずまずでした。時間を忘れます。 | ||||
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文章(訳文)、プロット、トリックは、まあまあ。しかし探偵役が何故このように行動するのか理解できない。心理的に「あり得ない」結末。なぜこの作品が高い評価を得ているのか、判らない。 | ||||
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盛り上がりそうで盛り上がらない。盛り上がってなさそうで盛り上がっている。コリン・デクスターを読むと、いつもそんな感慨を抱く。「論理のアクロバット」とよく評されるけれど、それは思考の甚だしい跳躍を「いいように言った」だけで、プロットとキャラクターのあまりの地味さにみんな気づかないかもしれないけれど、結構バカミスの要素が強い作家だと思う(あくまで褒め言葉として)。何にせよ、きちんと科学的捜査が行われない世界なんて、バカミス以外の何ものでもない。 ちなみに、デクスターの好きな作家はアガサ・クリスティーとディクスン・カーだそうだ。えっ、クリスティー? 「あまりに作風が違うじゃないの」というようなことが解説にも書いてあって、デクスターが絶賛する『アクロイド殺し』を例にとって比較検討してあるけれど、意外に僕は中期以降のクリスティーとデクスターの作品はテイストのようなものにおいて相通ずる部分がなくもない、と考えている(バカミスの話はさておき)。 そりゃあ、『アクロイド〜』みたいなワン・アイデアの作品とは似ていない。が、例えば『無実はさいなむ』や『ゼロ時間へ』のような作品とは、どこか通底するものがある。もちろん、クリスティーの登場人物はモースほど鬱々と考えてばかりはおらず、もっと行動的だ。しかしそれでも、小説を書く上で、デクスターが敬愛するクリスティーやカーの影響をまったく受けていないとは思えないのである。陰々たる雰囲気づくりにおいてはカーから、ミステリーのドラマツルギーにおいてはクリスティーから、それぞれ薫陶を受けているのではないか。などと、モースに倣って想像をたくましくしてみるのだが。 | ||||
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モース警部シリーズの第1作です。 このシリーズは、紆余曲折するモース警部の推理過程が読みどころとのことですが。第1作からそのスタイルを楽しむことが出来ました。 昼間から酒を飲み、関係者にすぐ惚れるというモース警部のキャラクターも、単なる属性情報で個性を演出するだけの探偵像が多いなか強烈な印象を残すでしょう。 犯人の意外性を求めるよりもモース警部のキャラクターと推理の迷走振りを楽しみました。 | ||||
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デビュー作のモース警部は、人間味に溢れ、 色恋沙汰まで味のある、ユニーク無二の人物像。 悲惨な殺人が起こり、その後のミステリアスな状況設定は秀逸であり、 頓挫・迷走・やがて解決に至る、 推理の道程が、この小説の楽しみ処です。 読者を引き付け離さないミステリィーをお楽しみあれ。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてで全くの予備知識なく本書を手にしたが、味のある主人公の刑事Morseが複雑に絡み合った事件を解きほぐしていく、本格推理小説であった。 水曜日の夜、Woodstock行きの最終バスに乗り遅れた二人の若い女性は、ヒッチハイクで車をひろうが、そのうち一人が深夜に乱暴されて死体で発見される。ところが車の運転手も残りの一人の女性も姿を現さない。 当初はMorseの俊敏な捜査で早期解決に向かうと思われた事件であったが、色彩の異なる幾重にもまとった着物をはがしていくように新しい事実が判明するために表面とは全く異なる人間関係が浮かび上がってきて、中々真相に辿りつけない。 わずか200頁余りの短めの小説であるが、久し振りにじっくりと浸ることができる読み応えのある推理小説であった。Inspector Morseのキャラクターも渋く魅力的で、他の作品も読んでみたくなりました。なお、原書の英語はイギリス英語のせいか見慣れぬ単語が結構あって最初は戸惑いましたが、文章自体は簡潔で読みやすいので途中で段々慣れました。 | ||||
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現代本格ミステリ作家として著名な作者の第1作が本書です。 事件そのものは単純で、 オックスフォードからウッドストックへ向かう バスを探していた二人の娘が、 ヒッチハイクをして何者かの車に乗せてもらうのですが、 その晩、ウッドストックで娘のうちの一人が 惨殺死体で発見されたというもの。 この事件を主人公の探偵、 モース主任警部が解決するというお話です。 本書の特徴は、モース主任警部が仮説を立てて推理し、 その仮説が崩されるとまた次の仮説により推理を組み立て、 といった具合に、解決編で探偵の推理が初めて披露される 多くの推理小説と違い、 最初から最後まで、 全編推理の連続となっているところです。 こうした多重解決のミステリとしては、 その先駆的作品として、 アントニー・バークリーの 毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)が思い出されます。 私は本書「ウッドストック行−−」を 89年に読み、今回再読しました。 その印象ですが、 初読の時の面白かったという印象が強く、 期待しすぎたためでしょうか、 思っていたほど、 それぞれの推理にインパクトがなかったのです。 初読の時の記憶では、 もっと論理的で意外性十分な推理が 展開されていたように思えたのですが・・・。 とは言え、人気シリーズとなるだけの 面白さの詰まった作品であることは間違いなく、 第2作「キドリントンから消えた娘」も近く再読する予定で、 そちらへの作品の期待も込めて、 本書は★4つとします。 | ||||
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文庫カバーのあらすじには本作の探偵役・モース警部のことを「天才型の 探偵」と書いていますが、それはちょっとどうなんだろうと感じてしまいます。 彼の捜査は、たしかに手持ちの手がかりに基づく直感が主で、 地道な聞き込みなどは、それを裏付ける手段に過ぎません。 しかし、データが不足している際には恣意的な想像で自分の仮説を補ってしまうため、 大体は間違い、また最初から推理をやり直すといった試行錯誤をする破目になります。 どうも《神のごとき名探偵》という存在とは程遠いですし、犯人を油断させる ために、無能を装うコロンボや古畑といったタイプとも一線を画しています。 おそらくモースは、ミステリの探偵役が体現する「推理する装置」 としての側面に特化したキャラクターなのではないでしょうか。 託宣を下すだけの超越者ではなく、無残な失敗を曝しながらも、臆せず 推理し続けることで、推理自体の魅力を提示する存在だといえます。 さて、本作では事件について様々な推論が繰り広げられているのですが、その中でも 特に秀逸なのは、犯人の条件を挙げていき、机上の数字操作から犯人をたった一人に 絞り込むくだり。 大真面目に数字に取り組むモースがおかしいの ですが、その稚気と機知こそ本格の精神でしょう。 また、この趣向は米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』に収録された 「孤狼の心」に採り入れらているので、ぜひ併せて読んでみてください。 | ||||
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夕闇迫るオクスフォードで、ウッドストック行バスを待っていた二人の娘は、中々来ないバスにしびれを切らし、ヒッチハイクを始めることに。その晩、ウッドストックの酒場の中庭で、そのうちの一人の惨殺死体が発見された。杳として行方の知れぬもう一人の娘。なぜ、彼女は名乗り出ないのか? テムズ・バレイ警察のモース主任警部の推理は二転、三転、壁に突き当たりながらも徐々に真相に近づいていった…。 モースものは、それまで「キドリントンから消えた娘」と「森を抜ける道」しか読んでいなかったが、いずれも読後感はすっきりせず、どこかごまかされたような、煙に巻かれたような感じを抱いていた。本作でもそれが残る点は同様なのだが、処女長編だけあってか、比較的シンプルに「試行錯誤」が展開されており、衒学的な部分も少ないような気がした。 それと、中年のくたびれた印象を持っていたモース主任警部をめぐるlove affairは意外であったが、これが結構読ませる部分で、小説に効果的な陰影を与えている。 | ||||
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今頃レビューを書くなんて、ずいぶん間抜けだと思いますが、感心したので自分へのメモも兼ねて。どこに連れて行かれるか分からない混沌とした推理と捜査の迷走、思い込みが激しくて乱暴なモースの個性が面白いです。こういう形で推理小説として提供できるのだなぁと感服。テレビも見ましたが、あちらも面白いですね。このシリーズは、原作の2倍もテレビオリジナルが放映されたこととオックスフォード周辺が舞台ですから、現地では観光ツアーが今も人気です。 | ||||
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作者のデビュー作で、次作の「キドリントンから消えた娘」と共に代表作と言われている。作者はクロスワード・パズル(イギリスでは日本と比べ物にならない程盛ん)の鍵作りの名手としても著名。 本作も次作も事件としては単純で、普通の警察が普通に(科学)捜査すれば簡単に解決する筈の事件(高々女子大生の失踪事件なのだ)を、モースという奇矯な警部に事件を担当させる事によって錯綜した事件に見せかける手法を取っている。このモースが発案する解決というのが突拍子のない面白いもので、ここが読み所である。科学的捜査を排除して、モースの独創性(?)に賭けると言う作者の姿勢は、上述の鍵作りの名手の自負心であろう。その代わり、最終的に提示される解決が、途中で披露される解決案より優れているとは限らない。 モースの奇抜なアイデアを楽しめる方にのみ、お勧めできる作品。 | ||||
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最初からつかみはOK、最後まで飽きさせずに一気に読ませてくれます。自信たっぷり「これだ」と解決したかのように見せて、事実はするりと警部の手をすり抜けて振り出しに戻る、ということが何度もあっていらいらさせられるのですが、こじつけではなくちゃんと納得できる説明がついているのでどうしようもありません。 書かれた時代が古いので今だったら科学鑑定であっという間にわかってしまうようなことが見過ごされていたりしますがこれは仕方がないですね。ストーリーテリングは巧みなのでシリーズの次の作品も読んでみるつもりです。 | ||||
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悲惨な強姦殺人テーマの真面目な本格推理だが、 推理の着地の大ドンデン返しに感動する以外に、 途中の推理で大爆笑出来る本格推理って、 デクスター作品しかないよね? 知的な論理思考で笑えるというのが、重要なポイント。 しかめっ面して難しい事を考えて気取っているのではなくて、 知的遊戯として楽しむのがデクスター作品。 推理のみで、数万人の中から、犯人をでっちあげてしまう名シーンは この作品にあります。 捜査ではなくて、推理するのが好きな主人公モース警部の個性がもっとも顕著なので、 デクスターのベストにする人がいるのも頷ける。 モースは現場で指紋採集などしない。 自分の好敵手となるべく知的な犯人が、指紋を残すなどというミスをしてはいけないのだ! 物的証拠を集めれば推理する必要がないのに、 モースは推理に耽ってしまうのだ。 仮説を立てては、物証で覆されるというパターンが多いが、 その論理の多さがデクスターの魅力。 ラストの大どんでん返しは私はあまり、大だとは思わなかったが、 デクスターの魅力は、途中の仮説の量である。 論理の迷宮に酔うのがデクスターの楽しみ方。 はっきり言えば、真犯人はどうでもいい。 というか、クリスティ作品の真犯人を忘れる奴はいないと思うが、 デクスター作品では、それはありえますw | ||||
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シリーズものの1作目。 バスを待つ2人の娘がヒッチハイクをして、うち1人が死体で発見されたが、犯人のみならず、もう1人の娘まで行方不明に。 なんとも奇妙なモース警部が主人公で、同僚のルイスを右往左往させながら、事件の謎に迫る。このモース、やる気があるのかないのか全然わからない。だらだらと捜査し、頭の中で仮説を組み立て、それを実際に証明しようとしては失敗し、また別の仮説を立てる・・・とやって少しずつ真相に近づいていく。 このため、読んでいるこちらも煙にまかれて頭がぼうっとしてくるような雰囲気があるのだが、真相が知りたくてどうしても読み続けてしまうのだ。 慌てて読むとなおさら何が何だかわからなくなりかねないので、ある程度時間のある時に、じっくりと読むことをオススメします。 | ||||
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