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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全594件 401~420 21/30ページ
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奇をてらった表現というのは文章にあくまでスパイスとして入れるものであって、そのスパイスをメインに味付けをされると非常に食傷する、ということが良く分かった本でした。 読めばすぐに分かりますが、終始「オレはこんなに語彙が高いんだぞぅ!」と見せつけんばかりの文体で書かれています。作者は豊かな日本語を創造しているつもりなのかもしれませんが、私からすれば文章全体の流れや言葉の使い所が分かっていないことを露呈しているだけの幼稚な文章にしか思えません・・・言葉をおぼえたての幼児じゃあるまいし。 しかも、その飽きるほど入れられたスパイスを除いてみれば、あとに残るのは実に貧相な味付けだけだったり。 もちろん起承転結なんて古臭い定石を守る必要はありませんが、この主人公の半径3mくらいで完結してる「起承承承」の作品は、物語としてあまりに痩せ細ってはいないかと。 AがBした。CがDと言った。・・・え、それで終わり?みたいな。 森見さん。あなたがそれなりに本を読んでいることはよく分かりましたから、今度は借り物の言葉いじりだけではなく、あなた自身の『物語』を紡いでくださいね。 | ||||
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これを文学作品ととらえれば駄文の羅列でしかない幼稚な作品なので、良い小説をお探しの方は読まない方が良いでしょう。 ストーリーや世界観は面白いところもあるのですが、言葉の使い間違いが多く、敢えて間違った言葉を選んでいるのでは?と思わせる程の文章のリズムや抑揚の美しさも感じられない。 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に強い影響を受けているのではないかと思うのですが、非現実世界の情景描写が魅力的だった同作と比べて、京都の現実的な町並みを舞台として非現実を描こうとしたところに強い違和感を感じてしまって上手く感情移入できなかったです。 筆者の「四畳半神話大系」がお好きな方は楽しめると思います。 | ||||
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現代京都を舞台にしたファンタジーです。 文章にクセがあり独特な言い回しがまた面白かったです。 笑いながら最後まで読み進めました。 私はこの作品に出合えてとてもよかったです。 | ||||
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「太陽の塔」に続いて「夜は短し歩けよ乙女」を読みました。舞台は同じ京都、京大周辺。クラブのOBの結婚祝いのため、木屋町の西洋料理店を訪れた主人公は、ひと目惚れした後輩の彼女と同席していたものの、声をかけられずにいました。お祝いがお開きになり「和気藹々と二次会へ流れ去ろうとする人々の中にあって、私は彼女と私を結ぶ赤い糸が路上に落ちていないかどうか、鵜の目鷹の目で探していた」。(笑) 彼女は「もっとお酒が飲みたい」と、ひとりで歩いていってしまいます。その先で個性溢れる曲者たちと出会うことになるのです。主人公自身も「曲者」にちがいありませんが、彼女は折に触れて出会う先輩のことが気になって、どきどき思い出します。彼女は悪意や害意はなく、無邪気で素直な子です。しかしながら、だからといって罪がないわけではありません。乙女心が一体どっち向いて転がっていくのかをお楽しみください。 かなり怪しいキャラが登場しますが、主人公も含め、なぜか憎めない。演劇を見るような恋愛小説です。 | ||||
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四畳半神話体系は本当に面白かったのですが、残念ながらこれは退屈。 最後までよくわかりませんでしたし、学園祭の場面は寒すぎて恥ずかしくなりました。 黒髪の乙女もキャラが凝りすぎてて寒気が…。 所詮はラノベというか、オタク向けというか、なんというか…。 四畳半はアニメを見てから読んだので面白かったのかな。 この作品もアニメ化を期待して星3つです。 | ||||
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森見登美彦作品は評価が高いけれども、何が良いのか分からず 何冊かの本を途中で読むのを挫折した。 しかし、本書はおもしろい。 うまく言えないけど 雰囲気が良い。文体が個性的。主人公がかわいい。 わくわくする。飽きない。ご都合主義のハッピーエンド。 これがモリミワールドというやつなのか… 他の作品も読んでみようと思う。 なむなむ! | ||||
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その文体とぶっとんだ内容に最初はとまどいましたが、読み進むにつれて森見中毒になってしまいました。そのたぐいまれなるイマジネーションは希有の物です。高橋留美子の「うる星やつら」、それも押井守がつくった映画やTVシリーズの不条理なのりがあります。それでいてほのぼのとして、読後感もよく久々のヒットでした。巻末に羽海野チカさんが解説(?)の見開きイラストを寄稿していますが、そのイメージにぴったりです。 | ||||
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独特な雰囲気。けれど、すらすらと読める作品。 最後まで面白い、可愛らしい話でした。 | ||||
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取り立てて語るべきストーリーはない ただただ他に類を見ない文体とそこに書き綴られた登場人物の個性を楽しむべきファンタジー。 漫画のように「おかしく」読めるのでラノベを卒業したい人にもいいかと思う。 乙女と主人公が交互に語り合う文体は 後にふたりがひとつになり、そのころを思い出しながら共著した と想像することができ、胸が温まる。 | ||||
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『四畳半神話大系』の登場人物も出てますし、舞台となる大学も同一だと思うので、つい比較をしてしまいます。 『四畳半』より、遙かに現実味のある内容、及び文章の書き方になっていると思います、幻覚的な部分を込みにしても。 夜の街や、大学生活などある程度の非現実に対して、許容のある世界を舞台に話が進むことも起因していると思う。 そして明らかに『四畳半』より幸福な完結を迎えた点も良かったと思う。 「おともだちパンチ」がフィーチャーされ具合に対して、あまり物語中での重要度が高くないのは不満だけれど。 | ||||
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先輩であるところの私は、黒髪の乙女とお近づきになるべく、京都の街で、大学構内の中で、偶然の出会いを装おうと奮闘する。しかし、黒髪の乙女である私は、先輩と時間と場所を共有しながらも、他の独特な面白い人たちと知り合い、大学一回生の生活を充実させていく。果たして先輩と私のニアミス続きの関係性が交わる、ご都合主義の展開は訪れるのか? 先輩が彼女にお近づきになろうと色々と迂遠な手立てを使って努力するのだけれど、実際に彼女と街中を歩き回るのは、「四畳半神話大系」に登場する樋口氏や羽貫嬢など、京都に住む偉大な先達だ。どこまでが先輩の妄想で、どこからが現実なのかよくわからないような楽しい世界の中で、黒髪の乙女は人間関係が築く青春を謳歌する。 この夢のような楽しい世界は、人生のどこかのタイミングで、夢のように消えてしまうのかな?李白翁や東堂氏の様に、いくつになっても同じ世界で行き続けられる人もいるけれど。 | ||||
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惹きつけるタイトル。 工夫され尽くした構成。 漱石を思わせる滑稽味あふれる文体。 諧謔に満ちた文章。 洒落た会話。 でも、この小説の面白さを味わうのは、若い者に任せておけばよかった。 「しまった」私は年寄りなので、読書にあてる残り時間がそうは 多くないのである。目の15センチほど前には、居ない蚊も飛んでいる。 そういえば「太陽の塔」と言う同じ作者の本を読んで同じ思いをしたことも思い出した。 そのくらい、惚けているのである。 | ||||
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”森見ワールド”といわれる作風が遺憾なく表現されている。 すこしネタバレになってしまうが、詭弁論部や桃色ブリーフ等、森見ワールドのキーワードも随所に出てくるので、ファンにとっては堪らない。 純文学に出てくるような言い回しをしながらも、思わずクスリと笑ってしまうような独特の面白さは、流石の一言に尽きる。 ファンタジーの要素はあるものの、等身大の大学生の片恋は非常に滑稽かつリアルで、読んでいて楽しい。 が。 現実的な場面から不意にファンタジーの要素が出てきたりするので、(例えば人が浮かぶ、空を飛ぶ、風邪の神様が出てくるなど)苦手な人は苦手だろう。 特に最終章などは現実とファンタジーがごっちゃになっていて、人によっては混乱するかもしれない。 言い尽くされた言い回しで語彙不足を露呈するようだが、 読む人を選ぶ作品であると言えるだろう。 | ||||
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黒髪の乙女がどーーーーーたら こーーーーーーたら ぶーーーーーーーーーーたら 言っていて恥ずかしく、聞いていて恥ずかしくなるような この決まり文句 エロスに妄想も足りない カチコチの文体が好きになれません 夜は長いだろ? 乙女に夜は危険だぜ 解説の羽海野チカさんのかわいらしい解説が素晴らしい | ||||
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独特の文体が実にオモチロオカシイ世界を活写している。「致死量に近い幸福」とか「左京区と上京区を合わせてもならぶものなき硬派」とか特に「先輩」の叙述が素敵。 | ||||
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変わった小説ですね。馴染めなかったとか入っていけなかったと書いている方が何人かいらっしゃいますが、大丈夫。そういう人は、たぶん正常です(笑)。 舞台は京都。古風で大げさな表現を散りばめた文体で、現実とも幻想ともつかない調子の物語がユーモラスに進行する。場面は大きく4つ。先斗町での不思議な宴会騒ぎ。下鴨納涼古本祭りと不気味な闇鍋。大学祭での奇妙な寸劇と騒動。京都を席捲する風邪とフィナーレ。 黒髪の後輩に心を惹かれ、悶々としながら深遠に外堀を埋める努力を続ける先輩。その先輩に、どこで遭っても、「奇遇ですねえ!」という女の子。個性的というより、奇妙と表現した方がふさわしい登場人物たち。不思議に満ちた雰囲気の中で、先輩と乙女の視点がテンポ良く切り替わる。 個人的には、事前の期待があまりに大きかっただけに、正直、そこまでではなかったかな、というのもある。しかし、ストーリーはよく練られているし、ユニークで、なかなか見事な作品である。どこかユーモラスで、読後感もさわやか。それから、表紙の絵は、このお話にぴったりである。 | ||||
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最近になってようやく本を読むようになり、 評価の高さからこの本を選んでみました。 文学作品はまだほとんど読んだことがないため、 その点でのおもしろさは残念ながらわかりません。 京都在住なので、知っている地名がたくさん登場し、 その場所を思い浮かべながら読んでいました。 ところが途中で突然現実離れした情景があらわれ、 想像力が追いつかず、「どういうこと?」と多少混乱しました。 普通の恋愛小説と思って読み始めると、途中でついていけなくなります。 そのため第一章はとりあえず読んでいるという感じで、あまり楽しめませんでした。 でもそれを超えると、だんだんその不思議な世界に惹きこまれて行きました。 登場人物は、みんな不思議で魅力的。 先輩が一番凡人というか普通。なのに黒髪の乙女を追いかけているうち どんどんその不思議に巻き込まれていきます。 その先輩の目線で、一緒に巻き込まれていければ楽しくなってきますが、 客観的にみていると読むこと自体しんどくなってしまうかも。 文体というより現実と非現実の絶妙な混ざり合いにどこまで順応できるかということだと思います。 私は結構ファンタジーといわれる作品は好きなほうですが、 この作品は入り込むのに時間がかかりました。 私が好きなのは第三章。ちょっとばかばかしい学生ノリがどこか微笑ましく、懐かしくなります。 一回はまってしまえば、また読みたいと思う作品になると思います。 | ||||
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根暗な女の子の文体だが、作者は男だというから驚き。 この文体には初めは違和感があったが、いつのまにかそれは消え、最後は所々でウピッと笑ってしまった。 しかし、こんな天然な女性も今の時代は珍しい。というかいないぞ。 でも、いたらいいなと内心は思う。 現実味がなく感じられるが、面白くスピーディーだから最後までイケる。 | ||||
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黒髪の乙女に密かに思いを寄せる主人公。 後ろ姿を見つめるに見つめて数ヶ月、黒髪の乙女の後ろ姿に関する世界的権威へとなりつつあった…。 特有の言い回し、登場人物のリンクなど独特の世界観を織りなしています。 「一期一会という言葉を知っているか。それが偶然のすれ違いになるか、それとも運命の出逢いになるか、すべては己にかかっている。」 | ||||
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京都で学生時代をすごした自分には、とても懐かしい地名と風景描写が多く、ものすごく楽しく読むことができた。 少々、漫画チックな物語だ。男性の心理描写としては、あたらずとも遠からじというか、共感が持てた。うじうじしてるからね。 作者の経歴をみて納得。農学部出身だったのね。 舞台も烏丸以東、四条以北(六地蔵が出てきたけど)、白川以西、北大路以南といった京大生が徘徊するあたり。 惜しむらくは、天狗樋口氏のアパートに「室外機」があったこと。冷房付の下宿とはイメージがそぐわないなぁ。世代の違いか、昨今の京都は暑いということか? 「あくのない町田康風、でもある。」という若旦那さんのレビューをみて大いにうなずく。 | ||||
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