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ポケットにライ麦を
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【この小説が収録されている参考書籍】
ポケットにライ麦をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きる見立て殺人。 投資信託会社の社長、レックス・フォテスキューが毒殺された。 さらにフォテスキュー夫人も毒殺された。 小間使いのグラディスが洗濯ばさみで鼻をつままれた絞殺死体で発見された。 グラディスは、ミス・マープルがかつて行儀作法を教えた娘だ。 マープルはニール警部にマザーグースの童謡を口ずさみながら、 事件は歌詞どおりに殺人が起きていることを示唆する。 本作に使われた『6ペンスの唄』クリスティの他の短編にも用いられてる。 それからエラリー・クィーンの『フランス白粉の謎』にも用いられてる。 | ||||
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マザーグースの歌に見立てて起こる殺人事件ものとしては ご存知の通り、「そして誰も・・・」が有名であり、クリスティー作品の中では 私は一番度肝を抜かれた小説でした。 それと比べるのは酷ですが、犯人が中盤ぐらいでわかってしまったことや 恨みを持つあの家のあの人は・・・実はというのもわかってしまったことで 純粋に謎解き、意外性という意味で、面白さに欠けました。 というものの、これだけハズレのない作品を死してなお 提供してくれるクリスティーに感謝です。 | ||||
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レビューで、最後マープルが「真相が当たっていたから喜んでいる描写がいらない」などと書いている人がいるが…あまりにも感覚が…というか重要な点を読み逃している(笑) マープルが勝利の喜びに震えたのは「写真」によって奴をアッサリと有罪に出来るからに決まっている。 証拠の照らし合わせに時間を要すると作中語られているではないか。 しかし彼女からの手紙と写真があれば奴はもう逃れられない。 マープルは復讐の喜びに震えたのだ。 きちんと読めばわかるものを…むしろこのラストがあるからこそ名作なのに。 | ||||
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家族からも見下され、 自分も家族を見下しながら、 殺人を次々犯しながら 欲しいものだけを手中にしたのに、 ある人物の悲運だけは 甘く見てた犯人の末路は哀れ… 伏線の張り方が絶妙 ミス・マープルってどこにでも赴き、 誰にでも受け容れてもらえるって すごい才能だと思う。 年寄りの物の見方って どこか言い得て妙です…。 最後のミス・マープルの涙が印象的。 | ||||
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マープルものの中でもっとも緻密な論理構成の作品が本書。 マザーグースの唄のとおりに殺人が起きる話として既に名作「そして誰もいなくなった」を書いておきながら、それをもう1作書くところがすごい。 マザーグースの唄の歌詞のとおりに殺人が起きるのはちゃんと意味があり、捜査側(と読者)を引っ掛ける仕掛けがあるところがとくにいい。 犯人も意外性がある。 ただし、こんなに犯行が上手くいくのはちょっと犯人に都合よすぎる気がする。 とくにグラディス殺しの際、誰かに邪魔されたり見られたりする懸念を感じなかったのだろうか? ということで、マープルものではベストだが、もしも作者作品ベスト10を選ぶなら、本書はギリギリ入るか入らないかといったところだと思う。 | ||||
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有名な作品は数あれど、私はこれが1番好きです。 彼女の本の多くは殺人の動機がお金絡み。 恨みつらみみたいなドロドロはあまりないし、 グロテスクでもないので、 犯人に嫌悪感を覚えることも少ないんです。 むしろ同情してしまったりすることもある。 だけどこれは犯人許せない〜って思ってしまった。 (決してグロテスクではないですよ) クリスティのミステリー作品で唯一泣いた本。 もっと沢山の人に読んでもらいたいです。 私も始めて読んだのは子供の頃で、読みやすさも抜群です。 ぜひ!! | ||||
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読み始めると、すぐに事件が起きる。 そしてこの本の結末は、とても優れた演出で深い悲しみと余韻を与えている。 罪を犯す者とそれに利用される者、その犠牲者、周りの人々、 それぞれの個性がとても興味深い。 己の利得を優先させる者への当然の結末と報いがもたらされ、 人のあまりにも悲しい一面を感じさせる作品になっている。 マダム・クリスティーは「殺人事件」を題材に、 人のもがきと、人のあるべき姿、世間のありようを描き出す。 登場人物が語る一言、一言が作者からのメッセージとして心に届く。 | ||||
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作者作品にはマザー・グースを引用したものが数多くあるが、童謡の歌詞どおりに殺人が起きるのは『そして誰もいなくなった』と本書だけである。『そして〜』に較べると小粒の感は否めないが、それなりに面白かった。マープルの推理も論理的に納得のいくもので、意外性も楽しめる。ただし、それはあくまでも説明であって、唯一無二の真相を純粋推理で解き明かすのは不可能なのが残念である。 また、グラディスからの手紙を読んだマープルが憤りに涙するところで終われば感動的なラストだが、それが正しく真相を解き明かした喜びに変わるのは蛇足に思う。 なお、「マザー・グース」とはアメリカでの呼び名で、本国イギリスでは「ナーサリー・ライム」と呼ばれているとマザー・グース研究家の鷲津名都江(元童謡歌手の小鳩くるみ)が著書の中で記しているが、本書の中でマープルは「マザー・グース」と呼んでおり、その点、実際のところどうなのだろう? 訳者が“Nursery Ryme”を「マザー・グース」と訳しているだけなのかも知れないが。 もうひとつちなみに、本書に用いられているマザー・グースは「六ペンスの唄」で、短編の『六ペンスの唄』および『二十四羽の黒ツグミ』にも用いている作者お気に入りのマザー・グースである。 | ||||
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マザーグースの童謡見立て殺人。 よく評論家や作家に言われるような、人物が描けていないという言葉は、本作には当て嵌まらないと思います。 (もっとも大衆作家でプロットの職人であるクリスティを文学的とか人物描写云々の俎上に乗せる事自体がそもそもおかしく、同時期のライバルのセイヤーズや後進の作家とは目指しているものが違う気がします) クリスティの数多くある作品の中でも、とりわけ最後に訪れる悲劇は、深い余韻を残します。 | ||||
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映像を先に見たので、ポケットにライ麦をが、マザーグースだということが想像できました。 映像では、マープルがわりとはやめに登場していたので、読み進んで、どこで文庫では登場するかが楽しみでした。 ミス マープルものは、イギリス文化を知るために読んでいるので、マザーグースねたはとてもうれしいです。 マザーグースだけを聞いても、いま一歩ピンとこないことが多かったのですが、 サスペンスで利用してもらえると、すごく親しみがもてるようになります。 特に、映像作品で、節がついているので楽しかった。 とはいうものの、最初に見たときは、なんとなく不思議な世界だったので、1週間の間に3回DVDを見てしまいました。 | ||||
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ミス・マープルもので題名は「マザーグース」から採っており、事件も「マザーグース」をなぞる。自分が仕込んだメイドの仇討ちのため、殺人事件が起きた屋敷にマープル自身が乗り込むというのが新趣向。 メイン・トリックは「**殺人」と一口で言える程、他愛のないもの。他の作家が書いたら読者が怒る所だが、クリスティの場合、トリックを物語の中に自然に溶け込ませる技巧が卓越しているので、無理なく楽しめる。ただ、クリスティが屋敷物を書く場合、犯人像が画一化しているのが唯一の瑕疵か。 屋敷の中での「マザーグース」に乗った連続殺人という古き良き牧歌的な舞台の中で、マープル御大自ら事件解決に出馬するというサービス精神に溢れた中期の傑作。 | ||||
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もう一度読み返す気にはなれないが、本格推理として悪く無い出来だったと思う。 星三つだが、3.5といったところか。 マザーグースの歌のとおりに殺人が行われる。つぐみを捜せと言われても、日本人にはイマイチぴんと来なかったが。 | ||||
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マザーグースの歌にのせて次々と殺人事件が発生するのであるが、マザーグースに興味がなくても、読みやすく十分楽しめる作品。 真犯人の正体だけでなく、脇役たちの裏の顔を暴いていくマープルの姿は圧巻。 マープルシリーズを読んだことがない人にもぜひ読んでほしい。 | ||||
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マザーグースを題材にした作品の中では傑作だと思っています。マープルの犯人への怒りがストレートに伝わってきます。そして何よりラストのせつなさに胸がつまります。ぜひ読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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マザーグースに興味はありますか? もし興味がおありなら、ぜひ、読んでみてください。 唄の通り、次々に起こる、殺人事件。 トリックがどうとか、密室がどうとか、ごちゃごちゃしたことは言わずに。 できれば、午後の紅茶とともに、のんびりと。 ・・・そしてたどりつく、哀しい結末。 そうじゃないといいなって、思っていたのに。 | ||||
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私個人的には、マザーグースを使った殺人事件の中で、最もよくできている作品だと思っています。(もちろん、「そして誰もいなくなった」も素晴らしいですが、こちらの方が事件解決の手がかりとなっているので)それから、イギリスのお金持ちの家の中のことがよく書けているので、そういうのが好きな人にもおすすめ。また、ミス・マープルが大活躍します。マープルファンにもおすすめです。 | ||||
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ミス・マープルがかつて家事を教えた家事見習いの少女が、メイドとして勤めていた家で殺された。どうしても真相が気になるマープルおばあちゃんは捜査に乗り出すが・・・コンプレックスに満ちた少女の心理が非常にうまく描かれている。そんな彼女を利用した犯人がひどすぎる!最後の一ページはホント、哀しかった。 | ||||
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クリスティお得意のマザーグース殺人事件もの。…と来れば、ジェーン・マープルの登場。内容は水松荘の主人で投資信託会社社長のフォテスキュー氏が殺され、そのポケットには何故かライ麦が詰まっていた。それに続いてマザーグースになぞらえたように悪趣味に殺人事件が起こる、というもの。お喋りなおばあさんを書かせるとぴか一、と言う評判のクリスティの描く人物像の魅力が炸裂する一作。 | ||||
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