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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全594件 561~580 29/30ページ
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京都の大学キャンパスライフを戯画化した幻惑ラブコメ。恋に不器用な黒髪の乙女と、石橋を叩いて壊す慎重さでミクロ単位のアプローチしかできない妄想型の先輩。そこに妖怪じみた酒豪の老人や自称天狗のニート青年、古書の神と名乗る少年などが絡んでくる。 わざと冗漫な言葉を駆使し、文学オタクの心をくすぐる。現実からはほぼ隔離された小説世界だけに、夢を楽しむには好著。現実へのメッセージを求めてはいけない。 | ||||
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このカバーデザイン、凄いアイキャッチですよ。 いかにもイマドキらしいピンとした線の絵柄と、ちょっと古びた浮世絵のような色彩で、 道後温泉がチンチン電車に乗っかったような不思議な乗り物が描かれている。 これが平積みにされてしまうと、そこだけ何じゃこりゃなキッチュな世界が広がっていて、 思わず手に取って見ずにはいられませんでした。 で、即立ち読みモード突入。 どうせ2,3ページ読んだら「クダラネ」って展開になるだろうなとか思ってました。 しかしこれが見事に裏切られましたよ(いい意味で) ページを繰るごとに、不覚にもこの不思議世界にどっぷり引きずり込まれてしまい、 知らず知らずのうちに私も夜の先斗町を徘徊しておりましたですよ。なんですかこの世界は。 京都の町を舞台とし、浮世絵模様の光景が怒濤のように展開します。 「んなバカな」 と言ってしまえばそれまで、でも何故か最後まで読ませてしまうパワーは認めざるを得ません。 まいったな、コレ面白いですよ。一章を読み切った所でレジ直行でした。 春夏秋冬「彼女」と「私」を巡る4つの恋のエピソード集・・・それがこの作品です。ま、オムニバスですね。 こう書くといかにも「キュートでポップ!とびきりのラブコメディ!」なんて陳腐な帯とともに、 新刊本の洪水に流れ去ってゆく一冊にも見えますが、案外コイツはむんと胸を張って踏ん張りそうな予感がします。 散りばめられた近代文学のテイストや、作中で見せる著者の本オタクぶりなど、ところどころ小技が効いてます。 漱石、太宰、いや千と千尋かうる星やつらか、電車男か。何だか色んな物ごっちゃ混ぜの不思議世界を冒険した気が。 このキャッチーな装丁と、作風が見事にマッチしてますよ。 本屋さん大賞ノミネートもむべなるかな、飛んで火にいる夏の虫とは私のことです。 やられました。 | ||||
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起こる出来事はライトノベルかコミックのようですが、舞台(京都)にマッチした純文学 のような文章なのでその落差がおもしろい。 また、意中の人とろくにしゃべったこともないけれど、なんとかして近づこうとする 主人公→ラストでちょっと仲良くなる?(付き合うではなく)ってところが大昔の少女漫画 っぽくて可愛らしいです。 可愛い作品ですが、ヘンさが私のツボとはちょっと違ったので、大ハマりとまでは いきませんでした。 | ||||
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ふと休憩時間にタイトルと装丁に魅かれて手に取ってしまいました。 初見から2度目には財布に余裕がありダメ元で購入しました。 「おもしろーい」と思い翌日の休みはだいなしです。 どこにも行けず・読み終わるまで出れず… 重要事があっても外に出られない、そいつが出してくれないのだ。 …詭弁論部に入りたいです。 | ||||
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「人事を尽くして、天命をまて。」 冴えない大学生が、黒髪の天然キャラ女学生に恋をする。 全編不思議な雰囲気につつまれている。宮崎アニメの『千と千尋・・・』を思い出させるような、なんともノスタルジックな雰囲気。舞台が京都というのが、「そんなこともあるかも」という気持ちを盛り上げてくれます。 イメージとしては不思議系のマンガやアニメのような展開ですね。女学生のなんともいえない癒し系の天然さと、個性的な人たち(どう見ても人でないのもいますが)との掛け合いがなんとも心地よいです。 ふんわり、ほんわりした春の日のような作品。気楽に楽しめるので、おすすめです。 | ||||
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とにかく全身で楽しめる小説である。どうにもこうにもさえない大学生のひたすらなひたすらな恋の物語…なのであるが、これがまたそんじょそこらの恋愛小説なんかじゃないのだ。 出てくるわ出てくるわ キョーレツなキャラのオンパレード。 本屋大賞2位になって表彰式で書店員から爆推薦されまくっていたから今年ブレイク必至であろう。 これを読めばきっと恋がしたく なる。 | ||||
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急に本作で氏の名前が知れ渡った感もあるんですが、やはりデビュー作の『太陽の塔』を出るものではないです。 乙女目線の語り口調も毛脛丸出しという感じですし気持ちが悪いだけでした。 もう少し、キャラの書き分けができてもいいんじゃないでしょうか。 さらに木屋町に三階建ての電車が入ってくるとか。 「千と○尋の神隠し」の二番煎じのような。次は狸のお話しだとか。 空に浮かぶお城の話を書かれたら面白いのじゃないでしょうか。 新作が出る度に、オモシロさが減退しているような気がして残念です。 | ||||
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月面歩行、下鴨古本市、三条京阪、叡電、進々堂。萩書房に紫明書院。 毎日なんの気なしに乗る電車、たち寄る本屋さん、そこの喫茶店の名などを、活字で発見してしまった、その瞬時の反応・および高ぶりはなんとも不思議なもの。とくに京都にお住まいの方・その経験のある方のお楽しみ様はひとしおのことと思います。 「黒髪の乙女」と、その彼女の後頭部ばかりを追い求めるいまどき一途な「私」を巡り、「京都」というお椀の其所・此処でおこる奇天烈大騒動。聞きつけるたび奔走して、その場に奔走して、そこで出会った誰かに連れ回されてはまた右往左往右往左往。もういいかげん走り過ぎてくたくた、と思わず座り込んでしまったところで辺りを見回せば、そう言えばここはもと居たあそこではないか。そうしてやっと、事の展望を知る。 そう。これは、歩き出して三つ角を曲がれば、結局もといた場所に戻ってしまう京都の路地のような、おはなし。 たしかに好みのかたよる独特の文体でありますが、わたしにはまるで活弁のようで、頁といったらどんどんやっつけてしまいました。 今敏監督あたりで、映画化して頂いたらとってもおもしろそう。 | ||||
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はじめは、文体に馴染めず、とても読みづらかったです。1・2章は、ファンタジー溢れる物語で、頭の中で想像するのがとても大変でした。3章になると、グッと現実味のある物語になっていき、文体にも慣れてきたというのもあってか、この本の中では一番のおもしろさだったと思います。(森見ワールドになれたってこと?)結構笑っちゃいました。 最後に読み終えたときは、主人公の恋の行く末を応援したいというか、なんかちょっとすがすがしい恋をした時の気持ちが蘇ってきたような感じすらしました。 | ||||
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10数年前に確かに僕も大学生でした。 そして、大学生の4年間は、いかに無駄に過ごしたかが、 後の生活を大きく変化させるものだと最近になって考えるようになりました。 そして、この本にはその「無駄」な時間のすべてが詰まっているように感じます。 京都の風景と独特な文章の「ながれ」 そして、そこに移される、現実とも虚構とも(いや虚構ではあるのですが)つかぬストーリー、 確かに、僕たちはこの本と同じような無駄な時間を過ごしてきたように思います。 そして、今になって、こんな時間が愛おしく思えてならないのです。 僕たちは、これから先、あと何度この本のような贅沢な時間を過ごすことが出来るのでしょうか。 もしそんな時間はもう二度とこないのであれば、 この本が手元にあることを感謝するべきなのでしょう。 | ||||
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文体が変わっているので好みわかれるかもしれません。女子…とか、文学好きな方は好きかも。昔の純文学のパロディっぽくも感じられます。ありえない映像を頭の中でイメージするのが楽しかったです。これって文学?恋愛小説?ファンタジーノベル??いろんな感想が交錯する新感覚の一品! | ||||
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独特の文体やキャラの台詞回しに、親しみにくさを覚える方も多いとは思いますが、何しろ舞台は京都です。これくらい古めかしいほうがこの本の世界観には合っているんじゃないかなぁと、私は勝手に思っています。何よりこの本は、そんな些細なことなど気にならない程の魅力で溢れています。愛する黒髪の乙女の為に奮闘する先輩や、ふわふわした雰囲気を持つ黒髪の乙女は、語りつくせぬ程キュートですし、独特の語り口も新鮮で、作者のユニークさが伺えます。かわゆい奴らの恋に胸がきゅんきゅんして、何度も何度も読みたくなってしまう本です。 | ||||
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京都の大学生のコミカルな片思い生活を春夏秋冬で綴った恋物語。 不思議な登場人物たちと物語が、京都ならでは・大学生活ならではの独特の雰囲気と妙にマッチしていて、本当にこういう不思議が起こりそうに思えてしまう。独特な文体といい、物語に酔いました。 | ||||
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別のアンソロジーに収録されていた表題作を読んだ時には、この独特の世界観に馴染めなかったのだけれど。 それでも、妙に後を引く話だったので、この作品が出たときには読んでみたいと思った。 読んでみて、正解だった。 結局は、恋する青年を主役とした恋愛小説、なのだろうけれど、大正時代のような文体に現代の学生がぴったりと当てはまり、主役をはじめとする登場人物たちのキャラクターが面白い。主人公が恋する彼女の不思議ぶりや、学友達の脱・現実ぶり、そして謎の李白氏。一口に「ファンタジー」と言ってしまうのが物凄く惜しい気がする。 思わずほろりとした、古本市での彼女と絵本との出会いや、現実には在りえない「神様の御都合主義」に喝采を叫びたくなる結末。 もっともっと、森見氏の文章を読みたくなった。 苦手な方には本当に合わないとも思いますが。 | ||||
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すでに指摘されている方もいらっしゃいますが、この独特の世界観に馴染めるかどうかで かなり好き嫌いが別れる作品ではないかと思います。 ちなみに私にはちょっと合わなかった… 高い評判を聞いていたので、かなり期待して読んでみたのですが 明治・大正小説のような古風な(ありえない)大学生同士の会話、婉曲な表現… それがこの作家さんの"味のある文体(世界観)"なのでしょうが、合わない人には合わないと思います。 (逆にハマる人には本当にたまらない作品だと思う) あと、主人公の「先輩」の行動は男性の恋心を的確に表していて可愛らしいな、と思ったのですが 意中の「彼女」があまりにフワフワした不思議ちゃんなので やはり男性の書いた小説だなあと、限界を感じました。 (たぶん彼女のフワフワ加減がこの小説の"味"でもあるんでしょうが、 なんだか"男の理想"的な匂いを感じてしまった。 まあファンタジーな恋物語なので、そこに突っ込みを入れるのは野暮かもしれませんが…) 購入を検討される方は、店頭でぱらぱらめくってみて 文体に抵抗を感じるかどうか、チェックしてからの方がよいかも。 | ||||
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黒髪の乙女に恋心を抱いた同じ大学のサークルの先輩が,ファーストデートにこぎつくまでのお話.夜の先斗町界隈,下鴨神社の古本市,京大学園祭,風邪が蔓延する冬の京都を舞台にハチャメチャに個性的な脇役たちが繰り広げる現実離れした出来事を,先輩の視点と黒髪の乙女の視点から交互に語るという構成で,ファーストデート至るまでのストーリーがノスタルジックかつファンタジスティックな雰囲気で展開されている. 軽いタッチの展開と,綿密に織られた同時進行の横糸のつながりが絶妙. ひそかな恋心を抱いた経験のある男性や恋に恋する男性には超おすすめ. | ||||
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京都を舞台に繰り広げられる、恋愛模様。主人公は乙女。その乙女に恋し、近づくために様々な策略をめぐらすも”路傍の石”としての位置から抜け出せない青年。 二人を取り巻く魅力的なキャラクターたち。 ちょっと摩訶不思議で、ちょっと魅力的な世界観。 独特の語り方に惹き込まれます。 | ||||
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大学に入ったばかりの頃、フィルターが掛かったように目の前の世界全てがキラキラと見えていたのを思い出しました。 文章はやはり変わってますが、「こう書くと人によっては引かれてしまうだろうな」と重々分かりつつ、でもこう書きたくて仕方がなかったんだろうな、と読んでて思いました。 「私は期待でパチンとはじけそうになりました。・・」みたいな一行があって、これ好きだなと思いました。 | ||||
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春の夜、先斗町や木屋町界隈。夏の下鴨納涼古本市。秋も終わりの青春闇市たる学園祭@本部構内&吉田南構内。そして、冬。クリスマスを前に浮き足立つはずの四条河原町など。 この本を楽しむには、やはり、京都を知っているほうが有利だ。京都で大学生活を送ったり、京都の大学生の生活を知っている人なら、尚よい。 癖のある文体がクセになった。大袈裟でしかつめらしい文章で、荒唐無稽な物語を紡ぐ。好き嫌いは別れるところだろう。物語よりも、この文章が個性だ。 全文がパロディのようなノリのよさに釣られ、見知った地名の懐かしさを追うに連れて、最初の読みづらさも減じた。 腹の底、心の奥をそうっと温めてくれるようなのどかさがある。偽電気ブランに酔うように、世界で神々と遊び、雰囲気を楽しみたい。 | ||||
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読むときは読む。 こんな向こう空間でものぞきたくなる。 本屋のただ読みパスをもらった。 近所だけだけど、あなたが積み場所きめるとよくうれるんだものー だって。 若い時代とはこんなことでも恋ができる。 苦しめ ちょっとは苦しめと、若者の無限の恋心はいいなーーー 一読推薦!! | ||||
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