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オランダ靴の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
オランダ靴の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
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ファン待望の新版。作者作品中でその論理構成がもっとも精密と誉れ高い作品だが、旧版は異常に誤植が多かっただけに。 本書は確かにその推理は論理的だが、論理的であるがゆえに犯人が遺した靴から犯人像はある程度明らかになり、その分犯人の意外性には乏しい。 エラリーの説明を聞かないとわからないのは犯行動機だけである。 ところでその犯行動機だが、ただ単にカネ欲しさの犯行なら被害者はいずれは死ぬのだからそれを待っていればよく、いつかは犯人の手にカネが入るのだからわざわざ殺人を犯す必要はない。 何か本書に記されていない切羽詰った理由があるのだろうが、それはどこにも記されていないため、小説作品としての本書は読後感の印象が非常に薄い。 それと、『ローマ帽子の謎』は本書の後の事件であるとの原注が付されているが、なぜそのような設定にしたのか、その設定にどのような意味があるのか理解に苦しむ。 | ||||
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作者国名シリーズの最高傑作の新版。 エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。 ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない! | ||||
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作者国名シリーズの最高傑作。 エラリイは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。 ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない! | ||||
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作者国名シリーズの最高傑作。 エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。 ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない! | ||||
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作者国名シリーズの最高傑作。 エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。 ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない! | ||||
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作者国名シリーズの最高傑作。 エラリーは「ローマ帽子の謎」でシルクハットからすべてを解き明かしているが、本書では一足の靴に着目し、ロジックに次ぐロジックにより解決を導き出す。 ロジックのみによって構築された芸術品であり、まさに推理小説の醍醐味を存分に味わえる作品。作者の最高傑作「Yの悲劇」に対抗できる作品はこれしかない! | ||||
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《国名》シリーズの特色は、物的証拠をもとにした《演繹的推理》にあります。 複雑に絡み合い、錯綜した迷宮的事件に対し、ささいな物的証拠に関する「設問と解答」 という、一本の「論理の糸」を引くことによって謎の大楼閣を崩し、唯一の真相を導き出す カタルシス溢れる展開こそ、その醍醐味なのです。 本作の第一の殺人事件では、白いキャンパス靴と、 白いズックのズボンが重要な物的証拠となります。 とくに靴に関しては、以下の二つの特徴が挙げられています。 まず、ひもが切れていて、それを絆創膏でつないでいること。 そして、敷皮がつまさきに押し込まれていること、です。 ここからエラリーが、どのように犯人特定の論理を導いていくのかが、 本書最大の読みどころといえるでしょう。 ▽付記 第一の殺人事件を推理したことで、ある程度犯人像を限定していたエラリーが、 警察にそれを告げず、第二の事件を未然に防がなかったことに責任があるという ツッコミはもっともだし、改善されるべきとも思いますが、反面、野暮だな、とも 感じてしまいます。 証拠がすべて揃わないと犯人を指摘しないというのは名探偵の お約束で、いわばミステリの文法としては「論理的」なのですから。 ミステリにおけるロジックというのは、しょせんレトリックに過ぎず、 いかようにもツッコミ可能なものなので、個人的にはその限界を 理解したうえで、できるだけその作品が持つ美点を抽出したいと、 常日頃思っています。 | ||||
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《国名》シリーズの特色は、物的証拠をもとにした《演繹的推理》にあります。 複雑に絡み合い、錯綜した迷宮的事件に対し、ささいな物的証拠に関する「設問と解答」 という、一本の「論理の糸」を引くことによって謎の大楼閣を崩し、唯一の真相を導き出す カタルシス溢れる展開こそ、その醍醐味なのです。 本作の第一の殺人事件では、白いキャンパス靴と、 白いズックのズボンが重要な物的証拠となります。 とくに靴に関しては、以下の二つの特徴が挙げられています。 まず、ひもが切れていて、それを絆創膏でつないでいること。 そして、敷皮がつまさきに押し込まれていること、です。 ここからエラリーが、どのように犯人特定の論理を導いていくのかが、 本書最大の読みどころといえるでしょう。 ▽付記 第一の殺人事件を推理したことで、ある程度犯人像を限定していたエラリーが、 警察にそれを告げず、第二の事件を未然に防がなかったことに責任があるという ツッコミはもっともだし、改善されるべきとも思いますが、反面、野暮だな、とも 感じてしまいます。 証拠がすべて揃わないと犯人を指摘しないというのは名探偵の お約束で、いわばミステリの文法としては「論理的」なのですから。 ミステリにおけるロジックというのは、しょせんレトリックに過ぎず、 いかようにもツッコミ可能なものなので、個人的にはその限界を 理解したうえで、できるだけその作品が持つ美点を抽出したいと、 常日頃思っています。 | ||||
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「数学のように整然とした論理的構成」は、いささかオーバーである。フェアプレイや論理的というのは、クイーンの推理作家としてのスタイルなのであって、内容が文字通りの意味でそうだというのではない。推理小説に無理や矛盾はつきもので、堅苦しいことを言わずに楽しむものと思うが、あまり論理的だの傑作だのと言われるとついつい反論したくなる。 クイーンは、第1の殺人で遺留品から犯人の特徴をつかむが、何故か(=推理小説だから)警察には告げない。クイーンが警察に注意し、警察が警戒していたら第2の殺人は防げた可能性が高い。従って、クイーンは第2の殺人に道義的責任があると言わざるを得ない(犯人の特徴に気づかない警察こそ間抜けというべきだが)。 また、第2の殺人では、肝心の人物の供述がとられていないし、死体発見者の内一人は警官なのに、発見直後被害者の同僚があるものを移動したのに気がついていない。移動そのものは殺人と関係ないが、そう簡単に動かせるとは思えないものが移動されているのは、それがあると話が続かないという作者の都合にすぎない。 そして犯人は、クイーンの推理のみで、証拠らしい証拠がほとんどないまま逮捕されてしまう。犯人が自供したからいいようなものの、犯人がもっと図太ければ、あるいは有能な弁護士がつけば起訴すらできたかどうか怪しいものである・・・ という具合につつけば結構アラがあります。推理小説なんだから、論理やフェアプレイなどと力まずに、気楽に読みましょうよ。 | ||||
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「数学のように整然とした論理的構成」は、いささかオーバーである。フェアプレイや論理的というのは、クイーンの推理作家としてのスタイルなのであって、内容が文字通りの意味でそうだというのではない。推理小説に無理や矛盾はつきもので、堅苦しいことを言わずに楽しむものと思うが、あまり論理的だの傑作だのと言われるとついつい反論したくなる。 クイーンは、第1の殺人で遺留品から犯人の特徴をつかむが、何故か(=推理小説だから)警察には告げない。クイーンが警察に注意し、警察が警戒していたら第2の殺人は防げた可能性が高い。従って、クイーンは第2の殺人に道義的責任があると言わざるを得ない(犯人の特徴に気づかない警察こそ間抜けというべきだが)。 また、第2の殺人では、肝心の人物の供述がとられていないし、死体発見者の内一人は警官なのに、発見直後被害者の同僚があるものを移動したのに気がついていない。移動そのものは殺人と関係ないが、そう簡単に動かせるとは思えないものが移動されているのは、それがあると話が続かないという作者の都合にすぎない。 そして犯人は、クイーンの推理のみで、証拠らしい証拠がほとんどないまま逮捕されてしまう。犯人が自供したからいいようなものの、犯人がもっと図太ければ、あるいは有能な弁護士がつけば起訴すらできたかどうか怪しいものである・・・ という具合につつけば結構アラがあります。推理小説なんだから、論理やフェアプレイなどと力まずに、気楽に読みましょうよ。 | ||||
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国名シリーズの第3作。「エジプト十字架」、「ギリシャ棺」と並んで国名シリーズの代表作とされる。前作までの、劇場、デパートに続いて今回は病院が舞台となる。 エラリィの推理方法は相変わらず健在で、小さな証拠から論理を積み重ねて行く姿は頼もしい。特に分類法と言って良い手法は本作で確立されたように思う。曰く「犯人は病院関係者か否か」、「病院内の用具に触れる者か否か」etc.。焦点は犯行現場で目撃された医師が本人かそれとも偽者の演技かという点なのだが、これも1足の靴から論理的に解答を導き出す。知的興奮を覚えさせる作品である。ややゲテモノ風味に走っている「エジプト十字架」等より、よほど手に汗握った。論理的ミステリの頂点を成す傑作である。 | ||||
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国名シリーズの第3作。「エジプト十字架」、「ギリシャ棺」と並んで国名シリーズの代表作とされる。前作までの、劇場、デパートに続いて今回は病院が舞台となる。 エラリィの推理方法は相変わらず健在で、小さな証拠から論理を積み重ねて行く姿は頼もしい。特に分類法と言って良い手法は本作で確立されたように思う。曰く「犯人は病院関係者か否か」、「病院内の用具に触れる者か否か」etc.。焦点は犯行現場で目撃された医師が本人かそれとも偽者の演技かという点なのだが、これも1足の靴から論理的に解答を導き出す。知的興奮を覚えさせる作品である。ややゲテモノ風味に走っている「エジプト十字架」等より、よほど手に汗握った。論理的ミステリの頂点を成す傑作である。 | ||||
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毎度論理的思考を駆使して犯人を追い詰めるエラリーですが、この「オランダ靴」では、特にその方法論が冴え渡ります。 彼の手元にあるのは一足の靴。エラリーはその靴のありとあらゆる特徴を分析しつくし、非の打ち所のない合理性で犯人を絞り込んでいきます。たった一足の靴から、これだけのことが分かるのかという驚きは、読後随分たった今でも、鮮明に覚えています。 高名な国名シリーズでも、一、二を争う名作です。 | ||||
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毎度論理的思考を駆使して犯人を追い詰めるエラリーですが、この「オランダ靴」では、特にその方法論が冴え渡ります。 彼の手元にあるのは一足の靴。エラリーはその靴のありとあらゆる特徴を分析しつくし、非の打ち所のない合理性で犯人を絞り込んでいきます。たった一足の靴から、これだけのことが分かるのかという驚きは、読後随分たった今でも、鮮明に覚えています。 高名な国名シリーズでも、一、二を争う名作です。 | ||||
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読者に証拠をすべて提示し、それらを論理的に結びつけて きちんとした解答を提示する 論理派としてクイーンは日本では名高い それらは特に国名シリーズ9作と最初の2つの悲劇に顕著ですが その中でも論理的最高傑作はこれです 一見何とも思えないような些末な証拠から 次々と論理を組み立てて 犯人を看破します | ||||
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読者に証拠をすべて提示し、それらを論理的に結びつけてきちんとした解答を提示する論理派としてクイーンは日本では名高いそれらは特に国名シリーズ9作と最初の2つの悲劇に顕著ですがその中でも論理的最高傑作はこれです一見何とも思えないような些末な証拠から次々と論理を組み立てて犯人を看破します | ||||
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比較的初期の作品だが、既に余りにも見事な論理性は余すところなく発揮されている。手がかりは最初からかなりわかりやすく配置されている。タイトルの「オランダ靴」こそ出てこないが(「国名シリーズ」でタイトルに書かれたものが出てくるのは2作品だけ)、多分読んでいて靴は気になるはず・・・最後の論理的推理を売りにしているが、じっと筋を追っていれば読者にも話は見えるし、解決を聞いてもやはりなるほどと思う。読んで普通に楽しめる作品。 | ||||
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比較的初期の作品だが、既に余りにも見事な論理性は余すところなく発揮されている。手がかりは最初からかなりわかりやすく配置されている。タイトルの「オランダ靴」こそ出てこないが(「国名シリーズ」でタイトルに書かれたものが出てくるのは2作品だけ)、多分読んでいて靴は気になるはず・・・最後の論理的推理を売りにしているが、じっと筋を追っていれば読者にも話は見えるし、解決を聞いてもやはりなるほどと思う。読んで普通に楽しめる作品。 | ||||
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有名な”読者への挑戦”がはさまれたクイーンの国名シリーズ。オランダ記念病院で百万長者の老婦人が針金で絞殺されます。これは不可能犯罪ではなく、単に犯人を特定できないだけの地味な事件です。しかしこの作品の魅力は最後の論理的な解決にあります。タイトルにもある”オランダ靴”から数学的で曖昧な所のない理路整然とした推理を展開する場面は、歴代ミステリ史の中でも一、二を争うものでしょう。論理パズルの最高峰です。 | ||||
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有名な”読者への挑戦”がはさまれたクイーンの国名シリーズ。オランダ記念病院で百万長者の老婦人が針金で絞殺されます。これは不可能犯罪ではなく、単に犯人を特定できないだけの地味な事件です。しかしこの作品の魅力は最後の論理的な解決にあります。タイトルにもある”オランダ靴”から数学的で曖昧な所のない理路整然とした推理を展開する場面は、歴代ミステリ史の中でも一、二を争うものでしょう。論理パズルの最高峰です。 | ||||
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