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ポケットにライ麦を
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【この小説が収録されている参考書籍】
ポケットにライ麦をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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BBCのミスマープルが好きで映像で見たことはありました。ドラマでは省略されていた場面や設定があったので詳細が分かり、ストーリーの理解が深まりました。忘れたころにまた読もうと思います。 | ||||
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大変面白いデス | ||||
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ミス・マープルのお話は、(今までも感じていましたが)想像力が試される作品です。今回もはまってしまいました。最後の一文まで。 | ||||
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ミス・マープルものを定期的に読み返したくなる。 なので犯人はわかっているのですが、それでも必ずラストで涙がこぼれるのがこの作品です。 ミス・マープルの可愛らしさにカモフラージュされた峻厳さと正義感が、ジェーン・ヒクソン主演のテレビドラマ版ではよく出ていると思います。 が、この作品だけは字で読む方が、エンディングが万感胸に迫ります。 | ||||
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書評を読んで評判が良かったので読んでみたけど、真相にたどり着く手際の鮮やかさと、 その謎の見事さたるや、近年の推理小説作家の謎と比べても図抜けてすごいと感じました。 あとタイトルの付け方が本当に見事。このタイトルに込められた事実に加え、 些細な存在はいるかも知れないけど、その存在こそが尊いんだよ、 と著者が言っているような気がしました。 ともあれ、自分が知らない面白い推理小説って、まだまだたくさんあるんだなぁ、 ということを心底感じた1冊ですね。 あと特筆すべきは最終章。 ここまで切れ味の鋭くかつ感情を揺さぶられる最終章はなかなか無いな、と思いました。 時代背景は古いですが、作品としての古さは全く感じませんでした。 面白い推理小説を読みたいという人に、諸手を挙げてオススメしたい1冊ですね。 | ||||
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本作の被害者第一号は投資信託会社社長レックスフォーテスキュー、彼は毒殺されました。ポケットには一握りのライ麦が仕込まれていたこと、それがタイトルとなっています。次の被害者は妻アデル、彼女も食品に毒を混ぜられて殺されました。ミス・マープルの手の者だったメイドのグラティスも殺され、見立て殺人は完遂されたものの…というのが大筋です。犯人の候補者は長男バーシヴァル、妻のジェニファー、放浪中の次男ランスロット、上級メイドのメアリーです。 アガサクリスティの著書の見所は心理戦で、この作品でもマープルが大活躍します。品の良い老婦人とお付きのメイドたちが一生懸命頑張る作品は面白いですね…マープルが慕われる理由がわかる熱い展開が繰り広げられますのでおすすめです。 | ||||
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レビューを読むと、本格ミステリーはない、犯人がすぐに分かるというのが結構ありますが、私には最後まで分からなかったし、いつもの通りプロットが楽しく、面白いです。 ここの記述で「この人は……」と人物像を想像しイメージしていけるのが、なんとも楽しいです。 犯人の人物像についていえば、すっかりミスリードされてしまいました。 このミスリードに乗せられるもの、楽しみなのでしょう。 24章でニール警部が列車の中でタイムズ紙のクロス・ワードを解くのが出てきますが、このプロットもミステリーのヒントだけでなく、プロットそのものも面白いです。 こういうのが満載なので、 一度通しで読んで、それから、改めて、最初から読み直しても、とても楽しめます。 | ||||
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初っ端から殺人が起き、そこからしばらくは殺された社長一族の人間関係のゴタゴタが描かれますが、一癖も二癖もある個性的な人物たちが揃っているのでなかなか楽しめました。 そして事件を解決するために乗り込んだニール警部は、社長一族とのバランスをとってか強烈な個性はないものの、嫌味がなくとても優秀で、読み手と一緒になって事件を追う人物としては申し分なかったです。 マープルはいつも通り途中から登場します。 しかし今回はいつもと少し違って、事件を知ったマープルが義憤に駆られて仇討ちとばかりに現場に乗り込みます。 いつもは穏やかなだけに、このマープルの怒りは大変際立ちました。 今回の殺人は童謡の歌詞になぞらえています。 童謡の見立て殺人といえば「そして誰も〜」が浮かびますが、それとは全く異なった切り口で、様々な要素を綿密に絡み合わせて、さらにはミスリードを誘う要素も巧みに散りばめてあるので、かなり質の高い作品だと感じました。 しかしラストは、登場人物たちのその後はおろか、犯人が逮捕されるまですら描かれず、カタルシスがないのは非常に残念でした。 そのうえ例の手紙はやるせなく、これはこれで結末としてはアリですが、個人的には後味の悪い作品でした。 ラストの好みはあるものの、クリスティの作品の中でも質の高い方かと思うので、読んで損は無いと思います。 | ||||
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マープルがどうやって仮説を立証するのかと期待していたら、グラディスの手紙と写真でおしまい。 あれで済むなら端から探偵要らんやんけ。 | ||||
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ライ麦もくろつぐみも全然知らなくて、今でも知らなくて、本編全部を読み終えた今でもまだ調べようともしていない。あくまでもそれほどしか心が動かされなかった程度のお話だったのかなと。この作品の前にこの作者さんの、そし誰(そして誰もいなくなった)とアクロイド殺しを見ましたが、前述の二作品がそれぞれマンチェスターUとリヴァプールだとすると、ポケ麦はニューカッスルですか? | ||||
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イギリスの童話には詳しくありませんが、なるほど、と感心して楽しくよみました。 | ||||
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数十年前に書かれたとは思えない面白さです。小物やトリックは現代なら通用しないものもありますが、そんなことを感じさせない位、筋書きが面白いので気になりません。 | ||||
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クリスティが創造した探偵役の中でも、ポアロと並んで人気、知名度を誇るミス・マープル。その12作ある長編のうち、6作目にあたるのが本作です。 この作品に興味を持たれた方は、まず最初に3つの誤解に陥っていないか、確認されることをお勧めします。 まず第一に、主人公はマープルではありません。ほぼ出ずっぱりで事件の捜査に当たるのは、警視庁から派遣されてきたニール警部と、その部下、ヘイ部長刑事。描写の大半は彼らの活動に割かれており、マープルは登場からして全体の4割以上が過ぎてから。その後も、ちょこちょこと顔を出すだけで、物語の構成から見れば、完全な脇役という位置づけです。 もっとも、マープル物ではこのスタイルはむしろ普通で、最終盤にちょろっと出てくるだけの『動く指』などに比べれば、まだしも登場する場面が多い、といえます。ですので、冒頭からマープルが登場し、捜査の主役となって真相へ近づいていく、といった一般的な探偵小説のスタイルを意識していると、思い切り肩透かしを食らうことでしょう。 第二に、この物語はマザー・グース(Nursery Rhymes)のひとつ、「六ペンスのうた」からタイトルを採っており、作中で歌に見立てた殺人事件が起こります。そのため、同じ趣向を持つ著名作中の著名作『そして誰もいなくなった』に感銘を受け、“もっとクリスティのマザー・グースものを読みたい!”と思った方が思わず手に取ってしまうかもしれません。 が、おそらくその場合も、ちょっと想像と違った印象を持つことになるのではないかと思います。確かに見立てはあるものの、それが全編に色濃く反映されているだけではなく、またサスペンスが主軸の『そして誰もいなくなった』と異なり、家庭内のいざこざを描いたホームドラマになっているためです。 そして第三に、この作品は上述のように、あくまでもホームドラマであり、ミステリ要素はあるものの、本格ミステリではないことです。 もともとクリスティは論理性やそれを裏付ける証拠などに拘泥しない、もう少し言えば端からさほど重要視していない作家です。もしクリスティが公明正大、読者との知恵比べを真剣に挑むような作風を好んでいれば、『アクロイド殺し』『オリエント急行の殺人』といった作品はたとえ思いついたとしても書かないでしょう。 クリスティを10冊程度読んだ人であれば、彼女が“ミステリの女王”ではあっても“本格ミステリの女王”ではないことにすぐ気づくと思います。しかも、第二次世界大戦以降の作品では、その傾向がどんどん増していき、自身が還暦を迎える1950年代以降になると、ミステリ要素を持った小説、謎解きを絡めながらお話として面白い小説を書く作家としての側面が強くなっていきます。 『ポケットにライ麦を』は発行が1953年、クリスティはすでに63歳になっています。この頃には、もうそうした志向が出ているため、本格ミステリとしては見れば、完全な落第作です。しかし、クリスティが本格ミステリとして書こうとしてない以上、そうなるのは当然といえるでしょう。 ここでまとめておきます。 ●マープルは主人公ではない ●マザー・グースは主題ではない ●本格ミステリではない この3点が気になる方は避けて通ったほうが無難でしょう。クリスティー文庫のアオリ文は毎度のことながら多分に盛っているというか、修正をし過ぎて別人になってしまった写真のような趣があるので、ゆめゆめ惑わされませんように。 では、この作品の面白さ、良さはどこにあるか。 それは何よりもクリスティの文章の上手さにあります。一読すればお分かりになるでしょうが、非常に読みやすいのが特徴です(もちろん、これには訳文の巧さもあるでしょう)。しかも、その読みやすさは、よく考えてみると、かなり凄いことなのです。 というのは、作中の主要登場人物となるフォテスキュー家の人々が、使用人まで含めて、なんともヒドい人たちばかりなのです。冒頭で当主レックスが殺されることから物語は始まりますが、仮にも人が、それも夫であり、父であり、当主である人物が亡くなったというのに、それに対して彼らが見せる態度といったら。ほとんどが死んで当然、死んで良かったのオンパレード。かなりヒドいです。 さすがに辟易して……きそうですが、ところがそうはなりません。 冷酷というか自分勝手というか、とにかくどうオマケしてもいい人とは言い難い人々の話を聞かされているのに、読んでいる側の心がダークになってきません。するっと、さらっと読ませてしまうのです。しかも、クリスティが好んで用いる恋愛というファクターも、ここではほとんど使わずに。 豪華な屋敷に暮らす大家族、家族全員ろくでもない人間という構図は『死が最後にやってくる』『ねじれた家』などでも見られる人物配置ですが、これらの作品には、主人公を巡るロマンスの要素が盛り込まれ、少なくともその当事者たちは比較的まとも、という逃げ口が用意されていました。いわば、読者が感情移入できる対象が用意されていたのです。 ところが『ポケットにライ麦を』にはこれがありません。ロマンスはあることはあるのですが、それがすべて悲劇の方向を向いています。ここまで徹しているのは、クリスティでも珍しいといえるでしょう。 クリスティは19世紀生まれの人で、世界に冠たる大英帝国が二度の世界大戦を経て、凋落していくさまをその目で見た人物です。レックス・フォテスキューは、犯罪すれすれの手腕で金を稼ぎ、それを元に投資信託会社をやって財を増そうとしています。そして一族はその決して綺麗とはいえない金に群がります。こうした人々が、謹厳なるヴィクトリア朝時代に生まれた還暦超えのおばあさんにどう見えたのか。第四章でニール警部が金持ち連中に対する不満をぶちまけるくだりがありますが、そこには英国社会の変貌に対するクリスティ自身の思いが込められているように感じます。 戦後の混乱期、人々が苦しんでいる時代に、怪しげな金で構えた大豪邸に住まう俗悪な成金。自分で稼いだわけでもない金を狙う親族たち。彼らが巻き起こした醜い事件を、マープルを絡めて描く――これが『ポケットにライ麦を』なのです。 こう聞いて面白そうだな、と思う方。そんな人のためにこの作品はあります。作家クリスティの手腕と、そこから垣間見える価値観をどうぞじっくりと味わってみてください。 【補足データ】 初版:1953[昭和28]年11月 初版刊行時点でのクリスティの満年齢:63歳 長編として:全66作(Mary Westmacott名義で刊行された非ミステリ長編6作を除く)中の45作目 マープル物の長編として:全12作中の6作目 【六ペンスのうた・原詞】 Sing a song of sixpence, A pocket full of rye. Four and twenty blackbirds, Baked in a pie. When the pie was opened, The birds began to sing; Wasn't that a dainty dish, To set before the king? The king was in his counting house, Counting out his money; The queen was in the parlour, Eating bread and honey. The maid was in the garden, Hanging out the clothes, When down came a blackbird And pecked off her nose. | ||||
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題名が面白いのでちょっと期待したのですが、マザーグースの歌とともに本編の謎にはあまり関わりがないのが残念です。また、犯人もたいした捜査をしてないようなのに、確信をもって推定されて少し唐突な感じがしました。そして最後の手紙、小説としてはいい味なのかもしれませんが、犯人を確定するための強引な手法という感じがしました。 | ||||
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「本格ミステリーとは言えない」のコメントに大納得。本作はメロドラマの域を出ておらず、ミステリーとしては評価できない。 首を傾げる記述(論理的にありえない描写)が少なくとも2箇所ある。クイーンの作品では考えられないような記述ミス。。。 マープルが入手した「証拠らしきもの」も、法廷では一蹴されそうな代物にすぎない。もっとも、真犯人は別人であることが論理的に説明できてしまうので(ただしこちらも立証困難なのだが)、マープルが「説明」している犯罪を立証不可能なのは当然である。 マープル(クリスティ)の「思い込み」が、きわめて悪い形で出ている作品と思える。プロットは良く、楽しめないことはないので、やっと星2つ。 | ||||
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社会でよく見受けられるタイプの人物をうまく取り込んで人間関係を構築し、連続殺人事件を発生させるクリスティ女史の手腕は、この作品でも冴えわたっており、物語としては、楽しめる内容であった。 しかしながら、ミステリー作品として見ると、この作品には決定的なキズがある。 1つの殺人事件に関して、犯人のアリバイ、犯人がその時にどうしていたかに関する取り調べの内容に全く触れられていない。こんな重要な事項を内緒にしたままでは、本格ミステリーとは言えない。 また、マープルの推理には必然性、論理性が全くなく、単なる憶測にすぎない。それを自信満々に、「仮説ではありません。事実なのです」と言うのには、あきれてしまった。 犯人の計画も、ある人物の性格に依存したものであり、それがうまくいかなければ露見してしまう、極めて危険なものだ。 | ||||
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最後が本当に悲しくって、心を打たれました。 アガサ・クリスティーの中でも好きな方のお話しです。 | ||||
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軽く読めました! そのうちヘレンミレンがマープルを演じる日が来るかも。 | ||||
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マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きる見立て殺人。 投資信託会社の社長、レックス・フォテスキューが毒殺された。 さらにフォテスキュー夫人も毒殺された。 小間使いのグラディスが洗濯ばさみで鼻を挟まれた絞殺死体で発見された。 グラディスはミス・マープルがかつて行儀作法を教えた娘だ。 マープルはニール警部にマザーグースの童謡を口ずさみ、事件が歌詞通りに起きていることを示唆する。 本作に使われている『6ペンスの唄』はクリスティの他の短編にも使われている。 エラリークィーンの『フランス白粉の謎』にも使われている。 本の終わりの方にグラディスからの手紙が届くのがなんとも悲しい。 転送されずにちゃんと届いていれば、グラディスは殺されずに済んだかもしれない。 | ||||
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マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きる見立て殺人だ。 投資信託会社の社長、レックス・フォテスキューが毒殺された。 さらにフォテスキュー夫人も毒殺された。 小間使いのグラディスが洗濯ばさみで鼻をつままれた絞殺死体で発見された。 グラディスはミス・マープルがかつて行儀作法を教えた娘だ。 ニール警部にマザーグースの童謡を口ずさみ、事件が歌詞どおりに起きていることを示唆する。 本作に使われている『6ペンスの唄』はクリスティの他の短編にも使われている。 エラリー・クィーンの『フランス白粉の謎』にも使われている。 この物語の終わりの方にグラディスの手紙が届くのがなんとも悲しい。 転送されず、すぐに届いたならグラディスは殺されずに済んだかもしれない。 | ||||
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