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象は忘れない
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【この小説が収録されている参考書籍】
象は忘れないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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作家のミセズ・オリヴァと私立探偵のポアロが仲良く捜査にあたる、2人のファンにとってはたまらない作品です。ほとんどが取り留めのない会話で成り立っているので、まるでお喋りの輪の中に自分も加わっているような楽しさがあります。 ミセズ・オリヴァもポアロも、話を聞きにいった相手から、聞きたいことを見事にひきだします。クリスティがポアロを描いた最後の作品だそうで、その円熟味もさもありなんという感じがしました。実際のクリスティも人の話を聞くのが天才的に上手だったのではないのかしらと、本の内容とは関係のないところに思いを巡らせてみたりして。 似たスタイルの話に「五匹の子豚」があります。私は両方とも大好きなのですが、この「象は忘れない」では、おしゃべり好きな二人がピーチクパーチクしている間に真相に近づいていくストーリー運びが、ある意味新鮮で円熟味が感じられ、特に気に入っています。 | ||||
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クリスティ最後のポアロ物という触れ込みなので、 作家の最後の終着点を読みたい!という思いで、 がんがん読んだ。 実際がんがん読み進んだ。 表題の「象は忘れない」という言葉が、そこかしこにポイントと なって出てきて、僕たち読者の読みたい気持ちを増幅させる。 みんな、てんでんばらばらな思い出なのだけど、 どこかに筋がある。 記憶とは、どういうものか? というテーマも少しはあるのかな などと、推理とはまったく違う観点からも楽しめた。 | ||||
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クリスティ最後のポアロ物という触れ込みなので、作家の最後の終着点を読みたい!という思いで、がんがん読んだ。実際がんがん読み進んだ。表題の「象は忘れない」という言葉が、そこかしこにポイントとなって出てきて、僕たち読者の読みたい気持ちを増幅させる。みんな、てんでんばらばらな思い出なのだけど、どこかに筋がある。記憶とは、どういうものか?というテーマも少しはあるのかななどと、推理とはまったく違う観点からも楽しめた。 | ||||
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回想により推理するスタイルというと、同じ作者の「五匹の子豚」があるが、それと比べると大分落ちるなというのが正直な感想。 まあ、駄作ではないし、傑作とも言えない、クリスティーの中では“まあまあ”の部類でしょうか。 | ||||
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回想により推理するスタイルというと、同じ作者の「五匹の子豚」があるが、それと比べると大分落ちるなというのが正直な感想。まあ、駄作ではないし、傑作とも言えない、クリスティーの中では“まあまあ”の部類でしょうか。 | ||||
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何と、アガサ82歳のときに書かれた作品である。さすがのアガサにも、最晩年の作品には、一、ニの切れ味の鈍い作品も見受けられるのだが、ここではそんな「老い」の兆しを微塵も感じさせず、傑作と呼ぶに不足ない素晴らしい作品に仕上げているのには、驚嘆するしかない。ミステリという分野の創作には、緻密で複雑なプロット作りが必要とされ、老いた頭脳には厳しいはずと思うのだが、まさに、「アガサおそるべし」である。 さて、ストーリーの方だが、探偵作家ミセス・オリヴァは、ある昼食会の席で、見知らぬ婦人から受けた奇妙な相談に不快感を感じつつも、好奇心を押さえ切れず、旧友のポアロを訪ねる。ミセス・オリヴァの名づけ子であり、その婦人の息子の結婚相手でもある娘の親に起こった12年前の事件の真相は、「母親が父親を殺したものだったのか、父親が母親を殺したものだったのか」というのだ。 ポアロとミセス・オリヴァは、歳月の経過が人の記憶を曖昧にすることを懸念しつつも、真相解明のために、象のように記憶力の良い当時の関係者の発見に乗り出すことになる(ちなみに、子供たちが小さいときから聞かされるお話では、象は、何年も前に自分の鼻に針を突き刺した人を憶えているのだそうだ)。事件前のはるか遠い昔にまで遡る「象捜し」の旅の末に、ポアロが行き着いた、哀しくも美しい、愛の悲劇の真実とは、一体、何だったのだろうか…。 | ||||
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何と、アガサ82歳のときに書かれた作品である。さすがのアガサにも、最晩年の作品には、一、ニの切れ味の鈍い作品も見受けられるのだが、ここではそんな「老い」の兆しを微塵も感じさせず、傑作と呼ぶに不足ない素晴らしい作品に仕上げているのには、驚嘆するしかない。ミステリという分野の創作には、緻密で複雑なプロット作りが必要とされ、老いた頭脳には厳しいはずと思うのだが、まさに、「アガサおそるべし」である。さて、ストーリーの方だが、探偵作家ミセス・オリヴァは、ある昼食会の席で、見知らぬ婦人から受けた奇妙な相談に不快感を感じつつも、好奇心を押さえ切れず、旧友のポアロを訪ねる。ミセス・オリヴァの名づけ子であり、その婦人の息子の結婚相手でもある娘の親に起こった12年前の事件の真相は、「母親が父親を殺したものだったのか、父親が母親を殺したものだったのか」というのだ。ポアロとミセス・オリヴァは、歳月の経過が人の記憶を曖昧にすることを懸念しつつも、真相解明のために、象のように記憶力の良い当時の関係者の発見に乗り出すことになる(ちなみに、子供たちが小さいときから聞かされるお話では、象は、何年も前に自分の鼻に針を突き刺した人を憶えているのだそうだ)。事件前のはるか遠い昔にまで遡る「象捜し」の旅の末に、ポアロが行き着いた、哀しくも美しい、愛の悲劇の真実とは、一体、何だったのだろうか…。 | ||||
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作家のミセズ・オリヴァと私立探偵のポアロが仲良く捜査にあたる、2人のファンにとってはたまらない作品です。ほとんどが取り留めのない会話で成り立っているので、まるでお喋りの輪の中に自分も加わっているような楽しさがあります。 個人的には、インタビューのテクニックとして参考になりそうなことがいろいろと散見されました。ミセズ・オリヴァもポアロも、話を聞きにいった相手から、聞きたいことを見事にひきだします。クリスティは人の話を聞くのが天才的に上手だったのではないでしょうか。クリスティがポアロを描いた最後の作品だそうで、その円熟味もさもありなんという感じがしました。 もちろん、ミステリーとしても素晴らしいです。 | ||||
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十数年前に起きたある夫婦の死亡事件をひょんな事から 再調査する事になったポワロ。一見、不可能に思えるが、 やがてポワロの灰色の脳細胞は一つの真実を見つけ出す… 鮮やかな名推理の中に何か、それだけではない物が 見つけられる作品です。 | ||||
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