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魔術の殺人
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魔術の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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中心人物は、キャリイ(キャロライン)・ルイズ・セロコールド。「富豪」。 最初の夫から相続した遺産で、私設少年院を経営する理想家。善人。 キャリイの最初の夫は、エリック・グルブランドセン。死別。 キャリイの二番目の夫は、ジョニイ(ジョン)・リスタリック。離婚。 キャリイの三番目の夫は、ルイス・セロコールド。自殺。 最初の夫との実子の娘は、ミルドレッド。 最初の夫のときの養女は、ピパ。死去。 二番目の夫の連れ子は、アレックス・リスタリック。長男。 二番目の夫の連れ子は、スティーヴン・リスタリック。次男。 三番目の夫との間には、実子はいない。(三番目の夫と前妻の連れ子は?) 養女ピパの娘(キャリイの孫娘)は、ジーナ。美人。 実子ミルドレッドには、子どもはいない。 キャリイを囲む家族関係を整理しておくと、殺人事件の犯人を推理しやすい。 キャリイをはじめ家族全員が、少年院の経営理念に理解を示す善人たち。 しかし、実際の運営では、金が必要・・・ 射殺されたのは、クリスチャン・グルブランドセン。 最初の夫エリックの子。 お金の面に詳しい。 「とびぬけた善人になれることのできる人間は、やっぱり極悪人にもなれるものなのね」(370頁) キャリイの言葉です。 「とびぬけた善人」と「極悪人」とは、まったく正反対のもののはずなのに・・・ | ||||
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おもしろかったですよ。 | ||||
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アガサクリスティがもともと大好きです。この本もおもしろかったです。 | ||||
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ミス・マープルは、TV版から入りました。その時、最初に視たのは、今作を原作とする「魔術の殺人」でした。言わば、それが、私にとっての初マープル作品だったわけです。 それ以降、シリ-ズの原作をなるべく発行順に読んで、やっと、今作にたどり着きました。それだけでも個人的には感無量です。 さて、マープルの魅力は、どこでしょう? 私は、一見、物腰の柔らかそうな老婆に見えるマープルが、実は鋭い観察眼を持ち、たちまちに事件を解決に導いてくれる事だと感じます。 又、今作に限れば、友人に頼まれて隠密行動というか潜入捜査的な事までこなしてしまう切れ者というイメージもあります。 今後も彼女の登場作品を読んでいきたいと思います。 | ||||
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ゆがみが見て取れる問題作。 ここまでやられてしまうと 本当にうわああと引いてしまいます。 そしてそんな環境下で起きてしまう 殺人事件。 もはや何がおきてもおかしくはないです。 とにかく人間関係のそれが 強烈過ぎて誰が犯人かは おそらく最後まで推測は難しいでしょう。 でも最後はそんな環境下でも 犯人には同情せざるを得ませんでした。 確かに悪人だったけれどもね… 人間関係がとにかくくどいので 読むのはつらく感じるかも。 | ||||
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ミス マープルものだと知らずにテレビで見て、それから数年たってから小説を読んだ作品です。 本を読むときには、結果を知っていたので、映画と文学の違いを楽しみながら読みました。 結論がわかっていても、そこまでの筋を文学としてはどのように記述するのかということを楽しみました。 細かいところはもう忘れていたので、あ、そうだったんだと思いながら、読みました。 事前に見ていても、登場人物が覚えきれずに、何度も表紙の裏の登場人物一覧をみながら読み進みました。 ps.ミス マープルものの種明かしは、最後の最後が多いので、もう少し最後は書き込んでほしいものもあります。 英語の表題の鏡を生かして「鏡の魔術」という方がいいように思いますが、いかがでしょうか? | ||||
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ミス・マープルは フェレンツェの寄宿学校に在学していた女学生時代からの友達「ルース」から、 共通の友人「キャリイ・ルイズ」のまわりに 「なにかよくないことが」おきそうだから確かめて欲しい と依頼されます。 「あなたがそうする必要があると考えたのですもの」 と快く引き受け、キャリイ・ルイズ夫妻の経営する少年院に赴きます。 ミス・マープルがその場についてほどなく、犯罪歴のある少年達や夫婦の連れ子その子ども達、精神科医などがいっしょに生活している「少年院ストニトゲイト」は、連続殺人事件の舞台になってしまいます。 ミス・マープルは友達のためにその事件の真相をつきとめようとしますが…。 たくさん、容疑者が居る場所での不可解な殺人事件。 各人物がそれぞれ個性的でいろんな出来事がおこるので、いったいどれが伏線なのか予測がつかないままにラストまで読みました。 見事に収束していく様子はさすがです。 舞台が少年院で、女学生時代のお友達といるせいなのか、この小説は全体には寂しい雰囲気がただよっています。 | ||||
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ミス・マープルといえば、安楽椅子探偵のイメージを持っていましたが、意外に自ら危険に飛び込んで事件解決に挑むこともあるのですね。ある日学校時代の旧友が、変わり者の男と結婚した妹の身を心配してミス・マープルに捜査を依頼します。マープルは友人が抱いた漠然とした不安を信じ、その信頼に応えるべく彼女の妹の邸を訪れ、不可解な殺人事件に遭遇するのです。この発端がまず面白かったです。旧友は、妹の邸にマープルが滞在する口実として「生活に困り、三度の食事にも事欠く有様だ」と説明済みだと言うので、マープルは快くその設定にのり、わざとみすぼらしい服装で出かけていくのです。なんていい人だ!そして後は、邸に集う人々からじっと話を聞きながら、私たち読者に謎解きを披露してくれるというわけです。魔術を見ている観客のように欺かれていたのが、さっと種明かしされたときの爽快感はやはりさすがクリスティだと思います。 | ||||
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