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十日間の不思議
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十日間の不思議の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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エラリークイーンの後期の作品で、普通には面白かったですが、「Xの悲劇」のような時間を忘れてストーリーにのめり込んでいくような緊張感はありませんでした。ストーリーにリアリティが乏しいような気がして、これが緊張感を失わせています。後半は少し読むのが辛かったです。1,430円という値段も高いですね。 | ||||
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ミステリー作品としての出来自体については、微妙と言える。クイーンの意図が変わっていったことに原因があるのだろう。 ライツヴィルものを続けて読んでいくと、エラリーに多少感情移入したくなってしまう。国名シリーズやレーンもののような超人エラリーは面影もない。『災厄の町 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-12)』以降、エラリーには、以前ほどの“キレ”がない。本作も含め、妙に女性と絡み、探偵業そのものについても悩むし、失敗する。それに、本書で「十誡」が使われているのは、探偵=神といったそれまでの探偵の在り方に対する疑問というか、問題提起なのかもしれない。 『フォックス家の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-32)』は1944年の出来事で、本作で描かれる事件のあとに起こる『九尾の猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-18)』は1949年の出来事。だから、ライツヴィルではせいぜい、4〜5年しか経過してないはずなのに、かなり時間経過があったような描写が多いのは不思議である(例えば、デイキン署長)。 あと、鮎川哲也氏が「解説」で、『災厄の町』執筆時点で「ライツヴィルシリーズを書こうと意図していた」とされているが、そのことには異論はないものの、かなり大まかな計画であったと思う。その理由については『災厄の町』のレビューに書いておいた。 | ||||
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不倫の男女に脅迫状、金を払ったらまた新たな脅迫状と窮地の連続、ついには殺人とくれば、まるで2時間サスペンスのよう。こんな作品を論理の鬼の作者が書いていたとは...。 最終的にはいかにも作者らしい凝りに凝った構成とひねりの効いた論理的な解決が待っているのだが、エラリイ自身が真の解決で述べているように、誤った解決篇の犯人には十誡をすべてその意志で破るように計画することはできない。にも関わらず、いかにもそれを計画的に行ったとする推理には元々無理がある。 誤った解決抜きで最初から真の解決を導き出していれば、なかなかの傑作だと感じることができたと思う。 なお、巻末解説で犯人が予告なしに明示されているので、未読の方は注意しないといきなりネタバレになる。解説は後から読むのが無難だろう。 | ||||
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