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狂骨の夢



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狂骨の夢の評価: 4.08/5点 レビュー 77件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 21~40 2/4ページ
No.57:
(4pt)

狂骨の夢を読んで

京極作品はミステリであり,心理小説であり,ホラーであり,SFであり,伝奇ものでありその他いろいろな要素が入っています。
この作品は,心理部分とホラー要素が強くなっています。
とはいいながら,真相には滑稽な要素も入っています。
陰惨な事件な割には,ハッピーエンド的要素もあり,他の作品と比べると異質なところもありますが,典型的な京極作品とも言えます。
このシリーズの他の作品と比べると,私のイメージとしては少し軽く感じられるため、この作品から入るのが,ひょっとしたらいいのかもしれません。
このシリーズは最初から読むのが正しいのでしょうが・・・
分冊文庫版 狂骨の夢 下 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 狂骨の夢 下 (講談社文庫)より
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No.56:
(4pt)

ラストが秀逸!諦めないで読んでほしい

もうこの分厚さには驚きもしないのですが、何しろ長い。

謎が謎を呼び、その不思議な事件達が登場人物をうまいこと絡めて行きます。
気になって読み進めたい気持ちもあるのですが、一方で一気に読むには言葉がいちいち難しく、途中で何度か挫折しそうになります。
内容が内容だけにちょこちょこ読んでいると、登場人物も多いため、誰が何て言っていて、何が誰の夢でどの事件が何だったか忘れそうになります。
最後まで読み進めるのに時間がかかりました。

そんな中でも朱美と伊佐間のシーンは印象的で、幻想的でもあり、魅力的です。
男だったらみんな惚れるんじゃないか?

でも、この小説は何と言ってもこの本、ラストが秀逸です。
京極堂が出て来てからの謎解きがもう本当に、目の前の暗雲が一気に晴れるようです。
さすが京極堂、最後になるまでほとんど出てこないのに、一気にかっさらっていきます。

改めて読んでみると、わからなかった謎が全て繋がって、一貫性のなさそうに思った文章でさえもが全て意味のあるものになります。
また、トリック的な面白さだけではなく、ストーリーとしても感動的です。

最後を読むまでは☆3つでしたが、最後まで読むと☆4つです。
ただやっぱり自分には専門用語の説明が専門用語を用いるしかないところなどが難しすぎて(木場や関口が唯一読者目線)、一気にがーっと読めなかったので−1です。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.55:
(5pt)

推理小説における大正義!

それは読者にトリックを見破らせないように,わざと間違った情報を与えることなのでしょうか.
「名前を勘違いしていました^^テヘペロ☆」とかやめてほしい.
京極作品を3巻で切るに至らしめたことを感謝して☆5つです!
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.54:
(5pt)

夢と現と幻が交差する語り事

妖怪シリーズ第3弾。
短編集を除くと、ラストが清々しく描かれる唯一の作品。
事件自体は悲壮でやりきれないが、ゲストの女性達が強く逞しいので、
希望が持てる結末になっている。

本作も前作、前々作同様、トリック自体は割と簡単に見抜けるが、
我らが京極堂が、どうやってそれを「落として」いくかが見物。
個人的には、馴染み深い神話やら聞いたことのある宗教やらがわんさか出てきて、
読んでる最中ずっと、「知ってる知ってる」とニヤニヤしっぱなし。
古事記・日本書紀に造形の深い人、密教に精通している人には、
それなりに面白く読める一冊ではないだろうか。

狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.53:
(3pt)

冗長

フロイトからアラビアの宗教まで集約する圧倒的なボキャブラリーと薀蓄はさすが。
ただ、詰め込みすぎて、まとまりに欠けた部分は否めない。

後半になってようやく京極堂が事件を推理するが、それに至るまでに冗長が過ぎている気がするし、その後も冗長な気がする。京極堂が1人で事件の全容を判りきっているにも関わらず、一向に事件の概要を話そうとせず、イライラしてしまった。

トリックは、前作前々作もミステリーの体をなして無かったので期待してなかったが、これは酷い。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.52:
(2pt)

詰め込みすぎな感じが。。

今さらながら一作目から読んでいますが、前の二作ほどスピードに乗れず、読むのに時間がかかりました
(まあ某作家の「コズミック」ほどではないですが)。

色んな八百万の神様の名前やらフロイトやらユングやらキリスト教やら出てきて、ちょっと衒学的すぎてついて行くのに疲れたせいもあるかもしれませんし、またトリックに関しても途中でなんとなく分かってしまったせいもあるかもしれません。
(復員兵の方のトリックは「えええそんなんでいいの?」っていう感じでしたが)

第二作は一見関連性のある事件が全然ばらばらの話だったのに対し、こっちは別々の事件が全部一つに集約して行くという点では対照的ではあるものの、ちょっと無理矢理すぎのような気も。

あと関口は一人称だと微妙にごまかしているものの、三人称で書かれるとやっぱり痛い人なのだなと思いました。

以降の作品も同じパターンだったらもういいかなという感じです。
本が厚くて通勤鞄も膨れるし、次の作品に行こうかどうしようか迷い中です。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.51:
(4pt)

今度は宗教も

京極堂シリーズの3作目ですが、前作『文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)』に比べると残虐色が薄められ、宗教色のドロドロとしたものが漂う作品になっていると思います。

内容も、小説は文章で描かれる世界であるということを最大限に利用したミステリが展開されており、流石だと言わざるをえません。新規登場人物もそれぞれ良い味がでていました。
しかし、世界観でいえば『魍魎の匣』の方がよく演出されていたと私は感じました。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.50:
(5pt)

今のところシリーズで一番、宗教歴史あらゆる知識が詰め込まれてる感じがした。

彼女が今を生きることを示した最後はスカッとしたものです。

皮肉にも作中の彼らが目指した宗教の理に達していたのは彼女だったのかもしれません

えのさん、どんどんおかしくなっていく
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.49:
(5pt)

京極堂憑き物落とし第3弾

最初から最後までとてもおもしろかったです。あまりのおもしろさに時間を忘れて一気に読み終えました。ページ数が多いので読み応えがありさらには設定の内容が細かく密であるのでまったく興味が尽きなかったです。ぜひみなさん読んでください。おすすめです。次は第4弾読みます。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.48:
(4pt)

同じくして

みなさんが同じくして朱美さんの魅力を絶賛してますが私も同じです。伊佐間さんとの会話がすごく『粋』な感じがして すごく引き込まれた。宗教的な背景もすごく研究されていて目からウロコでした。実は京極さんの作品はこれが初めてで…文庫本にしてこの分厚さに惹かれて読んでみたのです。退屈な部分はなかったですね。それぞれの心の中の葛藤とか 苦しみ 混乱も丁寧に描かれていて… また別の作品も読んでみたくなりました。元精神科医降旗の心情も 知識も素晴らしかったです。4個半というのが 正直な感想です。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.47:
(5pt)

同化する。

様々な事件がバラバラで脈絡がなさそうに登場しながら、最後は一つに収束していく・・・。京極ワールドの真骨頂であると思う。本作もまさにその真っ只中だ。劇中に登場人物たちが、すっきりしない・・・早く解決してくれ!混乱する・・・という心境を語るが、読んでいるこちらも登場人物に同化して、まさしくそんな気になってくる。その気持ちがこの分厚い本を一気に読ませる原動力になっているのは言うまでもない。京極堂シリーズの中では地味な方だと思うが、読み終わった後、またしても読まされた!やられた!と思える傑作であると思う。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.46:
(4pt)

稀代のストーリーテラー、本領発揮

京極堂シリーズ第3作です。
今回は広げられた大風呂敷が見事に一つに収斂していく感動的なラストでした。
しかし、とにかく分厚い。
前作、前々作に比しても、かなりのボリュームが蘊蓄に費やされます。もちろん、興味深い蘊蓄なのですが、それにしても重たい。重さを感じさせない筆力に支えられているとはいえ、本作においてはもう少し割愛できたのではなかろうか。事件数も一つや二つ減らして再構築することも出来たように思われる。そうしてもこの面白さは変わりがないと思ってしまう。ちょっと刺激が強すぎたように感じます。
前作で過去に既読であったことを思い出して愕然としましたが、本作においては初見でした(たぶん)。前作までの予定調和は起こらなかったわけですが、ぐいぐい引き込まれるリーダビリティは見事ですね。何となく私には3部作がこれで終わったように感じられたのですが、まだまだシリーズは続くのですよね。次作を読んでないので推測ですが、本作で一つの節目になったような気がします。さて、当たっているかどうかは、次作「鉄鼠の檻」でわかりますね。楽しみです。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.45:
(5pt)

衝撃的なラストだった

姑獲鳥の夏・魍魎の匣ときて、3作目となる京極堂シリーズ。
この作品は私が読んできた3作品の中で一番読むのに時間が掛かった。とにかく読み辛く、物語の中に入るのに苦労した作品。しかし読み終えれば、凄いと感じる。
今までの作品で最も衝撃的なラストだった。
今までの結末でも「なるほど、そうだったのか」と思うが、今回は「なんてことだ!!」という感じだった。なんという伏線の張り方だろうか。そして風呂敷のたたみ方が上手い。
あんなにもゴチャゴチャしていたものが最後にはスッキリと収まるのだから流石だとしか言いようが無い。
最後の終わり方も素晴らしい。夜中の真っ暗居場所での憑き物落としから、朝焼けの終局。狂骨の夢からの目覚めなのだろう。
もう一度しっかりと読み直したい。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
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No.44:
(3pt)

夢現

前二作に比べ展開が遅いです。自分は少し中弛みしてしまいました。話も心理学の話や、後白河天皇云々の話が非常に難しいです。後白河天皇の話しは結局よく理解出来ませんでした。ただ、やはり最後に京極が出てきてからの疾走感とスッキリ!感はたまらないものがあります。ページ数も多いですし、そこまで読むのが少しきつかったのでこの評価です。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.43:
(5pt)

さまざまな「夢」を、京極堂見事に「落とす」!!

宇田川朱美は異常な夢を見る。海の中で自分の体が崩れ、骨だけになっていく…。
山育ちであるはずの自分が、あたかも海の近くで育ったように、波の音を懐かしんでもいる。
そんなことは「あるわけない」から精神が悲鳴を上げる。錯乱する。
幼い頃から見る奇妙で淫靡な「夢」に苦しめられる、元精神科医で教会の居候、降旗。
少年時代と、牧師になってからの体験からある「夢」を抱く牧師、白丘。
そんな3人に、ある事件が絡みついてきます。
逗子の海に金色髑髏が姿を現し、次に白骨化した髑髏、さらに、生首が発見されます。
実はこの髑髏と、冒頭の3人はつながりがありますが、それをつなげるピースが見えにくい。
ついつい様々な思考実験をするはめになり、頭をまた使わせてくれます。
前作より謎めいています。夢という頭の中だけにあるものがが頻出するため、
よりそう見えるのかも知れません。
京極堂、木場、榎木津、敦子、関口、伊佐間以外の主要人物は
みな何かの形で「夢」をもたされています。
(夢に「とらわれて」といってもいいかもしれない。)
それを京極堂が看破し、「落とし」ていきます!
そこはいつもどおり痛快なのですが、宇田川崇さんがあまりに報われないのです。可哀想。
キャラクターでいうと、今回「朱美さん」がとにかく艶っぽい話し方をしています。
この人好きです。
会話での「ン」の使い方がいいのでしょうかねえ。(←伊佐間風にしめてみた)
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.42:
(4pt)

ややエロい

京極堂シリーズ第3弾。
ミステリーとしては前2作よりも凝っていて良くなっていると思う。
薀蓄もフロイト・ユングといった心理学などが出てきて、京極さんの知識量には驚くばかりです。
中盤までは話が進むごとに謎がどんどん膨らんでいき、一体これをどう解決するのか?と思わされますが、京極堂が“憑き物落とし”に入ると一気に収束しました。
後半はややエロティックな気がしました^^;
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.41:
(3pt)

お家復興のため骨に妄執する人々のお話.

百鬼夜行シリーズ3作目は、骨とり合戦のお話.朱実と民江の入れ替わりや頭蓋骨をめぐる争奪戦、なぞの復員服の幽霊などあらかた読者には展開が見え見えなのが京極作品の優しさだと思いますが、今回は京極堂が最後の方にならないと現れず、彼のウンチクを楽しみにしているわたしとしてはそこに行き着くまでが退屈で読み続けるのに苦労しました.しかし、種明かしの趣向がなかなかかっこ良く苦労が報われた、ほっとした最後でした.さすがに前作に比べるとレベルダウンは否めませんが、毎回、傑作を期待するのもこくでしょう。できれば、お話の序盤から京極堂にはがんばってほしいものです.
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.40:
(5pt)

「漸く死人が生き返った。これで僕の反魂の術は成功だ!」

 死んで首を落とされたはずの夫が、生き返って家にやってくる。
 教会に相談に来た女が仰天するような告白をする。
 その告白を聞いた牧師と元精神科医は、それぞれ自分の「トラウマ」と対峙せざるを得なくなり煩悶する。
 告白を聞いた元精神科医は、木場刑事と榎木津探偵の幼馴染だった。
 たくさんの事件と謎が詰め込まれていて、読んでいてあきさせません。
 また、本ならではのトリックがあって最後の事件が収束していく様に
「ああ、そうか」
と膝をたたきました。
 これだけ厚いのに混乱しないで面白く読み薦める事が出来るのにも感心しました。
 面白かったです。 
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.39:
(4pt)

夢 夢 夢。

前作最後の最後でおいしい所を掠め取った伊佐間君が今回は結構登場します。
お馴染みのメンバーが出てくるまでしばらくかかるのと、精神分析に精通していないことで、なかなか読み進めるのに時間がかかりました。また、古事記など日本史がわかったほうがさらに読みやすいかと思います。
前回前々回の事件よりそんなに日の経っていない話ですので、それらを読んでいたら、ますます楽しめる作品ではないでしょうか。
今回はある程度読んだ人なら想像のつく展開かと思いますが、それでも、京極堂の憑き物落しは必見の価値はありました。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449
No.38:
(5pt)

前2作よりもっと面白い!!

京極シリーズは1作目の【姑獲鳥の夏】から順番に読んだ。本作【狂骨の夢】はシリーズ3作目。

 今回は冒頭から文章の情景が、音が頭に浮かび気がつけば読んでいる私自身も夢を見ているのか分からなくなった。
 厚さ900ページ強の本の半分あたりで漸く主人公・京極堂が出てきて話が一気に加速!!もう止まらない!読んでいるうちにジェットコースターに乗って揺さ振られまくるような感じで物語に振り回され、わけが分からなくなった所に【京極堂による必殺の憑き物落とし】により前半の長〜い前置きと複線が一つ一つ結束し、一本の糸が見えてくるという感覚は今まで読んだ本の中では体験できなかった。まさに夢を見ているようだった・・・。

 今回は本当に壮大な話だった。もうあっけにとられる程に壮大! 

 あと、物語に出てくる朱美さんという女性が、非常にさっぱりして芯の強い良い女。こういう人は惹かれるね〜。
狂骨の夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:狂骨の夢 (講談社ノベルス)より
4061818449

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