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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全594件 521~540 27/30ページ
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TVでこの本(の装丁のことだったかな?)が取り上げられていたので読んでみました。始めはなんて読みづらい(というか癖のある)文体だろう、と思いました。全部で4章でしたっけ?てっきり短編のつもりで読んでおりまして、1章目が終わったところで今一だなぁ〜と思いきや然にあらず。2章目も先輩と乙女のお話が続き…。後は一気に読んでしまいました。なんだか自分の学生の頃がやたらと懐かしくて、懐かしくて。そういえば先輩みたいな先輩がいたような気がしたり。夜の街をふらついた事や学園祭、友情や恋愛物語…。どこかで自分の青春時代とかぶせながら『夜・歩』の世界にどっぷり浸りました。ありえないお話なんですけれどいろんなところに小粋な仕掛けがあって大変楽しく読めました。読後は登場人物たちとお別れするのが淋しくなりました。 | ||||
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普段あまり小説の類は読まないけれど、これにはやられた。完全にノックダウンです。リアルに描写された京都の街に忽然と立ち現れる、衒学的でレトロポップな恋愛ファンタジー。『千と千尋の神隠し』のような世界を高橋留美子の漫画のようなキャラクターが練り歩き、アイロニーたっぷりに人間哲学を論じ合う。そんな作品。主人公とヒロインの視点を交互に移りながら、輻輳するドタバタ劇をテンポよくまとめあげていく手法はお見事。 暗くて甘酸っぱい思弁を巡らせながら青春を過ごしてきた男子諸賢にとり、主人公の自嘲と諧謔に満ちた独白は胸の奥のわだかまりを代弁し、ヒロインの天真爛漫な挙動と思考回路は遠い日々の理想を具現化させる一服の清涼剤となるであろう。 | ||||
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面白い所もある。 お友達パンチの行なんかは面白いし、文体はとても読みやすいが、 この本、何を書いた本なの??? 本を読み始めたばかりの頃なら、こういうオシャレな文章が読んでいて心地よかったのかもしれません。 好き嫌いはあるから、人それぞれだけど、本屋大賞1位の「一瞬の風になれ」から本屋大賞つながりで来た私には、読みにくい本でした。 | ||||
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第1章を読んだ時点での感想です。 ストーリー:★ つかみにくい。紹介されるような恋愛ストーリーは出てこない。 「京都の町の描写」は、非現実的な事と混ざり合って、あまり伝わってこない。 のめり込み性:★ 第一章では、まったく引き込まれなかった。というか、時代背景が明治かと思 いきや。どうも現代らしい。そんな勘違いもあって、作者の描くストーリがわ かりにくく、のめりこめない。 また、ドラマ的に始まるのに、途中、魔法使いみたいなのが現れる話に変わって しまってファンタジーっぽくなるし。これでは、世界が描きにくい。 また、これで、恋愛ストーリが話の本筋って言われると困る。 表現:★★★ 時々、面白い台詞とか、表現があるものの、そういった技巧的な表現にこだわりすぎ てる感じも少しあるように、逆に感じてしまう。繰り返し用いられる事にも少し、飽 きてしまう。1回でいいんだよね。こーゆーのが続くと読み飛ばしたくなる。 全体として、わかりにくい作品。ファンタジー系にしたいのか、話をドラマ的にしたい のか?はっきりしていない気がする。主人公の2人を非現実的な架空の人物で描ききっ ているため、共感できる部分は少ないと思います。 同じ京大出身若手の万城目さんの作品の方がずっと面白い気がする。 文学を大学で専攻した人、していない人の違いか? そうやって、読み比べてみるには読んでみる価値ありかも。 この本を読んだ人は、鹿男や、鴨川ホルモーを読んでみるとよいかも。 そうだと思いませんか?? | ||||
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とにかく文体が秀逸。 気取ってるとか読みづらいとか胡散臭いとかおっしゃる方もいるようですが、 個人的には大好き。文体が。読むのが楽しくて楽しくて。 地の文読んで笑ったのは本当に久しぶりです。非常にユーモラス。 どうやら好き嫌いが別れる作品のようですが、私は本当にハマりました。 話の内容は結構メルヘンです。 メルヘンどんと来いな方なら大丈夫。 | ||||
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私が始めにこの本を手に取ったのは、本当に何となく。強いて言えばイラストレイターが知っている人であったから。 なので過度の期待もせず、行き帰りの電車の中で少しずつのんびりと読み進め、たまに笑い、たまに引き込まれ、ダラダラと読み進めた結果、読み終えた印象だ。 独特の文体と、個性的なキャラクター。よく分からない設定に、非現実的な出来事。そのすべてを「まぁアリかな」と納得させる、不思議な雰囲気の漂う作品である。ヒロインは愛らしく、主人公には好感が持てる。最後の一文を読んだときに感じるふわふわとした読了感が、私はたまらなく好きだ。 | ||||
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森見さんの作品は初めて読みましたが、読み進めるうちにぐーんと引き込まれました・・・ やられました!これはおもしろいです。 登場人物が妙なことをしています。 が、全く違和感がありません。 妙に納得させられました。 言葉遣いとか、行動とか、すべてにキュンとさせられた。 愛しき登場人物たちにぜひまた会いたいm(_ _;)m 求む続編。 | ||||
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彼女は大学のクラブの後輩にあたり,私は密かに思いを寄せていた。この物語はその黒髪の彼女の後ろ姿に関する世界的権威である私が主役の座を手に入れることができずに外堀を埋め続けた苦渋の記録ある・・・ 時間的に連続する4つの短編集。今までにこれほどあらすじを書きにくい話はなかったような気がする。それくらい不思議な物語である。作者が「冒頭で杏仁豆腐の味にも似た人生の妙味」とうたっているが,まさにその様な物語であったと感じる。最近の本である『有頂天家族』に通じる様々アイテムが物語の中にちりばめられていて,作者の創る独特の世界として共通するものを感じた。『有頂天家族』同様に最近の中では非常に面白い中に位置する本であった。 | ||||
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初め読んだときは失敗かと思いました でも何となく気になって,二回目読んでみたときに 「あぁ・・・独特だなぁ」って感じてその雰囲気が好きになりました 特に乙女の天然さと可愛らしさ この人が好きでこんな風になれないかなと,思い切って髪をショートにしてしまったほどです 涼しい風が、さっと胸を抜けるような 色でたとえるなら水色という感じの 爽やかな作品だと思います | ||||
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読み終わってから大分経つけどここでまず一言。 かわいらしいです。 主人公の「先輩」変な視点から見ると只のストーカーなんですが、その好きな「彼女」は実に面白く、天然で可愛らしい。 未だ不明な点がいくつかあって、読んだ後は少しもやもやと残ったのですが、「そこがいい」というのが世の中の評価なんだと思います。これが理由で☆4つ。 実は注目されてるのを知ったのは買った後なので、正直驚いた部分もありました。 ただ、描かれている物語は「純粋な恋」だったと思います。 現実では有り得ないような・・・少し言い方が悪いかもしれないのですが、フワフワトロトロした物語です。 結構厚いので、面白いところがなかなか出てこなくてイライラした時もあったのですが、地道に読んで、「へぇ」と思えるような・・・前触れが必要な深いような浅いような物語です。 | ||||
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春の夜の先斗町や木屋町界隈、夏の下鴨納涼古本市、秋は学園祭、冬の四条河原町。 京都を舞台に繰り広げられる、妄想大魔王主人公と、主人公が必死に追いかける 「おともだちパンチ」を武器とする後輩、黒髪乙女の滅茶苦茶で勢いだけで、 そして切ない青春物語です。 とにかく黒髪乙女の行く先々に出没し、偶然を装って接触を狙いまくる主人公、 会うたびに「奇遇ですね、先輩」と答える乙女。このプロットだけで、日本全国の 妄想族にはたまらないものがあります。 読み出しは、作者独特の癖のある文体と、多彩な登場人物、現実と空想世界の 目まぐるしい場面展開、そしてめくるめく妄想の暴走で、取っつきにくいかも しれません。しかし、春から夏、夏から秋、そしてクライマックスの冬へと 読み進めるうちに、すべての話が複雑に交差し、伏線が伏線につながり、 最後に大きくまとまっていく展開には、感動すら覚えました。 実写化する場合黒髪乙女を誰が演じるか、で1週間は妄想を張り巡らすことが できます。新しい形の素晴らしき青春純文学だと思います。 | ||||
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面白い。確かに、面白い。 はじめは、なんか、作為的だなーとも思いましたけど、読んでいくにつれて、 そういえば、あたしもこういうモノの見方してる!と、 なんだか共感してしまいました。 妄想癖アリなもので。。 でも、読み終わったあとですね。 確かに読んでるときは爆笑だけど、読み終わった後に余韻が残らない。 せっかく面白かったのに残念だなぁって思います。 ぺらっぺらな話なわけでもないと思うのに。 太陽の塔もそう。 うーん。残念だなぁ。 | ||||
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話題の本なので手に取り読み進めましたが、私には向いてなかったようです。 残念ながら途中で読むのをやめました。 以前作者の他の本も読んだのですが、やはりそちらも途中棄権です・・・ 向き不向きってあるんですね。 私には読みすすめるのも辛いほど全く面白みのない本でした。 でも、面白いという人が多いので私の意見は少数派の意見になりますね・・・ | ||||
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京都の街を闊歩する「乙女」と、それを追いかける恋する「わたし」。 同じものを見ていながらすれ違ってしまう、そんな2人の独白文で構成される連作短編集です。 平成のラブコメディーを漱石が書けばこうなるか、とも戯れに思ってみたのですが、なるほど高橋留美子的でもありますね。 高橋留美子のマンガを漱石がノベル化した感じ、なんですかね(いいかげんな「感じ」ですけども)。その辺が「読みにくい」のか、それとも「面白い」のか、人によるということではないでしょうか。 いずれ夢のような物語ですから、読み終えたときに一抹の「醒めた」さびしさを禁じえませんね。 | ||||
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最近。年に4回くらい襲われる活字中毒にかかってしまい、 何か面白い本はないかしらん。と表紙の可愛さに引かれてこの本を買った。 んで。面白かったと思う。 だけど「うる星やつら」の世界に「めぞん一刻」のキャラクターを登場させたような世界観やキャラクター設定に、オリジナリティーを感じられなかった。 なので星一つ減らさせていただきました。 森見さんの他の作品を読んだ事が無いからわからないが、 森見さん。 あんた高橋留美子作品好きでしょ?そうでしょ?そうに違いない。 少なくともこの作品はそれに影響を受けてるように感じた。 でも。つまらないわけではない。文章が読みやすく、いっきに読めた。 京都が舞台なのに、会話が関西弁じゃないところも読みやすくてよかった。 森身さんの他の作品も読んでみたくなった。 とりあえずこの本に出合えた事を本の神様に感謝。「なむなむ!」 | ||||
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何を言っているんだか分からない。 『だから何なんだ?なんでそうなるんだ? で、どうしたいんだ??』 と、頭の中が『?』だらけ。 お洒落な言葉を組み合わせただけの文章の 羅列にしか思えず、読んでいて苦痛。 映像になったら、面白そうな気がするが、 活字では辛かった。 | ||||
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読みにくい。何度見直してもじれったくて読みづらい文章。読んでてイライラしてしまった。 テンポがいまいちよくなくて、なかなか話に乗れなくて。登場人物に魅力を感じない。 他の作品も読んでみたけど、やっぱり、文章の読みにくさうっとおしさは変わらなかった。 | ||||
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この文体、1ページ目をみて、なんと気取った……!と思いましたが、 読んでいくうちに、単に言葉でごまかそうとしているだけではない、 森見さんの圧倒的な才能に引き込まれていきました。 京都を舞台としており、ロケーションはリアルながらも、 年代や雰囲気は、どこか現代を離れた感がある世界で繰り広げられる物語で、 男女交互に一人称で話が展開されます。 ふわふわと浮いたような黒髪の女の子の世界に心奪われ、 地に這いつくばる、乙女に恋する男の煩悶に共感します。 とにかく各話が面白すぎて読む手を離すことができません。 「なむなむ!」の愛らしさに悶絶。 | ||||
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可愛らしい装丁に惹かれ、手にとって1ページ目を読んだらやられてしまった。 緻密で繊細で愛らしい文体。選び抜かれた語彙。こんな文を書く人がいたなんて!頭を撃ちぬかれたような衝撃だった。 本書はシャイな大学生男子が想いを寄せる黒髪の乙女をひたすら追い掛ける話だ。しかし話の展開は恋愛小説の枠を軽く超え、あまりにも予想だにしないない方向へコロコロと転がっていく。妙な事件に巻き込まれながらも右往左往して黒髪の乙女の姿を探しているのは何やら自分のような気さえしてくる。 空から降ってくる鯉を迎えたり、古本の神様に会ったり、学園祭テロを追いかけたり。著者は一体このアイデアをどこから持ってきているのだろう。あまりにも既存の枠に収まらないので皆目検討もつかない(強いて言えば千と千尋か!?)。本書ですっかり著者のファンになってしまった。「なむなむ!」と唱えながらゆっくり次の作品を待ちたいと思う。 | ||||
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森見登美彦さんの面白さ・奇想天外さには以前から大注目してたけどこれは最高!! むちゃくちゃキュートで、 愛すべき濃い〜キャラが彩る青春エンタ小説です。 すべてありえない展開で進んでいくのに、 何事もすんなり受け入れられる不思議・・・。 ポップな世界観を構築しながらも、 京都の趣のある風景が見事に生き、 まるで古本のレトロな香りが紙からほんのり匂ってきそう。 古風な文体もしっくりきます。 キラキラと個性的なキャラ達がたまらなく魅力的。 黒髪の乙女はもちろんのこと、樋口さんとパンツ総番長が大好きです。 最後の最後は奇抜さはなく、 これからの2人の恋の発展を予感させるようなさりげない締めくくり。 この静かなラストが私を本の世界から現実に呼び戻してくれるようです。 あまりにも楽しい世界に酔いしれ、 読み終わってしまったことがとても寂しく思えてしまう傑作!大好きです! | ||||
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