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靴に棲む老婆
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【この小説が収録されている参考書籍】
靴に棲む老婆の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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両方読み比べ、新訳の方がいいかな? 旧約は、当時の趣があり好きですけど… この新訳の訳者さんの訳は、とてもいいです。 | ||||
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タイトルが気持ち悪いため食指が動かなかったものを、新訳が出たのでトライしてみました。変わり者だらけの一家は「Yの悲劇」で体験済み。最初は大したことないと思いながら読み進めていきました。女傑コーネリアの病死に続く遺言書の公開、犯人名指しの手紙の登場で、興奮しました。続いて、犯人に罠をかけて待つところで、ドキドキ、もう事件が解決したと思わせておいて黒幕がいてドキドキ、気がつけば1日で読み終わってました。「Yの悲劇」や「十日間の不思議」には及びませんが、面白く楽しめました。 | ||||
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これからも新訳版が出続けて欲しい限りです。 | ||||
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過去のHPBや創元推理文庫版で意味がよくわからなかった箇所の合点がいきました。 越前氏は本当に作品全体を眺めて、そこでその発言者がどんな意図で話しているのかまでを理解した上で翻訳されています。 元々、エラリーの質の良い中期作品なのに日本で正しい評価がされていなかったのは過去の翻訳のせいだということがよくわかりました。 | ||||
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1943年作品。原題は『There Was an Old Woman』で永く『生者と死者と』という題名だったが新装刊と同時に今の題名に改名されています。ぼくは、元の題名よりは内容に合っている気がします。 1997年6月発行の日本のエラリー・クイーン・ファンクラブの機関誌の投票でクイーンの全長編のランキングが発表されています。それによるとベスト10は、 1.『ギリシャ棺の謎』→2.『Xの悲劇』→3.『エジプト十字架の謎』→4.『オランダ靴の謎』→5.『Yの悲劇』→6.『フランス白粉の謎』→7.『中途の家』→8.『災厄の町』→9.『十日間の不思議』→10.『靴に棲む老婆』の順となっていて本作は第10位にランクインしています。ただ思うのはさすがの会員達も全エラリー・クイーン作品を全員が読破しているとは思い難く、有名どころに票は集中するとも思われ、その中でもランクインした7位→10位の作品はスゴイと言えると思います。 ミステリー・ファンなら誰でも気がつくことですが、読者の意識の中にヴァン・ダインの傑作『僧正殺人事件』を思い浮かばせることをクイーンは想定済みです。わざと読者に想定させておいてこの作品を発表してくるところがやっぱりクイーンらしいと思います。何となく演劇仕立てぽくなっていて読み進むほどに感心する警句も溢れています。読者のあごをだらりと下げさせる(クイーンはよくこの表現を使います)文句なしの傑作です。 | ||||
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子供のころあかね書房の少年少女世界推理文学全集でエジプト十字架の秘密と同時によみました。今回よみなおしてみましたが、まあ放送禁止用語連発でたいへん。瘋癲病院とかいったいなんだよ、って感じ。 そもそもエラリーが凶器の拳銃の管理しっかりしていれば連続殺人おきないだろ、まずお前が第一容疑者だ。 探偵が欠点をもった生の人間として画ががれるようになってきたのが推理小説の進歩なんですね | ||||
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クイーンの小説は、皮肉たっぷりで衒学的な文体と台詞を噛みしめる楽しさがあると思っている。だけど、この小説は何か「急いだ」感じがする。シナリオや舞台風などの味付けの実験はしているものの、同じようなくるった一家を書いた『Yの悲劇』ほど文章の重みは無いし、内容についても『Y』ほどくるった血の悲劇を掘り下げていない。名探偵の皮肉やひけらかしがいつものように冴えていないのも残念だ。 この小説は気軽に笑いながらくるった一家やエラリー探偵の活躍を楽しめばいいのだと思う。 それにしても、犯人が〇〇だったとしても、友人の嫁さんになるはずだった女をちゃっかり自分の美人秘書に据えているエラリー自身が一番の知能的確信犯な気がする。無意識にそういうことをしてしまう所も、この探偵のチャームポイントではあるんだけれど…… | ||||
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面白かったストーリーの1つです。ちょっと前に読んだので、犯人とか忘れてしまいましたが、確か、かなり頭のおかしい老婆を筆頭に、頭のネジの狂った家族のお話でインパクトはありました。今、冒頭を思い出したら、犯人も思い出しました。タイトルの通りの本ですね。1度読む価値はある作品だと思います。 | ||||
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製靴会社を営む「靴の家」に棲む老婆とその6人のこどもたちが おりなす殺人喜劇(?) 兄弟姉妹のうち、上3人の奇天烈なキャラが笑かしてくれる。 サーロウとロバートの偽決闘による後者の死のトリックは、 ごく平均的なレベルに思われました。 マクリン殺しは、ほとんど頁がさかれておらず、ロバート殺しとくらべると 付録みたい。 ただし、このままでは終わらせないのがさすがクイーンです。 終盤で、精確なロジックを展開し、逆転の発想・犯人の絞こみ(確認)を 成し遂げるさまに感心します。 | ||||
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設定も含め、『Yの悲劇』を思い出したが、あれほどの作品ではない。十年ぐらいまでに読んだ時も読みにくかったが、再読してみても、あまり変わらない。発表年を見ると、『災厄の町』と『フォックス家の殺人』の間だが、この2作の方がはるかに読みやすかった。それと、この2作ほど時代を反映しているわけでもない。また、ヒロインともいうべきシーラ(ニッキー・ポーター)も、イマイチ。ほかの作品にも次々に魅力的な女性が登場し、エラリーの心に波紋を起こしているが、本作では、特にその効果も感じられない。 見立て連続殺人と異様な雰囲気の館ということを加味して、★3つとした。 | ||||
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久しぶりに読んだエラリー・クイーン。面白かった。しかし、訳がいかにも古くさい。創元版は「訳は正確だが読みにくい」というのが定評だから、いかにも翻訳然とした文章はまあ仕方がない。でも確か、有栖川有栖が「名訳ではないかもしれないが、情熱のようなものがある」と創元版の訳を評していた。そう言われてみれば、そんな気もする。 創元版では長らく『生者と死者と』という題名だったが、近年になってハヤカワポケミス版と同じ『靴に棲む老婆』に改題された。断然こちらのほうがいいタイトルだ。マザーグースをモチーフに取り入れている点から見ても、このほうがふさわしいと思う。導入はちょっととっつきにくい印象を拭えないが、読み進むうちにどんどん独自の世界に引き込まれていく。 ナンセンスと論理の融合というウルトラCを決めた傑作、とファンの間では評価が高い。童謡殺人が単なるミステリ的な趣向ではなく、プロットと有機的に絡んでくるあたりも読みどころかと思う。二転三転するサスペンスフルな展開、畳みかけるようなオーラスのエラリーの推理にも唸ってしまう。まさに大クイーンの筆が走っている感じ。探偵小説を読む、という醍醐味をたっぷりと味わわせてくれる1冊だ。 | ||||
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アメリカの推理作家エラリー・クイーン(フレデリック・ダネイとマンフレッド・ベニントン・リーの従兄弟同士による合同ペンネーム)の 1943年作。 無害な半精神病患者の見世物小屋を舞台にマザーグースの童謡でもってして装飾されたてんやわんやのシンフォニー殺人劇・・・かな?(笑)。 まあなんだろう、ナンセンス喜劇ではある。しかし、得体の知れない美しさも広がるのよ。非現実感が漂うが、不思議な中間世界。 でもあれだな、おうおうにして世間のはみだし者は哲学者だったりするからね。皮肉たっぷりの視線。どんな慣習の裏側もお見通しなんだと 言わんばかり。その禁欲的で静かに研ぎ澄まされた知性は。 しかしここでのエラリーはかっこいいんだかそうじゃないんだか、、どんでん返しからなだれ込む最終場面。静謐な空気こそが充満する包囲戦。 導き出される真相の中核を成すのは状況証拠でしかない。究極にごまかしのきかないね。長期戦をする気力は残っていなかった。 人の心を引きつける切迫感でもってして降伏。 それで降伏で思ったが、義務じゃなく義務教育化してるんだね。決して終わることがない義務教育。つまりそれが日本型管理社会なわけだけど。 もやもや漠然とした閉塞感もあったりするけど、幸せに溺れ続ける集団。でもつくづく気づいてしょうがない。まさに世界に誇るべきである 鋭い美的感受性はどうやったって組み込んでみて管理することなんてできないんだ。奪えっこない、、、 、、本作のラストでは逆に・・・微笑。それでは。 | ||||
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内容は、クイーンだったらこんなものかな、という、良い意味でも悪い意味でも標準作。 だが、このタイトルには引かれる。 まあ、知ってしまえば何ということはないのだが、タイトルだけを見て何かの比喩だと思ったら、とても読書意欲が湧いちゃう。 ただ、標準作とはいっても、そこはクイーンである。 相変わらずのロジック展開が炸裂する。 トリックよりもロジックというのが方針だから、解決に至る理屈に魅力を感じるミステリファンにとっては、良作である。 私は「生者と死者」のタイトルのときに購入して読んだが、本タイトルは確かジュニア版で見た記憶がある。 やはり魅力的なタイトルというのは、大人でも子供でも引きつけるんだよな、と思う。 最近の映画のようなカタカナタイトルよりも、作品を良く表す日本語タイトルのほうが、絶対にムードがあるし、食指が動く。 | ||||
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唯一早川書房では この本のみ、文庫化がされていません。 でも決して読めない本ではないんですよ。 本的にも重要な要素を持った本ですし。 それゆえに文庫化されていないのかもしれませんね。 内容としては 明らかに狂った老婆の家で起きる 怪奇な殺人事件です。 それには銃のすり替えもあり なかなか読みがいがあります。 それとラストのほうでは 犯人がたとえ出てきたとしても 思わぬどんでん返しが繰り返されるので 油断は禁物であります。 そして本当のラストには… ある秘密が隠されています。 そう、あるキーワードが何を意味するかは… わかりますよね。 | ||||
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本書は『フランス白粉の謎』以来(だと思う)のマザー・グース・ミステリーで、クイーン・ファンにより著者ベスト10位に選出されているが、アラが多く「なぜこれが10位?」と首を傾げたくなる。 まず第一に、「さっきエラリーが渡したコルトをポケットから取り出し」という事実に反する記述により読者を欺こうとする、実にアンフェアなことを行っている。 第二に、二番目のコルトでエラリーを殺せないことは犯人自身が一番よく知っているのに、そのコルトでエラリーを撃つのは矛盾している。 ラストのどんでん返しは面白かったが、告白状の入った封筒がコーネリアが死んでいるのが見つかる前に開封された可能性に言及していないのも、推理が雑である。 | ||||
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1943年作品。原題は『There Was an Old Woman』で永く『生者と死者と』という題名だったが新装刊と同時に今の題名に改名した。元の題名よりは内容に合っている気がする(●^o^●)。1997年6月発行の日本のエラリー・クイーン・ファンクラブの機関誌の投票でクイーンの全長編のランキングが発表されている。それによるとベスト10は、1.『ギリシャ棺の謎』→2.『Xの悲劇』→3.『エジプト十字架の謎』→4.『オランダ靴の謎』→5.『Yの悲劇』→6.『フランス白粉の謎』→7.『中途の家』→8.『災厄の町』→9.『十日間の不思議』→10.『靴に棲む老婆』の順となっていて本作は第10位にランクインしている。ただ思うのはさすがの会員達も全エラリー・クイーン作品を全員が読破しているとは思い難く、有名どころに票は集中するとも思われ、その中でもランクインした7位→10位の作品はスゴイと言えるだろう。ミステリー・ファンなら誰でも気がつくことだが、読者の意識の中にヴァン・ダインの傑作『僧正殺人事件』を思い浮かばせることをクイーンは想定済みである(●^o^●)。わざと読者に想定させておいてこの作品を発表してくるところがやっぱりクイーンらしいと思う。何となく演劇仕立てぽくなっていて読み進むほどに感心する警句も溢れている。読者のあごをだらりと下げさせる(クイーンはよくこの表現を使う(●^o^●))文句なしの傑作だ。 | ||||
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改題されましたマザーグースの童謡殺人でエラリーものとしては割にたくさんの人間が死ぬ作品童謡ののんびりとした雰囲気にどっぷりつかると犯人の狡猾な計画が闇にまぎれてしまいますニッキー・ポーター誕生秘話でもあります | ||||
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