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緑衣の女
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緑衣の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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読ませる力量は素晴らしいと思います が、買う価値はないと思います 以下ネタばれあり 親娘の確執、離婚後の悲劇、強姦妊娠自殺、DV、家族崩壊 なんでしょう この作者頭がおかしいんでしょうか? 筋立ては、 発見された古い人骨を捜査する最中に、 暴かれる過去の不幸な家族の物語 それだけです 意図的に、読者の意表をつこうとして、胎児の人骨と成人の人骨が 重なっていることところを描写していますが・・・ そもそも、忌み嫌う相手と 愛する人とのあいだにできて、悲しくも死産だった嬰児を一緒に埋めるわけないでしょう もうなんだかなあって感じです それでも一気に読ませますから筆力は図抜けているとは思います でも、この作者の本は読みたくありません こういうのが評価されることが、自分には理解できません 人の不幸は蜜の味なんでしょうか あーあって感じです | ||||
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警察官が事件の真相に迫っていきます。 それは遠い昔にあった、2つの悲劇のうちのどちらかに関わる人骨でした。 歴史の背景と、アイスランドという土地柄の背景とがあります。 ハレー彗星が、異常な関心を持たれる事件だったことにあらためて気づかされました。 ひょっとすると、ムーミン谷の彗星(フィンランド、トーベ・ヤンソン氏)の誕生のきっかけにもなっていたかも知れませんね。 | ||||
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素晴らしい作品だった。 前作「湿地」も素晴らしかったが、それを上回る極上の読書体験をさせてくれた。 本書では3つの物語が同時進行で語られる。 一つ目は、子供によって発見された数十年前(第二次大戦中)のものと思われる人骨をめぐっての主人公エーレンデュル達警察の捜査についての物語。 二つ目は、エーレンデュルの家族問題と過去の物語。エーレンデュルの家族は崩壊しており、妻とは離婚して現在は会話すらまともにできない険悪な関係。そして娘はドラッグ常用者で妊娠中に倒れて死にかけている。 三つ目は、戦時中、夫の凄まじいまでのドメスティックバイオレンスに苦しむ家族の物語。 これら三つの物語が密接に絡みながら物語は進んでいく。 派手なアクションシーンや巧妙なトリックがあるわけではなく、ミステリーとしては「数十年前に埋められていた白骨死体は果たして誰のものなのか?」という謎があるだけなのだが、実に面白い。 特にDVに苦しむ家族の物語は凄惨な暴力で心がヒリヒリするが、登場人物に感情移入してしまって目が離せない。 「どうか、この母親と子供達が幸せになりますように」と祈りながら本を読み進めた。 アイスランドの歴史や社会問題を絡めての構成は実に見事だった。 悲しく恐ろしい話だったが、最後は優しい終わり方だったのも良かった。 凄まじい暴力を受け続け、名前で呼ばれる事なく物扱いされていた母親の名前が最愛の息子によって明かされる場面は救われた気になった。 本書は間違いなく僕の読書史の上位にランキングされるお気に入りの作品になったし、 アーナルデュル・インドリダソンはお気に入りの作家になった。 良質の読書体験を与えてくれた事に感謝したい。 | ||||
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恐ろしく、悲しい暴力、束の間の安らぎ、愛、憎しみ・・・ある家族の物語が、 埋められていた骨とともに、これもまた大きな喪失感を背負いながら生きてきた 捜査官によって、少しずつ掘り起こされていきます。 訳者あとがきによると、現実のアイスランドでは、殺人事件は年に2,3件あるだけ なのだそうです。昔の骨の出現に大騒ぎするマスコミや、捜査の遅々とした進め方に 少し違和感を覚えましたが、納得しました。 そういう実情からも、これは、犯人は誰かとか、殺人鬼がまた何かするのではないかとか、 そういうスリルを求める類の話ではありません。 ゆっくりと掘り起こされていくのは、昔、ある家族の中にあった悲劇。 現在のその家族にたどり着いた時、その人の口から骨の主が明らかになります。 捜査官の子供の頃の悲劇、その捜査官の、子供や元妻との破綻した関係、そういう やりきれない事情も、一緒に淡々と描かれていきます。 こんな辛い悲惨な話が進んでいくにもかかわらず、全てが明らかになったエピローグでは、 なぜか、何とも不思議な安堵感と、温かさを感じさせて、この話は終わります。 良い読後感でした。是非、他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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初め、あまりにもリアルな暴力描写と、馴染みのない登場人物の名前に、これは最後まで読めないかも、と思いましたが、 読み進むうちに止まらなくなってしまい、一気にラストまで読んでしまいました。 登場人物たちの伏線も面白く、オススメのサスペンスです! | ||||
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北欧アイスランドのミステリーとして日本に紹介された2冊目の作品で世界中から高い評価を得た衝撃の名作です。本書の題名「緑衣の女」(スウェーデン語版訳書から)はJ・カーリイのデビュー作「百番目の男」と同様に後で振り返ると本当はそれ程に重要ではないのに神秘的な効果で読者を強烈に読みたい気持ちにさせる誠に魅力的なタイトルだなと思いますね。昨年まで二年続けて邦訳が出た本シリーズですが今年はまだ出版されておらず、まだ10冊は作品が残っていますので例え既訳の2冊程に完成度は高い物でなくてもいいですから、出来れば高価なハードカヴァーではなく次は文庫本で出して欲しいと思いますね。 四月の下旬にティデヴァルヴスピンの住宅建設中の建物から人骨が発見され警察官エーレンデュルが捜査に当たる事となる。一方プライベートでエーレンデュルは「助けて、お願い」とだけ告げる電話の声を受け娘エヴァ=リンドからだと気づき懸命に捜し回るのだった。 本書でも前回に続いてドラッグ中毒者の娘エヴァ=リンドが命に係わる大問題を起こしエーレンデュルに最悪を覚悟させる程に心配させましたね。一方もう一人の息子シンドリ=スナイルは騒動を起こす気力もない様でどうも今後も話題になる事はなさそうです。重篤な病床の娘を見舞うエーレンデュルが自ら語る少年時代の不幸な事件の記憶からは彼の隠された内面と人間性が窺い知れて興味深いですが、まだ完全に深くは理解し切れず謎を残したままですね。今回の事件に対しても遅々として進まない考古学者の発掘作業にもっと腹を立ててもいいはずなのに案外のんびりとして寛容なのも偏屈な性格の一端なのでしょう。それから若い同僚の女性エリンボルクは至って真面目で普通なのに対し、他方シグルデュル=オーリは不真面目でいい加減な今時の若者なのですが、でもまあ物事を深刻に考える人間ばかりでなくこういう楽天的な者もいるのが却って世の中のバランスが取れて良いと思いますね。さてキャラクターについて書く部分が長くなりましたが、本書はミステリーとしては特段の注目すべき点はありません。わずかに似た時期に二つの失踪事件が重なって起きた為の混乱があるだけで、謎自体も推理によって解き明かされる訳でもないのですね。やはり誰もが考えるに違いない本書の最も重要な読み所はある不幸な家族がドメステック・ヴァイオレンスの問題と深く関わった凄絶なドラマの顛末でしょう。もうこれは不幸な運命の悲劇としか言い様がなく言葉を失う程の残酷な所業で、この結末は最良だったかと言うと若干の疑問が残りますが、でも更なる不幸を阻止する理由でも当事者にしてみれば止むを得ぬ選択だったと言うしかありませんね。実は私が本書を読んでから既に一年以上になるのですが、本書の一番衝撃的なシーンである鬼畜の如き男が最期に吐いた捨て台詞が今も脳裏を離れません。これは相当にショッキングであると同時に過酷な恐ろしさを覚えた場面で、あり得ない事とは言えもし自分が男の立場だったらと思うと堪らない気持ちになりましたね。自業自得だとは言えこんなに惨い運命には一抹の憐れみを感じずにはいられません。この場面は読んだ人の心に強烈にとり憑いていつまでも離れないでしょうし、ひたすら暗く重くはありますがこの部分だけでも本書を読む価値が十分にあるだろうと思いますね。そして本書を読む事でこんな嫌な事件は現実にも絶対に起きてはならないと人々に意識づける事につながればいいなと思いますよね。本書は人間の暗く哀しい性と業を描いた文学作品として人々の記憶に永遠に刻まれる事でしょう。 | ||||
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最近北欧ミステリーを読んでおり、ヘニングマンケルの「北京から来た男」の流れでこの本を読みました。 人権に重きを置いているイメージがありましたが、力に任せ弱いものをいたぶる人は確かにいたんですね。 謎の人骨を挟み、過去と現在が交差して最後真実に辿り着くまでの過程をハラハラしながらページを捲りました。 今は「声」を読んでいます。 | ||||
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嫌ミスの部類。って言うか、そもそもミステリーとは言えないが…DVと虐待の描写が多過ぎて辟易した。 他者も触れている通り、40代女性と35歳男性の同僚2人に対して「あんた」呼ばわりだけは違和感を感じるが、もっと酷い訳者の日本語文章に出くわしているので、それ以外の箇所は個人的には特に気にならない。 逆に前作「湿地」のエンディングからの流れを組むと今回の娘の態度と言動は腑に落ちない感じ。更生したのかと思いきやまた逆戻りしており、父娘の不毛なやり取りを前作以上に繰り返しているのは本当にくどく、それ故に物語のペースが上がらず無駄なページを割いている印象。 また、考古学者のちんたらした仕事っぷりにもイライラし、意味の無い地質学者は一回こっきりの出番でフェードアウト。 何はともあれ1番のストレスは前作同様に横向きの地図が見開き2ページで全体地図と拡大図なら未だしもページを跨いで別々に掲載されている点。縦書きの日本語文章に対してこの横向きの地図は本当に見にくい。また、物語に出てくる地名や通りの全てがその地図に全て記載されている訳では無いので、読み進める上で位置関係を把握しにくい。(これに関しては、海外の他の作者や作品にも言える) 表紙のグリーンの色使いやデザインは好きだが、舞台が丘陵地なのにも関わらず、何故ゆえ何処となく低地を連想させる風景なのだろう?(「湿地」に関しては個人的にはダークレッドよりもむしろネイビーのイメージ) | ||||
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新興住宅地の建築現場で発見された人骨。 それは生き埋めにされたものかもしれない‥‥ 結婚したかれは、ひどいDV男だった。 「毎日剥き出しの憎しみをぶつけられる。どのように反応しようが決して弱まることのない憎しみ。決してそれを変えることができないから、しまいには自分の意志というものがなくなり、とにかくつぎの殴打が前の殴打より強くありませんようにと願うしか、望みというものがなくなる。そんな暮らしが想像できますか?」 「湿地」につづき読みました。 前作よりもおもしろかった。 | ||||
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幸福な国ランキング上位常連のアイスランドですが、それでも女性が暴力で 虐げられる問題は昔も、そして多分今もあるんでしょうね。 派手さはありませんが、人間関係というか生きることのやっかいさを いろいろと考えさせられる作品でした。 メインの事件の傍らで繰り広げられる主人公と娘さん(私の中でミレニアムの リスベッドと外見のイメージがかぶっています)との話に惹きつけられます。 本作では、どん底の中に小さな希望を感じさせつつ終わっています。 自作が楽しみです。 | ||||
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『湿地』に若干の物足りなさを感じながら手に取った作品。 前作のあとがきから、今作の方向性は解るわけだけど。 『緑衣の女』では、過去の事件の真相を探ってゆく展開なので緊迫感はイマイチ無い。 内容は深いんだけど、骨の発掘と解析を待てば展開は全然違うんじゃないかというモヤモヤ感。 キーパーソン『緑衣の女』と接触できれば事件の全貌はすぐに判明できてしまうというモヤモヤ感。 ちょっと解析を待てば、話を聞けばいいだけの、可能性がある程度の話をベラベラ喋って遺族と読者を惑わせるというモヤモヤ感。 作品のコンセプトは悪くないだけに、どーしてもプロットの甘さに目が行ってしまう。 ミステリー部分が甘すぎる。 焦らせばいい、という問題じゃないすよ。 | ||||
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2012年に「湿地」をハードカバーで読み、人名や地名になじみがないことがあったものの、後半は一気に読み終えた。この間、北欧ミステリと言われている作品の何冊かを読んでいたので、今回は人名、地名については「湿地」の時ほど違和感は感じなかった。しかし、この訳者の方は「マルティン・ベック」シリーズの新訳での評判が余り思わしくない。案の定、今回作品の流れは良かったのに、日本語の特に会話部分での訳については、どうにも我慢ができないものを感じてしまい、それが読み進めるのに大きな壁になってしまった。日本語での二人称の表現は非常に難しいと思うが、主人公とその部下(? ひょっとして同僚)がお互いに、また被疑者とも「あんた」と呼び合う訳には、大きな疲れを感じてしまう。 アイスランド語の二人称も事情は分からないけれど、アイスランド語を日本語に訳すのが難しいのか、本書のようにスウェーデン語版からの訳で、一層分かりにくくなっているのか、それなら、英語版からでも訳してもらった方がよほど読みやすくなるのでは? 同じ立場での比較は難しいけれど、今読み始めた他の作品、他者の訳は(ただしドイツ語からの訳ではあるが)会話部分の日本語の流れが良くて、非常に読みやすく、情景を理解しやすいことに、思わず星二つのレビューを書いてしまった。 | ||||
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本作品は、最近、注目が集まる北欧産ミステリのひとつで、アイスランド発のもの。 レイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公としたシリーズの4作目だが、邦訳されたものとしては、第3作目「湿地」に続く第2弾ということになります。 北欧のミステリ大賞であるガラスの鍵賞を受賞したのみならず、英国推理作家協会賞(CWA)のゴールドダガー賞とのW受賞となった作品。 日本でも、翻訳が発行された2013年末の出版社主催のミステリランキングで上位に位置しています。 物語の発端は、レイキャヴィク郊外の家で誕生パーティーが開かれる中、その家の赤ん坊がしゃぶっているものを、招かれていた医学生が、人骨だと見抜くところから始まる。 それは、パーティーの主人公の男の子が近くの建設現場から拾ってきたものだった。 その骨は、60~70年前のものと判明するが、エーレンデュル捜査官は、気がかりな事件として、捜査を開始する。 一体人骨の正体は何者なのか? 物語は、この事件捜査と並行して、家庭内暴力が横行しているある一家が描かれる。 それは、夫の妻に対する暴力で、その描写には目を覆いたくなるほど。 そして、エーレンデュルも家族間に問題を抱えていて、それが第3のテーマとして、物語は進行していく。 本作品は、ミステリとは言っても、本格ミステリのような、意外な犯人やどんでん返しがあるものではありません。 その代わり、じっくりと人間を描き、どんな背景のもとに、なぜこんな犯罪が起きたのかを探っていく物語です。 その方向性は、かつて松本清張が目指した社会派推理に近いものがあるように思います。 同時並行の3つの物語は、終盤で見事に収斂していくのであるが、特に、最後のたった1ページの章は、読む者を強く惹きつけるに相違ないと感じています。 心に闇を抱える人物たちに彩られた物語の最後に訪れる、ある事象に、私は、思わず声をあげそうになりました。 なお、「本文のあとにお読みください。」と注釈のついた「訳者あとがき」は、この作品の狙いや、アイスランドミステリの背景が綴られていて、とても充実していました。 これを読むと、作品への理解がぐっと深まると感じられる、優れた「あとがき」だと思いました。 「湿地」と同様、素晴らしい作品と、オススメします。 このシリーズの次の邦訳が刊行されているので、いずれ読んでみようと思います。 | ||||
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冒頭から暗く悍ましい出来事に気が滅入りながらも、ページをめくる手が止まりませんでした。「湿地」に登場したエーレンデュルが、今回も自分の過去と家族の闇を引きずりながら、怖ろしい事件をコツコツと丁寧に探っていきます。ミステリーというよりも、アイスランドの風土や歴史が生み出した悲しい家族の物語を読んでいるようでした。暴力を受ける妻の痛みと恐怖心、母親を守ろうとする子どもたちの思い。こんな光のあたらない場所で生きていて、叫び声さえ届かない人々がいたこと、今もいることがより恐怖です。 | ||||
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アイスランドの作家ははじめて読んだので、風土に起因すると考えるのは軽率だが、展開が早く軽快で読みやすい。また独自のストーリーが興味深い。 | ||||
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「訳者あとがき」によると 「~物語は三つの方向から語られる。一つは土の中に埋められていた骨の主の正体を追う 警察の捜査。つぎはエヴァ・リンドの危機をきっかけに語られるエーデンデュルの過去。 そして三つめはある家族のドメスチィック・バイオレンスである。~」となるんだけれど とにかくその家庭内暴力というもののすさまじさには目をそむけたくなった。 ここまでやるか。訳すの、たいへんだったろうなぁとおもう。 先に「湿地」を読んでいたので赤毛に近い金髪の犯罪捜査官エーデンデュルは同僚の エリンボルグやシグルデュル=オーリーと共におなじみになったのか、三つの同時進行の 話しにもすんなり入っていけた。最初はわかりにくかった、込み入った話しも途中から 道筋が見えてきて、ナルホドとおもったりした。ただ、その分、意外さとかビックリとか そういうのは今回はあまりなかった。上手に組み立てられてるというか緻密な構成というのが 何となくわかるからかなぁ。鑑識がやたら遅いというのも頷けて。もちろん「湿地」同様 一気に読んでしまう面白さは同じではあったけど。 それにしても、母親は強い。子供に対する愛情。エーデンデュルの別れた奥さん、こいつも すごい憎しみ、全身がエーデンデュルに向ける憎しみで一杯の感はあるものの子供に対しては 違う。アイスランドの冬は暗く長く寒い。その冬を好むエーデンデュル捜査官。 「緑衣の女」では最後の一行に救いがあってほっとした。次回は「声」へとなるかしらん。 | ||||
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同じ作家で2作目の作品でした。 現在と過去の出来事、他人の話と自分の話が入り混じって面白く読むことができました。 現代のストーリーテラーだと思います。 | ||||
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せつなくて悲しい内容が、展開の面白さに増幅して読ませるすばらしい小説です。 | ||||
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また、背景にみられる名前での社会。これからは、日本が向かおうとしているID社会を考えさせられます。 | ||||
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『湿地』に続くアイスランドのレイキャビク警察犯罪捜査官エーレンデュル・スヴェインソンを主人公とする邦訳シリーズの第2作。 前作と同様、本作もまた家族をテーマにした、恐ろしくも、哀しみに満ちた重厚な傑作ミステリーであった。 アイスランドのレイキャヴィクで発見された人骨を巡り、ある家族の壮絶な過去と、エーレンデュルの家族の今が描かれていく… | ||||
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