囁く影
評判
囁く影の評価:
4.59/5点 レビュー 17件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21〜26 2/2ページ
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囁く影の評価:
4.59/5点 レビュー 17件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
現場が密室状況であったため、世間では吸血鬼の仕業と噂され、被害者の息子
の婚約者フェイが吸血鬼で、殺人犯ではないか、という容疑がかかるが、最終的
には、自殺として処理された。
それから数年後、事件の話を聞き、興味を持った歴史学者マイルズのもとに、
図書整理の司書として、なんと事件の渦中の人であったフェイがやって来る。
不穏な雰囲気が高まるなか、ついにマイルズの妹マリオンが
深夜、自室で何者かに襲われ、瀕死の状態に陥ってしまう。
何かが“ささやく”と呟きながら……。
ミステリアスなヒロインを軸に、過去と現在の事件を交錯させ、
思いもかけない真相を描き出す1940年代後半のカーの傑作。
本作では、過去と現在にそれぞれ一件ずつ事件が起きます。
密室状況にあった塔の頂上での殺人事件にかんしては、犯人と被害者の人間関係に
着目する必要があるのですが、現場のロケーションを活かしたあるモノの巧妙な処理も
見逃せません。
一方、現在の事件では、冷徹な犯行方法や、犯人も想定してなかったアクシデントなどに
加え、 フェイがマイルズのもとに来たことで、マリオンの命 が狙われたという因果関係を
強調し、フェイの“魔性”を読者に印象付ける、カーの巧みな演出が目を引きます。
また、フェイとともに、過去と現在の事件双方に関わる、リゴー教授という人物が、
オカルトに基づく推理を展開し、フェイへの疑惑を増幅させているのもうまいです。
本作の謎は、すべて余りを出すことなく、きれいに割り切れてしまうため、
物足りなく感じる向きもあるかもしれませんが、カーが苦手な人にも安心
してオススメできる、スマートな作品だと思いました。