■スポンサードリンク
夜は短し歩けよ乙女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全594件 341~360 18/30ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジックな内容ですが、とってもリアルという、現実とファンタジーの境界線をゆらゆらする断片が、キラキラとしている。京都に住んだ事のある、しかも学生時代を過ごしたことのある人には、とても「そうそう、、」と分かる感覚だと思います。もし、京都を知らない人でも、観光地としての「京都」ではなく、アンダーグラウンドでは、こういうような(ファンタジーなので、全くがその通りではなくても)京都の一面があるんだって、感じられるんじゃないかな、という作品。ここでは、実は今でもこういうファンタジックな時間が、水面下でリアルに流れています。どこまでがリアルなのか、多分、それは想像以上のラインです。もしそれを、分からなくて、「こんなの全て不思議ちゃんじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、それはしかたがない。だって、ここの空気を知らないか、想像力が及ばなかっただけ。でも確かにここでは、この物語が「リアルや」と思える時間が確かに流れていて、そういう空気感を表現している著者、さすがです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多数のレビューにある様に馴染めるか馴染めないかなのだと思います。 私は圧倒的に後者で、友人から強い勧めがあり読みはじめたが、このサイズの文庫本に三ヶ月の時間を要してしまった。 ただ三ヶ月もかかって読了したということは途中で投げ出させない『なにか』があった事は確かだろう。 私はその『なにか』の正体はストーリーではなく、叙述の面白さだと思っている。 ストーリーは始めから終わりまで一貫してつまらない、ただつまらない。しかし読んでいると酔っぱらったときにふと思い浮かべる様な奇想天外なイメージが頭に鮮明に浮かび上がる。この感覚がすっと掴める方にとっては非常に面白いのではないか。 そういった意味では本書は、小説として文書を読むというより、8ミリフィルムの映画を見ている様な感覚で「見た」作品である。 とはいってもつまらないものはつまらないので星二つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人に薦められて読んだが、正直最後まで読むのに苦労した。 山本周五郎賞、本屋大賞2位という価値は分からないが、 少なくとも山本周五郎の名を冠した賞を 獲得する価値がある本かと言われると、疑問が残る。 独特の言い回しは面白いと思うが、 作品を通してその言葉遊びに終始しているように感じた。 ただ、読書に対して求めるものによって、作品の評価は分かれると思う。 本の楽しみに”ある種の世界観への没頭”を強く求めるような人は、 ただ文体を辿っているだけで、心地よさを味わうのだろう。 しかし、私にはあわなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は普通の現代小説かと思っていたら、 途中から「あれ!?」と(笑)絶妙な非現実さと乙女の誠実さ、 先輩の変態さ加減が非常に良い雰囲気を出していて、 思わず一気読みしてしまった。 文体、言い回しもユニークで良いです。 読後、思い返すたびにわくわくします。 ちょっぴり不思議な人情溢れるお話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずアニメ版の『四畳半神話大系』を観て下さい。「まぁ、悪くない」「結構、イケる」などという感想を持たれた方は、小説版の『四畳半神話大系』を読んで、「わたし、この世界観、好きかも」なんて思い始めたら、即急かつ速やかに、本書を、お読み下さい。保証します。 ただし前著も、そうなんですが、京都の地理が、ちょっとでも頭に入ってないと想像し難いのかなぁ、なんて思ったりもしています。 てゆうか、京都を全く知らなくても、これらの小説を読んだ後に、京都を観光すると、また違った感動があるのかも。それはそれで羨ましい・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好き嫌いが別れそうな本だというのは理解できる。でも、自分のツボには100%ジャ ストミート。 とにかく京大ライフに嫉妬してしまう。京都で青春を、そして恋愛を謳歌できること がこのうえなく羨ましい。 自分も、こんなにピュアな純情恋愛をしてみたい。すべてが自分の憧れそのもの。 いったい自分はこの貴重な青春をどれほど無駄にしてるのだろうと、空なくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書で使われているような手法を、「マジックリアリズム」とか、「幻想的リアリズム」というのだそうだ。「非現実と現実との融合」といえば聞こえはいいのだが、私から見れば、本書は、基本は完全に現実に置かれており、それに、少しばかりの非現実のエッセンスを効かせているだけとしか思えなかった。 煎じ詰めれば、単に、第1章は梯子酒の果ての大酒飲み合戦、第2章は古本を賭けた我慢大会、第4章は集団風邪の蔓延というだけの物語ではないのか。そんな物語に神様やそれに類する人を登場させられても全く必然性が感じられず、普通のドタバタ小説を無理矢理ファンタジー色に仕立て上げているだけという、わざとらしい作意を感じてしまう。そんな中にあって、第3章の学園祭のドタバタだけは、無理矢理のファンタジー色もなく、凝った作りの恋愛小説として、それなりに面白く読めた。 第3章以外は、リアリズム小説あるいは恋愛小説として読もうとしても、バカバカしいような幻想的描写にしらけてしまうし、かといって、幻想小説としては、あまりにもベースが現実的過ぎる。さりとて、ユーモア小説として読もうとしても、笑えるほどのユーモアセンスも感じないというのが私の率直な感想であり、この程度の中身なら、非現実なら非現実、現実なら現実と、どちらかにはっきりと徹して読ませてほしいと、楽しめるどころか、かえって、フラストレーションさえ感じてしまう作品だった。 本書が本屋大賞の第2位にランクインしているということは、こうした作品を好む読者も多いということなのだろうが、私には、こうした類いの作品の面白さは、全く理解できなかった。森見登美彦の作風が他の作品でも基本的に変わっていないのなら、私は、もうノーサンキューだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の偉いの知れない得意な力量に圧倒される作品。素直に面白いかどうかと言われると、別にハラハラしながら最後まで固唾をのんで読めるというわけではないので1点マイナスにしたが、それはきっと私の狭量の問題なのだろう。文章の巧みさ、それでいて個性的なリズム、言い回し。文学作品としてはかなりレベルが高いと思う。話はいささか不可解だが、この作者にとってそれはあまり関係なのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あぁ何と素敵な物語。 本書にはこの言葉が1番相応しいだろう。 世界観に馴染めるかどうかそれは人それぞれだが試しに読んでみてもハズレではない作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友達に薦められて読みましたが、挫折しました。 物語が奇想天外すぎて感情移入できなしい、だからと言ってファンタジー的な面白さもないし。 好き嫌いが分かれるというレビューが多くありますが、どこがいいのか私にはさっぱりわかりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章が稚拙。 最近の作家さんは、文章力が無い方が多いように感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はじめに書いておきますが、この著者の他の作品はまだ読んでおらず、本屋でなんとなく買ってみたのがこの本だったので、他の作品でも同じ文体なのかはわかりません。 この作品に出てくる独特な言い回しが私は好きです。もちろん全ての意味がわかるわけではなく、ときどき「?」となる表現もあります。でも、これを例えに持ってくるのか、など、言葉遊びのような感じがして面白くなります。 読んでいるとふっと笑ってしまうところもあり、作品としても好きです。 ★が一つ足りない理由は、最後の章の竜巻で飛ばされ云々の展開に納得がいかなかったためです。他のレビューをみるとファンタジーだということが書いてあったので、それならまあありかとは思いますが、最後の章だけいきなりぶっ飛んだ感がありました。 「ちょっと不思議でわけのわからない感じが好き」な人は気に入ると思います。ただそうでない人は片っ端から批判したくなるような作品だと思います……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新たに誕生した、まさに現代の傑作ラブコメ。とにかく「読んで楽しい」本です。 ベースはきわめてピュアな恋愛小説なのですが、いかんせん登場人物が曲者ぞろいで、これでもかと言うほど奇想天外な騒動を巻き起こします。現実も非現実もごっちゃになった、それこそ「御都合主義」な出来事が次から次へと繰り広げられる様は、エレクトリカルパレードか、はたまたボリショイサーカスか(笑) とにかく、登場するキャラすべてが愛らしく、「リアリティーなんて糞くらえ」とばかりのストーリーが、何とも愉快痛快なのです。笑いのセンスもすごくいいですね(合う合わないはあると思いますが…)。 しかもそんな「何でもあり」な世界の中でも、恋愛小説としてのキモはきちんと抑えられています。いや、かえってメチャクチャな舞台の中でだからこそ、ぶれることのない一途な思いが強調され、胸がきゅんと切なくなる感じがするんですよね。個人的には、第三章(学園祭の話)の中に出てくる劇中劇での告白のシーンなんか、すごく好きです。もちろん、ラストシーンも。 中村佑介さんの装画もいいですね。ここまで具体的なイラストって、ともするとイメージに合わなくて読む時の邪魔になりかねないんですが、今回はばっちりはまっていると思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文体が少し古風な上、登場人物が現代の感覚から少し離れた独特の雰囲気を持つ人が多く全体的な雰囲気はとてもいいのですが、話の展開のはあまり魅了されませんでした。 理由はファンタジーの要素が原因か?自分でもよくわかりません。 余談ですが、私は関西人なので先斗町や木屋町など、、、自分にとって土地勘のある馴染みに場所が小説の舞台になっているのは単純に嬉しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
独特の世界観が廻る巡る物語。 まるで黒髪の乙女とそれを追いかけてる先輩、 独特の強い個性やくせを持つ登場人物たちが 起こす摩訶不思議な出来事に 私自身が巻き込まれ京都の街を練り歩いてるような 錯覚を起こす楽しい物語でした。 人間関係が繋がっていくのが面白い。 現実離れしてるけどどこか甘酸っぱい。 個人的には文化祭の話が一番好きで、 緋鯉のぬいぐるみを担ぎながら走り回る 彼女の姿が非常に鮮やかに浮かんできました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2006年に出た単行本の文庫化。 幻想的で視覚的な情景描写と、とぼけた味わいの地の文が魅力。変な風景、おかしな人物、わけのわからないアイデアや出来事が、これでもかというくらい緻密に描かれていく。そのあたりをじっくり味わうのが楽しい。 あと、京都と京大関係者にはおすすめ。青春の日々を思い出すことができるだろう。 ただ、ストーリーとしてはないに等しいので、読んでいてちょっと飽きが来る。 また、女性が読むと冷笑するような内容なのではという疑いも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま、この作品のレビュー見て驚いたー。 人気あるんですね。 ボクは本屋で『なんとか賞』とか『なんとか大賞』だってことも知らず (ここのレビューで知った。)文庫初版時に購入して読みました。 こんな退屈な小説があるのかと驚いたのは覚えているが、今となっては 何ひとつストーリーを思い出すことはできず。 まあストーリーはともかくとしても、そのおかしみの部分が何であるかすら 理解できませんでした。 文体がいい?支離滅裂とか読みづらく難解とか他に無いものならいいんですか? なんか言葉に酔っているだけで、ストーリーなどは行き当たりばったりで 一気に書き上げたのではないかとボクには感じました。 他の方のレビューに『オタク』というワードがあるのを見てハッと思いましたが この作品はオタク文化におけるオタク的文学っていう解釈でいいんでしょうか? オタク文化を理解している方には面白いと。 まあ、それならそれでいいんです。別にボクは、こういう作品が世の中にある ことを否定しようとしているわけではないので。 それならそれで、もうちょっと装丁とかなんかでそれだと分かりやすくして ほしいもんです。 こういう作品を、欲している人と欲していない人をある程度誘導してくれる 要素があってほしいというか。 結論、ボクには得るものは何も無く、時間とお金を無駄にしたという感想です。 それとも、これがジェネレーションギャップというものなのか、あるいはボクの 想像力が欠如しているのかな? やれやれ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どこまでもすっとぼけの不思議ちゃんが お酒が好きだからって理由で水のように飲み干し、ほいほい人についていく感じから?だった。 万城目さんの書評で、森見氏には及ばない、みたいな表現をどこかで 読み、この方の作品も読んでみていますが 何度も頭はかくかく、睡魔との格闘以前に寝てしまう始末。。 前者の作者さんの世界観はあるかも、とすごく身近に感じるので好みでしょうが 私は前者の作者の読み易い書き方も含めて好きでした。 好き嫌いがはっきり分かれているみたいで もちろん好きな人が断然多いですが、 本を投げつけたくなった方もいたそうで…納得出来てしまう部分がある。 残念ですがヒロインに全く共感出来ないので挫折しそう。 ファンタジーなのは分かっているけど、 とりあえずこんな女の子…いないでしょうに。 知りあったばかりのオッサンに 良い話を聞いたからって胸揉まれて黙っている子なんていたら変すぎる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
言葉のゴロがよいタイトルに引かれて、いつか読みたいと思っていました。 文体にまず慣れませんでした。難しい漢字も多いし。 癖のあるキャラクターが狭い舞台で動き回る演劇のような雰囲気でした。 背中に緋鯉のぬいぐるみ、首には達磨の首飾りの「黒髪の乙女」 その乙女にひそかに思いよせ、乙女の外堀を固めて固めて、乙女の目に留まろうとするが不毛な活躍に終わる「先輩」 そんな2人の周りを個性あふれるというか、奇人変人な者たちとが現われては消えて、厄介ごとを持ち込む珍事件の日々です。 周りの奇人変人たちは、漫画「めぞん一刻」の一刻館の住人みたいだな〜と私的には思いました。 第二章の古本市の話で、この世界にうまく溶け込め、好きになり、 第三章の学園祭で、学生時代のバカバカしさを意味もなく追い求める世界に、ワクワクしたり 第四章で、猛威を振るう風邪を退治にしに行く話で、あぁ。ほんとにファンタジーなのね・・・と納得。 初めの頃は、著者のほかの本はもう読まないかも・・・と思っていましたが、 読み終わった後は結構、登場人物も世界観も好きになってたりします。 「自分よ自分!何故不毛にご活躍?!」なんてセリフも気に入って、現実世界でも自分で心でつぶやいたりします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1,2章を読んでいる間は、「ユニークだな」「漫画みたいで読み易い」と思っていました。 しかし、3,4章では、「学芸会みたいでレベルが低い」と思ってしまいました。 理由は分かりません。 内容的に、1,2章が”不思議な世界”なのに対して、3,4章が”想像可能な学生の世界”に見えたからかもしれません。または、”不思議な文体に慣れて、新鮮味を感じなくなった”からかもしれません。 どちらにしても、もう、同種の作品を追加で読みたいとは思えません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!