曲った蝶番

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評判

曲った蝶番の評価:

4.27/5点 レビュー 41件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 21〜40 2/3ページ
No.35
(3pt)

カーらしさ満載の逸品にして唖然とするほどの駄作

世の評価は高めだが、駄作は駄作としてきちんと評価してやらねばなるまい。

タイタニック沈没時の人物入れ替わりに端を発する相続人争い、衆人環視下の不可能殺人、思わせぶりに絡む一年前の殺人事件、館の屋根裏に潜む不気味な自動人形、背景に見え隠れする悪魔崇拝の集会。
まあなんともカーらしさ満載の仕掛けや小道具が、複雑怪奇に絡み合って事件は展開する。が、これらがきちんと集約されて解決篇で焦点を結ぶ、とはひいき目にも言い難い。

広げた大風呂敷からビー玉のように転がり出た幾多のガジェットを回収できないまま終わってしまった、という感じ。
カー自身ももはや収拾がつかなくなったと見え、ラス前でフェル博士にダミーのトリック(荒唐無稽なバカ・トリック)解明をさせたあと、犯人の手記のかたちで「実はこうでした」とまとめるしかなかった。この犯人が告白する殺害方法も、あまりの脱力系。
しかも、不可能状況やトリックの成立が目撃者の**に支えられている、というのはいかにもお粗末のうえアンフェアーだ。

バカミス大いに結構というカー・マニア(私もその一人かも)にとっては宝石箱のような珠玉の逸品だが、一般読者が読んだら「えっ何?結局なんだったの?」で終わる公算が高いので、決してお勧めしない。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.34
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

いかにも無理がある

第1部まで読みましたが、ちょっとこれ以上先を読む気はしません。
二人の者が同時に一人の人物であることを主張するという意外なプロットはいいのですが、展開に無理があり過ぎます。
いくら25年前とはいえ、当時本人と親しかった複数の人物が目の前にして、双子でもないのにどっちが本物だかわからないなんて、ないでしょ普通。まして、どちらがほんものかテストまでしながら特定できないなんて、現実には考えられません。
そしてこの先、特定できない無理をさらに重ねていくのかと思うと、私のような現実主義者にはここまででギブアップ。
話のテンポも文章もなかなかいいので、あまり現実性が気にならない方は大丈夫です。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.33
(5pt)

面白い

何故、蝶番が曲がったのか・・・・ミステリー好きな方は1度読んでご覧あれ♪
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.32
(5pt)

新訳曲がった蝶番

カーの全作品を所持しているが、翻訳は新訳が圧倒的に読み易い。これまで、カー作品を読まれて、二度と読みたくないと感じた方もあるだろう。私もその一人であった。しかし、新訳は分かりやすく、過去の翻訳が如何に悪訳であったか分かる。本格好きの方は、是非、一度、手に取って頂きたいものです。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.31
(5pt)

切れ味抜群の傑作

新訳を機に三十年ぶりに再読したが、怪奇的な雰囲気が単なる装飾にとどまらずプロットと有機的に結合している点では
カー作品中でもトップクラスであろう。
真の相続人は誰かという趣向は横溝正史も『犬神家の一族』執筆の際インスパイアされたとおぼしい。
殺人トリックの実現性の是非はともかく、真相の意外さ、幕切れの切れ味、大胆な犯人像の鮮やかさ、
どれをとっても代表作の一つという名に恥じない傑作。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.30
(5pt)

個人的に、カーの最高傑作

本作で用いられているトリックは非常に鮮やかである。
その上、最後まで至るまで内容的に密度が濃く、読みごたえがある。
ディクスン・カーの傑作というと一般には『火刑法廷』や『三つの棺』が有名であるが、
評者は個人的には、この『曲がった蝶番』こそ最高傑作と推したい。
本作にこれまであまりスポットが当たらなかったのは、1959年の中村能三訳でしか読むことができず、
訳が古かったせいではないだろうか。
このたび新訳で出たのは、まことに慶賀すべき出来事である。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.29
(5pt)

愛すべき作品!

個人的に一番好きなカーの作品であったので、新訳版の刊行を機会に再読しました。

タイタニック号の遭難時に入れ替わりがあり、現当主を偽物だとして爵位継承権を主張する謎の男の出現。
そしてその真偽が確かめられようとした時に起こる不可能殺人と事件現場の庭に蠢くもの。
これに1年前の殺人事件にまつわる悪魔礼拝の影や奇怪な自動人形の謎といった怪奇趣味も加わり、まさにこの作家の独壇場とでもいうべき物語が展開します。

でも何と言ってもこの作品の一番の魅力は、殺人のトリックです。私はフェル博士の最初の説明を聞いて半分呆れたのですが、最後に真相が語られたときは、意味が分からず、あっけにとられてしまいしました。それでも許せてしまうのは、それが可能となった背景の話が面白いのと、事件の真相の光景の異様さ故でした。

新訳の感想ですが、旧訳に比べて伏線の部分の説明(特に”曲がった蝶番”や自動人形に関する部分)が丁寧に書かれている感じを受けました。また省略されていた箇所や原注も記載されていて好感が持てましたし、読みやすい文体になっていると思います。ただ旧訳を愛読してきた者からすると違和感を感じた点もありましたが、これは個人的な話であり、初読の方にはお薦めできる本だと思います。

(補足)比較している旧訳とは、同じ創元推理文庫の旧版である中村能三訳の「曲った蝶番」です。
曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118348
No.28
(5pt)

ジェットコースターミステリー

カーの著書は、
同名義の物はストーリーの面白さを
ディクスン名義の物は、トリックの面白さを狙った物が多いように思われます。
そしてカー名義物の中でもっともスリリングで、物語に吸引力があるのが
この『曲った蝶番』でしょう。タイトルからして趣きを感じます。
 
驚かされるのは、惜しげもなく次々と現れる魅力的な謎の数々。
これだけのエピソードをたった3百数十頁に詰め込み、しかもストーリーが破綻せず、
最後に見事などんでん返しを喰らわせる・・・正に神業!
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G
No.27
(5pt)

ジェットコースターミステリー

カーの著書は、
同名義の物はストーリーの面白さを
ディクスン名義の物は、トリックの面白さを狙った物が多いように思われます。
そしてカー名義物の中でもっともスリリングで、物語に吸引力があるのが
この『曲った蝶番』でしょう。タイトルからして趣きを感じます。
 
驚かされるのは、惜しげもなく次々と現れる魅力的な謎の数々。
これだけのエピソードをたった3百数十頁に詰め込み、しかもストーリーが破綻せず、
最後に見事などんでん返しを喰らわせる・・・正に神業!
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.26
(5pt)

カーの最高傑作

カーの著書は、同名義の物はストーリーの面白さを
ディクスン名義の物は、トリックの面白さを狙った物が多いように思われます。
そしてカー名義物の中でもっともスリリングで、物語に吸引力があるのが
この『曲った蝶番』でしょう。タイトルからして趣きを感じます。
 
驚かされるのは、惜しげもなく次々と現れる魅力的な謎の数々。
これだけのエピソードをたった3百数十頁に詰め込み、しかもストーリーが破綻せず、
最後に見事などんでん返しを喰らわせる・・・正に神業!
曲つた蝶番 (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 220 Amazon書評・レビュー: 曲つた蝶番 (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 220より
B000JB4X3K
No.25
(5pt)

カーの最高傑作

カーの著書は、同名義の物はストーリーの面白さを
ディクスン名義の物は、トリックの面白さを狙った物が多いように思われます。
そしてカー名義物の中でもっともスリリングで、物語に吸引力があるのが
この『曲った蝶番』でしょう。タイトルからして趣きを感じます。
 
驚かされるのは、惜しげもなく次々と現れる魅力的な謎の数々。
これだけのエピソードをたった3百数十頁に詰め込み、しかもストーリーが破綻せず、
最後に見事などんでん返しを喰らわせる・・・正に神業!
曲った蝶番 (Hayakawa pocket mystery books (220)) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (Hayakawa pocket mystery books (220))より
4150002207
No.24
(5pt)

油断大敵

面白さは間違いなく「終盤にあり。」
な本作品であります。

序盤のほうでも
本物と偽者との
争いあいがあったりと
読者を飽きさせはしないんですけどね。

この終盤は
思わぬところに事実が
いくつもいくつも出てきます。
これはカーの作品では
珍しいパターン。

犯人が当たったからといって
にんまりはよしましょう。
その後で真っ青になります。

ただし、真犯人は
たぶん想像がつくかも。
もう人物設定時点で怪しい人は
数人に絞られてしまいますからね。

珍しく残酷描写というか
生々しい争いあいも
ほとんどなく、読みやすかったです。
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G
No.23
(5pt)

油断大敵

面白さは間違いなく「終盤にあり。」
な本作品であります。
序盤のほうでも
本物と偽者との
争いあいがあったりと
読者を飽きさせはしないんですけどね。
この終盤は
思わぬところに事実が
いくつもいくつも出てきます。
これはカーの作品では
珍しいパターン。
犯人が当たったからといって
にんまりはよしましょう。
その後で真っ青になります。
ただし、真犯人は
たぶん想像がつくかも。
もう人物設定時点で怪しい人は
数人に絞られてしまいますからね。
珍しく残酷描写というか
生々しい争いあいも
ほとんどなく、読みやすかったです。
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.22
(5pt)

大好き!

悪魔崇拝に謎の自動人形、タイタニック号遭難に不可能殺人。
並べるだけでもわくわくする内容。
トリックの元ネタはルルーの短編かな?
カーの作品では一番好き。
万人受けはしないと思うけど。
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G
No.21
(5pt)

大好き!

悪魔崇拝に謎の自動人形、タイタニック号遭難に不可能殺人。
並べるだけでもわくわくする内容。
トリックの元ネタはルルーの短編かな?
カーの作品では一番好き。
万人受けはしないと思うけど。
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.20
(5pt)

模索した次の瞬間には,もう完成の画面に到達

カーター・ディクスン名義で書いたH・Mものの最高傑作が『ユダの窓』ならば,フェル博士ものの最高傑作は本作品『曲った蝶番』だろう。

絶対的とも言える不可能犯罪の演出もさることながら,驀進してきた怪奇趣向はここで一つ頂点とも言うべく形で実を結びます。
それは悪魔崇拝,自動人形,等々...の道具立てのことでもありますが,このストーリーの中核をなしているタイタニック号沈没の歴史背景を
一要素,一因数として鮮やかに組み込んでいることだ。
そもそもが,怪奇趣味なんてものは現実感の喪失,馬鹿馬鹿しくて荒唐無稽,究極に陳腐になってしまう側面を持っていますが,
後期カーが時代ミステリに傾倒していったように,ここで自ら推し進めてきた作風に一度ケチをつけてみた感がある。が,次の瞬間には既存
を超越する創造をしている所がカーの最も天才的な所だろう。

おもうに,カーの魅力はそこらへんにあって,クリスティが革新的なアイディアを創案していったのには,何が保守的かを知っている裏打ちが
ある訳だし,クイーンの論理の美学だって練りに練った裏打ちが歴然だ。
カーって作家はある意味その裏打ちを省みず(努力を怠ると言う意味では勿論ない),多種多様とか柔軟なんて表面上の造形語彙を真っ先に
かなぐり捨てて,信念の趣くままに《こだわり》続けた作家だろう。それは甚だ変な喩えだが,子供が好きな玩具をいつまでも手放さないのに
似ている。つまるところそれは,《頑固》とか《偏屈》とは次元を異にする1+1を4にでも10にでも出来る天才的な閃きと,あくまで純粋にして
先進的なセンスの発露なんだ。
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.19
(5pt)

模索した次の瞬間には,もう完成の画面に到達

カーター・ディクスン名義で書いたH・Mものの最高傑作が『ユダの窓』ならば,フェル博士ものの最高傑作は本作品『曲った蝶番』だろう。

絶対的とも言える不可能犯罪の演出もさることながら,驀進してきた怪奇趣向はここで一つ頂点とも言うべく形で実を結びます。
それは悪魔崇拝,自動人形,等々...の道具立てのことでもありますが,このストーリーの中核をなしているタイタニック号沈没の歴史背景を
一要素,一因数として鮮やかに組み込んでいることだ。
そもそもが,怪奇趣味なんてものは現実感の喪失,馬鹿馬鹿しくて荒唐無稽,究極に陳腐になってしまう側面を持っていますが,
後期カーが時代ミステリに傾倒していったように,ここで自ら推し進めてきた作風に一度ケチをつけてみた感がある。が,次の瞬間には既存
を超越する創造をしている所がカーの最も天才的な所だろう。

おもうに,カーの魅力はそこらへんにあって,クリスティが革新的なアイディアを創案していったのには,何が保守的かを知っている裏打ちが
ある訳だし,クイーンの論理の美学だって練りに練った裏打ちが歴然だ。
カーって作家はある意味その裏打ちを省みず(努力を怠ると言う意味では勿論ない),多種多様とか柔軟なんて表面上の造形語彙を真っ先に
かなぐり捨てて,信念の趣くままに《こだわり》続けた作家だろう。それは甚だ変な喩えだが,子供が好きな玩具をいつまでも手放さないのに
似ている。つまるところそれは,《頑固》とか《偏屈》とは次元を異にする1+1を4にでも10にでも出来る天才的な閃きと,あくまで純粋にして
先進的なセンスの発露なんだ。
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G
No.18
(5pt)

カーの最高傑作!(と私は勝手に思う(笑))

この表紙は、むろん再版のものなのだろうが、ちょっとひどい。
読めば判るが、こんな「人形」ではないのです。
『金髪の魔女』と呼ばれた、美しくも恐ろしい自動人形なの。
こんな可愛らしい子供の人形ではない。

で、個人的には、これがカー(カーターも含む)の最高傑作だと思ってます。
この、イギリスの田園地方の、広々と明るいのにもかかわらず、どこか鬱屈した雰囲気。
夕暮れの庭園を跳梁する、奇妙なもの。

こんなくだりを、夜中に1人で読んでごらんなさい、けっこうゾッとしますよ(笑)。

悪魔崇拝だの自動人形だの、怪奇風味を随所に惜しげなくちりばめて、カーの面目躍如たる傑作と思います。

更に、探偵役フェル博士の魅力も満点。
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G
No.17
(5pt)

カーの最高傑作!(と私は勝手に思う(笑))

この表紙は、むろん再版のものなのだろうが、ちょっとひどい。
読めば判るが、こんな「人形」ではないのです。
『金髪の魔女』と呼ばれた、美しくも恐ろしい自動人形なの。
こんな可愛らしい子供の人形ではない。
で、個人的には、これがカー(カーターも含む)の最高傑作だと思ってます。
この、イギリスの田園地方の、広々と明るいのにもかかわらず、どこか鬱屈した雰囲気。
夕暮れの庭園を跳梁する、奇妙なもの。
こんなくだりを、夜中に1人で読んでごらんなさい、けっこうゾッとしますよ(笑)。
悪魔崇拝だの自動人形だの、怪奇風味を随所に惜しげなくちりばめて、カーの面目躍如たる傑作と思います。
更に、探偵役フェル博士の魅力も満点。
曲った蝶番 (創元推理文庫 118) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (創元推理文庫 118)より
4488118070
No.16
(4pt)

タイタニック号沈没事故を淵源とする、オカルト色濃厚な因縁話

准男爵家の子どもが、タイタニック号沈没事故の際に、サーカスに送られる予定の
子どもと入れ替わっていたかもしれないという冒頭の謎は、実に魅力的で、読者を
惹きつけるのに十分。

また、真偽の鑑別の決定的な証拠となる指紋帳を所持した男が登場するのですが、
その男ではなく、“現在の准男爵”が殺害されるという意外な展開にも驚かされます。

しかし、衆人環視の夜の庭園で起きた殺人の真相に関しては、カーの趣味が
ストレートに炸裂しているため、眉をしかめたり、あるいは、拍子抜けに感じる
向きもあるかと思います。

そのあたりが、本作が毀誉褒貶相半ばする要因なのでしょうね。

事件の解明は、フェル博士がダミーの解決を提示することによって事後従犯を誘導し、
真の解決の裏づけをとるという手順を踏むのですが、どちらの解決にも、カーの稚気
溢れるバカトリックが用いられているので、人によっては引いてしまうかもしれません。

要するに本作は、通り一遍のモラルなど物ともしない、カーの遊び心が凝縮された作品なのです。

それにしても、自動人形や悪魔崇拝といった怪奇趣味、そしてラストに用意された「告白」など
からは、乱歩の《少年探偵団》シリーズを思い出しました(本作のほうが、「先祖」でしょうが)。
曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 曲った蝶番 (1966年) (創元推理文庫)より
B000JA9U6G