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魔術の殺人
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魔術の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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トリックやミスリードなどの、ミステリーにおいては肝となる部分が精彩を欠いており、クリスティにしてはかなり質の落ちる作品ではないかと思います。 個人的にクリスティの作品を読む上でとても楽しみにしている人物描写も、残念ながらとても底が浅く、頭の中で姿や表情を上手く思い描けないばかりか、登場人物の誰にも好意や共感、嫌悪といった感情を抱くことはありませんでした。 そしてストーリーは緊張感も盛り上がりもないので、全体的に薄味というか雑というか、何の印象も残らない作品でした。 唯一良かったなと思えるところは、キャリィとマープルのやりとりくらいでしょうか。 こちらを読もうか迷われている方には、他の作品をおすすめします。 | ||||
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現代の読者は魔術という言葉から何を想像するだろうか。魔法使いの唱える呪文を連想するのではないだろうか。 原文に何度も出てくる「conjure」という単語は、帽子の中からウサギを取り出すような手品や奇術でよく使われる単語で、「奇術の殺人」の方が内容に相応しい。 「lively one」を「陽気なひと」 「merry one」を「陽気な奥さん」と訳しているのも疑問。 これは誤訳というよりも、どう訳していいのかわからなかったのかもしれない。 翻訳の問題だけではなく、トリックも平凡である。 (ネタばれになるのであまり触れたくないが、トリック自体は魔術でも何でもない) 相変わらずの外国人に対する蔑視的表現、特に目立つのは(他の作品でもよく見られる)イタリア人に対する差別表現、あるいはロシア人の名前を変な名前だと言ったり、ロシア人関係はろくなことがないと言ったり、作者の意見ではなく登場人物の意見だったとしても鼻につく。 イタリア人やロシア人がこの作品を読むとイギリス人のことが嫌いになるかもしれない。 1953年にクリスティは「葬儀を終えて」という傑作を書いているので、この時期の50年代の作品がやっつけ仕事ばかりだったとは言い切れない。しかし当たりはずれのはずれがマープルの方に多いのは残念だ。作者はポアロよりもマープルの方が好きだったらしいが、マープルは短編でこそ生きるキャラクターなのかもしれない。 | ||||
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本書の殺人現場にマープルではなくポアロがいたならば、その場で犯人と犯行方法が分かったことだろう。 なぜなら、本書のメイン・トリックは、ポアロものの有名作品のトリックをほんの少しアレンジしただけに過ぎないからだ。 そして、現にそのポアロ作品を知る私は、今まさに殺人が行われたページで真相が分かってしまった。 本書を客観的に評価するなら、そのポアロもの有名作品を知らない人にはそのトリックのおかげで結構楽しめることと思うのでいったん星4つとした上で、そのポアロものの二番せんじということで評価をひとつ落として星3つぐらいが妥当かも知れない。 しかし、作者自身によってネタばらしされたも同然の私には、残りの200ページ以上が苦痛でしかなかった、ということで星2つとした。 | ||||
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クリスティの作品の中では最低ランクに位置する長編ではないだろうか。 いつものような、ストーリーテリングの冴えがない。読んでて、のれなかった。 物語設定が変で複雑で魅力がなかった。 三度も結婚したお婆さんの子供達やら、旦那さんやらが入り乱れるいつものようなメロドラマなんだけど、本作は人物に魅力がないし、プロットもつまらなかった。 | ||||
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