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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全594件 481~500 25/30ページ
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今まで読んだ小説で一番笑ってしまった作品。 ジャンルで言えばラブコメになるのでしょう。 軽妙な語り口にテンポの良い展開、 神様も現れるファンタジックな要素を持ち合わせた娯楽性ある物語と素敵な要素が満載でとにかく読んでいて楽しい! 古風で独特な言い回しながら簡潔で読みやすい文章も良いです。 また、春の飲み屋街、夏の古本市、秋の学園祭、冬の風邪騒動という四季に焦点を当てた四章構成も上手くまとまっていますね。 頭の中に1つ1つの場面を鮮明に想像することが出来る、色彩豊かな描写力を感じます。 でも、この物語の一番の魅力は個性溢れる登場人物であると断言しましょう。 理屈屋で不器用な主人公「先輩」と時代錯誤的な純真さで周りの誰をも幸せにしてしまう「黒髪の乙女」を中心に、 大酒飲みの女傑、空飛ぶ学生天狗、偽電気ブランで富を築いた高利貸し、 錦鯉センターを経営する心優しきダメ中年などアクが強く愛嬌あるキャラクターばかり。 微笑ましくて、愛おしくなること請け合いな人物が揃っています。 他にも様々な人々が登場しますが、誰一人無駄にならず活かされている点も素晴らしい。 いい意味で著者の手から離れて活き活きとキャラクターが動いていますね。 ファンタジー的要素など好みが分かれる部分もあると思いますが、楽しい小説を読みたければ一度は手に取ってほしいです。 難しいことを考えず気楽に読んでもらいたい作品。 「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」で有名な漫画家・羽海野チカさんのあとがき(?)もオススメです。 | ||||
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本当に不思議な世界。 作者と同じ京大生の(一世代前の)カリカチュアたる「先輩」と、 キュートで真面目で世間知らずで好奇心旺盛な「乙女」が、 高橋留美子ばりの変な登場人物(李白、事務局長、パンツ総番長等)とともに盛り上げる、 ドタバタのファンタジー。 先輩と乙女の視点が入れ替わり、 「先輩」の京大生的な文体と「乙女」の真面目な文体がともに愉快軽快で、 春、夏、秋、冬、それぞれの京都の美しい場面にあわせ、 「飲み比べ」「我慢大会」「韋駄天コタツ」「偏屈王」等のぶっ飛んだエピソードを交えながら、 伏線をうまく回収し、愛しむべき調和の世界へと昇っていく素晴らしい構成。 「犬に喰われろ!」「恥を知れ。しかるのち死ね」 「戦友よ!屹立しているかい!」とか言いそうな人、確かにいました。 さすがに「おともだちパンチ」「なむなむ」はいないけど。でも、キュート。 京大的な、あまりにも京大的な、 京大と京都とファンタジーを愛する京大生の、素晴らしき妄想の世界。 語り口が大丈夫であれば、ハートを鷲掴みされると思います。 | ||||
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森見さんは女の子の趣味が素敵すぎる!、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』など他の作品にでてくる乙女も魅力に溢れていますが、特にこの作品の「黒髪の乙女」は老若男女を問わずだれもが胸を捕まれてしまうのではないでしょうか。 独特の文体も好き嫌いがあると思いますが、私ははまってしまいました。 一癖も二癖もある文章で、ファンタジーであるというものすごい森見さんの世界にどっぷりはまり込み、読み終わってしまうと、寂しくてまだまだ読み足らなくなって他の森見作品にも手を出してしまいました。この『夜は短し歩けよ乙女』から入って、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』と出版年順には逆から読んでいったのですが、共通の登場人物などが出てきて、あのことがここにつながっている!など発見ができて面白かったです。 関西出身の作者だけあって京都を舞台にいきいきと描かれて京都好きにはたまらないのでは。 羽海野チカさんの「かいせつにかえて」も森見さんの世界が羽海野さんの世界観で絵になっていて素敵でした。 | ||||
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現実の京都が舞台であるが、夢(妄想)と現実が混じり合って不思議な空気を出している。 一気に最後まで読めます! | ||||
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ハードカバーが出た時に気になっていましたが、 文庫化ということで購入。 表紙の絵もがステキです。 京都で学生時代ですごした自分にはたまりませんでした。 出てくるお店の名前とか、大学の学祭とか。 ALL300円 月面歩行(この表現にまず心奪われました) よく行ったなぁ・・・ 森見さんの太陽の塔は文体にも馴染めず、理解不能でしたが、 この作品は、独特の文体が味を出していて、 面白おかしく読めました。 乙女は可愛くて、ほっこりしながら読みましたが、 実際にこんな子いたら、引いちゃうんだろうな〜と思いつつ・・・ 文体にどうしても馴染めない方や、 ちょっと小汚い男子学生の世界が嫌いな方にはオススメできないかも?! | ||||
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興味があるので調べてみたら、『ストーカーで妄想壁の主人公が黒髪の少女を追い回す』こんな話をかわいいと呼ぶ人って・・・?あと、『仮に作者が名前の通り男だとしたら、これはオタクの願望を文章にしただけだと思う。』と言う感想を見ました。これが本当なら気持ち悪 | ||||
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京都を舞台にしたお茶目な内容の一冊。 個人的には恋愛に対して消極的な自分と主人公の男性を合わせて読んで歯がゆくもあり、どこか他人事ではないように感じたり。 恋愛小説を男性と相手の黒髪の乙女の二人の視点から読めるのですごく斬新で面白いと思います。 個人的にはかなり気に入っていて、映画化でもやらないかと検索してみたり、森見さんの別の作品もよんでみたりもしました。 今ひとつ男気に欠ける草食系男子ナドと騒がれる昨今にあって、主人公の偶然を装って会いたいという思いがひしひしと伝わりました。 加えてハッキリ言って天然な黒髪の乙女のユーモアの利いた文が笑わせて癒しをも感じさせてくれる一冊です。 | ||||
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京都。大学。童貞。 森見ワールドです。 この想いが届きますように。 好きになれば、どんなことでもがんばれます。 | ||||
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最初は独特の文章に慣れるまでがちょっと時間がかかったのですが そのうちに乙女さんとその先輩2人、それにまつわる人たちが大好きになります。 後半はどんどん引き込まれていって私もこの世界に住めたら!!と思いました。 文章が独特なので好き嫌いは分かれるかもしれませんが 私は京都の雰囲気に良くあっていると思いました。 とてもいい小説だと思います。 | ||||
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初めて森見登美彦さんの作品を読みました。独特な文体ついては、始めのうちとっつきにくいと思っていましたが、読み進めていくうちに、その文体が出てくると、心地よくなってきました。逆に、それが出てこないと気持ち悪くなるくらいでした。 不思議な登場人物と京都の雰囲気が絶妙にマッチした作品になっていると思います。 | ||||
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06年10月の単行本を文庫化した作品で,第20回山本周五郎賞の受賞作でもあります. 全四章の章仕立てになってはいますが,それぞれが一話完結の連作短編となっており, 男子大学生の『私』が春に『乙女』にひと目ぼれ,夏秋を経て結末となる四章の冬まで, ラブコメのようでありながら,『和』と非現実の空気が入り混じる少し不思議な物語です. (コミカライズもされているので,イメージがつかみづらいならそちらでの補完もおすすめ) 『私』の屈折した,そしてちょっと仰々しい物言いはいささかクセのあるところですが, なんでも生真面目に,それでいてどこかとぼけた感もある『乙女』の様子はかわいらしく, 同じような表現,言いまわしが繰り返されることで,世界観や物語が強く印象づけられます. また四章までの春夏秋冬,季節感あふれる描写は舞台の京都の町とも相まってとても美しく, なんとも言えない素朴で甘酸っぱい結末には思わずにんまりと,そしてホッとしてしまいます. 巻末には,漫画家の羽海野チカさんによる『かいせつにかえて』(感想イラスト)があります. | ||||
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この文体に馴染めるかがポイントです。 ウッと来る人も我慢して読み進めると、はまります。 私もそうでした。 分岐点は50ページくらいかな。 | ||||
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なんとも不思議な事がめまぐるしくて、最初は読みにくかったけど、読んでいくうちにどっぷり世界にはまってしまいました☆キュートな乙女とは古今東西よいものです。。。 | ||||
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個人的に大好きな作家の一人、森見氏の06年作。この度めでたく角川文庫より刊行されました。京都を舞台に「ふぁんたじっく」な群像をコロコロとまろばせる独自のスタイルは、今作でも貫徹。文体も世界観も、『太陽の塔』『四畳半神話大系』と同じく独創的なイロメキに満ち満ちておる。と言いつつも、その同質世界で絶妙に異なり愉快なる「仕掛け」を施すのが森見流。今作では、ボロアパートの万年床に本陣を据え、薔薇色のキャンパスライフに向けてロマンチック・エンジンを発動させる大学生の「私」というお馴染みの視点に加え、彼が一心に恋慕する「黒髪の乙女」側からの視点をも並列して取り込んでおる。このオナゴがまた、作者の妄想炸裂!といった按配のぽわんっとして「ぴゅあ」な女子像であるのも手伝ってか、人によっては初っ端で覚える躓き感は上記2作以上かも。かくいう自分も出だしの数頁で若干の「恥ぢらい」に見舞われたが、20頁もいけばその無闇きわまりない阿呆な奔走っぷりにクスリとし、50もいけばもう抜け出せないワールドに取り込まれていた。 全四章から成る連作短編は、いずれも先の双方向からの視点で描き出され、その合算によってこれまでになくカラフルで、躍動感アリ、飛ぶように浮き立つ「ふぁんたじっく」な魅力を増幅して発散している。登場する人物/人物がみな、なんとも愛すべき個性でもってチョコマカと跳梁跋扈いたすところが言い難く魅力的。夜の木屋町・先斗町界隈の華やぐ喧騒、下鴨神社で行われる古本市、果ては青春と阿呆な熱量が跳ね散る京大の学祭などなど、その情景が胸苦しいほどの密度で脳裏に展開される御話に、毎度ながら自然に絡め取られてほんわりと包まれ優しく酔った。 んでもって、ビックリな仕掛けが炸裂するのがラスト第四章。およそ「技巧的」なんてフレーズは思いもよらぬまま読み進めていたその終章で、アッ!と驚く展開にヤラれます。意表を突く弩ファンタジックな跳躍をみせるこのラストが、妄想と現実を遍く繋ぎ、冒頭の伏線をも巻き込んでプログレッシヴに捻転してドッカンと着地するサマは見事!『四畳半神話体系』でもこの四章構造にヤラれたが、この独特の文体の陰に隠れ、コッソリこのような素敵な手管を弄するところが森見さんのなんともニクイところ。大いなるワンパターンの中で意表を突く、そのマジカルな世界に今回も大変興奮いたしました。 | ||||
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って思う小説。 まず読みにくい文体で挫折しそうになる。 それから無駄が多い。作者の自己満みたいで、すっ飛ばして読みたくなる。 作者の「どうだ、面白いだろう」という意図が丸見えで嫌気がする。自分に酔ってる感じがして嫌。 最初の方はファンタジーっぽかったけれど、最後は普通にくっついちゃって終わってるし。 好き嫌いが別れる作品。大好きな人は大好きだし、まったく受け付けない人は読むのが苦痛。 | ||||
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勢いがあって気持ちの良い小説でした。 主人公は京大生で舞台は京都市界隈なんですが、細々した地域やロケーションや京都界隈にまつわるお店や建物の描写の正確で詳細で緻密なリアルさと、登場する人物のあまりの荒唐無稽さとのギャップの激しさがかえって潔くて良かったです。あまりに風景描写が細かいので、京都在住の私自身今まで知らなかった場所なのか、それとも著者が作品のために創作したものなのかと首をかしげたくなる面白さもありました。またひとりひとりの登場人物が面白いのですが、とりわけ私には、「彼女」が一番ミステリアスで何を考えているのか分からなくて、可愛らしくて赤くて小さくて丸いものがぴったりと似合っていてそ巨大な赤い錦鯉のぬいぐるみを背負っていて、無邪気で人目を気にしない子供っぽさとは裏腹の大酒豪という、もっての外みたいだけれども、ああ確かにそんな女の子がいそうなだという気がしてくるから、いいですね。 春の夜の木屋町、夏の終わりの下鴨の古本市、秋の学際、冬の風邪引き下宿生活、という四つのエピソードを通して、はてさて、主人公の恋の行方はいかに!? | ||||
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まず一言感想を言わせてもらうと、とても良かったです! 面白かったし、何より、この本を読んで良かったと思いました。 『乙女』の天然的な性格がとてもかわいらしく、個性豊かな登場人物達も楽しませてくれます。 語りの視点は『乙女』と、乙女に思いを寄せる先輩の『私』。 語り口に少し特徴はあるものの、それがうまくマッチしていて良かったです(^w^) 読み終わった後、登場人物達との別れが寂しく感じました。 | ||||
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本当に独特な文章である。 「変わってるなあ」と思ったのは初めだけで、すぐにこの特有のリズムが楽しくなってきた。 この一冊の出来をどうこう言うのは意味がないような、気の向いた人だけが遊びに行くアミューズメントパークのような世界が、本の向こうに広がっている。 自分が他の本を読んでいる間も、乙女や先輩は京都の街を夜な夜な歩き続けているような…。 表紙もイメージにピッタリである。 文庫もハードカバーと同じ表紙にして欲しかったかな? | ||||
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この人の本は独創的でみんな面白い! しかし、解説にしろ、帯にしろ、何故に女向けにしてあるのだろうか??? | ||||
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京都が舞台なので,関西人である私にとってはとても楽しめました。下鴨神社の境内の雰囲気や春の夜の木屋町界隈の雰囲気がよく表現されています。高校生や大学生の頃,自分も,同じようにロマンチックエンジン全開で,大好きな彼女との「奇遇」を演出し,外堀を埋める行為に熱中していました。物語の台詞回しも絶妙です。あー,時計の針をあのころに戻してもらえれば,私も黒髪の乙女と・・・・ | ||||
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